TSCORBコネクタ経由で接続しているORBクライアントに,OTMのシステム例外を通知するときは,OTMのシステム例外をCORBA例外に変換して通知します。
ここでは,TSCORBコネクタの開始時にtscstartgwコマンドの-TSCExceptConvertFileオプションに指定する例外変換テーブルファイルの作成方法を示します。ただし,例外変換テーブルファイルは,デフォルトの例外変換以外の方法で変換する場合にだけ使用します。
<OTMtoORB>
変換前の例外コード=変換後の例外コード
</OTMtoORB>
表D-1 各例外に対応する例外コード
例外 | 対応する例外コード | 例外 | 対応する例外コード |
---|---|---|---|
BAD_PARAM | 1 | OBJECT_NOT_EXIST | 14 |
NO_MEMORY | 2 | UNKNOWN | 15 |
COMM_FAILURE | 3 | INV_OBJREF | 16 |
NO_PERMISSION | 4 | IMP_LIMIT | 17 |
INTERNAL | 5 | BAD_TYPECODE | 18 |
MARSHAL | 6 | PERSIST_STORE | 19 |
INITIALIZE | 7 | FREE_MEM | 20 |
NO_IMPLEMENT | 8 | INV_IDENT | 21 |
BAD_OPERATION | 9 | INV_FLAG | 22 |
NO_RESOURCES | 10 | INTF_REPOS | 23 |
NO_RESPONSE | 11 | BAD_CONTEXT | 24 |
BAD_INV_ORDER | 12 | OBJ_ADAPTER | 25 |
TRANSIENT | 13 | DATA_CONVERSION | 26 |
ここでは,次に示すようにOTMのTSCSystemExceptionをCORBA例外に変換する場合の例外変換テーブルファイルの記述例を示します。
<!-- OTM例外をCORBA例外に変換する -->
<!-- すべての例外をUNKNOWNに変換する -->
<OTMtoORB>
*=15
<!-- COMM_FAILURE,INTERNAL,およびINITIALIZEの例外を -->
<!-- OBJ_ADAPTERに変換する -->
3,5,7=25
<!-- TRANSIENTの例外をINITIALIZEに変換する -->
13=7
</OTMtoORB>