WFdefusrユーザ定義更新コマンド

形 式

WFdefusr

-f ユーザ定義更新情報入力ファイル名

[-v]

[-l ユーザ定義更新ログ取得ファイル名]

[-e エラーメッセージ出力ファイル名]

機 能

ユーザに関する情報をファイルから一括で更新します。

更新できるユーザ情報は大きく分けて次の六つです。

更新情報のファイルは,WFexpusrコマンドで出力されたユーザ定義情報ファイルを利用して作成することもできます。

オプション

-f ユーザ定義更新情報入力ファイル名(2~250バイト)

更新するユーザ定義情報を設定・入力するファイルです。このオプションを省略することはできません。

ファイル名はフルパス名で2~250バイトの文字列で設定します。

ユーザ定義更新情報入力ファイルは,更新する情報が1レコードごとに次に示す形式で設定されている必要があります。

処理コード,ユーザID,更新対象コード,更新値1[,更新値2][,更新値3][,更新値4]

[,更新値5]

レコード指定時の注意事項を次に示します。

次に,レコードの各項目について説明します。

注※1
半角英小文字で設定します。
注※2
更新値を省略できます。省略した場合,その定義情報はクリアされます。また,設定する値に,タブ,「"」及び「^」は半角文字も全角文字も使用できません。
注※3
02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス,ロール,又はロール定義更新コマンドから登録したロールだけが更新対象となります。
注※4
この更新対象コードは,更新対象ユーザのユーザトレーがあるサーバ(Workflowホームサーバ)で有効となります。
注※5
この更新対象コードは,Workflow管理サーバで有効となります。
注※6
設定する値に,タブ,「"」及び「^」は半角文字も全角文字も使用できません。
注※7
指定するユーザIDはビジネスプロセス管理者(wfm)以上の権限が必要です。
注※8
指定するユーザIDはワークフロー運用管理者(admi)以上の権限が必要です。
注※9
指定するビジネスプロセス定義バージョンの前に0を指定した場合,その0は無視されます。
注※10
設定できるのは200人までです。

-v

WFdefusrコマンドの実行の経過をメッセージとして,標準出力に出力します。

-l ユーザ定義更新ログ取得ファイル名(2~250バイト)

WFdefusrコマンドの実行による更新の履歴を,指定したファイルに出力します。ファイル名はフルパス名で2~250バイトの文字列で設定します。

もし,WFdefusrコマンドの実行中にエラーが発生した場合は,このユーザ定義更新ログ取得ファイルの内容を参照すればエラーの内容が分かります。また,このファイルは内容を加工することによって,ユーザ定義更新情報入力ファイルとして使うことができるので便利です。

更新ログの出力例を図4-2に示します。

図4-2 ユーザ定義更新ログ取得ファイルの出力例

[図データ]

出力例について図中の番号ごとに説明します。

  1. ヘッダレコード第1行
    実行バージョン及び実行ホスト名が表示されます。
  2. ヘッダレコード第2行
    実行日付及び実行時間が表示されます。
  3. ヘッダレコード第3行
    ユーザ定義更新情報入力ファイル名が表示されます。
  4. 区切りレコード
  5. ユーザ情報更新履歴レコード
    ユーザ定義情報の更新が成功したかどうか,及び更新内容が表示されます。
    ○印は「更新成功」,×印は「更新失敗」,無印は「更新処理スキップ」を示します。
    レコード先頭の数字は,ユーザ定義更新情報入力ファイルの何番目のレコードかを示します。また,「更新失敗」の場合,エラーを検知した列番号が続けて表示されます。

-e エラーメッセージ出力ファイル名(2~250バイト)

レコードフォーマットエラーなど,コマンドの実行を継続できるエラーに対するメッセージを,指定したファイルに出力します。ファイル名はフルパス名で2~250バイトの文字列で設定します。

このオプションを省略した場合は,Groupmax Workflowテンポラリファイルディレクトリ(/Flowmate/tmp)下に,ファイル名「_WFDEFU.NG」で出力します。

ここで設定したエラーメッセージ出力ファイルと同一名のファイルが既にある場合は,上書きして出力されます。前回実行時のエラーメッセージファイルを残したい場合は,次に示すような方法から適切な方法を選択してください。

実行結果

0:正常終了

4:異常終了(継続できるエラー)1

255:異常終了2

注※1
現在実行中のユーザの処理を中止し,次ユーザ以降の処理を継続できるレベルのエラーが1回以上発生したことを示します。エラーの詳細は,WFdefusrコマンドの-eオプションで指定するエラーメッセージ出力ファイルを参照してください。
注※2
コマンドの処理を継続できないエラーの発生によって,コマンドの実行が中断されたことを示します。エラーの詳細は,WFdefusrコマンド実行中のWorkflowサーバのsyslogファイルを参照してください。

補足説明

コマンドを実行した結果,ユーザ情報更新履歴レコードで「更新失敗」及び「更新処理スキップ」と表示された場合の要因を次に示します。これに従ってユーザ定義更新情報入力ファイルを修正し,再度実行してください。

更新失敗(×印)の要因

更新失敗の要因として考えられるエラーの内容を,レコードの列ごとに示します。ここでの「列」とは,ユーザ定義更新ログ取得ファイルの,レコード番号(図4-2での「1」及び「2-4」)の右の列を「1列目」として数えます。

更新処理スキップ(無印)の要因

更新処理スキップの要因として考えられるエラーの内容を,次に示します。

注意事項

コマンド実行時の注意事項を次に示します。