tscidl2cbl(トランザクションフレームの出力(COBOL))
形式
tscidl2cbl [-h] | [-TSCclient_ext文字列] [-TSCserver_ext 文字列]
[-TSCtemplate_ext 文字列] [-TSCsession_ext 文字列]
[-TSCprxy_ext 文字列] [-TSCsk_ext 文字列]
[-TSCacpt_ext 文字列] [-TSCfact_ext 文字列]
[-TSCimpl_ext 文字列] [-TSCspxy_ext 文字列]
[-client_ext文字列] [-server_ext文字列]
[-idl2cobol] [-template] [-format 1|2] [-TSCspxy]
[-TSCroot_dir パス名] [-root_dir パス名]
[-TSCno_proxy] [-TSCno_skel] [-TSCidl2cblfix フラグ]
[[-I ディレクトリ[:ディレクトリ...]]...]
[-A] IDLファイル名称
機能
トランザクションフレームジェネレータです。ユーザ定義IDLインタフェース依存クラスなどのCOBOLソースを出力します。
オプション
●-h
ヘルプメッセージを出力します。ファイルの読み込みおよび生成はしません。
●-TSCclient_ext 文字列
~<文字列>《_TSC_c》
クライアント部分を出力するファイル名称に付加する文字列を指定します。省略した場合は"_TSC_c"が設定されます。
●-TSCserver_ext 文字列
~<文字列>《_TSC_s》
サーバ部分を出力するファイル名称に付加する文字列を指定します。省略した場合は"_TSC_s"が設定されます。
●-TSCtemplate_ext 文字列
~<文字列>《_TSC_t》
雛形部分を出力するファイル名称に付加する文字列を指定します。省略した場合は"_TSC_t"が設定されます。
-templateオプションを指定しない場合は,-TSCtemplate_extオプションは無視されます。
●-TSCsession_ext 文字列
~<文字列>《_TSC_p》
セション用TSCユーザプロキシ部分を出力するファイル名称に付加する文字列を指定します。省略した場合は"_TSC_p"が設定されます。
-TSCspxyオプションを指定しない場合は,-TSCsession_extオプションは無視されます。
●-TSCprxy_ext 文字列
~<文字列>《_TSCprxy》
ユーザ定義IDLインタフェース依存クラスのABC_TSCprxyの名称に付加する文字列を指定します。省略した場合は"_TSCprxy"が設定されます。
●-TSCsk_ext 文字列
~<文字列>《_TSCsk》
ユーザ定義IDLインタフェース依存クラスのABC_TSCskの名称に付加する文字列を指定します。省略した場合は"_TSCsk"が設定されます。
●-TSCacpt_ext 文字列
~<文字列>《_TSCacpt》
ユーザ定義IDLインタフェース依存クラスのABC_TSCacptの名称に付加する文字列を指定します。省略した場合は"_TSCacpt"が設定されます。
●-TSCfact_ext 文字列
~<文字列>《_TSCfact》
雛形クラスのABC_TSCfactimplの名称に付加する文字列を指定します。省略した場合は"_TSCfact"が設定されます。
●-TSCimpl_ext 文字列
~<文字列>《_TSCimpl》
雛形クラスのABC_TSCimplの名称に付加する文字列を指定します。省略した場合は"_TSCimpl"が設定されます。
-templateオプションを指定しない場合は,-TSCimpl_extオプションは無視されます。
●-TSCspxy_ext 文字列
~<文字列>《_TSCspxy》
セション用TSCユーザプロキシの名称に付加する文字列を指定します。省略した場合は"_TSCspxy"が設定されます。
-TSCspxyオプションを指定しない場合は,-TSCspxy_extオプションは無視されます。
●-client_ext 文字列
~<文字列>《_c》
idl2cobolコマンドで出力されるクライアント部分のファイルに付加する文字列を指定します。省略した場合は"_c"が設定されます。
idl2cobolコマンドで出力されるクライアント部分のファイルに付加する文字列を変更する場合は,-idl2cobolオプションを指定しないときでも必ず-client_extオプションを指定してください。
●-server_ext 文字列
~<文字列>《_s》
idl2cobolコマンドで出力されるサーバ部分のファイルに付加する文字列を指定します。省略した場合は"_s"が設定されます。
