3.9.5 案件操作の注意事項
(1) 差し戻し
次の場合,差し戻しはできません。
- 差し戻す案件のビジネスプロセス定義で「差し戻しを禁止する」を設定している場合,差し戻しはできません。
差し戻しをさせたくない業務の場合,ビジネスプロセス定義で「差し戻しを禁止する」を設定することで,差し戻しを禁止できます。
- ケース構造が変わる分割,待ち合わせ,同報,回収,複写,及び統合の各ノードをまたがったノード間では,差し戻しはできません。
- 複数のケースを定義しているソースノードへの差し戻しはできません。差し戻しできるようにするには,環境設定ファイルのsource_node_send_backで「yes」を設定する必要があります。
- 回収後は,同報前への差し戻しはできません。差し戻しできるようにするには,環境設定ファイルのbroadcast_send_backで「yes」を設定する必要があります。
- 差し戻し先になるのは,遷移してきたノード及びユーザです。アローの流れは考慮されません。
- ドメイン間連携機能により投入された案件をソースノードに差し戻すことはできません。
(2) 引き戻し
次の場合,引き戻しはできません。
- 引き戻す案件のビジネスプロセス定義で「引き戻しを禁止する」を設定している場合,引き戻しはできません。
引き戻しをさせたくない業務の場合,ビジネスプロセス定義で「引き戻しを禁止する」を設定することで,引き戻しを禁止できます。
- ケース構造が変わる分割,待ち合わせ,同報,回収,複写,及び統合の各ノードをまたがったノード間では,引き戻しはできません。
- 複数のケースを定義しているソースノードへの引き戻しはできません。
- 回収後は,同報前への引き戻しはできません。
- 相談,回答,及び差し戻しを取り消すための引き戻しはできません。
- 次の処理ノードより先へ遷移している案件は,引き戻しできません。
- 引き戻す案件が,次の処理ノードに遷移中,ユーザトレーに転送中,又は相談中の場合は,引き戻しできません。
- 引き戻す案件を処理中又は保留中の場合は,引き戻しできません。
- ドメイン間連携中の案件は引き戻しできません。
(3) 相談
相談先のユーザの案件受付状態が「案件受付許可」でない場合,相談はできません。
(4) 回答
相談元ユーザに回答する場合,そのユーザが削除されていて存在しないときは,次のようになります。
- 相談の相談のように,複数またがって相談されていた場合は,次の相談元ユーザに回答されます。
- 回答先ユーザがだれも存在しない場合,その案件のカレントノードの作業者として「ロール」が割り当ててあるときは,ロールトレーに配布されます。「ワークフローユーザを対象」が割り当ててあるときは,エラートレーに配布されます。
- 回答先ユーザの案件受付状態が「案件受付許可」でない場合でも,そのユーザに回答されます。
- 「代行者配布」になっていても代行者には配布されません。
(5) 振り替え
次の場合,振り替えはできません。
- マルチサーバ構成でロールトレー配布の場合,ロールトレーから案件を自ユーザトレーに振り替えできるのは,そのロール登録サーバをホームサーバとするユーザだけです。ロールに属していても,そのユーザのホームサーバがロールのホームサーバと異なると,案件を振り替えることはできません。詳細については,「3.9.2(3) マルチサーバ構成時の注意事項」を参照してください。
なお,Groupmax Workflow Monitorでは,ロール登録サーバと異なるサーバをホームサーバとするロール内のユーザ,又はビジネスプロセス管理者に,案件を振り替えることができます。
- 振り替え先ユーザの案件受付状態が「案件受付許可」でない場合,振り替えはできません。
(6) ワークの送付履歴の上限
Groupmax Workflowでは,ワークの送付履歴は10,000件が上限であり,10,000件を超える場合にはエラー案件とします。案件の操作は,送付履歴が10,000件を超えない範囲で操作してください。