ここでは，次の図を基に，システムを構築する場合の各定義ファイルの記述例を示します。

図4-2　通信サーバfor Bankのシステム構築例（通信サーバfor Bank単独でのHA構成の場合）

また，この記述例での前提条件を次に示します。

• HiRDBと通信サーバfor Bankを同一マシン上に構築している
• HAモニタでは，現用系，および予備系でお互いを監視する
• 通信サーバBaseのファイル転送機能と通信サーバfor Bankのオンライン機能を両方使用する
• 通信サーバfor Bankのオンライン機能に障害があった場合だけ，通信サーバBaseのファイル転送機能は予備系に切り替わる
  

  表4-39　セットアップディレクトリのパス（通信サーバfor Bank単独でのHA構成の場合）

  ソフトウェア名	記述例の値
  共通ソフトウェア	/var/mpncm
  通信サーバ	/home/HMPN
  OpenTP1	/home/OpenTP1
  HiRDB	/home/HiRDB

  表4-40　共通ソフトウェアに必要な設定項目（通信サーバfor Bank単独でのHA構成の場合）

  設定項目		記述例の値
  ネットワーク設定	ホスト名	host_HMPN
  	エイリアスIPアドレス	xxx.xxx.xxx.105
  共有ディスクに確保されているボリュームグループ		/dev/vg01
  キューマネージャー用論理ボリューム		/dev/MQHAlvl
  キューマネージャーのチャネル	オンライン電文用	TO.N0000000000:TO.N9999900000
  		TO.N0000000001:TO.N9999900000
  	ファイル転送用	TO.F0000000000:TO.F9999900000
  		TO.F0000000001:TO.F9999900000

  表4-41　HAモニタの監視対象プログラムに必要な設定項目（通信サーバfor Bank単独でのHA構成の場合）

  設定項目		通信サーバBase	通信サーバfor Bank（OpenTP1）	HiRDB
  ネットワーク設定	ホスト名	−	host_TP1	host_DB
  	エイリアスIPアドレス	−	xxx.xxx.xxx.103	xxx.xxx.xxx.104
  サーバプログラム名		−	/home/OpenTP1	/home/HiRDB
  サーバ識別名		−	mpnBANK	mpnDB
  サーバグループ名		−	MPNSVR
  使用しているリソースサーバ名		−	mpnRES
  共有ディスクに確保されているボリュームグループ		/dev/vg01
  ボリュームグループに格納されているボリューム		/dev/rHMPNFTST	/dev/rlvbk01	−
  		/dev/rHMPNFTFL	/dev/rlvbk02
  		/dev/lvlft01

  （凡例）

  −：該当なし

  
  

  表4-42　共有ディスク上に作成するボリューム（通信サーバfor Bank単独でのHA構成の場合）

  種類		記述例の値
  共通ソフトウェア	キューマネージャー用論理ボリューム	/dev/MQHAlvl
  通信サーバfor Bank	オンライン状態格納ファイル用ロウ論理ボリューム	/dev/rlvbk01
  	仕向処理通番ファイル用ロウ論理ボリューム	/dev/rlvbk02
  通信サーバBase	受信ファイル格納ディレクトリ用論理ボリューム	/dev/lvlft01
  	状態管理ファイル用ロウ論理ボリューム	/dev/rHMPNFTST
  	受信ファイルリスト用ロウ論理ボリューム	/dev/rHMPNFTFL

＜この節の構成＞

4.6.1　OpenTP1の定義の記述例

4.6.2　HiRDBの定義の記述例

4.6.3　通信サーバシステム定義の記述例

4.6.4　HAモニタの定義の記述例

4.6.5　/etc/hostsファイルおよび/etc/servicesファイルの記述例