Groupmax Agent Version 5 システム管理者ガイド
Document Manager Agentのインストール後,運用を開始する前に環境設定が必要です。初めてDocument Manager Agentを運用する場合,及び環境を再設定する場合は,次の項目を設定してください。
- 環境変数の設定
- 文書管理サーバ(Document Manager)での設定
- servicesファイルの設定
- カーネルパラメタの見直し
- Document Manager Agent実行エンジンからAgent Serverへのファイルの登録
- システム情報の初期化
- <この項の構成>
- (1) 環境変数の設定
- (2) 文書管理サーバ(Document Manager)での設定
- (3) servicesファイルの設定
- (4) カーネルパラメタの見直し
- (5) Document Manager Agent実行エンジン(Agent - Document Manager Function)からAgent Serverへのファイルの登録
- (6) システム情報の初期化
Document Manager Agent本体のインストール時に次の環境変数を設定します。
- Document Manager Agentに関する設定
- 設定例として/groupmax/DocumentManagerAgent/sample/profileを参照できます。
- LANG
- 使用する言語環境として次の値を設定します。
- ja_JP.SJIS:日本語
- Document Managerに関する設定
- ISFILETRANSFERDIR
- Document Managerで使用する作業領域の絶対パス名(任意)を設定します。
- Object Serverに関する設定
- XODDIR
- XODCONFPATH
- PATH
- XODDIR,XODCONFPATH及びPATHの設定値については,Object Serverの管理者にお問い合わせください。
また,Document Manager Agent実行エンジンのインストール時に次の環境変数を設定します。なお,設定例として/groupmax/DocumentManagerAgentFunction/sample/profileを参照できます。
- LANG
- 使用する言語環境として次の値を設定します。
- ja_JP.SJIS:日本語
- AGSV_ENGPATH_GroupmaxDocumentManager
- Document Manager Agent実行エンジンライブラリの格納場所として次のパスを設定します。
- /groupmax/DocumentManagerAgentFunction/lib/libDAengine.sl
- AGSV_ENGFUNC_GroupmaxDocumentManager
- Document Manager Agent実行エンジンライブラリのライブラリ名として次の名称を設定します。
- DA_eng_start
(2) 文書管理サーバ(Document Manager)での設定
文書管理サーバの環境設定ファイル(/usr/infoshare/etc/config)に,次の内容を設定します。
- Document Manager管理者ユーザ名の項目「System_Administrator」を設定する。
- ユーザ情報の管理方法の項目「UserConfirmation」に「GroupAddress」を設定する。
また,共用キャビネット内の文書登録監視エージェントを使用する場合は,次の内容を設定します。
- Document Managerの環境設定ファイルで,イベント通知機能の項目「AppNotification」に「use」を設定する。
- イベント通知リストファイル(/usr/infoshare/etc/apnotify.txt)に,次の内容を1行に一つずつ記述する。
- CRT_DOC_OBJ
- クライアント又はユーザプログラムから一般文書を新規登録した時にイベント通知をする場合に指定します。
- CRT_DOC_OBJ_UTL
- 一括登録ユティリティから一般文書を新規登録した時にイベント通知をする場合に指定します。
- CRT_DOC_OBJ_REP
- 文書配布ユティリティから一般文書を新規登録した時にイベント通知をする場合に指定します。
- COPY_DOC_OBJ
- クライアント又はユーザプログラムから一般文書を複写した時にイベント通知をする場合に指定します。
- MOVE_DOC_OBJ
- クライアント又はユーザプログラムから一般文書を移動した時にイベント通知をする場合に指定します。
- MOVE_DOC_OBJ_REP
- 文書配布ユティリティから一般文書を移動して登録した時にイベント通知をする場合に指定します。
イベント通知リストファイルの記述例を次に示します。
- 注意事項
- HP-UXの場合は,ディレクトリ「/usr/infoshare/」を「/opt/infoshare/」と読み替えてください。
- これらの設定が完了したら,Document Managerサービスを再起動してください。
Document Manager Agent本体がインストールされているマシンのservicesファイルに次の内容を追加してください。
