2.6.13 外部宛先に関する設定

外部宛先に関する設定について説明します。この項で説明する項目を表2-19に示します。

表2-19 外部宛先に関する設定

項番内容ファイル名シンボル名
(1)外部宛先台帳の使用の指定configgml_dirserver_use
(2)外部宛先の接続先の指定configgml_directory_server
(3)外部宛先サーバのサービス名又はポート番号の指定configgml_dir_servicename
(4)外部宛先サーバの国名の指定configgml_dir_dnsuffix_c
(5)外部宛先サーバのドメイン名称の指定configgml_dir_dnsuffix_o
(6)外部宛先サーバの管理レベルの指定configgml_dir_svrlevel
(7)外部宛先サーバの組織名の指定configgml_dir_dnsuffix_ou
(8)外部宛先のタイムアウト時間の指定configgml_dir_timeout
(9)外部宛先の最大取得件数の指定configgml_dir_maxsearchnum
(10)外部宛先キャッシュサイズの指定configgml_dir_cachesize
(11)接続ドメイン情報の文字コードの指定configgml_dir_ref_charactercode
(12)接続ドメイン情報取得位置の指定configgml_dir_refdn
(13)外部宛先の組織表示順変更の指定configgml_dirlist_sort_use
<この項の構成>
(1) 外部宛先台帳の使用の指定
(2) 外部宛先の接続先の指定
(3) 外部宛先サーバのサービス名又はポート番号の指定
(4) 外部宛先サーバの国名の指定
(5) 外部宛先サーバのドメイン名称の指定
(6) 外部宛先サーバの管理レベルの指定
(7) 外部宛先サーバの組織名の指定
(8) 外部宛先のタイムアウト時間の指定
(9) 外部宛先の最大取得件数の指定
(10) 外部宛先キャッシュサイズの指定
(11) 接続ドメイン情報の文字コードの指定
(12) 接続ドメイン情報取得位置の指定
(13) 外部宛先の組織表示順変更の指定

(1) 外部宛先台帳の使用の指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_dirserver_use

対応するサービス名 :メール

外部宛先台帳を使用するかどうかを指定します。次のどちらかの値を指定してください。値を大文字で指定してください。

なお,次の場合は「NO」が仮定されます。

YES:
外部宛先を使用します。
NO:
外部宛先を使用しません。
(例)
gml_dirserver_use=NO
注意事項
外部宛先台帳を使用するためには,Hitachi Directory RuntimeをGroupmax WWWサーバにインストールしてください。

(2) 外部宛先の接続先の指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_directory_server

対応するサービス:メール

ディレクトリサーバのホスト名又はIPアドレスを255文字以内で指定します。外部宛先台帳を利用するときには,gml_directory_serverを必ず指定してください。

なお,次の場合は外部宛先台帳を使用できません。

(例)
gml_directory_server=202.8.112.225

(3) 外部宛先サーバのサービス名又はポート番号の指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_dir_servicename

対応するサービス:メール

ディレクトリサーバのサービス名又はポート番号を15文字以内で指定します。外部宛先台帳を利用するときには,gml_dir_servicenameを必ず指定してください。

定義項目を省略した場合は「389」(ポート番号)が仮定されます。設定値を省略した場合はエラーになります。なお,指定できるホスト名及びIPアドレス以外を指定した場合は,外部宛先台帳を使用できません。

(例)
gml_dir_servicename=389

(4) 外部宛先サーバの国名の指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_dir_dnsuffix_c

対応するサービス:メール

ディレクトリサーバが所属する国名をコードで指定します。国名のコードは,接続するディレクトリサーバの設定に合わせてください。

定義項目を省略した場合,又は設定値を省略した場合は「JP」(日本)が仮定されます。なお,指定できる国名以外を指定した場合は外部宛先台帳を使用できません。

外部宛先台帳を利用するときには,gml_dir_dnsuffix_cを必ず指定してください。

指定できる国名の例を次に示します。

(例)

(例)
gml_dir_dnsuffix_c=JP

(5) 外部宛先サーバのドメイン名称の指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_dir_dnsuffix_o

対応するサービス:メール

ディレクトリサーバのドメイン名称を64文字以内で指定します。

次の場合は外部宛先台帳を使用できません。

外部宛先台帳を利用するときには,gml_dir_dnsuffix_oを必ず指定してください。

(例)
gml_dir_dnsuffix_o=SOFT

(6) 外部宛先サーバの管理レベルの指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_dir_svrlevel

対応するサービス:メール

ディレクトリサーバのサーバ管理レベルを指定します。次のどちらかの値で指定してください。値は大文字で指定してください。

なお,次の場合は「DLEVEL_O」が仮定されます。

DLEVEL_O:
組織レベル(ディレクトリサーバが組織に属さない)でサーバを管理します。
DLEVEL_OU:
組織単位レベル(ディレクトリサーバが組織に属する)でサーバを管理します。
(例)
gml_dir_svrlevel=DLEVEL_O

