5.1 Groupmax Address - AssistのGroupmax連携機能
Groupmax Address - AssistのGroupmax連携機能(以後Assist連携と記述)とは,Address Server上での組織やユーザの変更と連動して,Schedulerの管理データの更新を実行する機能です。
この機能を使用するには,以下の製品が必要です。
- Groupmax Address Server Version 6
- Groupmax Address - Assist Viewer Version 6
- Groupmax Address - Assist Service Version 6
- Groupmax Scheduler_Facilities 管理ツール Version 6
- <この節の構成>
- (1) 前提条件
- (2) 使用条件
- (3) 設定事項
- (4) Assist連携機能の実行
- (5) Assist連携を使用したシステム・ユーザ管理
- (6) 確認事項
- (7) ユーザのホームサーバ移動
- (8) 「更新禁止解除」コマンド
- (9) Assist連携機能の再実行
- (10) Assist連携の設定解除手順
(1) 前提条件
- マルチサーバ環境では,すべてのマシンにScheduler Server Version 6とFacilities Manager Version 6をインストールしておく必要があります。(施設管理を使用していない場合は,Facilities Manager Version 6をインストールする必要はありません。)
- Scheduler Serverの親サーバと同一マシンでAddress Serverが起動されており,Address認証するように設定しておく必要があります。マルチサーバの場合,子サーバと同一マシンにAddress Serverがインストールされている必要はありません。
- すべてのサーバで,あらかじめ管理ツールサーバ(AppoMan,RoomMan)を起動しておく必要があります。(施設管理を使用していない場合は,RoomManを起動しておく必要はありません。すべてのサーバでAppoManは必ず起動しておいてください。)
- Assist連携を新たに使用する場合,またはバージョンアップをした場合には,Scheduler_Facilities管理ツールを使って事前にSchedulerのホームサーバ一覧を作成する必要があります。このホームサーバ一覧には,Scheduler ServerとFacilities Managerを稼動する全マシンのホームサーバ名を登録する必要があります。作成方法については,「4.5 DNSホスト名の登録」の「(2) Assist連携用ホームサーバ一覧作成」を参照してください。
- Assist連携を新たに使用する場合,「コンフィギュレーション」の「16.Assist連携」で「使用する」に設定してください。設定方法については,「3.1 サーバ環境設定」を参照してください。
- Assist連携を新たに使用する場合,またはシステム内のサーバ台数が増える場合は,以下の手順によりユーザ情報の再作成をする必要があります。
- 親サーバ上で以下のファイルを削除
<スケジュール格納ディレクトリ>/etc/DNSHOSTS.tbl
(削除する前に必ずバックアップを取得しておいてくださいエラー時のリカバリに使用します)
- 以下の操作により親サーバ上でユーザ情報の再作成を実行
「コンフィギュレーション」-[手動実行]-[ユーザ情報再作成]
- 他システムと接続している場合は,管理ツールを起動して「DNSホスト名の登録」で自システムのG/Wホスト名と他システムのG/Wホスト名も再登録してください。
「オプション」-「DNSホスト名」
- 管理ツールを起動して,「(3) 設定事項」の「(b) ホームサーバ一覧ファイル」より,システム内のすべてのサーバ名を登録してください。
- 以下の操作によりすべての子サーバから「管理データ取得」を実行
「コンフィギュレーション」-[手動実行]-[管理データ取得]
- Assist連携使用中は,不要スケジュール削除の手動実行はできません。また,不要スケジュール削除の自動実行は「使用しない」設定に変更しておいてください。
- ユーザのホームサーバ移動をする場合,すべてのクライアントにて,以下の設定をする必要があります。(WWW for Scheduler の場合は不要です)
- Scheduler Client を起動します。
- 「ツール」-「環境設定」を選択します。
- 「ユーザ情報の保存」を「サーバで保存」にします。
この設定をしていないクライアントの場合,Assist連携機能でユーザのホームサーバを変更すると,ローカルグループ内のユーザ,およびクライアント起動時に自動的に表示されるスケジュールに対し,以下の操作ができません。
- スケジュール表示
- 予約
- 空時間検索
- 自分・上司のスケジュールにおいて,登録・削除・回答
- Scheduler Server およびFacilities Managerの実行ユーザをAddress Serverのシステム管理者と同一ユーザに設定する必要があります。詳細は「付録L 実行ユーザの変更」を参照してください。
(2) 使用条件
- ユーザのホームサーバ移動の自動実行には対応していません。Assist Viewer,またはAddress Server上でSchedulerホスト名を変更し,ホームサーバ移動が発生するような場合には,「(7) ユーザのホームサーバ移動」を参照して,コマンド実行や手動でデータ移動等の一連の処理をしてください。
