はじめに

このマニュアルは,TPBroker Object Transaction Monitor,TPBroker Object Transaction Monitor - Client,およびTPBroker Object Transaction Monitor - Connector for Object Request Brokerを使用してアプリケーションプログラムを作成する方法について説明したものです。

なお,このマニュアルでは,TPBroker Object Transaction MonitorをOTMと表記し,TPBroker Object Transaction Monitor - ClientをOTM - Clientと表記しています。また,TPBroker Object Transaction Monitor - Connector for Object Request BrokerをOTM - Connector for ORBと表記しています。これらすべてを総称するときは,TPBroker OTMと表記します。

OTM - Connector for ORBは,TPBroker OTM 05-00ではサポートされていません。サポート時期をご確認の上,ご使用ください。

対象読者

TPBroker OTMを使用するシステム管理者およびアプリケーションプログラマを対象としています。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 IDL文法
OTMのトランザクションフレームジェネレータで使用するIDL文法について説明しています。
第2章 アプリケーションプログラムの作成(C++)
C++でアプリケーションプログラムを作成する方法について説明しています。
第3章 アプリケーションプログラミングインタフェース(C++)
C++で使用するクラスライブラリについて説明しています。
第4章 アプリケーションプログラムの作成(Java)
Javaでアプリケーションプログラムを作成する方法について説明しています。
第5章 アプリケーションプログラミングインタフェース(Java)
Javaで使用するクラスライブラリについて説明しています。
第6章 コマンドリファレンス
アプリケーションプログラムの作成時に使用するコマンドについて説明しています。
付録A エラーコード一覧
OTMで障害が発生したときに,障害の内容を示すエラーコードについて説明しています。
付録B 場所コード一覧
OTMで障害が発生した場所を示す場所コードについて説明しています。
付録C 完了状態一覧
OTMで障害が発生したときに,メソッド(副プログラム)の呼び出しが完了しているかどうかを示す完了コードについて説明しています。
付録D 内容コード一覧
例外で使用する内容コードについて説明しています。

関連マニュアル

このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

[図データ]

読書手順

このマニュアルは,利用目的に合わせて直接章を選択して読むことができます。利用目的別に次の流れに従ってお読みいただくことをお勧めします。

[図データ]

このマニュアルでの表記

このマニュアルで使用する製品名称の略称を次に示します。

製品名称略称
AIX 5LAIX
HP-UX 11.0HP-UX
HP-UX 11i
HP-UX 11i V2.0 (IPF)
Itanium(R) Processor FamilyIPF
Java(TM)Java
Red Hat Enterprise Linux AS 3.0Linux
Red Hat Enterprise Linux AS 3.0 (IPF)
TPBroker for C++TPBroker
TPBroker for Java
TPBroker Object Transaction MonitorOTMTPBroker OTM
TPBroker Object Transaction Monitor - ClientOTM - Client
TPBroker Object Transaction Monitor - Connector for Object Request BrokerOTM - Connector for ORB
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Advanced Server Operating SystemWindows 2000
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Datacenter Server Operating System
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Professional Operating System
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Server Operating System
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Standard EditionWindows Server 2003
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Enterprise Edition
64ビットバージョンMicrosoft(R) Windows Server(TM) 2003, Enterprise Edition (IPF)Windows Server 2003 (IPF)
Microsoft(R) Windows(R) XP Professional Operating SystemWindows XP

このマニュアルで使用する英略語の一覧を示します。

英略語英字での表記
CORBACommon Object Request Broker Architecture
DLLDynamic Linking Library
IDLInterface Definition Language
ORBObject Request Broker
OSOperating System
QoSQuality of Service
TSCTPBroker Schedule Control
URLUniform Resource Locator

図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

文法の記号

このマニュアルで使用する記号の意味を示します。

C++,Javaのインタフェースで次の表に示す記号を使用した場合,各言語の文法規則に従います。

文法記述記号意味
[ ]この記号で囲まれている項目は省略してもよいことを示します。
(例)tscdmstart [-TSCForceStart]
これは,tscdmstartと指定するか,またはtscdmstart -TSCForceStartと指定することを示します。
...この記号で示す直前の項目を繰り返し指定できることを示します。
(例)-I ディレクトリ[:ディレクトリ...]
これは,-Iオプションに,ディレクトリを繰り返し指定できることを示します。
この記号で区切られた項目を選択できることを示します。
(例)-format 1|2
これは,-formatオプションに1か2のどちらかを指定できることを示します。
この記号のあとにユーザ指定値の属性を示します。
《 》ユーザが指定を省略したときの省略値を示します。
< >ユーザ指定値の構文要素を示します。
(( ))ユーザ指定値の指定範囲を示します。
<英字>アルファベット(A~Z,a~z)と_(アンダースコア)
<英数字>英字と数字(0~9)
<文字列>任意の文字の配列
<符号なし整数>数字(0~9)
<2進数字>数字(0または1)
すべて1バイトコードで指定してください。
注※
数字は10進数表現で指定してください。

常用漢字以外の漢字の使用について

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。

個所(かしょ) 雛形(ひながた) 閉塞(へいそく)