Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 6 システム管理者ガイド
このコマンドは,Address Serverまたは管理ツールで変更したユーザ情報(施設情報)をシステムグループ,ローカルグループに反映するコマンドです。ここでのシステムグループとは管理ツールで登録したグループを指します。ローカルグループとはSchedulerクライアントで登録したグループを指します。ローカルグループを反映の対象とするためにはSchedulerクライアントの「環境設定」で「ユーザ情報の保存」を「サーバで保存」に設定する必要があります。
コマンドの書式
/usr/GroupAppo/bin/grpchg /d SchedulePath [/v] [/i] [ /s | /l ] [/f logname]
引数
- 第1引数
/d SchedulePath … スケジュール格納ディレクトリ
スケジュール格納ディレクトリをフルパスで指定してください。(/dとSchedulePathの間に半角スペースを入れる必要があります。)
- 第2引数
/v … チェック(省略可)
変換は行わずチェックだけを行い,相違点のあるユーザ情報をメッセージ出力します。
- 第3引数
/i… 変換時の確認(省略可)
チェックおよび変換を行います。相違点のあるユーザ情報ごとに変換するかしないかを問い合わせます。引数 /f を指定した場合には,ログファイルに相違点のあるユーザ情報を出力し,問い合わせはしません。引数 /vを指定した場合には,この引数を指定しないものとして実行します。
- 第4引数
/s … システムグループ(省略可)
引数 /s をつけると,チェックまたは変換する対象をシステムファイルだけとします。
/l … ローカルグループ(省略可)
引数 /l をつけると,チェックまたは変換する対象をローカルファイルだけとします。
- 第5引数
/f logname … ログファイル名(省略可)
標準出力にはメッセージを出力せず,lognameに出力します。ログファイル名をフルパスで指定してください。すでにファイルが存在する場合には上書きされます。この引数を指定しない場合は標準出力にメッセージを出力します。(/fとlogfilenameの間に半角スペースを入れる必要があります。)
リターンコード
0 ・・・ 正常終了
1 ・・・ 異常終了
注意
- すべてのサーバ(SV,RMSV)を停止してから実行してください。
- 対象となるローカルファイルはサーバに保存したローカルファイルであり,クライアントに保存したローカルファイルは変換の対象にはなりません。
- 削除されたユーザをグループに登録している場合は,変換時にグループからそのユーザ情報を削除します。
- 引数 /vと引数 /iを両方指定していない場合は,チェック変換を行います。ただし,相違点のあるユーザ情報は出力しますが,変換するかしないかは問い合わせません。
- 引数 /sまたは引数 /lを指定しない場合は,チェックまたは変換する対象はシステムグループとローカルグループの両方になります。
- 実行結果については標準出力,引数 /fを指定した場合は,指定したファイルを参照してください。
このコマンドが出力するメッセージの一覧を以下に示します。なお, 表中の「x」は, 任意の名前です。
項番 条件 メッセージ 1 異常終了 エラーが発生しました,上記のファイルが不正です 2 異常終了 エラーが発生しました,上記のディレクトリが不正です 3 組織ファイルがオープンできない ファイルxxxxxがオープンできません 4 ユーザ情報の読み出しに失敗した xxxxxからxxxxxの情報の読み出しに失敗しました 5 引数 /vまたは /iを指定,かつ
ユーザ情報に相違がある(相違点をメッセージで表示) 6 引数 /iを指定,かつユーザ情報に相違がある 更新しますか?(Y/N) 7 システムグループファイルがみつからない システムグループファイルxxxxxがみつかりません 8 システム(ローカル)グループファイルがオープンできない ファイルxxxxxがオープンできません 9 システムグループのチェック&変換が完了した システムグループのチェック&変換が完了しました 10 システムグループのチェックが完了した (引数 /vを指定) システムグループのチェックが完了しました 11 ローカルグループ(人)のチェック&変換が完了した ローカルグループ(人)のチェック&変換が完了しました 12 ローカルグループ(人)のチェックが完了した(引数 /vを指定) ローカルグループ(人)のチェックが完了しました 13 ローカルグループ(施設)のチェック&変換が完了した ローカルグループ(施設)のチェック&変換が完了しました 14 ローカルグループ(施設)のチェックが完了した(引数 /vを指定) ローカルグループ(施設)のチェックが完了しました 15 スケジュール格納ディレクトリが存在しない スケジュール格納ディレクトリ xxxxx が存在しません 16 IDINDX.idxが存在しない IDINDX.idxが存在しません 17 引数の指定が不正 引数の指定が不正です 18 同じ引数を複数指定する 同じ引数が複数指定されました 19 入力したディレクトリまたはファイルのパスが不正 エラーが発生しました,パスが不正です 20 IDINDX.idxがオープンできない エラーが発生しました,IDINDX.idxが不正です 21 指定したログファイルがオープンできない ログファイル xxxxxがオープンできません 22 正常終了 正常終了しました 23 引数が不正 (Usageを表示)
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