tscidl2cppトランザクションフレームの出力(C++)

形式

tscidl2cpp [-h] | [-TSCclient_ext文字列] [-TSCserver_ext 文字列]
   [-TSCtemplate_ext 文字列] [-TSCsession_ext 文字列]
   [-TSChdr_suffix拡張子名] [-TSCsrc_suffix拡張子名]
   [-client_ext文字列] [-server_ext文字列]
   [-hdr_suffix拡張子名] [-src_suffix拡張子名]
   [-idl2cpp] [-template] [-TSCspxy]
   [-TSCexport 文字列] [-TSCexport_skel 文字列]
   [-export 文字列] [-export_skel 文字列]
   [-TSCroot_dir パス名] [-TSCsrc_dir パス名] [-TSChdr_dir パス名]
   [-root_dir パス名] [-src_dir パス名] [-hdr_dir パス名]
   [-TSCno_proxy] [-TSCno_skel] [-TSCidl2cppfix フラグ]
   [[-I ディレクトリ[:ディレクトリ...]]...]
   [-A] IDLファイル名称

機能

トランザクションフレームジェネレータです。ユーザ定義IDLインタフェース依存クラスなどのC++ソースを出力します。

オプション

●-h

ヘルプメッセージを出力します。ファイルの読み込みおよび生成はしません。

●-TSCclient_ext 文字列

~<文字列>《_TSC_c》

クライアント部分を出力するファイル名称に付加する文字列を指定します。省略した場合は"_TSC_c"が設定されます。

●-TSCserver_ext 文字列

~<文字列>《_TSC_s》

サーバ部分を出力するファイル名称に付加する文字列を指定します。省略した場合は"_TSC_s"が設定されます。

●-TSCtemplate_ext 文字列

~<文字列>《_TSC_t》

雛形部分を出力するファイル名称に付加する文字列を指定します。省略した場合は"_TSC_t"が設定されます。

-templateオプションを指定しない場合は,-TSCtemplate_extオプションは無視されます。

●-TSCsession_ext 文字列

~<文字列>《_TSC_p》

セション用TSCユーザプロキシ部分を出力するファイル名称に付加する文字列を指定します。省略した場合は"_TSC_p"が設定されます。

-TSCspxyオプションを指定しない場合は,-TSCsession_extオプションは無視されます。

●-TSChdr_suffix 拡張子名

~<文字列>《hh》

ヘッダファイルの拡張子を指定します。省略した場合は"hh"が設定されます。

●-TSCsrc_suffix 拡張子名

~<文字列>《cc》

ソースファイルの拡張子を指定します。省略した場合は"cc"が設定されます。

●-client_ext 文字列

~<文字列>《_c》

idl2cppコマンドで出力されるクライアント部分のファイルに付加する文字列を指定します。省略した場合は"_c"が設定されます。

idl2cppコマンドで出力されるクライアント部分のファイルに付加する文字列を変更する場合は,-idl2cppオプションを指定しないときでも必ず-client_extオプションを指定してください。

●-server_ext 文字列

~<文字列>《_s》

idl2cppコマンドで出力されるサーバ部分のファイルに付加する名称を指定します。省略した場合は"_s"が設定されます。

idl2cppコマンドで出力されるサーバ部分のファイルに付加する文字列を変更する場合は,-idl2cppオプションを指定しないときでも必ず-server_extオプションを指定してください。

●-hdr_suffix 拡張子名

~<文字列>《.hh》

idl2cppコマンドで出力されるヘッダファイルのサフィックス名称を指定します。省略した場合は-TSChdr_suffixオプションで指定する拡張子名が使用されます。どちらも指定されていない場合は".hh"が設定されます。

●-src_suffix 拡張子名

~<文字列>《.cc》

idl2cppコマンドで出力されるソースファイルのサフィックス名称を指定します。省略した場合は-TSChdr_suffixオプションで指定する拡張子名が使用されます。どちらも指定されていない場合は".cc"が設定されます。

●-idl2cpp

内部でTPBrokerのコマンドを実行して,TPBrokerスタブおよびTPBrokerスケルトンを出力します。

PATH環境変数にTPBrokerのidl2cppが格納されているディレクトリを設定してください。

●-template

雛形クラスのC++ソースを出力します。

●-TSCspxy

セション用TSCユーザプロキシを持つクライアント部分を生成します。-TSCspxyオプションを指定した場合は,通常のTSCユーザプロキシは生成されません。

●-TSCexport 文字列

~<文字列>

TSCユーザプロキシにエクスポートタグを指定します。-TSCexportオプションは,WindowsでDLL内のクラスにアクセスするための宣言に使用します。

●-TSCexport_skel 文字列

~<文字列>

TSCユーザプロキシ,TSCユーザスケルトン,TSCユーザアクセプタ,TSCユーザオブジェクトファクトリ,およびTSCユーザオブジェクトにエクスポートタグを指定します。-TSCexport_skelオプションはWindowsでDLL内のクラスにアクセスするための宣言に使用します。

