3.9.6 Groupmax Formで案件を処理する場合の注意事項

Groupmax Formを使って案件を処理する場合の注意事項を説明します。

<この項の構成>
(1) ビジネスプロセス定義作成時の注意事項
(2) 一括処理に関する注意事項
(3) 投入ノードに関する注意事項
(4) ロール数に関する注意事項

(1) ビジネスプロセス定義作成時の注意事項

ビジネスプロセス定義を作成するときの注意事項を説明します。

(a) 同報・回収ノードの使用

Groupmax Formで案件を処理する場合,一般には同報・回収ノードは使用できません。複写ノードを使用する方法を推奨します。

複写したノードから送付されるそれぞれの案件を一つの案件にまとめる場合,待ち合わせノードを使用してください。この場合,複写されたケースごとに@案件データ入力や@添付ファイル操作などのコマンドを実行することで,各処理ノードの変更情報を取得し,一つの帳票に表示できます。その後,必要な情報を@案件データ出力コマンドなどで一つのケースに出力します。残りのケースは,分割ノードとシンクノードを使用すると削除できます。

なお,必要な情報を各ケースから取得したり,一つのケースにまとめたりする処理は,待ち合わせ後の処理ノードの前処理や後処理などで行うと便利です。

同報・回収ノードを使用する場合は,次の制限の範囲内で使用してください。
  • 同報中は帳票のデータを更新しない
    同報中に帳票のデータを更新してGroupmax Workflow Serverに格納しないでください。同報中に更新処理をしなければ,同報・回収ノードを使用しても問題ありません。
    @案件データ出力や@添付ファイル操作などのコマンドを実行すると,更新したデータがGroupmax Workflow Serverに格納されます。こうした更新処理ができないように,同報中に使用する帳票を作成してください。
    なお,Groupmax Workflow Serverにデータを格納しない方式であれば,データを更新しても構いません。例えば,SQL操作コマンドでデータをユーザデータベースに格納する方式の場合は,更新は可能です。この場合は,データベース側の排他処理に注意してください。
(b) 統合ノードの使用

Groupmax Formで案件を処理する場合,複数のケースをまとめるために統合ノードを使用するには,統合ノードの定義で「メモと文書の統合」に「統合先ケースに添付されているメモと文書だけを残す」を指定してください。統合ノードの定義で「メモと文書の統合」に「すべてのケースに添付されているメモと文書を残す」を使用した場合,統合前のそれぞれのケースに添付されている情報は,統合後に取得できなくなります。

この場合は,複写した案件など複数のケースを待ち合わせ,必要な情報を取得した後で,不要になったケースを分割ノード及びシンクノードを使用して削除するようにしてください。

(2) 一括処理に関する注意事項

Groupmax Formで@案件一括入力や@案件一括遷移などの一括処理コマンドを使用する場合,数件から30件程度の単位で一括処理してください。案件に添付されたデータ量にもよりますが,一括処理の上限は50件程度が目安になります。

1画面に表示できない件数の案件を一括処理することは,操作を誤る可能性があるため,お勧めしません。また,一括処理の件数が多過ぎると,Groupmax Workflowで処理できる通信データ長を超え,正常に処理できなくなる可能性があります。

(3) 投入ノードに関する注意事項

@案件投入コマンドを使用する場合,ログインユーザが投入可能なビジネスプロセス定義の数が多くなると,転送データ長の上限を超えてエラーになることがあります(該当ソースノード数が268を超えるとエラーとなります)。

この場合,不要なビジネスプロセス定義を削除したり,ビジネスプロセス定義の運用状態を禁止状態にしたりするなどして対処してください。

(4) ロール数に関する注意事項

@案件トレー操作コマンドを使用する場合,ログインユーザが登録されているロールの数が多くなると,転送データ長の上限を超えてエラーになることがあります(該当ロール数が284を超えるとエラーとなります)。

この場合,不要なロールから該当ユーザを削除するなどして対処してください。