Groupmax Workflowの稼働実績集計コマンド(WFanalyst_result)を使用すると,ワークフローの稼働実績を,ユーザ単位及びビジネスプロセス単位に取得できます。集計結果は,次の2種類の稼働実績ファイルに格納されます。
稼働実績集計コマンドでは,作成する稼働実績ファイルの種類,及び集計単位となる期間を,パラメタファイルで設定できます。集計単位となる期間については,1日,1週間,1か月のうちから選べるほか,1日を任意の時間単位に分割したり,日付を指定して集計単位となる期間を設定したりするなど,業務の形態に応じてきめ細かく設定できます。
稼働実績集計コマンドの使用方法については,「4.3 運用コマンドの文法」の「WFanalyst_result(稼働実績集計コマンド)」を参照してください。また,パラメタファイルの設定方法については,「付録A.6(3) WFanalyst_resultコマンドのパラメタファイル」を参照してください。
長期間にわたる稼働実績の集計では,サーバマシンのシステムリソース(メモリ,ディスク)に大きな負担が掛かります。ここでは,システムに負担を掛けないための運用について説明します。
稼働実績集計コマンドは,アンロードジャーナルファイルがカバーする範囲(期間)のすべての情報を集計対象とします。このため,アンロードジャーナルファイルを複数指定するなどして,一度に大量のデータを処理すると,メモリ不足によって実行できなくなるおそれがあります。これを防ぐため,ユーザジャーナルをアンロードする期間を短くするなど,一度に集計するアンロードジャーナルファイルの容量を少なくする工夫をしてください。
また,夏時間と冬時間のように,集計方法を期間によって変更する場合も,変更する時期の前後でGroupmax Workflowの運用を停止し,ユーザジャーナルを切り替えてください。
稼働実績ファイルのディスク容量の概算式を次に示します。ユーザジャーナルをアンロードする間隔を決めるときの目安にしてください。
アンロードの期間を短くした場合,稼働実績を集計した後で,集計結果をマージすれば,アンロードの期間を長くした場合と同じ結果が得られます。稼働実績集計結果をマージする方法について,図A-2に示します。この例では,t1からt4までの期間を対象とした稼働実績ファイル1と,t3からt6までの期間を対象とした稼働実績ファイル2とをマージしています。
図A-2 稼働実績集計結果のマージ方法
稼働実績集計コマンドの実行による負荷がGroupmax Workflowシステムの運用上問題となる場合は,Groupmax Workflowシステムが稼働しているサーバマシンとは別のサーバマシンでコマンドを実行することができます。長期間にわたる稼働実績の集計では,サーバマシンのメモリ及びディスクに大きな負担が掛かるため,本番運用中のマシンとは別のマシンで実行することをお勧めします。
別サーバマシンでの稼働実績集計コマンドの実行方法は,ワークフローログ編集コマンドの実行方法と同じです。詳細については,「付録A.3(3) 別サーバマシンでの実行」を参照してください。