-templateオプションを指定しない場合は,TSCユーザオブジェクトファクトリおよびTSCユーザオブジェクトへの指定は無視されます。

●-export 文字列

~<文字列>

idl2cppコマンドで出力されるスタブにエクスポートタグを指定します。-exportオプションはWindowsでDLL内のクラスにアクセスするための宣言に使用します。

-idl2cppオプションを指定しない場合は,-exportオプションは無視されます。

●-export_skel 文字列

~<文字列>

idl2cppコマンドで出力されるスタブおよびスケルトンにエクスポートタグを指定します。-export_skelオプションはWindowsでDLL内のクラスにアクセスするための宣言に使用します。

-idl2cppオプションを指定しない場合は,-export_skelオプションは無視されます。

●-TSCroot_dir パス名

~<文字列>

ソースファイルおよびヘッダファイルを出力するディレクトリを指定します。指定したディレクトリがない場合は,ディレクトリを作成します。

出力先を変更した場合,出力先ディレクトリをインクルードファイルのサーチパスに指定してください。

●-TSCsrc_dir パス名

~<文字列>

ソースファイルを出力するディレクトリを指定します。指定したディレクトリがない場合は,ディレクトリを作成します。

●-TSChdr_dir パス名

~<文字列>

ヘッダファイルを出力するディレクトリを指定します。指定したディレクトリがない場合は,ディレクトリを作成します。

出力先を変更した場合,出力ファイルのコンパイル時に,出力先ディレクトリをインクルードファイルのサーチパスに指定してください。

●-root_dir パス名

~<文字列>

idl2cppコマンドで出力されるソースファイルおよびヘッダファイルを出力するディレクトリを指定します。

出力先を変更した場合,依存関係を修正し,出力先ディレクトリをインクルードファイルのサーチパスに指定する必要があります。

-idl2cppオプションを指定しない場合は,-root_dirオプションは無視されます。

●-src_dir パス名

~<文字列>

idl2cppコマンドで出力されるソースファイルを出力するディレクトリを指定します。

-idl2cppオプションを指定しない場合は,-src_dirオプションは無視されます。

●-hdr_dir パス名

~<文字列>

idl2cppコマンドで出力されるヘッダファイルを出力するディレクトリを指定します。

出力先を変更した場合,出力ファイルのコンパイル時に,出力先ディレクトリをインクルードファイルのサーチパスに指定してください。

-idl2cppオプションを指定しない場合は,-hdr_dirオプションは無視されます。

●-TSCno_proxy

TSCユーザプロキシの生成をしません。

●-TSCno_skel

TSCユーザスケルトンの生成をしません。

●-TSCidl2cppfix フラグ

~<4けたの2進数字>《0000》

トランザクションフレームの出力時に使用する領域の解放について指定します。省略した場合,または0000が指定された場合,該当する領域を解放しません。

上位1けた目~2けた目
"00"を指定してください。
上位3けた目
上位3けた目に"1"を指定すると,OUT属性およびINOUT属性で指定した引数の領域割り当て後に例外が発生したとき,領域がTSCユーザスケルトンで解放されます。
上位4けた目
上位4けた目に"1"を指定すると,INOUT属性のstringを使用するとき,IN属性として使用した領域がTSCユーザプロキシで解放されます。

両方とも指定する場合は,"0011"を指定してください。

●-I ディレクトリ[:ディレクトリ...]

~<文字列>

インクルードファイルのサーチパスを指定します。複数指定する場合,UNIXの場合は:(コロン),Windowsの場合は;(セミコロン)で区切るか,または-Iオプションを複数回指定してください。-Iオプションと-idl2cppオプションを指定した場合,idl2cppコマンドにも同じサーチパスが使用されます。

●-A

内部でosagentを開始しません。ローカルホスト内ですでにosagentが開始されている場合に-Aオプションを指定してください。

コマンド引数

●IDLファイル名称

入力のIDLファイル名称を指定します。-hオプションを指定する場合だけ省略できます。IDLファイル名称は必ずコマンドラインの最後に指定してください。また,IDLファイル名称の拡張子は必ず".idl"にしてください。

戻り値

このコマンドは次に示す戻り値をシェルに返してから,処理を終了します。

戻り値意味
0正常終了しました。
メッセージKFOT70008-Iが出力された場合,および-hオプションを指定した場合も0が返ります。
0以外コマンド処理中にエラーが発生したために異常終了しました。
-idl2cppオプションを指定した場合は,idl2cppコマンド処理中にエラーが発生したときも0以外を返します。出力されたメッセージに従って対策したあと,再度,コマンドを入力してください。

実行条件

注意事項