(7) 外部宛先サーバの組織名の指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_dir_dnsuffix_ou

対応するサービス:メール

「サーバ管理レベル」が組織単位の場合,ディレクトリサーバが所属する組織名を64文字以内で指定します。組織名は大文字で指定してください。なお,次の場合は外部宛先台帳を使用できません。

(例)
gml_dir_dnsuffix_ou=SOFT

(8) 外部宛先のタイムアウト時間の指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_dir_timeout

対応するサービス:メール

gml_dir_timeoutで指定した時間が経過しても宛先一覧表示,及び検索が終了しない場合,処理が中断されます。値は1~65,535の範囲で指定してください。この値の単位は秒です。

有効範囲外の数値を指定した場合,又は定義項目を省略した場合は「300」が仮定されます。なお,設定値を省略した場合,又は誤った指定をした場合は,Groupmax WWWのサービスを起動後,ユーザがGroupmax WWWを利用しようとしたときに次のエラーメッセージが表示され,Groupmax WWWを利用できません。

「KFCG1302-S:指定したconfigパラメタ("xxxxx")はフォーマットが誤っています。configパラメタを見直してください。」(xxxxx:パラメタ名)

外部宛先を使用するときは,gml_dir_timeoutを必ず指定してください。

(例)
gml_dir_timeout=200

(9) 外部宛先の最大取得件数の指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_dir_maxsearchnum

対応するサービス:メール

宛先一覧表示,及び検索時の最大取得件数を指定します。値は1~65,535の範囲で指定してください。

有効範囲外の数値を指定した場合,又は定義項目を省略した場合は「1000」が仮定されます。なお,設定値を省略した場合,又は誤った指定をした場合は,Groupmax WWWのサービスを起動後,ユーザがGroupmax WWWを利用しようとしたときに次のエラーメッセージが表示され,Groupmax WWWを利用できません。

「KFCG1302-S:指定したconfigパラメタ("xxxxx")はフォーマットが誤っています。configパラメタを見直してください。」(xxxxx:パラメタ名)

外部宛先を使用するときは,gml_dir_maxsearchnumを必ず指定してください。

(例)
gml_dir_maxsearchnum=500

(10) 外部宛先キャッシュサイズの指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_dir_cachesize

対応するサービス:メール

宛先一覧表示,及び検索時に使用するメモリキャッシュのサイズをキロバイト単位で指定します。0~1,048,576の値を指定してください。「0」を指定した場合は,メモリキャッシュを使用しません。

有効範囲外の数値を指定した場合,又は定義項目を省略した場合は「64」が仮定されます。なお,設定値を省略した場合,又は誤った指定をした場合は,Groupmax WWWのサービス起動後,ユーザがGroupmax WWWを利用しようとしたときに次のエラーメッセージが表示され,Groupmax WWWを利用できません。

「KFCG1302-S:指定したconfigパラメタ("xxxxx")はフォーマットが誤っています。configパラメタを見直してください。」(xxxxx:パラメタ名)

(例)
gml_dir_cachesize=512

(11) 接続ドメイン情報の文字コードの指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_dir_ref_charactercode

対応するサービス:メール

接続ドメイン情報の文字コードを指定します。次のどちらかの値を指定してください。値は大文字で指定してください。

定義項目を省略した場合,又は設定値を省略した場合は「SHIFT_JIS」が仮定されます。なお,「SHIFT_JIS」,「UTF_8」以外を指定した場合は,指定した文字コードを取得します。

SHIFT_JIS:
接続ドメイン情報の文字コードをSHIFT_JISとして取得します。
UTF_8:
接続ドメイン情報の文字コードをUTF_8として取得します。
(例)
gml_dir_ref_charactercode=SHIFT_JIS

(12) 接続ドメイン情報取得位置の指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_dir_refdn

対応するサービス:メール

接続ドメイン情報の取得位置を指定します。0~511バイトの任意の文字列で指定してください。定義項目を省略した場合,又は設定値を省略した場合は「ou=domains,o=Groupmax」が仮定されます。なお,有効な取得位置以外を指定した場合は,外部宛先台帳を使用できません。

(例)
gml_dir_refdn=ou=domains,o=Groupmax

(13) 外部宛先の組織表示順変更の指定

ファイル名:/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config

シンボル名gml_dirlist_sort_use

対応するサービス:メール

外部宛先の組織表示順変更機能を使用するかどうかを指定します。次の値のどちらかを指定してください。値は大文字で指定してください。

なお,次の場合は「ON」が仮定されます。

ON
外部宛先の組織表示順変更を使用します。
OFF
外部宛先の組織表示順変更を使用しません。
(例)
gml_dirlist_sort_use=ON
注意事項
外部宛先台帳を使用しない場合は,gml_dirlist_sort_use=ONの設定をしても外部宛先の組織表示順変更は使用できません。