付録A.3 ワークフローログの編集

Groupmax Workflowのワークフローログ編集コマンド(WFanalyst_log)を使用すると,ユーザジャーナルに取得されたワークフローログをCSV形式に変換し,ワークフローログレコードファイルとして,一定のフォーマットで出力できます。

<この項の構成>
(1) ワークフローログ編集コマンドの実行
(2) ワークフローログ編集コマンドの運用
(3) 別サーバマシンでの実行

(1) ワークフローログ編集コマンドの実行

Groupmax Workflowは,ケースの遷移,ユーザの処理,ワークのキャンセルなど,ビジネスプロセス上の様々な処理についての履歴をワークフローログとして取得しています。ワークフローログ編集コマンドでは,ワークフローログレコードファイルとして出力する処理の種類(これをメッセージ種別と呼びます)を,パラメタファイルで指定できます。業務の分析に必要な情報があらかじめ限定できる場合,メッセージ種別を選択することで,実行時間及びディスク容量が節約できます。

ワークフローログ編集コマンドの使用方法については,「4.3 運用コマンドの文法」の「WFanalyst_log(ワークフローログ編集コマンド)」を参照してください。また,パラメタファイルの設定方法及びメッセージ種別については,「付録A.6(2) WFanalyst_logコマンドのパラメタファイル」を参照してください。

(2) ワークフローログ編集コマンドの運用

(a) デバイスへの割り当て

ワークフローログレコードファイルのディスク容量は,アンロードジャーナルファイルのディスク容量に比例します。このため,大容量のアンロードジャーナルファイルを編集する場合,ファイルシステムの容量が不足しないよう,ワークフローログレコードファイルは,ルートファイルシステム以外の別ファイルシステムに出力することをお勧めします。

ワークフローログレコードファイルのディスク容量は,以下の概算式を参考にしてください。

[図データ]

(b) ワークフローログレコードファイルの管理

WFanalyst_logコマンドでは,ワークフローログレコードファイルを固定のファイル名(/Flowmate/analyst/WF_runtime_log)で出力します。既に同名のファイルがある場合は,上書きによるファイルの紛失を防ぐため,ワークフローログが出力されません。

既存のワークフローログレコードファイルを保存する必要がある場合は,別のファイルとして保存してください。また,保存する必要がない場合は,速やかに削除してください。

(3) 別サーバマシンでの実行

ワークフローログ編集コマンドは,システムリソース(メモリ,ディスク)に負荷を掛けるため,Groupmax Workflowシステムを終了してから実行させるか,Groupmax Workflowシステムが稼働しているサーバマシンとは別のサーバマシンでの実行をお勧めします。なお,稼働実績集計コマンドを別サーバマシンで実行する手順もこれと同じです。

(a) 前提条件

ワークフローログ編集コマンドを別サーバマシンで実行するには,以下の条件を満たす必要があります。

(b) 別サーバマシンでのコマンドの実行

別サーバマシンでのワークフローログ編集コマンドの実行方法を次に示します。

  1. Groupmax Workflowシステムが稼働しているサーバマシンの次のディレクトリを,コマンドを実行するサーバマシンにリモートマウントする。
    • /Flowmate/bin
    • /Flowmate/adm
    • /usr/HiOODB
    • Groupmax Object Serverのホームディレクトリ
  2. コマンドを実行するサーバマシンの環境変数を設定する。
    • NLSPATH:/Flowmate/adm/wfmsg/%N.%L(メッセージファイルパス名)
    • XODDIR:/usr/HiOODB/HOME(Groupmax Object Serverのホームディレクトリ)
    • XODCONFPATH
  3. コマンドを実行するサーバマシンに,処理対象のアンロードジャーナルファイル及びビジネスプロセス定義情報ファイルを転送する。
  4. ワークフローログ編集コマンドを実行する。