付録A.6 運用コマンドのパラメタファイル

ここでは,稼働状況の解析に使用する運用コマンドのパラメタファイルについて説明します。

<この項の構成>
(1) パラメタファイルの記述形式
(2) WFanalyst_logコマンドのパラメタファイル
(3) WFanalyst_resultコマンドのパラメタファイル

(1) パラメタファイルの記述形式

パラメタファイルは,各オペランド名と,その指定値から構成されます。パラメタの形式を次に示します。括弧内は,ユーザがオペランドを省略した場合にシステムが取る標準値です。

オペランド名=指定値(省略値)

パラメタファイルを記述する場合の規則を次に示します。

(2) WFanalyst_logコマンドのパラメタファイル

(a) 形 式

edit_log_type=メッセージ種別

(b) オペランド
(c) 記述例

# WFログ出力コマンド パラメタファイル
# 作成 1998年8月30日
edit_log_type = MOVE_ROOT_CASE,GO_ROOT_CASE,END_OF_ROOT_CASE,¥
               END_OF_WORK

(d) 注意事項

コマンド実行時に,パラメタファイルの指定(-pオプション)が省略された場合,省略値(ALL)を仮定し,すべてのワークフローログを編集します。

(3) WFanalyst_resultコマンドのパラメタファイル

(a) 形 式

result_user=ユーザ稼働実績の集計要否

result_bp=ビジネスプロセス稼働実績の集計要否

analysis_type=集計期間の設定種別

time_table=タイムテーブル

day_table=日付テーブル

(b) オペランド
(c) 記述例
(例1)1日の業務実績を,午前,午後,定時後に分けて集計する場合

# 稼働実績集計コマンド パラメタファイル
analysis_type = TIMETABLE
time_table =08:45-12:30,13:15-17:15,17:45-21:45

(例2)四半期単位での業務実績を集計する場合

# 稼働実績集計コマンド パラメタファイル
analysis_type = DAYTABLE
day_table     = 1998/03/22-1998/06/21,1998/06/22-1998/09/21,¥
               1998/09/22-1998/12/21,1998/12/22-1999/03/21

(d) 注意事項
  1. オペランドの指定が次のような場合には,コマンドは実行されません。
    • analysis_typeオぺランドの指定値にTIMETABLE以外が記述され,time_tableオペランドが指定された場合
    • analysis_typeオぺランドの指定値にTIMETABLEが記述され,time_tableオペランドが省略された場合
    • analysis_typeオぺランド指定値にDAYTABLE以外が記述され,day_tableオペランドが指定された場合
    • analysis_typeオぺランド指定値にDAYTABLEが記述され,day_tableオペランドが省略された場合
  2. コマンド実行時に,パラメタファイルの指定(-pオプション)が省略された場合,各オペランドの省略値が仮定されます。
  3. 稼働実績集計コマンドの処理時間の多くの部分は,アンロードジャーナルファイルの読み込みに費やされます。このため,result_user又はresult_bpにOFFを指定しても,処理時間を圧縮する効果は期待できません(出力ファイル量の削減にはなります)。
  4. result_user及びresult_bpの両方にOFFを指定した場合は,ヘッダ情報だけが出力されます。