付録D.10 内容コード10000~10999


10001 OVER_MAX_CLNT

障害内容
[TSCAdm::getTSCClient]
TSCデーモンに直結するクライアントアプリケーションおよびTSCレギュレータの数が,TSCデーモンのコマンドオプション引数-TSCClientConnectCountで指定した値を超過しました。
開発時の対策
[処理を終了]
内容コード,場所コード,完了状態,および保守コード1~4を取得し,OTMの処理を終了してください。
[リトライ(ほかのTSCデーモンが開始済みの場合)]
ほかのTSCデーモンに対し,TSCAdm::getTSCClientの処理からやり直してください。
運用時の対策
[定義の変更]
TSCデーモンを終了後,コマンドオプション引数-TSCClientConnectCountの値を増加させて,再度,開始してください。
[ほかのTSCデーモンの開始]
ほかのTSCデーモンに対し,TSCAdm::getTSCClientからやり直してください。

10002 OVER_MAX_SERV

障害内容
[TSCAdm::getTSCServer]
TSCデーモンに接続するサーバアプリケーションの数が,TSCデーモンのコマンドオプション引数-TSCServerConnectCountで指定した値を超過しました。
開発時の対策
[処理を終了]
内容コード,場所コード,完了状態,および保守コード1~4を取得し,OTMの処理を終了してください。
[リトライ(ほかのTSCデーモンが開始済みの場合)]
ほかのTSCデーモンに対し,TSCAdm::getTSCServerの処理からやり直してください。
運用時の対策
[定義の変更]
TSCデーモンを終了後,コマンドオプション引数-TSCServerConnectCountの値を増加させて,再度,開始してください。
[ほかのTSCデーモンの開始]
ほかのTSCデーモンを開始し,TSCAdm::getTSCServerからやり直してください。

10005 OVER_ADM_MAX_CLNT

障害内容
[TSCAdm:initClient]
TSCデーモンに管理されるプロセス数が,TSCデーモンのコマンドオプション引数-TSCEntryCountで指定した値を超過しました。
開発時の対策
[処理を終了]
内容コード,場所コード,完了状態,および保守コード1~4を取得し,OTMの処理を終了してください。
運用時の対策
[定義の変更]
TSCデーモンを終了後,コマンドオプション引数-TSCEntryCount(省略している場合は-TSCClientConnectCount)の値を増加させて,再度,開始してください。
[ほかのTSCデーモンの開始]
ほかのTSCデーモンに管理されるように,コマンドオプション引数-TSCDomainおよび-TSCIDの値を変更してください。

10006 OVER_ADM_MAX_SERV

障害内容
[TSCAdm::initServer]
TSCデーモンに管理されるプロセス数が,TSCデーモンのコマンドオプション引数-TSCEntryCountで指定した値を超過しました。
開発時の対策
[処理を終了]
内容コード,場所コード,完了状態,および保守コード1~4を取得し,OTMの処理を終了してください。
運用時の対策
[定義の変更]
TSCデーモンを終了後,コマンドオプション引数-TSCEntryCount(省略している場合は-TSCServerConnectCount)の値を増加させて,再度,開始してください。
[ほかのTSCデーモンの開始]
ほかのTSCデーモンに管理されるように,コマンドオプション引数-TSCDomainおよび-TSCIDの値を変更してください。

10007 OVER_MAX_RT_ACPT_REGI

障害内容
[TSCRootAcceptor::activate]
TSCデーモンに登録するTSCルートアクセプタ数が,TSCデーモンのコマンドオプション引数-TSCRootAcceptorCountまたは-TSCRootAcceptorRegistCountに指定した値を超過しました。
開発時の対策
[処理を終了]
内容コード,場所コード,完了状態,および保守コード1~4を取得し,OTMの処理を終了してください。
[リトライ(ほかのTSCデーモンが開始済みの場合)]
ほかのTSCデーモンに対し,TSCAdm::getTSCServerの処理からやり直してください。
運用時の対策
[定義の変更]
TSCデーモンを終了後,コマンドオプション引数-TSCRootAcceptorCount,または-TSCRootAcceptorRegistCountの値を増加させて,再度,開始してください。
[ほかのTSCデーモンの開始]
ほかのTSCデーモンに対し,TSCAdm::getTSCServerからやり直してください。

