2.6.1 サーバに関する設定

Groupmax Mail ServerやGroupmax Address Serverに関する設定について説明します。この項で説明する項目を,表2-6に示します。

表2-6 サーバに関する設定

項番内容ファイル名シンボル名
(1)Groupmax Mail Serverのサービス用ポート番号の指定configgml_mail_portnum
(2)Groupmax Address Serverのアドレスサービス用ポート番号の指定configgml_address_portnum
(3)Groupmax Address Serverへの後着優先ログインの指定configgml_login_reconnect
(4)Groupmax Address Serverのユーザ任意情報の表示の指定configgml_useroptional_info
(5)Groupmax Address Serverのユーザ情報の変更の指定configgml_change_userinf
(6)Groupmax Address Serverのメールタイプの指定(組織メールの指定)configgml_mailtype
<この項の構成>
(1) Groupmax Mail Serverのサービス用ポート番号の指定
(2) Groupmax Address Serverのアドレスサービス用ポート番号の指定
(3) Groupmax Address Serverへの後着優先ログインの指定
(4) Groupmax Address Serverのユーザ任意情報の表示の指定
(5) Groupmax Address Serverのユーザ情報の変更の指定
(6) Groupmax Address Serverのメールタイプの指定(組織メールの指定)

(1) Groupmax Mail Serverのサービス用ポート番号の指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_mail_portnum

対応するサービス:メール,掲示板

Groupmax Mail Serverのサービス用ポート番号を指定します。サービス用ポート番号は,Groupmax Mail Serverマシンで定義しているuadと同じ値を設定します。メール,掲示板サービスを利用するときは,gml_mail_portnumを必ず指定してください。

定義項目を省略した場合,又は設定値を省略した場合は,ポート番号「9100」が仮定されます。誤った指定をした場合はエラーになります。

(例)
gml_mail_portnum=9100

(2) Groupmax Address Serverのアドレスサービス用ポート番号の指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_address_portnum

対応するサービス:メール,掲示板

Groupmax Address Serverのアドレスサービス用ポート番号を指定します。アドレスサービス用ポート番号は,Groupmax Address Serverマシンで定義しているadagt_apと同じ値を設定します。メール,掲示板サービスを利用するときは,gml_address_portnumを指定してください。

定義項目を省略した場合,又は設定値を省略した場合は,ポート番号「9080」が仮定されます。なお,誤った指定をした場合はGroupmax WWWにログインする時にエラーになります。

(例)
gml_address_portnum=9080

(3) Groupmax Address Serverへの後着優先ログインの指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_login_reconnect

対応するサービス:メール,掲示板

あるユーザがGroupmax Address Serverへログインしている状態で,同一ユーザに対してログインした場合に,先にログインしていたユーザをログアウトして,後からのログインを有効にする(後着優先ログイン)か,二重ログインとし後からのログインを無効にする(通常ログイン)かどうかを指定します。次の値のどちらかを指定してください。値は大文字で指定してください。

なお,後着優先ログインになるか,通常ログインになるかは,Groupmax Address ServerのgmpublicinfoファイルのRE_CONNECTキーワードの指定との組み合わせによって決定されます。gml_login_reconnectの指定とRE_CONNECTの指定との組み合わせを,表2-7に示します。

表2-7 gml_login_reconnectの指定とRE_CONNECTの指定との組み合わせ


gml_login_reconnect
RE_CONNECT
Y(後着優先)N(通常)省略
YES(後着優先)後着優先通常後着優先
NO(通常)後着優先通常通常
省略(通常)通常通常通常

なお,次の場合は通常ログインとなります。

NO
通常ログインで動作します。
YES
後着優先ログインで動作します。
(例)
gml_login_reconnect=YES
注意事項
後着優先ログインの場合は,gmax_after_login_notify=onを設定してください。gmax_after_login_notify=onを設定しないと,先のログインで使用していたGroupmax WWWクライアントプロセスが残ります。次にgmax_after_login_notify設定の動作の違いを示します。
  • gmax_after_login_notify=onの場合
    先のログインで使用していたGroupmax WWWクライアントプロセスは,後着がログインした時点で消えます。リソース消費を抑えるために,この指定をお勧めします。
    先のログインで使用していた画面を操作すると,ログイン画面が表示され,そこからログインすると,Groupmax WWWを使用することはできますが,その時点で後着側のGroupmax WWWクライアントプロセスが消えます。
  • gmax_after_login_notify=off,又は,設定されていない場合
    先のログインで使用していたGroupmax WWWクライアントプロセスは,ログアウトし忘れ監視時間(MaxSilentTime)が経過するまで消えません。ログアウトし忘れ監視時間が設定されていないと,ユーザがログアウトするまでGroupmax WWWクライアントプロセスは消えません。このため,ログアウトし忘れ監視時間は必ず設定してください。
    ログアウトし忘れ監視時間が経過する前に,先のログインで使用していた画面で操作すると,再度アドレスサーバへ接続するため,先のログインで使用していた画面でもGroupmax WWWを使用することができます。
    この場合は,先のログインのGroupmax WWWクライアントプロセスと後のログインのGroupmax WWWクライアントプロセスの両方が使用されるため,リソースを消費します。
    また,ログアウトし忘れ監視時間を設定してあっても,ユーザが,着信間隔をログアウトし忘れ監視時間より短く設定して,着信監視機能を使用している場合は,ログアウトし忘れ監視時間が経過しても,先のログインで使用していたGroupmax WWWクライアントプロセスが消えないことがあります。その間もリソースを消費しますので,注意してください。

