Hitachi Multi Payment Network Extensible Database Option for Biller
HA環境を構築するためのHAモニタの定義をします。HAモニタの定義には,サンプルファイルがありません。テキスト形式のファイルを作成し,定義してください。
HAモニタの定義の手順については,マニュアル「Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller」を参照してください。
HAモニタの定義ファイルには,次に示す種類があります。
表4-6 HAモニタの定義ファイル一覧
| ファイル名 | 定義の種類 | サンプルファイルの有無 |
|---|---|---|
| servers | サーバの環境設定 | × |
| sysdef | HAモニタの環境設定 | × |
HAモニタの定義ファイルのうち,サーバの環境設定については,DB Option for Billerを使用するための環境設定をする必要があります。
サーバの環境設定では,ORACLE,OpenTP1,および通信サーバBaseの環境設定をします。設定するサーバおよび定義文は,HA構成の形態によって異なります。
また,ORACLEおよび通信サーバBaseは,HAモニタとのインターフェースを持たないサーバであるため,系切り替えをする場合,HAモニタはモニタモードで監視します。
HAモニタの環境設定については,マニュアル「Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller」を参照してください。
サーバの環境設定では,次の2種類の定義文を使用します。
HA構成の形態ごとに,サーバの環境設定について説明します。
次の定義文を使用します。
表4-7 server定義文(通信サーバfor Biller・ORACLEでのHA構成−通信サーバfor Biller・ORACLEを切り替える場合)
| 項目名 | 説明 | 定義値 (ORACLE) |
定義値 (OpenTP1) |
定義値 の変更 |
|---|---|---|---|---|
| name | ORACLEではORACLEを起動するためのサーバプログラム,OpenTP1ではOpenTP1のセットアップディレクトリを絶対パスで指定してください。 | 任意 | 任意 | ○ |
| alias | HA定義の「HA_KIND」に「SRV」を指定した場合は,「SV_GRP」に指定した値を指定してください。それ以外の場合は,サーバプログラムの識別名(サーバの別名)を任意に指定できます。 | 任意 | 任意 | ○ |
| acttype | サーバの起動方法を指定します。 | monitor | server | × |
| termcommand | 作成したサーバの終了コマンドを絶対パスで指定してください。 | 任意 | − | ○ |
| switchtype | サーバ障害を検出した場合,系切り替えを行う指定をします。 | − | switch | × |
| group | HA定義の「HA_KIND」に「GRP」を指定した場合は,「SV_GRP」で指定した値を指定してください。切り替え種別には,「exchange」(連動系切り替え)を指定してください。※1 | グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
○※2 |
| servexec_retry | ORACLEを監視するコマンドがORACLEの障害を検知した場合に,ORACLEの起動処理を再実行させる回数を指定します。 | 0 | − | × |
| lan_updown | LANの状態設定ファイルを使用するかどうかを指定します。 | use | use | × |
| disk | 通信サーバのロウ論理ボリューム,および共通ソフトウェアのキューマネージャー用の論理ボリュームを含むボリュームグループ名を指定してください。 | 任意 | 任意 | ○ |
| waitserv_exec | HAモニタの実行サーバ起動完了処理を実行する前に「name」で指定したサーバの実行完了を待つかどうかを指定します。 | yes | − | × |
| patrolcommand | ORACLEを監視するコマンドを絶対パスで指定してください。 | 任意 | − | ○ |
| fs_name | 共通ソフトウェアのキューマネージャー用論理ボリュームを絶対パスで指定してください。 | − | 任意 | ○ |
| fs_mount_dir | 共通ソフトウェアのキューマネージャー用論理ボリュームをマウントするディレクトリを絶対パスで指定してください。 | − | 任意 | ○ |
次の定義文を使用します。
サンプルファイルはありません。ファイルを作成し,各定義文で,次に示す項目を必ず定義してください。これらは,現用系と予備系で同じ値を指定してください。
表4-8 server定義文(通信サーバfor Biller・ORACLEでのHA構成−通信サーバBase・通信サーバfor Biller・ORACLEを切り替える場合)
| 項目名 | 説明 | 定義値 (ORACLE) |
定義値 (OpenTP1) |
定義値 の変更 |
|---|---|---|---|---|
| name | ORACLEではORACLEを起動するためのサーバプログラム,OpenTP1ではOpenTP1のセットアップディレクトリを絶対パスで指定してください。 | 任意 | 任意 | ○ |
| alias | HA定義の「HA_KIND」に「SRV」を指定した場合は,「SV_GRP」に指定した値を指定してください。それ以外の場合は,サーバプログラムの識別名(サーバの別名)を任意に指定できます。 | 任意 | 任意 | ○ |
| acttype | サーバの起動方法を指定します。 | monitor | server | × |
| termcommand | 作成したサーバの終了コマンドを絶対パスで指定してください。 | 任意 | − | ○ |
| switchtype | サーバ障害を検出した場合,系切り替えを行う指定をします。 | − | switch | × |
| group | HA定義の「HA_KIND」に「GRP」を指定した場合は,「SV_GRP」で指定した値を指定してください。切り替え種別には,「exchange」(連動系切り替え)を指定してください。※1 | グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
○※2 |
| servexec_retry | ORACLEを監視するコマンドがORACLEの障害を検知した場合に,ORACLEの起動処理を再実行させる回数を指定します。 | 0 | − | × |
