マルチノードリトライ接続では,マルチノードリトライ順序とマルチノードリトライ方式の2種類を組み合わせて指定できます。
- マルチノードリトライ順序
接続先情報ファイルの先頭から順に接続するか,ランダムに接続対象を選択して接続するかを指定できます。
- 順次方式(デフォルト)
接続先情報ファイルの先頭から順に接続する方式です。この方式を採用すると,接続先情報ファイルのレコードの記述順序を編集することによって,接続および再接続の対象に優先順位を付けられます。
- ランダム方式
接続先情報ファイルからランダムに接続対象を選択して接続する方式です。この方式を採用すると,複数のクライアントアプリケーションで同一の接続先情報ファイルを使用する場合や,一つのクライアントアプリケーションで複数のTSCClientオブジェクトを使用する場合でも,TSCノードへのコネクションを分散させられます。
- マルチノードリトライ方式
接続対象を選択する方法を指定できます。
- ファイル検索方式(デフォルト)
接続先情報ファイルから接続対象を選択して接続する方式です。TSCAdmクラスのgetTSCClient()メソッドに指定した条件に従って接続対象が選択されます。
- API優先方式
最初の接続では,TSCDomainオブジェクトに指定したTSCドメイン名称とTSC識別子を持つTSCノードに対して,TPBrokerのスマートエージェントを使用します。接続に失敗した場合は,接続先情報ファイルから接続対象が選択されます。
上記のマルチノードリトライ順序とマルチノードリトライ方式を組み合わせることで,次の表に示すように接続対象が選択されます。
表2-5 マルチノードリトライ接続での接続方式の組み合わせ
マルチノードリトライ順序 | マルチノードリトライ方式 | 接続対象の選択方法 |
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順次方式 | ファイル検索方式 | 接続先情報ファイルの先頭から順に接続します。 |
ランダム方式 | ファイル検索方式 | 接続先情報ファイルからランダムに接続対象が選択されます。 |
順次方式 | API優先方式 | 最初の接続では,TSCAdmクラスのgetTSCClient()メソッドで指定されたTSCノードに対してTPBrokerのスマートエージェントを使用します。以降は,接続先情報ファイルの先頭から順に接続します。 |
ランダム方式 | API優先方式 | 最初の接続では,TSCAdmクラスのgetTSCClient()メソッドで指定されたTSCノードに対してTPBrokerのスマートエージェントを使用します。以降は,接続先情報ファイルからランダムに接続対象が選択されます。 |