ABC_TSCspxy（C++）

トランザクショナル分散オブジェクト基盤　TPBroker Object Transaction Monitor　プログラマーズガイド

ABC_TSCspxyはユーザ定義IDLインタフェース依存クラスです。

ABC_TSCspxyは，セション呼び出し用のTSCユーザプロキシの実装クラスです。ユーザ定義IDLインタフェースに従って，ユーザデータをバイト配列データに変換し，TSCSessionProxyを呼び出します。ユーザ定義IDLインタフェースに従って，トランザクションフレームジェネレータがABC_TSCspxyを自動生成します。ABC_TSCspxyは，次の点を除いてABC_TSCprxyと同様の働きをします。

TSCSessionProxyを継承します。
トランザクションフレームジェネレータに-TSCspxyオプションを指定したときだけ生成されます。
onewayのオペレーションを定義したユーザ定義IDLからは生成できません。

次にABC_TSCspxyの特徴を示します。

ユーザ定義IDLインタフェース依存のコードを含みます。

ABC_TSCspxyは，TPBrokerのスケルトンである_sk_ABCも継承します。また，ABC_TSCspxyの派生クラスも同様に，TPBrokerのスケルトンを継承します。

 
class ABC_TSCspxy;
typedef ABC_TSCspxy* ABC_TSCspxy_ptr;
 
class ABC_TSCspxy : public _sk_ABC, public TSCSessionProxy
{
 public:
  ABC_TSCspxy(TSCClient_ptr tsc_client);
  ABC_TSCspxy(TSCClient_ptr tsc_client,
              const char* tsc_acpt_name);
 
  virtual ~ABC_TSCspxy();
 
  //ユーザ定義IDLインタフェース依存のメソッド群
  virtual ... xxx(...);
};

●ABC_TSCspxy(TSCClient_ptr tsc_client)

項目	型・意味
引数	TSCClient_ptr tsc_client	接続するTSCClient
例外	TSCBadParamException TSCNoMemoryException

tsc_clientと接続するABC_TSCspxyを生成します。

●ABC_TSCspxy(TSCClient_ptr tsc_client,

                             const char* tsc_acpt_name)

項目	型・意味
引数	TSCClient_ptr tsc_client	接続するTSCClient
引数	const char* tsc_acpt_name	TSCアクセプタ名称
例外	TSCBadParamException TSCNoMemoryException

tsc_clientと接続するTSCアクセプタ名称がtsc_acpt_nameのABC_TSCspxyを生成します。

●virtual ... xxx(...);

項目	型・意味
例外	TSCSystemException（各種例外）

ユーザ定義IDLインタフェースのオペレーション定義に従ったメソッドです。メソッドの引数・戻り値の型や数のマッピングは，TPBrokerと同じです。