| lan_updown | LANの状態設定ファイルを使用するかどうかを指定します。 | use | use | × |
| waitserv_exec | HAモニタの実行サーバ起動完了処理を実行する前に「name」で指定したサーバの実行完了を待つかどうかを指定します。 | yes | − | × |
| parent | 自サーバを起動するために必要なリソースサーバの識別名(リソースサーバの別名)を指定してください。※1 | 任意 | 任意 | ○ |
| patrolcommand | ORACLEを監視するコマンドを絶対パスで指定してください。 | 任意 | − | ○ |
表4-9 resource定義文(通信サーバfor Biller・ORACLEでのHA構成−通信サーバBase・通信サーバfor Biller・ORACLEを切り替える場合)
| 項目名 | 説明 | 定義値 | 定義値 の変更 |
|---|---|---|---|
| alias | server定義文の「parent」で指定した識別名を指定してください。 | 任意 | ○ |
| group | HA定義の「SV_GRP」で指定した値を指定してください。切り替え種別には「exchange」(連動系切り替え)を指定してください。 | グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
○※1 |
| disk | 通信サーバのロウ論理ボリューム,および共通ソフトウェアのキューマネージャー用の論理ボリュームを含むボリュームグループ名を指定してください。※2 | 任意 | ○ |
| fs_name | 共通ソフトウェアのキューマネージャー用論理ボリューム,および通信サーバBaseの受信ファイル格納ディレクトリ用論理ボリュームを絶対パスで指定してください。※2 | 任意 | ○ |
| fs_mount_dir | 共通ソフトウェアのキューマネージャー用論理ボリュームをマウントするディレクトリ,および通信サーバBaseの受信ファイル格納ディレクトリ用論理ボリュームをマウントするディレクトリを絶対パスで指定してください。※2 | 任意 | ○ |
リソースサーバを使った連動系切り替えを行うため,次の定義文を使用します。
サンプルファイルはありません。ファイルを作成し,各定義文で,次に示す項目を必ず定義してください。これらは,現用系と予備系で同じ値を指定してください。
表4-10 server定義文(通信サーバBase・通信サーバfor Biller・ORACLEでのHA構成)
| 項目名 | 説明 | 定義値 (ORACLE) |
定義値 (OpenTP1) |
定義値 (通信サーバBase) ※1 |
定義値 の変更 |
|---|---|---|---|---|---|
| name | ORACLEではORACLEを起動するためのサーバプログラム,OpenTP1ではセットアップディレクトリ,通信サーバBaseでは通信サーバ起動シェル※2を絶対パスで指定してください。 | 任意 | 任意 | 任意 | ○ |
| alias | HA定義の「HA_KIND」に「SRV」を指定した場合は,「SV_GRP」に指定した値を指定してください。それ以外の場合は,サーバプログラムの識別名(サーバの別名)を任意に指定できます。 | 任意 | 任意 | 任意 | ○ |
| acttype | サーバの起動方法を指定します。 | monitor | server | monitor | × |
| termcommand | 作成したサーバの終了コマンドを絶対パスで指定してください。 | 任意 | − | 任意 | ○ |
| switchtype | サーバ障害を検出した場合,系切り替えを行う指定をします。 | − | switch | − | × |
| group | HA定義の「SV_GRP」で指定した値を指定してください。切り替え種別には「exchange」(連動系切り替え)を指定してください。※3 | グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
○※4 |
| servexec_retry | ORACLEを監視するコマンドがORACLEの障害を検知した場合に,ORACLEの起動処理を再実行させる回数を指定します。 | 0 | − | − | × |
| lan_updown | LANの状態設定ファイルを使用するかどうかを指定します。 | use | use | use | × |
| waitserv_exec | HAモニタの実行サーバ起動完了処理を実行する前に「name」で指定したサーバの実行完了を待つかどうかを指定します。 | yes | − | yes | × |
| parent | 自サーバを起動するために必要なリソースサーバの識別名(リソースサーバの別名)を指定します。 ※3 |
任意 | 任意 | 任意 | ○ |
| patrolcommand | ORACLEを監視するコマンドを絶対パスで指定してください。 | 任意 | − | − | ○ |
表4-11 resource定義文(通信サーバBase・通信サーバfor Biller・ORACLEでのHA構成)
| 項目名 | 説明 | 定義値 | 定義値の変更 |
|---|---|---|---|
| alias | server定義文の「parent」で指定した識別名を指定してください。 | 任意 | ○ |
| group | HA定義の「SV_GRP」で指定した値を指定してください。切り替え種別には「exchange」(連動系切り替え)を指定してください。 | グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
○※1 |
| disk | 通信サーバのロウ論理ボリューム,および共通ソフトウェアのキューマネージャー用の論理ボリュームを含むボリュームグループ名を指定してください。※2 | 任意 | ○ |
| fs_name | 共通ソフトウェアのキューマネージャー用論理ボリューム,および通信サーバBaseの受信ファイル格納ディレクトリ用論理ボリュームを絶対パスで指定してください。※2 | 任意 | ○ |
| fs_mount_dir | 共通ソフトウェアのキューマネージャー用論理ボリュームをマウントするディレクトリ,および通信サーバBaseの受信ファイル格納ディレクトリ用論理ボリュームをマウントするディレクトリを絶対パスで指定してください。※2 | 任意 | ○ |
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