COBOLでアプリケーションプログラムを作成する手順を次の図に示します。
図6-1 アプリケーションプログラムを作成する手順(COBOL)
![[図データ]](figure/zu060100.gif)
- 注
- "COBOL adapter"は,"COBOL adapter for TPBroker"を表します。
- 注※1
- トランザクションフレームジェネレータが生成する基底クラス,およびそのまま使用できるクラス(ユーザ定義IDLインタフェース依存クラス)です。
- 注※2
- システム提供クラスです。OTMの機能の中心となるクラスです。
- 注※3
- トランザクションフレームジェネレータが生成するクラスの雛形(雛形クラス)です。クラスのシグネチャ,およびコードの一部はすでに記述されています。自動生成されたままの状態では利用できないクラスなので,ユーザはコードを追加する必要があります。
図中の1.~5.の手順は次のとおりです。
- ユーザ定義IDLインタフェースを定義します。
- トランザクションフレームジェネレータを使用してユーザ定義IDLインタフェース依存クラスおよび雛形クラスを生成します。
- COBOL adapter for TPBrokerを使用してソースを生成します。
COBOL adapter for TPBrokerのIDLコンパイラについては,マニュアル「COBOL adapter for TPBroker ユーザーズガイド」を参照してください。
- 次に示すコードを記述してサーバアプリケーションを作成します。
- TSCユーザオブジェクト(雛形クラスの編集)
- TSCユーザオブジェクトファクトリ(雛形クラスの編集)
- 初期化処理
- サービス登録処理
- 次に示すコードを記述してクライアントアプリケーションを作成します。
次に,図中のオブジェクトについて説明します。
- COBOL adapterスタブ
COBOL adapter for TPBrokerのIDLコンパイラが生成するスタブのオブジェクトです。
- TSCユーザプロキシ
クライアントアプリケーションがTSCユーザオブジェクトを呼び出すための代理オブジェクトです。ユーザ定義IDLインタフェース依存のオブジェクトです。
- TSCユーザオブジェクトファクトリ
サーバアプリケーションで,TSCユーザオブジェクトを生成するオブジェクトです。実装についてはユーザが記述します。雛形のクラスです。
- TSCユーザオブジェクト
サーバアプリケーションで,サービスを提供するオブジェクトです。このオブジェクトは,TSCユーザスケルトンを継承し,実装についてはユーザが記述します。雛形のクラスです。
- COBOL adapterスケルトン
COBOL adapter for TPBrokerのIDLコンパイラが生成するスケルトンのオブジェクトです。
- TSCユーザアクセプタ
TSCユーザプロキシから呼び出し要求を受けて,TSCユーザオブジェクトにリクエストを配送するオブジェクトです。ユーザ定義IDLインタフェース依存のオブジェクトです。
- TSCユーザスケルトン
TSCユーザオブジェクトのスケルトンです。ユーザ定義IDLインタフェース依存のオブジェクトです。