旧バージョンのビジネスプロセス定義でビジネスプロセス間連携機能を使用する場合,連携先のビジネスプロセスを管理しているサーバを特定する必要があります。連携先のサーバを特定するための情報には,窓口名及び部署名の2種類があります。
連携先のサーバは,それぞれ固有の窓口名で識別されます。各窓口に対応するユーザ名,通信手段,アドレスなどは,窓口名定義ファイルで設定します。また,連携元のビジネスプロセス定義では,連携先のサーバを直接窓口名で指定しないで,部署名で指定します。部署名定義ファイルには,部署名と窓口名の対応を記述します。このような運用によって,サーバを増設しても,窓口名定義ファイル及び部署名定義ファイルを変更するだけで済みます(ビジネスプロセス定義を変更する必要はありません)。
ビジネスプロセス間で案件を送付する場合の部署及び窓口の関係を,図2-3に示します。
図2-3 ビジネスプロセス間連携での部署名と窓口名の関係
窓口名定義ファイル及び部署名定義ファイルの作成方法を説明します。窓口名定義ファイル及び部署名定義ファイルは,環境設定ファイルのmulti_server_config_pathオぺランドで指定したディレクトリに格納してください。また,これらのファイルは,すべてのサーバで同じ内容に設定してください。
作成した窓口名定義ファイル及び部署名定義ファイルの内容は,Groupmax Workflow Multi-Server起動時に有効となります。
ファイル名「exentran」で窓口名定義ファイルを作成してください。サンプルファイル(/Flowmate/sample/exentran.ms)が提供されていますので,コピーして使用すると便利です。
窓口名定義ファイルの記述形式を次に示します。△はタブ1個を表します。
osaka 181.40.123.1 GROUPMAIL user0 0120
tokyo 181.40.12.2 GROUPMAIL user1 0120 経理課
横浜 180.40.22.3 GROUPMAIL user3 0120
ファイル名「section」で部署名定義ファイルを作成してください。サンプルファイル(/Flowmate/sample/section.ms)が提供されていますので,コピーして使用すると便利です。
部署名定義ファイルの記述形式を次に示します。項目と項目の間は1個以上の半角空白又はタブで区切ってください。
設計部 横浜 横浜工場内
関西営業部 osaka 大阪支社
総務部経理課 tokyo 本社
窓口名定義ファイル及び部署名定義ファイルの内容の変更は,Groupmax Workflow Multi-Serverを再度起動したときに有効になります。なお,窓口名又は部署名を削除する場合は,転送データ一覧取得コマンド(WFshowcq)で,削除対象の窓口名又は部署名が送付先となっていないことを確認してください。送付先として使用されていると,転送途中の案件を連携先サーバに送れなくなります。