TSCContext(Java)

TSCContextはシステム提供クラスです。

TSCContextは,TSCユーザプロキシを使用してクライアント側からサーバ側のTSCユーザオブジェクトのメソッドを呼び出すとき,暗黙的にサーバ側に渡すユーザデータのコンテナクラスです。次にTSCContextの特徴を示します。

TSCContextによるユーザデータの取得

TSCProxyObjectを使用して,クライアント側からサーバ側のTSCユーザオブジェクトのメソッドを呼び出すときに,TSCContextによって引数以外のユーザデータをサーバ側に渡せます。

クライアント側では,TSCProxyObjectの_TSCContextによってTSCContextを取得し,送信したいユーザデータを設定します。サーバ側では,オブジェクトが呼び出されている間,TSCObjectの_TSCContextを使用して,TSCContextを取得します。このTSCContextが保持しているユーザデータは,クライアント側のTSCContextに設定したユーザデータと同じ内容です。

形式

package JP.co.Hitachi.soft.TPBroker.TSC;

public class TSCContext
{
 public void setUserData(byte[] user_data);
 public byte[] getUserData();
};

インポートクラス

import JP.co.Hitachi.soft.TPBroker.TSC.TSCContext;

メソッド

●public void setUserData(byte[] user_data)

項目型・意味
引数byte[] user_dataユーザデータ
戻り値ありません。

ユーザデータを設定します。

なお,このメソッドを複数のスレッド上から同時に呼び出すことはできません。

●public byte[] getUserData()

項目型・意味
戻り値ユーザデータ

ユーザデータを取得します。

なお,このメソッドを複数のスレッド上から同時に呼び出すことはできません。

TSCContextの生成

TSCContextクラスのインスタンスは,newオペレータで生成しないでください。

マルチスレッド環境でのメソッド呼び出し規則

マルチスレッド環境で,TSCContextクラスのインスタンスのメソッドを呼び出す規則を次に示します。

メソッド複数のスレッド上からの同時呼び出し
setUserDataできません。
getUserDataできません。