Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド
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障害発生時にシステム管理者に連絡する場合,障害情報を採取してください。
障害情報は,障害情報収集コマンドで採取できます。
障害情報収集コマンドについては,「4.3 運用コマンドの文法」の「WFgetlog(障害情報収集コマンド)」を参照してください。
- 注
- Groupmax Workflowを組み込むと,Groupmax Workflow インストール先ディレクトリ下にトレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/log)が作成されます。Groupmax Workflow Serverは,このディレクトリに機能ごとのトレース情報をファイルとして出力します。これらのファイルは,登録されているユーザの数などによっては容量が大きくなることがあります。
- トレース情報のファイルを格納できるように,あらかじめ十分なディスク容量を確保してください。
- <この項の構成>
- (1) 障害情報の種類
- (2) 障害情報の詳細
採取する情報は,障害の現象によって異なります。採取する障害情報を,表5-2に示します。
表5-2 採取する障害情報
項番 |
採取する障害情報 |
障 害
の
現 象 |
| AP異常終了 |
Groupmax Workflowの異常終了 |
Groupmax Workflowのエラー検出 |
性能が悪い |
結果不正 |
| 1 |
操作手順 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
| 2 |
メッセージ |
○ |
○ |
○ |
△ |
△ |
| 3 |
メッセージロギング(SYSLOG) |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
| 4 |
ログファイル |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
| 5 |
ソフトウェアエラーログ(SYSRAS)※ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
| 6 |
アプリケーションダンプ(APダンプ)※ |
△ |
△ |
○ |
○ |
△ |
| 7 |
ビジネスプロセス定義情報 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
| 8 |
ワークフローログ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
| 9 |
ワーク,案件の各属性 |
△ |
△ |
△ |
× |
△ |
| 10 |
マネージャ機能トレースファイル |
△ |
○ |
△ |
× |
△ |
| 11 |
マネージャ機能遷移ログファイル |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
| 12 |
サーバ機能トレースファイル |
△ |
○ |
△ |
△ |
△ |
| 13 |
ユーザ定義ユティリティ機能トレースファイル |
△ |
○ |
△ |
△ |
△ |
| 14 |
ユーザ定義ユティリティ機能登録ログファイル |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
| 15 |
ユーザ定義更新ユティリティ機能トレースファイル |
△ |
○ |
△ |
△ |
△ |
| 16 |
ユーザ定義更新ユティリティ機能ログファイル |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
| 17 |
ロール定義更新ユティリティ機能トレースファイル |
△ |
○ |
△ |
△ |
△ |
| 18 |
ロール定義更新ユティリティ機能ログファイル |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
| 19 |
ロール定義情報出力ユティリティ機能トレースファイル |
△ |
○ |
△ |
△ |
△ |
| 20 |
配布管理機能トレースファイル |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
| 21 |
ワーク削除ユティリティ機能トレースファイル |
△ |
〇 |
〇 |
△ |
△ |
| 22 |
ワーク削除ユティリティワーク削除ログファイル |
△ |
△ |
△ |
△ |
〇 |
| 23 |
配布指示ユティリティ機能トレースファイル |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
| 24 |
マルチサーバ機能トレースファイル |
△ |
○ |
△ |
△ |
△ |
| 25 |
マルチサーバ機能送受信ログファイル |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
| 26 |
コアファイル(core) |
△ |
○ |
△ |
△ |
△ |
| 27 |
アドレスキャッシュ情報ファイル |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
| 28 |
キャッシュ制御情報ファイル |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
| 29 |
Groupmax Object Server関連ファイル |
△ |
△ |
△ |
△ |
○ |
| 30 |
Groupmax Address関連ファイル |
△ |
△ |
△ |
× |
× |
| 31 |
ドメイン間連携機能トレースファイル |
△ |
○ |
△ |
△ |
△ |
| 32 |
ドメイン間連携機能送受信ログファイル |
○ |
× |
× |
× |
× |
| 33 |
ドメイン間連携機能SNAPダンプファイル |
× |
○ |
○ |
× |
× |
| 34 |
Workflow通信データダンプファイル |
× |
○ |
○ |
○ |
× |
| 35 |
Workflow通信バッファダンプファイル |
× |
○ |
○ |
× |
× |
| 36 |
サーバ機能停止情報ファイル |
× |
× |
△ |
× |
× |
- (凡例)
- ○:必要
- △:障害や解析の状況によって必要(メッセージなどで指示)
- ×:不要
- 注※
- オペレーティングシステムがHI-UX/WE2の場合だけ採取できます。
(2) 障害情報の詳細
表5-2の項番に沿って,採取する障害情報の内容及び採取方法について説明します。なお,文中の「*」はワイルドカードを示します。
- 操作手順
障害発生に至るまでの詳細な操作手順(画面のハードコピー,操作内容のメモなど)を採取してください。
- メッセージ
標準出力,標準エラー出力及びコンソールに表示されるメッセージを,画面のハードコピーで採取してください。また,直前のメッセージも採取してください。
- メッセージロギング(SYSLOG)
障害発生時にGroupmax Workflow及びGroupmax Object Serverが出力するメッセージロギングを,syslogファイルから採取してください。AIXの場合,「2.4.1(3) システム・ログに関する設定(AIXの場合だけ)」で設定しているログファイルパスのログを採取してください。
syslogファイルについては,それぞれのオペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
- ログファイル
Groupmax Object Serverのxodlogcatコマンドを実行して,出力結果を採取してください。xodlogcatコマンドについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。
