Hitachi Multi Payment Network communications server Base
ファイル転送機能の動作には,ファイル転送機能の開閉局状態などを管理する状態管理ファイルと,MPNセンタから受信したファイルを管理する受信ファイルリストが必要です。これらは,それぞれロウ論理ボリュームとして作成します。
状態管理ファイル用ロウ論理ボリュームには,ファイル転送機能の開閉局状態やコマンドの処理状態などの最新情報を保持します。受信ファイルリスト用ロウ論理ボリュームには,MPNセンタから受信したファイルの最新のリストを保持します。これらによって,障害が発生した場合,通信サーバBaseを障害発生前の状態に回復させることができます。
ここでは,ロウ論理ボリュームの作成手順およびロウ論理ボリューム名の設定について説明します。
ファイル転送機能では,状態管理ファイル用ロウ論理ボリュームおよび受信ファイルリスト用ロウ論理ボリュームが一つずつ必要です。また,これらは,別のロウ論理ボリュームとして用意する必要があります。
ロウ論理ボリュームは通信サーバの起動前までに作成してください。また,HA構成時には,共有ディスク上に作成してください。共有ディスクについては,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ」を参照してください。
ロウ論理ボリュームの作成は,次の手順で実行してください。
# mklv -y ロウ論理ボリューム名 ボリュームグループ名 物理区画数 |
# lvcreate -L ロウ論理ボリュームサイズ -n ロウ論理ボリューム名 ボリュームグループ名 |
状態管理ファイル用ロウ論理ボリューム名および受信ファイルリスト用ロウ論理ボリューム名は,通信サーバシステム定義で使用します。通信サーバシステム定義については,「4.2 通信サーバシステム定義」を参照してください。
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