Hitachi Multi Payment Network communications server for Bank
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ユーザーコールバックは,次の手順で作成します。なお,ユーザーコールバックは,通信サーバ管理者が作成してください。
- サンプルファイルを任意のディレクトリにコピーする
サンプルファイルは,次のディレクトリに格納されています。
(通信サーバfor Bankセットアップディレクトリ)/examples/uoc
このディレクトリには,次のサンプルファイルが格納されています。
表6-1 ユーザーコールバックのサンプルファイル
| ファイル名 |
種別 |
| HMpnRefUoc.c |
照会サービス用サンプルファイル |
| HMpnRefUoc.h |
照会サービス用ヘッダーファイル |
| HMpnPayUoc.c |
消込サービス用サンプルファイル |
| HMpnPayUoc.h |
消込サービス用ヘッダーファイル |
| HMpnCanUoc.c |
取消サービス用サンプルファイル |
| HMpnCanUoc.h |
取消サービス用ヘッダーファイル |
| Define.inc.aix |
メイクファイル |
| Makefile |
| Makefile.uoc.aix |
なお,サンプルファイルは,直接編集しないでください。必ずコピーしたサンプルファイルを使用してください。
- ファイルの属性を変更する
コピーしたファイルに,書き込み権限を追加してください。
- コピーしたファイルを編集し,処理を追加する
ユーザーコールバックの仕様については,「6.5 ユーザーコールバックインターフェース」を参照してください。
なお,コールバックの戻り値には,送信前ユーザーコールバックと受信後コールバックを区別できるように,値を設定してください。設定できる値は,5,001〜8,000の整数値です。
- コピーしたメイクファイルを編集する
必要に応じて,メイクファイルを編集してください。メイクファイルの編集例を次に示します。
- 作成したソースファイルを追加する場合
作成したソースファイルを追加する場合は,Makefile.uoc.aixを編集します。太字と下線で示した部分に,ファイル名を追加してください。
OBJS1 =\
HMpnRefUoc.o \
追加するファイル名(照会サービス用ライブラリに追加する場合)
OBJS2 = \
HMpnPayUoc.o \
追加するファイル名(消込サービス用ライブラリに追加する場合)
OBJS3 = \
HMpnCanUoc.o \
追加するファイル名(取消サービス用ライブラリに追加する場合)
|
- リンケージするライブラリを追加する場合
リンケージするライブラリを追加する場合は,Define.inc.aixを編集します。太字と下線で示した部分に,追加するライブラリのパス,およびライブラリ名を追加してください。
#*************************************************************************#
# for linking #
#*************************************************************************#
COMMON_LDFLAGS = -brtl -bnoentry -bexpall
COMMON_LIBS = -L(追加するライブラリのパス) -l(追加するライブラリ名)
ALL_LDFLAGS = $(COMMON_LDFLAGS) $(COMMON_LIBS)
|
「6.6 金融機関任意情報編集インターフェース」の関数を使用する場合の例を示します。
COMMON_LIBS = -L$(HMPNDIR)/lib -lhmpncom
|
- ライブラリを生成する
次の形式で,メイクを実行してください。なお,メイクを実行するには,環境変数「HMPNDIR」に通信サーバfor Bankのセットアップディレクトリが設定されている必要があります。環境変数の設定については,「3.4.4 通信サーバfor Bankの環境設定」を参照してください。
メイクを実行すると,ライブラリが生成されます。生成されるライブラリは,次のとおりです。
表6-2 ユーザーコールバックのライブラリ
| ファイル名 |
種別 |
| libhmpnrefuoc.a |
照会サービス用ライブラリ |
| libhmpnpayuoc.a |
消込サービス用ライブラリ |
| libhmpncanuoc.a |
取消サービス用ライブラリ |
- 通信サーバfor Bankが稼働中の場合,停止する
通信サーバfor Bankの停止方法については,「8.2.4 通信サーバfor Bankの停止」を参照してください。
- スーパーユーザーでログインする
生成したライブラリを所定のディレクトリに格納するために,スーパーユーザーでログインしてください。なお,スーパーユーザーでログインしている間は,手順8〜10以外の操作をしないように注意してください。
- 既存のライブラリを移動する
バックアップのために,既存のライブラリを任意のディレクトリに移動してください。ライブラリは,次のディレクトリに格納されています。
(通信サーバfor Bankセットアップディレクトリ)/lib
- 生成したライブラリを所定のディレクトリにコピーする
次の形式で,手順5で生成したライブラリを(通信サーバfor Bankセットアップディレクトリ)/libにコピーしてください。
# cp libhmpn*uoc.a (通信サーバfor Bankセットアップディレクトリ)/lib
|
- コピーしたライブラリのアクセス権とオーナーを変更する
次の形式で,コピーしたライブラリのアクセス権とオーナーを変更してください。
# chmod 555 libhmpn*uoc.a
# chown 通信サーバ管理者のID:グループID libhmpn*uoc.a
|
- 通信サーバ管理者でログインする
通信サーバfor Bankを起動するために,通信サーバ管理者でログインしてください。
- 通信サーバfor Bankを起動する
通信サーバfor Bankの起動方法については,「8.2.1 通信サーバfor Bankの起動」を参照してください。
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