agsvrcon 20028/tcp
gmaxdasrv 20083/tcp
また,Document Manager Agent実行エンジンがインストールされているマシンのservicesファイルに次の内容を追加してください。
gmaxdasrv 20083/tcp
Document Manager Agent本体を使用するために変更が必要なカーネルパラメタを表3-15に示します。表3-15に示す項目について,パラメタ値を見直してください。
表3-15 変更が必要なカーネルパラメタ(Document Manager Agent本体)
パラメタ名称 Document Manager Agent本体が使用する値 msgmni 8 msgtql 4×1,024 semmni 2 semmns 10 msgmax 16×1,024 msgmnb 64×1,024 msgseg 32×1,024※ msgssz 16 nfile 10×4 ninode 10×4 nproc 11 注 上記の値に加えて,Agent - Development Kitが使用するシステム資源の使用量を見直す必要があります。
注※ システムの上限値です。Agent - Document Manager Server,Agent - Mail Server又はAgent - Mail Functionがインストールされた場合に設定します。
カーネルパラメタの変更にはsamコマンドを使用します。使用方法についてはマニュアル「HI-UX/WE2 システム管理 タスク編」,又はHP-UXのマニュアルを参照してください。
(5) Document Manager Agent実行エンジン(Agent - Document Manager Function)からAgent Serverへのファイルの登録
Document Manager Agentの提供するエージェントをクライアントから使用できるようにするために,Document Manager Agent実行エンジンにあるファイルをAgent Serverにコピーしてください。Document Manager Agent実行エンジンからAgent Serverにコピーするファイルの一覧を表3-16に示します。
表3-16 Agent Serverにコピーするファイル一覧
ファイル種別 コピー元
(/groupmax/DocumentManagerAgentFunction/tmpl/)コピー先
(/groupmax/agentserver/tmpl/)詳細ダイアログDLLファイル template/library/AGTDLG.DLL templateV3/library/AGTDLG.DLL template/library/DADLG.DLL templateV3/library/DADLG.DLL ヘルプファイル help/gmwfagt.cnt helpV3/gmwfagt.cnt help/gmwfagt.hlp helpV3/gmwfagt.hlp テンプレート定義データ template/DAWTATTR.htm templateV3/DAWTATTR.htm template/DAWTTIME.htm templateV3/DAWTTIME.htm template/DAWTUPEX.htm templateV3/DAWTUPEX.htm template/DAWTNOTI.htm templateV3/DAWTNOTI.htm ただし,上記のテンプレートを特定ユーザだけに使用できるようにする(例えばDAWTATTR.htmを特定の管理者だけが使用できるようにする)には,上記のディレクトリにコピーしないで,「ユーザカスタマイズファイル用ディレクトリ/usersV3/テンプレートを使用するユーザのユーザID」にコピーします。ユーザカスタマイズファイル用ディレクトリを参照する場合は,「5.6 システム情報の参照・更新・初期化」を参照するか,テンプレートの開発者に問い合わせるかしてください。
- 注意事項
- これらの設定の後にAgent Serverを削除した場合,上記のファイルは削除されます(ただし,ユーザカスタマイズファイル用ディレクトリのファイルは削除されません)。Agent Serverを再インストールした場合は,再度上記のファイルをコピーする必要があります。
Document Manager Agent管理ツールを使用してシステム情報を初期化します。Document Manager Agent管理ツールを起動するには,運用コマンドを使用します。Document Manager Agentの運用コマンドについては「8.2 Document Manager Agentの運用コマンド」を,管理ツールによるシステム情報の初期化については「8.4.2 システム情報を初期化する」を参照してください。
- root権限でログインします。
- 次の形式で,管理ツールを起動する運用コマンド「DAmgrcmd」を実行します。「/groupmax/DocumentManagerAgent/bin/DAmgrcmd」
- 管理ツールのメニューコマンドを選択してシステム情報を初期化します。
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