1.1 IDL定義一覧

ユーザはユーザ定義IDLインタフェースをIDLファイルに定義します。その後,IDLファイルをトランザクションフレームジェネレータで変換してトランザクションフレームを出力します。トランザクションフレームは,TSCユーザプロキシ,TSCユーザアクセプタ,TSCユーザスケルトンなどを含むプログラミングコードです。

各IDL定義をトランザクションフレームジェネレータで使用できるかどうかを表1-1に示します。さらに,ほかのIDLファイルに#include文で指定されるIDLファイルでIDL定義を使用できるかどうかを表1-2に,operation定義を使用できるかどうかを表1-3に示します。

表1-1 IDL定義の使用の可否

種別使用の可否
module定義
interface定義○(継承定義は使用できません)
operation定義○(context指定は使用できません)
typedef定義○(arrayまたはsequenceだけ使用できます)
struct定義
union定義○(COBOLでは使用できません)
enum定義
constant定義×
attribute定義×
exception定義
(凡例)
○:使用できます。
×:使用できません。

表1-2 #include文で指定されるIDL定義の使用の可否

種別使用の可否
module定義
interface定義×
operation定義×
typedef定義○(arrayまたはsequenceだけ使用できます)
struct定義
union定義○(COBOLでは使用できません)
enum定義
constant定義×
attribute定義×
exception定義
(凡例)
○:使用できます。
×:使用できません。

表1-3 operation定義の使用の可否

定義内容使用の可否
in引数
out引数
inout引数
リターン値○(voidも使用できます)
raises定義
context定義×
oneway定義○(セション呼び出しでは使用できません)
(凡例)
○:使用できます。
×:使用できません。