(4) Groupmax Address Serverのユーザ任意情報の表示の指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_useroptional_info

対応するサービス:メール

ユーザの詳細情報表示画面,及びユーザ情報変更画面にGroupmax Address Serverで設定されたユーザ任意情報を表示するかどうかを指定します。なお,Groupmax Address Serverで「ユーザ任意情報を使用しない」と設定している場合はユーザ任意情報は表示されません。次の値のどちらかを指定してください。値は大文字で指定してください。

なお,次の場合は「OFF」が仮定されます。

ON:
ユーザ任意情報を表示します。
OFF:
ユーザ任意情報を表示しません。
(例)
gml_useroptional_info=OFF

(5) Groupmax Address Serverのユーザ情報の変更の指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_change_userinf

対応するサービス:メール,掲示板

Groupmax Address Serverで設定されたユーザ情報の一部を,GroupmaxWWWクライアントから変更できるようにするかどうかを指定します。なお,変更できるのは自分のユーザ情報だけで,他のユーザ情報を変更することはできません。次の値のどちらかを指定してください。値は大文字で指定してください。

次の場合は「ON」が仮定されます。

ON:
ユーザ情報の一部を変更できるようにします。[環境]カテゴリの[メールの設定]のツリービューに[ユーザ情報変更]アンカーを表示します。また,[電子アドレス帳]画面に[ユーザ情報変更]アンカーを表示します。
自分のユーザ情報を「詳細情報」画面で表示した場合には,[情報変更]アンカーを表示します。
OFF:
ユーザ情報を変更できないようにします。[ユーザ情報変更]アンカーを表示しません。
(例)
gml_change_userinf=ON

(6) Groupmax Address Serverのメールタイプの指定(組織メールの指定)

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_mailtype

対応するサービス:メール,掲示板

個人メールを使用するか,個人メールと組織メールの両方を使用するかを指定します。次の値のどちらかを指定してください。値は大文字で指定してください。

次の場合は「USER」が仮定されます。

USER:
個人メールだけを使用します。
直接入力で宛先を指定すれば,組織宛先へのメール送信ができます。ただし,電子アドレス帳で,組織宛先を宛先指定領域又はローカル宛先編集領域に追加できません。
メール作成の送信者は,ログインユーザとなります。
記事作成の掲示者は,ログインユーザとなります。
ALL:
個人メールと組織メールの両方を使用します。
ユーザと組織の両方でログインするため,メールサーバのログイン数を2倍消費します。組織メールを使用する場合は,システムリソースやログイン数の設定(Groupmax Address ServerのgmpublicinfoファイルのMAX_LOGIN_USERキーワード)を見直してください。ログイン数の設定については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。
なお,この指定ではユーザごとに,個人メールと組織メールの使用を選択できます。ユーザごとの設定方法については,マニュアル「Groupmax World Wide Web Desktop Version 6 ユーザーズガイド」の「メールタイプの設定」を参照してください。
電子アドレス帳では,宛先指定画面に,個人宛先及び組織宛先を選択して追加できます。
メール作成の送信者は,ログインユーザ又は所属組織を選択できます。
記事作成の掲示者は,ログインユーザ又は所属組織を選択できます。
(例)
gml_mailtype=USER
注意事項
  • gml_userlist_org=NO(組織宛先の表示の指定)の場合は,電子アドレス帳画面の宛先一覧に組織が表示されません。組織メールを使用する場合は,gml_userlist_org=YESを設定してください。組織宛先の表示の指定方法については,「2.6.9(11) 組織宛先の表示の指定」を参照してください。
  • ユーザが組織メールを使用できるようにするためには,ユーザに所属組織へアクセスする権利を与える必要があります。しかし,最上位組織及びアドレス帳組織に所属しているユーザには所属組織へのアクセス権を設定することはできないため,これらのユーザは組織メールを使用することはできません。
Groupmax Address Serverの権利設定方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。