- ソフトウェアエラーログ(SYSRAS)
障害発生時にGroupmax Workflow及びGroupmax Object Serverが出力するソフトウェアログを採取してください。ソフトウェアログの採取方法については,マニュアル「HI-UX/WE2 システム管理 導入・保守編」を参照してください。
- アプリケーションダンプ(APダンプ)
RAS(障害保守支援)機能によって出力された,障害発生時のAPダンプを採取してください。APダンプの採取方法については,マニュアル「HI-UX/WE2 システム管理 導入・保守編」を参照してください。
- ビジネスプロセス定義情報
エラーの発生したビジネスプロセス定義の,次の情報を採取してください。
- ビジネスプロセス定義名称,バージョン番号
- ビジネスプロセス定義ファイル(ファイル名:xxxxxxxx.BPD)
- ビジネスプロセス定義実行形式ファイル(ファイル名:xxxxxxxx.BPX)
- ワークフローログ
障害発生時及びそれ以前のワークフローログを,ワークフローログ出力コマンド(WFdestlg)で出力してください。旧バージョンのビジネスプロセスでの障害の場合は,障害発生時及びそれ以前のワークフローログが取得されているユーザジャーナルをアンロードしてください。
- ワーク,案件の各属性
案件がエラートレーにある場合,その案件と該当するワークの各属性の内容を採取してください。
- マネージャ機能トレースファイル
トレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- マネージャ機能遷移ログファイル
トレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- サーバ機能トレースファイル
APIディレクトリ(/Flowmate/log/API)下の次に示すファイルを採取してください。
- ユーザ定義ユティリティ機能トレースファイル
トレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- ユーザ定義ユティリティ機能登録ログファイル
トレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- ユーザ定義更新ユティリティ機能トレースファイル
トレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- ユーザ定義更新ユティリティ機能ログファイル
トレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- ロール定義更新ユティリティ機能トレースファイル
トレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- ロール定義更新ユティリティ機能ログファイル
トレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- ロール定義情報出力ユティリティ機能トレースファイル
トレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- 配布管理機能トレースファイル
トレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- ワーク削除ユティリティ機能トレースファイル
トレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- ワーク削除ユティリティワーク削除ログファイル
トレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- 配布指示ユティリティ機能トレースファイル
トレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- マルチサーバ機能トレースファイル
トレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- マルチサーバ機能送受信ログファイル
トレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- TSEND.*
- TSNREPO.*
- TRCV.*
- TMSREPO.*
- TGMNTFY.*
- TGMREPO.*
- コアファイル(core)
サーバ機能で障害が発生した場合は,killコマンドでプロセスを終了させ,/Flowmateディレクトリ下に出力されたコアファイルを収集してください。その他の機能が異常終了した場合は,コアファイルがカレントディレクトリに出力されますので,これを採取してください(通常は,/Flowmate/binディレクトリ下に出力されます)。
Groupmax Object Serverが異常終了した場合のコアファイルについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。
- アドレスキャッシュ情報ファイル
サーバ機能管理ディレクトリ(/Flowmate/adm)下の次に示すファイルを採取してください。
- キャッシュ制御情報ファイル
アカウントログ機能制御ディレクトリ(/Flowmate/spool)下の次に示すファイルを採取してください。このファイルは,-fオプションを指定してワークフローディレクトリサービスを強制終了させた場合に出力されます。
- Groupmax Object Server関連ファイル
Groupmax Object Serverが異常終了した場合は,次のファイルを採取してください。
- $XODDIR/spoolディレクトリ下のすべてのファイル
- $XODDIR/tmpディレクトリ下のすべてのファイル
- システム共通定義ファイル($XODDIR/conf/xodrc)
- ログファイル(xodlogcatコマンドの実行結果リスト)
- ジャーナルファイル
詳細については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。
- Groupmax Address関連ファイル
Groupmax Addressのユーザ認証でエラーが発生した場合は,/tmpディレクトリ下にある次のファイルを採取してください。
- ドメイン間連携機能トレースファイル
トレース情報格納ディレクトリ(/Flowmate/WFmc/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- ドメイン間連携機能送受信ログファイル
ドメイン間連携送受信ログ出力ディレクトリ(/Flowmate/WFmc/SRlog)下の次に示すファイルを採取してください。
- ドメイン間連携機能SNAPダンプ
RAS情報格納ディレクトリ(/Flowmate/WFmc/log)下の次に示すファイルを採取してください。
- Workflow通信データダンプファイル
サーバエラー情報格納ディレクトリ(/Flowmate/ras)下に次に示すファイルが出力されている場合,採取してください。
- SESPROTDMP_XXXX
- SESTIMEOUT_XXXX
- SESSIGRCV_XXXX
(「XXXX」はプロセスIDを示します。)
同時に,サーバエラー情報格納ディレクトリ(/Flowmate/ras)下のファイルのリスト(ls -lコマンドの結果)を採取してください。
ファイルの採取後は,これらのファイルを削除してもかまいません。
- Workflow通信バッファダンプファイル
サーバエラー情報ディレクトリ(/Flowmate/ras)下に次に示すファイルが出力されている場合,採取してください。
ファイルの採取後は,これらのファイルを削除してもかまいません。
- サーバ機能停止情報ファイル
サーバエラー情報ディレクトリ(/Flowmate/ras)下に次に示すファイルが出力されている場合,採取してください。
ファイルの採取後は,このファイルを削除してもかまいません。
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