3.6.4 ジャーナル回復に関する注意事項

Groupmax High-end Object Serverを使用している場合,データベースをジャーナルから最新状態に回復できます。ジャーナル回復を前提にシステムを構築する場合は,次のことに注意してください。

<この項の構成>
(1) 文書実体ファイルに関する注意
(2) マルチサーバ環境での注意事項
(3) ドメイン間連携機能使用時の注意事項

(1) 文書実体ファイルに関する注意

3.6.1(1) Groupmax Workflow Serverのファイル」で挙げたファイルはジャーナル回復の対象ではありませんので,これらのファイルが破壊した場合,ジャーナル回復はできません。したがって,データベースとジャーナル回復対象外のファイルを格納するボリュームを分けることをお勧めします。この場合,データベース障害のときはジャーナル回復し,ファイル障害のときはデータベース及びファイルをバックアップから回復してください。また,信頼性を高めるためにミラーディスクの使用をお勧めします。

(2) マルチサーバ環境での注意事項

Groupmax Workflow Multi-Serverでは,Groupmax Mail Serverの機能によって案件を他のサーバに送付しています。このため,マルチサーバ機能の使用時にメール実体ファイルがディスク障害などで破壊された場合,ジャーナル回復をするとメールのデータベース情報と実体ファイルとが不整合になり,案件を送付できなくなることがあります。この場合,次の運用が必要です。

X400_MAIL_SYNCコマンドについては,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。

(3) ドメイン間連携機能使用時の注意事項

Groupmax Workflow Server - Connectionでは,インターネットメールサーバの機能により案件を他サーバに送付しています。データベースが最新状態に回復できていてもメールが紛失している可能性がありますので,次の手順で確認,及び再送してください。

  1. メッセージの送受信ログ,及び運用コマンドの状態表示を基に,対話中の案件を特定する
  2. 対話中の案件で連携相手に届いてない要求がある場合,該当案件を運用コマンドを使用して再送する
  3. ドメイン間連携機能を再起動する