WFdefrlロール定義更新コマンド

形 式

WFdefrl

-f ロール定義更新情報入力ファイル名

[-v]

[-l ロール定義更新ログ出力ファイル名]

[-e エラーメッセージ出力ファイル名]

機 能

ロール定義更新コマンドは,サーバ上で,ロールについての情報をファイルから一括して更新します。

このコマンドで更新できるロール情報を次に示します。

WFdefrlコマンドにあらかじめ更新情報を設定したファイルを指定して実行すると,ファイルに設定した情報のとおりにロール情報が更新されます。

更新情報のファイルは,ロール定義情報出力コマンドで出力されたロール定義情報出力ファイルを利用して作成することもできます。ロール定義情報出力コマンドの詳細については,「4.3 運用コマンドの文法」の「WFexprl(ロール定義情報出力コマンド)」を参照してください。

オプション

-f ロール定義更新情報入力ファイル名(2~250バイト)

更新するロール定義情報を設定・入力するファイルです。このオプションは省略できません。

ファイル名はフルパス名で2~250バイトの文字列で設定します。

ロール定義更新情報入力ファイルは,更新する情報が1レコードごとに次に示す形式で指定されている必要があります。

処理コード,更新対象ロール名,更新対象コード[,更新値1][,更新値2][,更新値3]

レコード指定時の注意事項を次に示します。

次に,レコードの各項目について説明します。

-v

WFdefrlコマンドの実行の経過をメッセージとして,標準出力に出力します。

-l ロール定義更新ログ出力ファイル名(2~250バイト)

WFdefrlコマンドの実行による更新の履歴を,指定したファイルに出力します。ファイル名はフルパス名で2~250バイトの文字列で設定します。

もし,WFdefrlコマンドの実行中にエラーが発生した場合は,このロール定義更新ログ出力ファイルの内容を参照すればエラーの内容が分かります。エラーが発生したレコードには「×」が付いているため,エラーとなった列を修正した後,ロール定義更新情報入力ファイルとして使うことができます。

更新ログの出力例を図4-1に示します。

図4-1 ロール定義更新ログ出力ファイルの出力例

[図データ]

出力例について,図中の番号ごとに説明します。

  1. ヘッダレコード第1行
    実行バージョン及び実行ホスト名が表示されます。
  2. ヘッダレコード第2行
    実行日付及び実行時間が表示されます。
  3. ヘッダレコード第3行
    ロール定義更新情報入力ファイル名が表示されます。
  4. 区切り記号
  5. ロール情報更新履歴レコード
    ロール定義情報の更新が成功したかどうか,及び更新内容が表示されます。
    更新結果
    ロール定義情報の更新が成功したかどうかが表示されます。
    ○:このレコードが正常に更新された場合に表示されます。
    ×:このレコードの更新が失敗した場合に表示されます。
    行番号
    レコード先頭の数字は,ロール定義更新情報入力ファイルの何行目のレコードであるかを表します。更新に失敗した場合,エラーを検知した列番号が続けて表示されます。
    更新情報レコード
    ロール定義更新情報入力ファイルに指定されたレコードの内容が表示されます。

-e エラーメッセージ出力ファイル名(2~250バイト)

レコードフォーマットエラーなどの,継続できるエラーに対するメッセージを,指定したファイルに出力します。ファイル名はフルパス名で2~250バイトの文字列で設定します。

このオプションを省略した場合,Groupmax Workflowテンポラリファイルディレクトリ(/Flowmate/tmp)下に,ファイル名「_WFDEFR.NG」で出力します。

ここで設定したエラーメッセージ出力ファイルと同一名のファイルが既にある場合は,上書きして出力されます。前回実行時のエラーメッセージファイルを残したい場合は,次に示すような方法から適切な方法を選択してください。

実行結果

0:正常終了

4:異常終了(継続できるエラー)1

255:異常終了2

注※1
現在実行中のユーザの処理を中止し,次ユーザ以降の処理を継続できるレベルのエラーが1回以上発生したことを示します。エラーの詳細は,WFdefrlコマンドの-eオプションで指定するエラーメッセージ出力ファイルを参照してください。
注※2
コマンドの処理を継続できないエラーの発生によって,コマンドの実行が中断されたことを示します。エラーの詳細は,コンソールウィンドウ又はsyslogファイルに出力されたメッセージを参照してください。

