Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 6 システム管理者ガイド
chkorderはスケジュールデータの日付の整合性をチェック・回復するコマンドです。sortdateは指定したファイルを回復するコマンドです。
- <この節の構成>
- (1) chkorder
- (2) sortdate
(1) chkorder
コマンドの書式
/usr/GroupAppo/bin/chkorder [-{rsd|smn|msd|ssd|nsd}] [-v] [-r] [-f logfile_name] directory_name
機能
directory_name で指定したディレクトリ(デフォルトは/usr/iki)下のファイルを検索し,拡張子がrsd,smn,msd,ssd,nsd であるファイルの正当性をチェックします。拡張子とファイル内容の対応を以下に示します。
rsd :予約受信ファイル
smn :発信番号控えファイル
msd :予約発信メンバ控えファイル
ssd :予約発信控えファイル
nsd :自登録ファイル
正当性のチェックは,各ファイルのレコードを先頭から順次読み込み,すべてのレコードが日付の昇順に並んでいるかを調べることにより行います。チェックによりファイルの中身にエラーがある場合,標準出力にファイル名を出力します。
引数
- 第1引数
-{rsd|smn|msd|ssd|nsd} ・・・チェック対象ファイルの指定
-rsd ・・・チェック対象を拡張子が rsd のファイルだけに限定します。
-smn・・・チェック対象を拡張子が smn のファイルだけに限定します。
-msd・・・チェック対象を拡張子が msd のファイルだけに限定します。
-ssd ・・・チェック対象を拡張子が ssd のファイルだけに限定します。
-nsd ・・・チェック対象を拡張子が nsd のファイルだけに限定します。
-rsd, -smn, -msd, -ssd, -nsd引数を複数指定することにより,チェック対象を複数指定することができます。また,引数を一切指定しない場合,すべてのファイルをチェック対象にします。
例1) chkorder -rsd -ssd /usr/iki
ディレクトリ/usr/iki 下の *.rsd,*.ssd ファイルだけチェックします。
例2) chkorder -rsd -smn -msd -ssd -nsd /usr/iki
例3) chkorder /usr/iki
例2 と 例3 の動作は同一となります。
- 第2引数
-v ・・・ファイルの全レコード内容出力
標準出力にチェックを行ったファイルの全レコード内容をします。第1引数で指定したチェック対象により,出力内容は次のようになります。
- 予約受信ファイル(拡張子が rsd)の場合
通番,予約日付,予約開始時間,ユーザID ,予約データ番号, 予約した日
- 発信番号控えファイル(拡張子が smn)の場合
通番,日付,MaxNo
- 予約発信メンバ控えファイル(拡張子が msd)の場合
通番,予約データ番号,予約開始日,予約したユーザID,ユーザ日本
語名,回答した日時
- 予約発信控えファイル(拡張子が ssd)の場合
通番,予約データ番号,予約開始日時,予約した日時
- 自登録ファイル(拡張子が nsd)の場合
通番,予約日付,予約開始時間,予約データ番号
- 第3引数
-r ・・・自動回復の指定
チェックによりファイルの中身にエラーがある場合,正常なファイルに自動的に回復します。
- 第4引数
-f logfile_name ・・・出力ファイルの指定
標準出力以外に,logfile_name にも出力します。logfile_name で指定したファイルが既に存在する場合はファイルを上書きします。
- 第5引数
directory_name ・・・チェック対象ディレクトリ
チェック対象のファイルは,directory_name で指定したディレクトリ下のすべてのファイルと,直下のサブディレクトリの下のすべてのファイルです。(サブディレクトリは再帰的に検索されません。)
(2) sortdate
コマンドの書式
/usr/GroupAppo/bin/sortdate inputfile outputfile
機能
inputfile に指定したファイル中のレコードを日付順にソートし,ソート結果を outputfileに出力します。outputfile で指定したファイルが既に存在する場合はファイルを上書きします。inputfile には以下の拡張子を持つファイルを指定します。
rsd : 予約受信ファイル
smn : 発信番号控えファイル
msd : 予約発信メンバ控えファイル
ssd : 予約発信控えファイル
nsd : 自登録ファイル
inputfile の拡張子名からファイル種別を識別するため,inputfile の拡張子は省略して記述することはできません。拡張子が上記のどれにも当てはまらない場合は,処理は行われません。
例) /usr/GroupAppo/bin/sortdate 199905.rsd workfile
199905.rsd ファイルを予約受信ファイルとして,日付の昇順にソートし,ソート結果を workfile というファイル名として出力します。
All Rights Reserved,Copyright (C) 2001,Hitachi,Ltd.