10008 OVER_MAX_THIN_CLIENT

障害内容
[TSCAdm::getTSCClient]
TSCレギュレータ経由でTSCデーモンに接続する,クライアントアプリケーションの数がTSCレギュレータのコマンドオプション引数-TSCClientConnectCountで指定した値を超過しました。または,クライアントアプリケーションの開始時にTSCレギュレータが動作していません。
開発時の対策
[処理を終了]
内容コード,場所コード,完了状態,および保守コード1~4を取得し,OTMの処理を終了してください。
[リトライ(ほかのTSCデーモンが開始済みの場合)]
ほかのTSCデーモンに対し,TSCAdm::getTSCClientからやり直してください。
運用時の対策
[定義の変更]
TSCレギュレータを終了後,コマンドオプション引数-TSCClientConnectCountの値を増加させて,再度,開始してください。または,クライアントアプリケーションの開始時までにTSCレギュレータを開始してください。
[ほかのTSCデーモンの開始]
ほかのTSCデーモンに対し,TSCAdm::getTSCClientの処理からやり直してください。

10009 OVER_MAX_DISPATCH_PARALLEL

障害内容
[TSCRootAcceptor::activate]
TSCデーモンに登録するTSCルートアクセプタのパラレルカウント(常駐するスレッド数)の和が,TSCデーモンのコマンドオプション引数-TSCDispatchParallelCountで指定した値を超過しました。
開発時の対策
[処理を終了]
内容コード,場所コード,完了状態,および保守コード1~4を取得し,OTMの処理を終了してください。
[リトライ(ほかのTSCデーモンが開始済みの場合)]
ほかのTSCデーモンに対し,TSCAdm:getTSCServerの処理からやり直してください。
運用時の対策
[定義の変更]
TSCデーモンを終了後,コマンドオプション引数-TSCDispatchParallelCountの値を増加させて,再度,開始してください。
[ほかのTSCデーモンの開始]
ほかのTSCデーモンに対し,TSCAdm::getTSCServerからやり直してください。

10010 OVER_MAX_REQUEST_COUNT

障害内容
[オブジェクトのユーザメソッド]
クライアント側から呼び出したインタフェース名称と同じTSCユーザオブジェクトを持つTSCルートアクセプタの,スケジュール用キューの最大値を超えています。
開発時の対策
[リトライ]
再度,オブジェクトを呼び出してください。スケジュール用キューに空きができている可能性があります。
長時間連続して発生する場合は,該当するインタフェース名称のTSCユーザオブジェクトを持つTSCルートアクセプタの常駐プロセス数,またはTSCルートアクセプタのプロセス数を増加してください。
[処理を終了]
内容コード,場所コード,完了状態,および保守コード1~4を取得し,OTMの処理を終了してください。
運用時の対策
[定義の変更]
該当するインタフェース名称と同じTSCユーザオブジェクトを持つTSCルートアクセプタを増加するか,TSCルートアクセプタのパラレルカウント数を増加させて,再度,TSCルートアクセプタを開始してください。

10011 OVER_MAX_ORB_CLIENT

障害内容
[ORBクライアントからのリクエスト時]
TSCORBコネクタに接続するORBクライアントアプリケーションの数が,TSCORBコネクタを開始時にtscstartgwコマンドに指定したコマンドオプション引数-TSCClientConnectCountの値を超過しました。
開発時の対策
[ほかのTSCORBコネクタが開始済み]
ほかのTSCORBコネクタに対し,接続処理からやり直してください。
運用時の対策
[定義の変更]
TSCORBコネクタを終了後,コマンドオプション引数-TSCClientConnectCountの値を増加させて,再度,TSCORBコネクタを開始してください。
[ほかのTSCORBコネクタの開始]
ほかのTSCORBコネクタに対し,接続処理からやり直してください。

10998 TPBROKER_NO_RESOURCES

障害内容
[オブジェクトのユーザメソッド]
クライアント側からTSCユーザプロキシを使用して,TSCユーザオブジェクトのユーザメソッドを呼び出しましたが,CORBA::NO_RESOURCESの例外通知を受けました。