WFdestlgワークフローログ出力コマンド

形 式

WFdestlg

[-y]

[-d 出力先ディレクトリ]

[-b 出力対象ビジネスプロセス定義名

[-v 出力対象ビジネスプロセス定義バージョン]

[-w 出力対象ワークID]]

[-s {sink|active}]

[-r]

機 能

コマンドを実行するサーバを登録サーバとするビジネスプロセス定義のワークから,ユーザの作業及びシステムの稼働についての履歴情報(ワークフローログ)を取得し,出力します。出力した情報は,直接パーソナルコンピュータの表計算ソフトウェアなどで利用することができます。

出力ファイル名は,対象ワークのビジネスプロセス定義名です。ただし,-sオプションに「active」を指定した場合は「ビジネスプロセス定義名-yyyym1m1ddhhm2m2ss」となります。yyyym1m1ddhhm2m2ssはコマンド実行日時を示します(yyyy:年,m1m1:月,dd:日,hh:時,m2m2:分,ss:秒)。

オプション

-y

終了コードをJP1/Automatic Job Schedulerの異常終了しきい値に対応できる値に変換します。これによって,JP1/Automatic Job Schedulerは,ワークフローログ出力コマンドが正常終了したか又は異常終了したかを判定できるようになります。JP1/Automatic Job Schedulerからワークフローログ出力コマンドを実行するときは,このオプションを指定してください。

このオプションと他のオプションを同時に指定する場合は,このオプションを最初に指定してください。最初に指定しない場合,オプションエラーなどの解析エラー時には,JP1/Automatic Job Schedulerに対応できる終了コードに変換されません。

このオプションを正しく指定しないと,不正な値が返される場合があるので注意してください。

このオプションを指定した場合と指定しない場合の,変換後の終了コードについては,この後の「実行結果」を参照してください。

-d 出力先ディレクトリ(2~250バイト)

ワークフローログの出力先ディレクトリを指定します。ディレクトリのパス名と出力ファイル名の長さの合計が,250バイトを超えないように指定してください。省略すると,環境設定ファイルのwf_log_dirで設定したディレクトリに出力されます。

ワークフローログファイルのディスク容量については,「3.4.1(1) ワークフローログファイルのディスク容量見積もり」を参照してください。

-b 出力対象ビジネスプロセス定義名(1~63バイト)

ワークフローログの出力対象とするワークの,生成元のビジネスプロセス定義名称を指定します。省略すると,コマンドを実行するサーバを登録サーバとするすべてのビジネスプロセス定義が対象となります。

-v 出力対象ビジネスプロセス定義バージョン(1~4294967295)

-bオプションで指定したビジネスプロセス定義のバージョンを指定します。

1バイトから10バイトまでの文字列で指定します。

省略すると,すべてのバージョンが対象となります。このオプションは,-bオプションを指定した場合だけ有効です。

-w 出力対象ワークID(1~63バイト)

ワークフローログの出力対象とするワークの,ワークIDを指定します。省略すると,-b,-vオプションに該当するビジネスプロセス定義から生成されたすべてのワークが対象となります。このオプションは,-bオプションを指定した場合だけ有効です。

-s {sink | active}

ワークフローログの出力対象とするワークの状態を指定します。省略すると「sink」が仮定されます。

-r

既にワークフローログを出力したワークから,再度ワークフローログを取得したい場合に指定します。省略すると,ワークの終了後にワークフローログを一度以上出力したワークのワークフローログは出力されません。

実行結果

-yオプション指定なしの場合
0:正常終了
-1:異常終了
-yオプション指定ありの場合
0:正常終了
255:異常終了

注意事項