ここでは,稼働状況を解析するために必要な,ユーザジャーナルのアンロード,及びビジネスプロセス定義情報の抽出について説明します。
これらの作業は,Groupmax Object Serverを起動した状態で実行してください。このとき,Groupmax Workflow Server及びGroupmax Workflow Multi-Serverは停止させておいてください。業務上の理由などでこれらを停止させることができない場合は,ビジネスプロセス定義情報の抽出中に,クライアントからビジネスプロセス定義の追加や削除を行わないように注意してください。
Groupmax Workflowでは,ワークフローログをGroupmax Object Serverのユーザジャーナルに取得しています。ワークフローの稼働状況を解析するには,解析したい期間をカバーする範囲のユーザジャーナルをアンロードし,アンロードジャーナルファイルを作成する必要があります。
ユーザジャーナルは,Groupmax Object Serverのxodujunlコマンドでアンロードします。xodujunlコマンドについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。
ワークフローログには,ビジネスプロセス定義情報をシステム内で管理するための各種識別子が含まれています。稼働状況を解析するには,これらの識別子を名称に変換する必要があります。この変換に必要な情報をワークフローデータベースから抽出したものが,ビジネスプロセス定義情報ファイルです。
ビジネスプロセス定義情報ファイルは,ビジネスプロセス定義情報抽出コマンド(WFanalyst_bp)を使用して作成します。コマンドの使用方法については,「4.3 運用コマンドの文法」の「WFanalyst_bp(ビジネスプロセス定義情報抽出コマンド)」の項を参照してください。
ビジネスプロセス定義情報の抽出は,稼働状況解析のたびに実行する必要はありません。ビジネスプロセス定義の新規追加又はバージョンアップがあったときだけ実行しておけば,次にビジネスプロセス定義の新規追加又はバージョンアップがあるまで,繰り返し利用できます。また,ビジネスプロセス定義を削除した場合にも,ビジネスプロセス定義情報を抽出済みであれば,改めて実行する必要はありません。ビジネスプロセス定義情報ファイルは,該当する期間のアンロードジャーナルファイルが不要になるまで保管しておいてください。