ここでは,表計算ソフトウェアを使用して,ワークフローログレコードファイルから,案件の滞留時間,特定時間におけるノードごとの案件数などの統計を取る例を紹介します。式の中で太字表示してあるものは,ワークフローログレコード中の項目名を示します。
ワークフローログレコードファイルのフォーマットの詳細については,「付録B ワークフローログのデータ形式」を参照してください。
(a) ノードに関する情報
- 案件のノード滞留時間(案件がノードに送付されてから次のノードに送付されるまでの時間)
- 案件のノードnのノード滞留時間
- =ノード名2がノードnであるmove_root_caseの取得時刻-時刻
- ノード滞留案件数(ある特定時刻にノードに滞留していた案件数)
- 時刻t2におけるノードnのノード滞留案件数
- =時刻t1以前のノード滞留案件数
- +ノード名1がノードnであるmove_root_caseの総数(期間t1~t2)
- -ノード名2がノードnであるmove_root_caseの総数(期間t1~t2)
案件がエラートレーへ配布された場合,及びキャンセルされた場合は,ノード滞留案件数として加算されない場合があります。
- ノード内処理ユーザ数(ある期間にあるノードで案件を処理したユーザの数)
- 期間t1~t2でのノードnのノード内処理ユーザ数
- =ノード名1がノードnであるgo_root_caseのユーザ名1の総人数
期間t1~t2が平均的な案件の処理時間より短い場合,ノード内処理ユーザ数として加算されません。
(b) ユーザに関する情報
- 案件のユーザ滞留時間(案件がユーザに配布されてから処理が完了するまでに掛かった時間)
- 案件のユーザuのユーザ滞留時間
- =ユーザ名1がユーザuであるgo_root_caseの取得時刻-時刻
ロールトレーからの案件の取り出し,ユーザトレーからユーザトレーへの振り替え,ユーザトレーからロールトレーへの案件の移動及び案件の相談をした場合,相談先ユーザの滞留時間も加算されます。
- ユーザ滞留案件数(ある特定時刻にユーザに滞留していた案件数)
- 時刻t2におけるユーザuのユーザ滞留案件数
- =時刻t1以前のユーザ滞留案件数
- +ユーザ名1がユーザuであるmove_root_caseの総数(期間t1~t2)
- -ユーザ名1がユーザuであるgo_root_caseの総数(期間t1~t2)
ロールトレーからの案件の取り出し,ユーザトレーからユーザトレーへの振り替え,ユーザトレーからロールトレーへの案件の移動及びキャンセルによる案件の送付の中止の場合,ユーザ滞留案件数として加算されない場合があります。
(c) ワークに関する情報
- ワーク処理時間(ワークの生成から終了までに必要な時間)
- ワーク処理時間
- =end_of_workの取得時刻-時刻