次に示すような目的でGroupmax Address Server上の組織を変更した場合,Workflowの運用に影響を与えることがあります。
影響を受けるWorkflowの運用を次に示します。
ここでは,組織の変更による影響と,その対処方法について説明します。
Groupmax Address Server上の組織変更後の組織ロールへの影響とその対処方法を表3-10に示します。
表3-10 Groupmax Address Server上の組織変更後の組織ロールへの影響とその対処方法
Groupmax Address Server 上での操作 | Workflowへの影響 | 対処方法 | 長所及び短所 |
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組織削除及び組織変更 | 削除した組織に対応する組織ロールが無効となる。したがって,該当組織ロールがビジネスプロセス定義に使用されていて,運用中の案件が存在する場合,該当組織ロールトレーに配布された案件はだれも参照できなくなる。 |
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組織の担当業務の変更 | 組織の担当業務が変更されているため,組織の意味が変わってしまう。そのため,本来参照してはいけない人が案件を参照できてしまう。また,逆に参照してもよい人が案件を参照できなくなる。 |
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Groupmax Address Server上の組織変更後のユーザ権限への影響とその対処方法を表3-11に示します。
表3-11 Groupmax Address Server上の組織変更後のユーザ権限への影響とその対処方法
Groupmax Address Server 上での操作 | Workflowへの影響 | 対処方法 |
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組織削除及び組織変更 | 削除した組織に対応するユーザの組織参照権限が無効となる。 | 既存の権限を考慮し直し,必要に応じてGroupmax Workflow Definerのワークフローユーザ定義,又はユーザ定義更新コマンド(WFdefusr)を使用して権限の削除,再設定を行う。 Groupmax Workflow Definerについては,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 ビジュアル定義・シミュレータ・運用モニタ ユーザーズガイド」を参照のこと。 |
組織の担当業務の変更 | 組織の担当業務が変更されているため,組織の意味が変わってしまう。そのため,本来参照してはいけない組織の参照権限を持つことになる。 |
組織権限を利用した案件配布を定義したビジネスプロセス定義上を流れている案件への影響は,Groupmax Address Server上の組織変更を実行する前に「3.9.4(1) Groupmax Address Server上で組織を変更する場合の操作の流れ」に示したWorkflow上での事前処理を実行していれば問題ありません。
事前処理を実行していない場合は,案件の遷移先が不定となり,指定された作業者に案件が配布される場合もあれば,エラートレーに配布される場合もあります。したがって,必要に応じて案件をキャンセルし,再投入する必要があります。