ロール定義更新情報入力ファイルの項目の詳細

ロール定義更新情報入力ファイルの処理コード,更新対象ロール名,更新対象コード及び機能の一覧を表4-2に示します。

ロール定義更新情報入力ファイルの更新対象コードと更新値の一覧を表4-3に示します。

表4-2 処理コード,更新対象ロール名,更新対象コード及び機能の一覧

処理
コード
更新対象ロール名更新対象
コード
処理コードの機能
N業務ロール名1BPROLE業務ロールを作成します。ロール作成時,Workflowシステム組織IDの直下に登録されているすべてのユーザIDを,該当するロールのロール配布先サーバとして設定します。
N組織ロール名ORGROLE組織ロールを作成します。
ロール作成時,Workflowシステム組織IDの直下に登録されているすべてのユーザIDを,該当するロールのロール配布先サーバとして設定します。
N最上位組織
ロール名
CMPROLE最上位組織ロールを作成します。
ロール作成時,Workflowシステム組織IDの直下に登録されているすべてのユーザIDを,該当するロールのロール配布先サーバとして設定します。
N階層化ロール名LAYROLE階層化ロールを作成します。
ロール作成時,Workflowシステム組織IDの直下に登録されているすべてのユーザIDを,該当するロールのロール配布先サーバとして設定します。
Rロール名1ロールを削除します。ロール削除時,該当するロールに設定されていた自動配布キーをすべて削除します。
Aロール名1DEFUSRロールにロール定義者を追加します。2
Dロール名1DEFUSRロールからロール定義者を削除します。
Aロール名1DISTUSRロールにロール配布管理者を追加します。2
Dロール名1DISTUSRロールからロール配布管理者を削除します。
Aロール名1DISTSVRロールにロール配布先サーバを追加します。
Dロール名1DISTSVRロールからロール配布先サーバを削除します。
A業務ロール名1UMEMBER業務ロールにユーザを追加します。
D業務ロール名1UMEMBER業務ロールからユーザを削除します。
業務ロールの自動配布キーに,削除したユーザの自動配布キー値があった場合,該当する自動配布キー値から削除したユーザの割り当てを削除します。
A階層化ロール名RMEMBER階層化ロールにロールを追加します。
D階層化ロール名RMEMBER階層化ロールからロールを削除します。階層化ロールの自動配布キーに,削除したロールの自動配布キー値があった場合,該当する自動配布キー値から削除したロールの割り当てを削除します。
A業務ロール名1
階層化ロール名
AUTOKEYロールに自動配布キーを追加します。
D業務ロール名1
階層化ロール名
AUTOKEYロールから自動配布キーを削除します。
A業務ロール名1UKEYVAL業務ロールのユーザに対応する自動配布キー値を追加します。
D業務ロール名1UKEYVAL業務ロールのユーザに対応する自動配布キー値を削除します。
A階層化ロール名RKEYVAL階層化ロールのロールに対応する自動配布キー値を追加します。
D階層化ロール名RKEYVAL階層化ロールのロールに対応する自動配布キー値を削除します。
Aロール名1SETSVRロールにロール登録サーバを設定します。
C組織を指定した組織ロール名ORGTOORG組織IDを変更します。
(組織IDから組織IDへの変更)
C組織を指定した組織ロール名ORGTOCMP組織IDを変更します。
(組織IDから最上位組織IDへの変更)
C最上位組織を指定した組織ロール名CMPTOORG最上位組織IDを変更します。
(最上位組織IDから組織IDへの変更)
C最上位組織を指定した組織ロール名CMPTOCMP最上位組織IDを変更します。
(最上位組織IDから最上位組織IDへの変更)
(凡例)
-:指定しません。
注※1
02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definer又はWFdefrlコマンドで作成したロールだけが更新対象となります。
注※2
設定できるのは200人までです。

表4-3 更新対象コードと更新値

更新対象コード更新値1更新値2更新値3
BPROLE
ORGROLE組織ID
CMPROLE最上位組織ID
LAYROLE
DEFUSRロール定義者ユーザID
DISTUSRロール配布管理者ユーザID
DISTSVRロール配布先サーバ名
UMEMBERユーザID
RMEMBER業務ロール名
組織ロール名
AUTOKEY自動配布キー名
UKEYVAL自動配布キー名自動配布キー値ユーザID
RKEYVAL自動配布キー名自動配布キー値業務ロール名
組織ロール名
SETSVRロール登録サーバ名
ORGTOORG変更後組織ID
ORGTOCMP変更後最上位組織ID
CMPTOORG変更後組織ID
CMPTOCMP変更後最上位組織ID
(凡例)
-:指定しません。
注※
02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definer又はWFdefrlコマンドで作成したロールだけが更新対象となります。

更新対象ロール名を指定するときの注意事項

更新対象ロール名を指定するときは,次の点に注意してください。

更新値を指定するときの注意事項

更新値1~3に値を指定するときの注意事項を次に示します。

注意事項

コマンド実行時の注意事項を次に示します。