idl2cobolコマンドで出力されるサーバ部分のファイルに付加する文字列を変更する場合は,-idl2cobolオプションを指定しないときでも必ず-server_extオプションを指定してください。
●-idl2cobol
内部でTPBrokerおよびCOBOL adapter for TPBrokerのコマンドを実行して,COBOL adapter for TPBrokerスタブおよびCOBOL adapter for TPBrokerスケルトンを出力します。
PATH環境変数にCOBOL adapter for TPBrokerのidl2cobolが格納されているディレクトリを設定してください。
●-template
雛形クラスのCOBOLソースを出力します。
●-format 1|2
~<符号なし整数>(( 1 | 2 ))《1》
雛形クラスを,形式1で出力するか形式2で出力するかを指定します。省略した場合は形式1が設定されます。
形式1および形式2は,TSCユーザオブジェクトに対してユーザが実装する副プログラムの形式です。詳細は,7章の「ABC_TSCfactimpl(COBOL)」を参照してください。
ユーザオペレーション内でTSCContextまたはTSCThreadを使用する場合,形式2を指定してください。-templateオプションを指定しない場合でも,形式2を使用するときは必ず-formatオプションを使用してください。
●-TSCspxy
セション用TSCユーザプロキシを持つクライアント部分を生成します。-TSCspxyオプションを指定した場合は,通常のTSCユーザプロキシは生成されません。
●-TSCroot_dir パス名
~<文字列>
ソースファイルを出力するディレクトリを指定します。ディレクトリがない場合は,ディレクトリを作成します。
●-root_dir パス名
~<文字列>
idl2cobolコマンドで出力されるソースファイルを出力するディレクトリを指定します。
-idl2cobolオプションを指定しない場合は,-root_dirオプションは無視されます。
●-TSCno_proxy
TSCユーザプロキシの生成をしません。
●-TSCno_skel
TSCユーザスケルトンの生成をしません。
●-TSCidl2cblfix フラグ
~<4けたの2進数字>《0000》
boolean型データの送受信時に,COBOL固有の値を,C++およびJavaに共通する値に変換するかどうかを指定します。省略した場合は"0000"(変換しない)が設定されます。
"0001"を指定すると,生成したトランザクションフレームでboolean型データを送受信するときに,COBOL固有の値をC++およびJavaに共通する値に変換します。次に示すアプリケーションプログラムとboolean型のデータを送受信する場合は"0001"を指定してください。
指定しない場合,または"0000"を指定した場合は,boolean型データの送受信時に値を変換しません。
また,COBOLで作成されたOTMのアプリケーションプログラムとboolean型のデータを送受信する場合は,通信相手となるアプリケーションプログラムの作成時に-TSCidl2cblfixオプションに指定した値と同じ値を指定してください。
●-I ディレクトリ[:ディレクトリ...]
~<文字列>
インクルードファイルのサーチパスを指定します。複数指定する場合,UNIXの場合は:(コロン),Windowsの場合は;(セミコロン)で区切るか,または-Iオプションを複数回指定してください。-Iオプションと-idl2cobolオプションを指定した場合,idl2cobolコマンドにも同じサーチパスが使用されます。
●-A
内部でosagentを開始しません。ローカルホスト内ですでにosagentが開始されている場合に-Aオプションを指定してください。
コマンド引数
●IDLファイル名称
入力のIDLファイル名称を指定します。-hオプションを指定する場合だけ省略できます。IDLファイル名称は必ずコマンドラインの最後に指定してください。また,IDLファイル名称の拡張子は必ず".idl"にしてください。
戻り値
このコマンドは次に示す戻り値をシェルに返してから,処理を終了します。
戻り値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了しました。 メッセージKFOT70008-Iが出力された場合,および-hオプションを指定した場合も0が返ります。 |
0以外 | コマンド処理中にエラーが発生したために異常終了しました。 -idl2cobolオプションを指定した場合は,idl2cobolコマンド処理中にエラーが発生したときも0以外を返します。出力されたメッセージに従って対策したあと,再度,コマンドを入力してください。 |
実行条件
注意事項