WFinsdst(配布指示コマンド)
形 式
WFinsdst
[{bp | role | ap}]
機 能
WFinsdstコマンドは,Workflow管理サーバ上で,配布予約状態又は配布失敗状態の次に示す三つの情報を他のサーバに配布する指示をします。
- ロール定義情報
- ビジネスプロセス定義情報
- ビジネスプロセス定義で使用するアプリケーション情報
WFinsdstコマンドをWFdefrlコマンド及びWFdefusrコマンドと組み合わせて,サーバ上でバッチ処理をすることで,ロール定義情報及びユーザ定義情報を自動的に更新し配布できます。サーバ上での作業の詳細については,「3.9.2(1) サーバでユーザ・ロールの登録内容を変更する運用」を参照してください。
オプション
{bp | role | ap}
配布を指示する対象の種別を指定します。オプションを省略した場合は,すべての種別を配布の指示の対象とします。このときの処理順序は,role,bp,apの順となります。
- bp
ビジネスプロセス定義を配布の対象とします。
- role
ロール定義を配布の対象とします。ロール種別ごとの処理順序は,組織ロール,業務ロール,階層化ロールの順となります。
- ap
ビジネスプロセス定義で使用するアプリケーションを配布の対象とします。
WFinsdstコマンドで配布が実行中のままとなった場合の対処方法
WFinsdstコマンドで配布指示をした後,配布指示状態が実行中のままで終了しない場合は,Workflow管理サーバ上で何かの障害が発生して,配布指示状態が変更されないで終了していることが考えられます。
この場合は,次の手順で対処してください。
- Workflow管理サーバにメッセージが出力されているか確認する
出力されている場合,そのメッセージに対する対処に従ってください。
出力されていない場合,2.の対処方法に従ってください。
- Groupmax Workflow Definer配布管理で,該当するビジネスプロセス,ロール,又はアプリケーションについて,Workflow管理サーバのサーバ情報を選択して配布先配布情報をリセットする
なお,サーバ情報にWorkflow管理サーバがない場合には,該当するビジネスプロセス,ロール,又はアプリケーションの登録サーバに対してリセットを行ってください。
ただし,ビジネスプロセス,ロール,又はアプリケーションのどれかの配布処理が行われている間は,配布情報をリセットできません。この場合,しばらく時間をおいてからリセットを行ってください。
- 1.又は2.の対処を実行した後,再度配布を指示する
実行結果
0:正常終了
4又は8:異常終了(継続できるエラー)※1
255:異常終了(継続できないエラー)※2
- 注※1
- 現在実行中の配布指示処理を中止し,次以降の配布指示処理を継続できるレベルのエラーが1回以上発生したことを示します。エラーの詳細は,コンソールウィンドウ又はsyslogファイルに出力されたメッセージを参照してください。
- 注※2
- コマンドの処理を継続できないエラーの発生によって,コマンドの実行が中断されたことを示します。
注意事項
コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドはWorkflow管理サーバでだけ実行できます。
- このコマンドを実行できるのは,スーパユーザの権限を持つユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Object Server及びGroupmax Address Serverが起動している状態で実行してください。
- 配布指示の対象に指定した定義が次の状態のとき,その定義に対する配布指示は実行されません。
- 配布状態が処理中の場合
- 配布先サーバが定義されていない場合
- 登録サーバが設定されていない場合
- 配布失敗又は配布予約状態のサーバがない場合
- 対象を定義している登録サーバが起動されていない場合
- ビジネスプロセス定義の削除の場合に,そのビジネスプロセスのワークが残っている場合
- 配布を指示するビジネスプロセス定義,ロール定義又はアプリケーションの配布権限の保護機能は無効です。したがって,このコマンドはすべての対象について配布の指示をします。つまり,ドメイン管理者が実行した場合と同じ扱いで配布の指示をします。
- このコマンドは配布の指示を非同期で実行しません。つまり,指示があるたびに配布を実行し,配布処理の完了を待ちます。
- このコマンドを同時に複数起動することはできません。