3004 SEND_CLNT_FAILURE
- 障害内容
- TSCデーモンに直結するクライアントアプリケーションまたはTSCレギュレータと,TSCデーモン間の通信中に障害が発生しました。ただし,オブジェクトのユーザメソッドの呼び出しは完了している可能性があります。
- 開発時の対策
- [TSCデーモンへの接続からのリトライ]
- TSCデーモンに直結するクライアントアプリケーションまたはTSCレギュレータからTSCデーモンへの接続が切断されている可能性があります。再度,TSCAdm::getTSCClientの処理からやり直してください。
- [ほかのTSCデーモンが開始済み]
- ほかのTSCデーモンに対し, TSCAdm::getTSCClientの処理からやり直してください。
- [処理の終了]
- 内容コード,場所コード,完了状態,および保守コード1~4を取得し,OTMの処理を終了してください。
- 運用時の対策
- [TSCデーモンの確認]
- TSCデーモンが開始していることを確認してから,クライアントアプリケーションを再度,開始してください。
3005 SEND_THIN_CLNT_FAILURE
- 障害内容
- クライアントアプリケーションとTSCレギュレータ間の通信中に障害が発生しました。ただし,オブジェクトのユーザメソッドの呼び出しは完了している可能性があります。
- 開発時の対策
- [TSCレギュレータへの接続からのリトライ]
- クライアントアプリケーションからTSCレギュレータへの接続が切断されている可能性があります。再度,TSCAdm::getTSCClientの処理からやり直してください。
- [ほかのTSCデーモンが開始済み]
- ほかのTSCデーモンに対し,TSCAdm::getTSCClientの処理からやり直してください。
- [処理の終了]
- 内容コード,場所コード,完了状態,および保守コード1~4を取得し,OTMの処理を終了してください。
- 運用時の対策
- [TSCレギュレータおよびTSCデーモンの確認]
- TSCレギュレータ,およびTSCデーモンが開始していることを確認したあと,再度,クライアントアプリケーションを開始してください。
3006 SEND_SERV_FAILURE
- 障害内容
- TSCデーモンとサーバアプリケーション間の通信中に障害が発生しました。ただし,オブジェクトのユーザメソッドの呼び出しは完了している可能性があります。
- 開発時の対策
- [リトライ]
- 再度,オブジェクトを呼び出してください。ただし,前回のユーザメソッドの呼び出しは完了している可能性があります。
- [処理の終了]
- 内容コード,場所コード,完了状態,および保守コード1~4を取得し,OTMの処理を終了してください。
- 運用時の対策
- [TSCルートアクセプタの確認]
- 該当するインタフェース名称およびTSCアクセプタ名称のオブジェクトを提供する,TSCルートアクセプタがactive状態であることを確認し,再度,クライアントアプリケーションを開始してください。
- [サーバアプリケーションの確認]
- 該当するインタフェースおよびTSCアクセプタ名称のオブジェクトを提供する,サーバアプリケーションプロセスが開始していることを確認したあと,再度,クライアントアプリケーションを開始してください。
3007 SEND_TSCD_FAILURE
- 障害内容
- TSCデーモン間の通信中に障害が発生しました。ただし,オブジェクトのユーザメソッドの呼び出しは完了している可能性があります。
- 開発時の対策
- [リトライ]
- 再度,オブジェクトを呼び出してください。ただし,前回のオブジェクトのユーザメソッドの呼び出しは完了している可能性があります。
- [処理の終了]
- 内容コード,場所コード,完了状態,および保守コード1~4を取得し,OTMの処理を終了してください。
- 運用時の対策
- [TSCデーモンの確認]
- 該当するインタフェース名称およびTSCアクセプタ名称のオブジェクトを提供しているサーバアプリケーションプロセスが接続している,同じTSCドメイン内のTSCデーモンが開始していることを確認してください。TSCデーモンが開始していない場合,TSCデーモンおよびサーバアプリケーションを開始したあと,クライアントアプリケーションを実行してください。
3009 BASIC_CONN_FAILURE
- 障害内容
- [TSCAdm::initServer]
- [TSCAdm::getTSCServer]
- [TSCAdm::initClient]
- [TSCAdm::getTSCClient]
- 通信先のtscdが見つかりませんでした。
- 開発時の対策
- [処理の終了]
- 内容コード,場所コード,完了状態,および保守コード1~4を取得し,OTMの処理を終了してください。
- 運用時の対策
- [osagentの確認]
- TPBrokerのosagentプロセスが開始されているかどうかを確認してください。
- [環境変数の確認]
- osagentプロセス,OTMシステムプロセス,およびアプリケーションプロセスのOSAGENT_PORT環境変数が一致しているかどうかを確認してください。
- [TSCデーモンおよびTSCレギュレータの確認]
- 接続または通信するTSCデーモンおよびTSCレギュレータが開始されているかどうかを確認してください。
- [その他]
- osagentプロセスを再開始してください。
3010 CONN_FAILURE
- 障害内容
- 通信路の接続に失敗しました。
- [TSCAdm::initServer]
- サーバアプリケーションのTSCデーモンへの登録要求の過程で障害が発生しました。その原因を次に示します。
- コマンドオプション引数-TSCPortに,すでにほかのプロセスが使用しているポート番号を指定しています。
- コマンドオプション引数-TSCPortに指定した値が不正です。
- [TSCAdm::getTSCServer]
- サーバアプリケーションとTSCデーモンの接続の過程で障害が発生しました。
- [TSCAdm::initClient]
- クライアントアプリケーションのTSCデーモンへの登録要求の過程で障害が発生しました。その原因を次に示します。
