2.5.1 バージョンによるビジネスプロセス定義の機能差

ここでは,02-10より前のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したビジネスプロセス定義を扱う上での制限事項について説明します。

Groupmax Workflowで旧バージョンのビジネスプロセス定義を使用した場合,次のような機能の差異又は制限があります。

サーバの違いを意識する必要があります
複数のサーバにわたって案件を処理するビジネスプロセス定義を扱うときに,サーバの違いを意識しなければなりません。このため,異なるサーバ間で案件をやり取りするための定義ファイル(窓口名定義ファイル及び部署名定義ファイル)が必要となります。
窓口名定義ファイル及び部署名定義ファイルの作成方法については,「2.5.2 窓口名と部署名の設定」を参照してください。
ユーザの変更に対するメンテナンスが必要です
ノードの作業者(ユーザ)がビジネスプロセスを定義した時点で決定してしまうため,ワーク実行時にその作業者を変更できません。また,組織ロールをサポートしていないため,ユーザの組織や役職の変更によるロール定義のメンテナンスが必要となります。
ユーザジャーナルを使用して稼働状況を取得します
稼働状況の解析に使用するワークフローログを,Groupmax Object Serverのユーザジャーナルに取得します。このため,Groupmax Object Serverの環境設定時にユーザジャーナル関連の定義が必要となります。また,ここで取得したワークフローログは表計算ソフト等では直接扱えないため,ユーザジャーナルのアンロード及びビジネスプロセス定義情報の抽出といった作業が必要となります。

このような機能上の制限があるほか,システムの運用面でも,クライアントのバージョンを混在させることで負荷が大きくなるため,できるだけ最新のバージョンのビジネスプロセス定義に移行させて使用することをお勧めします。ビジネスプロセス定義の移行は,Groupmax Workflow Definer及びGroupmax Workflow Monitorから行います。このとき,ロール定義も同時に移行させる必要があります。なお,移行がすべて完了したら,Groupmax Object Serverでのユーザジャーナル関連の定義は削除してください。