(a) サーバにログインするユーザIDが異なるたびに,ユーザIDのディレクトリを累積
ディレクトリが累積される場所を次に示します。
- ●ユーザワークエリアディレクトリの直下
- HI-UX/WE2版 :/Flowmate/export/users
- HP-UX版及びAIX版:/opt/Flowmate/export/users
- 累積するディレクトリ数がオペレーティングシステムの制限である32,765個に達すると,以後新規ユーザのサーバへのログインがエラーになります。
- ●Groupmax Workflowテンポラリファイルディレクトリ以下の_ftp_ディレクトリの直下
- HI-UX/WE2版 :/Flowmate/tmp/_ftp_
- HP-UX版及びAIX版:/opt/Flowmate/tmp/_ftp_
- この場所にディレクトリが累積されるのは,マルチサーバ環境のサーバにログインした後,次のどれかの操作を実行した場合です。
- 送信ログからの案件操作
- Groupmax Workflow MonitorとGroupmax Workflow Definerで,Workflow管理サーバ以外のサーバを登録サーバとするビジネスプロセスやロールの参照と運用の操作
- Groupmax Workflow MonitorとGroupmax Workflow Definerで,Workflow管理サーバ以外のサーバをホームサーバとするユーザの参照と運用の操作
-
- 累積するディレクトリ数がオペレーティングシステムの制限である32,765個に達すると,以後新規ユーザでログイン後,上記の操作を実行するとエラーになります。
(b) サーバにログイン中に何らかのエラーが発生したとき,ユーザIDのファイルを累積
このファイルの累積は,Groupmax Workflow Serverのバージョン02-31以降を使用している場合だけに発生します。累積される場所は,トレース情報格納ディレクトリ以下のAPIディレクトリの直下です。
HI-UX/WE2版 :/Flowmate/log/API
HP-UX版及びAIX版:/opt/Flowmate/log/API
累積するファイル数が多くなると,ディスクの容量不足やディスクのi-node不足が発生する可能性があります。
(c) ワークフローログ出力コマンドを,実行した場合,又はキャンセルしてワーク情報を出力した場合,ビジネスプロセス名のファイルを累積
ワークフローログ出力コマンドを実行した場合,又はワークフローログ出力コマンドを途中でキャンセルしたときのワーク情報の出力を指示した場合,ビジネスプロセス名のファイルを,ワークフローログの出力先ディレクトリに作成して出力します。再度ワークフローログ出力コマンドが実行されると,初回時に作成したファイルに追加していきます。
このファイルの累積は,Groupmax Workflow Serverのバージョン02-10以降を使用している場合だけに発生します。このファイルは2ギガバイトまで追加され,その後はエラーとなってワーク情報を出力できなくなります。
(d) サーバにログインし,案件一覧表示中に何らかのエラーが発生した場合,「WF_shared_memory_XX」という名称のファイルが累積
このファイルの累積は,Groupmax Workflow Serverのバージョン02-10以降を使用している場合だけに発生します。累積される場所は,/tmpディレクトリの直下です。
累積するファイル数が多くなるとディスクの容量不足やディスクのi-node不足が発生する可能性があります。
(a) 「サーバにログインするユーザIDが異なるたびに,ユーザIDのディレクトリを累積」の場合
「ls -1 | wc -l」を実行して,ディレクトリ累積数が32,765個に達していないかを確認してください。確認した結果,問題がある場合は,累積リソース削除コマンド(WFdelrsx)を実行してください。ただし,累積リソース削除コマンド(WFdelrsx)を実行して累積リソースを削除した後も,運用を続けると再度リソースが累積していきます。
リソースが累積していないかを定期的に確認し,必要に応じて,累積リソース削除コマンド(WFdelrsx)を実行してください。
累積リソース削除コマンドは,次のディレクトリに格納されています。
HI-UX/WE2版 :/Flowmate/tools
HP-UX版及びAIX版:/opt/Flowmate/tools
累積リソース削除コマンドの実行方法を次に示します。
- Workflowデーモンがすべて停止されていることを確認する
起動している場合は停止してください。
- 次のディレクトリの直下にユーザ資源のファイルが存在する場合は,必ず別のディレクトリ下に退避する
- /(opt)/Flowmate/export/users
- /(opt)/Flowmate/tmp/_ftp_
( )内は,オペレーティングシステムがHP-UX及びAIXの場合のディレクトリです。
- 累積リソース削除コマンド(WFdelrsx)をスーパーユーザで実行する
引数は必要ありません。
AIX版の場合は,必ず環境変数LANGにJa_JPを設定してから実行してください。
WFdelrsxを起動すると,「累積リソース削除ツールを開始します。」と表示されます。
不要なリソースの削除が終了すると,「累積リソース削除ツールを終了します。」と表示されます。
起動と終了メッセージ以外のメッセージが出力された場合は,システム管理者に連絡してください。
(b) 「サーバにログイン中に何らかのエラーが発生したとき,ユーザIDのファイルを累積」の場合
エラー時の詳細情報を出力したファイルの累積のため,削除するとエラー原因の調査に支障がある場合があります。このため,ファイルの累積によってディスクの容量不足やi-node不足が発生した場合は,次の対処をしてください。
- tarコマンドなどで累積ファイルのバックアップを取得する
- rmコマンドなどで累積ファイルを削除する
(c) 「ワークフローログ出力コマンドを,実行した場合,又はキャンセルしてワーク情報を出力した場合,ビジネスプロセス名のファイルを累積」の場合
ファイルサイズが2ギガバイトを超えると情報が出力されなくなります。また,ディスク容量不足にもなります。ファイルサイズを確認し,残りのディスク容量を考慮して,ファイル名をリネームするなどの操作でファイルのバックアップ及びファイルの削除を行ってください。
(d) 「サーバにログインし,案件一覧表示中に何らかのエラーが発生した場合,「WF_shared_memory_XX」という名称のファイルが累積」の場合
dfコマンドなどでディスク容量及びi-node容量が問題ないかを確認してください。確認した結果,問題がある場合は,累積リソース削除コマンド(WFdelrsx)を実行してください。ただし,累積リソース削除コマンド(WFdelrsx)を実行して累積リソースを削除した後も,運用を続けると再度リソースが累積していきます。
リソースが累積していないかを定期的に確認し,必要に応じて,累積リソース削除コマンド(WFdelrsx)を実行してください。
累積リソース削除コマンドは,次のディレクトリに格納されています。
HI-UX/WE2版 :/Flowmate/tools
HP-UX版及びAIX版:/opt/Flowmate/tools
累積リソース削除コマンドの実行方法を次に示します。
- Workflowデーモンがすべて停止されていることを確認する
起動している場合は停止してください。
- 累積リソース削除コマンド(WFdelrsx)をスーパーユーザで実行する
引数は必要ありません。
WFdelrsxを起動すると,「累積リソース削除ツールを開始します。」と表示されます。
不要なリソースの削除が終了すると,「累積リソース削除ツールを終了します。」と表示されます。
起動と終了メッセージ以外のメッセージが出力された場合は,システム管理者に連絡してください。