WFdelwork(ワーク削除コマンド)
形 式
WFdelwork
[-y]
[-d 保存日数]
[-b 削除対象ビジネスプロセス定義名
[-v 削除対象ビジネスプロセス定義バージョン番号]]
[-j {put|noput [-c {yes|no}]}]
機 能
シンクノードに到達して終了したワークと,キャンセルされたワークのうち,保存期限を経過したワークをワークフローデータベースから削除します。
このコマンドを実行すると,削除するワークの案件(ケース,文書及びメモ)とワークヒストリを同時に削除します。
ワークの保存期限は,ワークが終了又はキャンセルした日時にワークの保存日数を加えた値です。保存日数は,-dオプション,ビジネスプロセス定義,又は環境設定ファイルのwork_effective_periodオペランドで指定します。
また,-b,-vオプションで,削除の対象とするビジネスプロセス定義の名称及びバージョン番号を指定すると,ビジネスプロセス定義ごとにワークを削除できます。
オプション
-y
終了コードをJP1/Automatic Job Schedulerの異常終了しきい値に対応できる値に変換します。これによって,JP1/Automatic Job Schedulerは,ワーク削除コマンドが正常終了したか又は異常終了したかを判定できるようになります。JP1/Automatic Job Schedulerからワーク削除コマンドを実行するときは,このオプションを指定してください。
このオプションと他のオプションを同時に指定する場合は,このオプションを最初に指定してください。最初に指定しない場合,オプションエラーなどの解析エラー時には,JP1/Automatic Job Schedulerに対応できる終了コードに変換されません。
このオプションを正しく指定しないと,不正な値が返される場合があるので注意してください。
このオプションを指定した場合と指定しない場合の,変換後の終了コードについては,この後の「実行結果」を参照してください。
-d 保存日数(0~1000)
終了又はキャンセルしたワークのうち,このオプションで指定した保存日数を過ぎたワークを削除します(単位:日)。0を指定すると,その時点で終了しているワーク及びキャンセルされているワークをすべて削除します。
省略した場合は,ビジネスプロセス定義で指定した値,又は環境設定ファイルのwork_effective_periodで指定した値が有効になります(ビジネスプロセス定義で指定した値が優先されます)。
-b 削除対象ビジネスプロセス定義名(1~63バイト)
削除の対象とするワークの,生成元のビジネスプロセス定義名を指定します。
-v 削除対象ビジネスプロセス定義バージョン番号(1~4294967295)
-bオプションで指定したビジネスプロセス定義名のバージョンを指定します。
1バイトから10バイトまでの文字列で指定します。
省略すると,-bオプションで指定したビジネスプロセス定義のすべてのバージョンから生成されたワークが削除されます。
-j {put | noput}
ワークを削除したときにシステムジャーナルを取得するかどうかを指定します。省略すると「put」が仮定されます。
このオプションは,データベースにGroupmax High-end Object Serverを使用しているときだけ有効です。
システムジャーナルとは,処理が異常終了したときのためにGroupmax High-end Object Serverが取得する,元の状態に戻すための情報です。システムジャーナルを取得しないと情報を保存するためのディスク容量が節約できるので,Groupmax Workflowの性能が良くなります。
ただし,システムジャーナルを取得しないと,異常終了時にはデータベースのバックアップだけを使用して元の状態に戻さなければなりません。システムジャーナルを取得しない場合は,あらかじめデータベースのバックアップを取得してから,ワークを削除してください。
また,データベースにGroupmax Object Serverを使用している場合,このオプションを指定しても無効になりますので,指定しないでください。
このオプションを指定してワークを削除する場合は,Groupmax High-end Object Serverをユティリティ実行モードで起動した後,ワークの削除を実行してください。既に他のプログラムがGroupmax High-end Object Serverに接続していると,ワーク削除処理は異常終了となります。
-c {yes | no}
-j noputオプションを指定してこのコマンドを実行するときに,ワーク削除処理の実行を確認するメッセージを表示するかどうかを指定します。省略すると「yes」が仮定されます。
このオプションは,-j noputオプションを設定しているときに有効となります。
実行結果
注意事項