- コマンドオプション引数-TSCPortに,すでにほかのプロセスが使用しているポート番号を指定しています。
- コマンドオプション引数-TSCPortに指定した値が不正です。
- [TSCAdm::getTSCClient]
- クライアントアプリケーションと,TSCデーモンまたはTSCレギュレータの接続の過程で障害が発生しました。
- [TSCAdm::releaseTSCServer]
- サーバアプリケーションとTSCデーモンの接続切断の過程で障害が発生しました。
- [TSCAdm::endServer]
- サーバアプリケーションのTSCデーモンへの登録解除の過程で障害が発生しました。
- [TSCAdm::releaseTSCClient]
- クライアントアプリケーションと,TSCデーモンまたはTSCレギュレータの接続切断の過程で障害が発生しました。
- [TSCAdm::endClient]
- クライアントアプリケーションのTSCデーモンへの登録解除の過程で障害が発生しました。
- [TSCRootAcceptor::acitvate]
- TSCRootAcceptorの活性化(active状態への遷移)の過程で通信障害がありました。
- [TSCRootAcceptor::deactivate]
- TSCRootAcceptorの非活性化(non-active状態への遷移)の過程で通信障害がありました。
- 開発時の対策
- [リトライ(TSCAdm::getTSCServer)]
- 再度,TSCAdm::getTSCServerからやり直してください。
- [リトライ(TSCAdm::getTSCClient)]
- 再度,TSCAdm::getTSCClientからやり直してください。
- [処理の終了(TSCAdm::releaseTSCServer)]
- TSCAdm::releaseTSCServerが受け付けられる前に,障害が発生しました。OTMの処理を終了してください。
- [処理の終了(TSCAdm::releaseTSCClient)]
- TSCAdm::releaseTSCClientが受け付けられる前に,障害が発生しました。OTMの処理を終了してください。
- [リトライ(TSCRootAcceptor::activate)]
- 再度,TSCAdm::getTSCServerからやり直してください。
- [処理の終了(TSCRootAcceptor::deactivate)]
- TSCRootAcceptor::deactivateが受け付けられる前に,障害が発生しました。OTMの処理を終了してください。
- [処理の終了]
- 保守コード1および保守コード2を取得して,OTMの処理を終了してください。TSCRootAcceptor::deactivateでこの例外が発生し,完了状態がCOMPLETED_MAYBE(0)の場合,TSCRootAcceptor::deactivateの処理が完了していないため,アプリケーションプロセスが異常終了する可能性があります。
- 運用時の対策
- [最大コネクション数(ファイルディスクリプタ数)の確認]
- プロセス単位で確立することができる最大コネクション数,または取得できるファイルディスクリプタ数を超えて,コネクションを確立しようとした可能性が高いです。OTMのシステムを終了してください。その後,プロセス単位で確立することができる最大コネクション数,または取得できるファイルディスクリプタ数の上限を変更し,再度,システムを開始してください。
- [指定ポート番号の確認]
- コマンドオプション引数-TSCPortに指定したポート番号は,すでにほかのプロセスで使用されている可能性があります。コマンドオプション引数-TSCPortに指定するポート番号をほかのプロセスが使用していないポート番号に変更し,再度,実行してください。
3011 INCOMPATIBLE_PROTOCOL
- 障害内容
- OTMの通信プロトコル上で,バージョンの不一致がありました。
- 開発時の対策
- [処理の終了]
- 内容コード,場所コード,完了状態,および保守コード1~4を取得し,OTMの処理を終了してください。
- 運用時の対策
- 同じTSCドメインに含まれるOTMのシステムデーモン,またはアプリケーションプログラムの中で,バージョンの不一致があります。再度,確認してください。
3012 NOT_IGNORE_PROTOCOL
- 障害内容
- [オブジェクトのユーザメソッド]
- OTMの一部の機能についてバージョンの不一致がありました。
- 開発時の対策
- [処理の終了]
- 内容コード,場所コード,完了状態,および保守コード1~4を取得し,OTMの処理を終了してください。
- 運用時の対策
- 一部の機能について,場所コードで示されるプロセスのバージョンがほかのプロセスのバージョンと不一致です。再度,確認してください。
3021 DEACTIVATE_FAILURE
- 障害内容
- [TSCRootAcceptor::deactivate]
- TSCRootAcceptor::deactivateの処理中にエラーが発生しました。次の要因が考えられます。
- 通信処理中にTSCデーモンで通信障害が発生しました。
- 通信処理中にTSCデーモンでタイムアウトを検知しました。
- TSCObjectFactory::destroyのユーザ実装部分から例外が返されました。
- 開発時の対策
- [処理の終了]
- 内容コード,場所コード,完了状態,および保守コード1~4を取得し,OTMの処理を終了してください。エラーの詳細についてはKFOT75122-Eメッセージの内容を参照してください。完了状態がCOMPLETED_MAYBE(0)の場合,異常終了するおそれがあるため,TSCRootAcceptor::destroy,ユーザアクセプタの削除,またはユーザスレッドファクトリの削除は実行しないでください。
3998 TPBROKER_COMM_FAILURE
- 障害内容
- [オブジェクトのユーザメソッド]
- クライアント側からTSCユーザプロキシを使用して,TSCユーザオブジェクトのユーザメソッドを呼び出しましたが,CORBA::COMM_FAILUREの例外通知を受けました。