- Assist連携を使用する場合,Address Serverでのユーザ情報の変更と連動してSchedulerの管理データを更新するので,以下の操作はしないでください。
変更通知情報取得の自動実行
変更通知情報取得の手動実行
「indxget」コマンドの実行
これらを実行すると,管理データが不正な状態になる場合があります。
- Assist連携環境構築後は,Assist連携設定を解除した場合やエラー発生時を除いて以下の操作をしないでください。
ユーザ情報の再作成の手動実行
「GetAdAll」コマンドの実行
- マルチサーバ環境では,ユーザが全く登録されていないScheduler Serverであっても,そのサーバに関しては,あらかじめ管理ツールでDNSホスト名,ならびにホームサーバ一覧に登録しておく必要があります。
- Assist連携を使用してユーザ情報を更新している間はクライアントからのスケジュール更新処理はできません。また,参照時でもアクセスに失敗することがあります。
- Assist連携使用前にAssist Viewerで,ユーザ「詳細情報」の「Schedulerサーバ」コンボボックスのプルダウンメニューに,事前に管理ツールで作成したホームサーバ一覧と同様のサーバ名が表示されていること確認してください。ホームサーバ一覧とAssist Viewerのプルダウンメニューの内容が異なる場合,Assist Viewerを終了し,再度,管理ツールでホームサーバ一覧を作成した後 Assist Viewerを再起動してください。
- Assist Viewerでは,ユーザの「詳細情報」の「Schedulerサーバ」欄に手入力できますが,事前に作成したホームサーバ一覧に登録されている以外のサーバ名を手入力した場合は,Assist連携でエラーとなります。この場合は,再度Assist Viewer上で手入力したユーザのホームサーバをプルダウンメニューから選択し直してください。
- 「コンフィギュレーション」の「6.ログファイル最大容量」で指定するログ容量は大きめに設定しておいてください。
- Assist連携使用中は,Assist Viewerのログ表示機能を利用して実行状況を確認するようにしてください。ログの内容については,「付録H Assist連携時と「SFdatacp」実行時のエラーメッセージ」を参照してください。
(3) 設定事項
(a) Assist連携の設定
Assist連携を使用する場合,親サーバ上で以下の手順が必要です。なお,「親サーバ/子サーバの設定」を変更した場合,Groupmax Server Setup Wizardを使ってサーバ環境を再構築した場合にもあらためてこの操作が必要になります。
設定手順
- 親サーバの「コンフィギュレーション」の「16. Assist連携」で「使用する」に設定する。(この操作により,Assist連携用のitem.defファイルがセットされます)
Groupmax Server Setup Wizardを使ってサーバ環境を再構築した場合は,一度「使用しない」にしてから再度「使用する」に設定してください。
- 親サーバ上のAddress Serverを再起動します。
- マルチサーバ構成の場合,同一マシンにAddress Serverがインストールされている子サーバには以下のファイルが存在しないことを確認します。
/usr/GroupMail/Groupmax/GroupApp/item.def
(HP-UX,AIXの場合は,/var/opt/GroupMail/Groupmax/GroupApp/item.def)
- 存在する場合は削除して,同一マシン上のAddress Serverを再起動してください。
(b) ホームサーバ一覧ファイル
Assist連携を使用する場合,管理ツールを用いてホームサーバ一覧を作成する必要があります。この作業は,「(a) Assist連携の設定」の後にしてください。作成手順は,「4.5 DNSホスト名の登録」の「(2) Assist連携用ホームサーバ一覧作成」を参照してください。その際の注意事項は,以下のとおりです。
- 他システムと接続している場合は,他システムのG/Wホスト名を一覧に追加しないでください。
- システムの構成が変更になった場合は,必ずこの一覧を再作成してください。
- ユーザが全く登録されていないサーバも含め,システム内のすべてのサーバを登録してください。
(c) Address - Assistセットアップ
Assist連携を使用する場合,Address - Assistセットアップで「Scheduler親サーバのドメイン名/ホスト名」を必ず設定してください。Address - Assistセットアップについては,「Groupmax Address - Assist Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。
(d) 「変更通知情報取得の自動実行」の抑止
「コンフィギュレーション」から「13.変更通知情報取得の自動実行」の設定を「使用しない」にします。設定後,管理ツールサーバを再起動してください。
(e) 「不要スケジュール削除の自動実行」の抑止
「コンフィギュレーション」から「7.不要スケジュール削除の自動実行」の設定を「使用しない」にします。設定後,管理ツールサーバを再起動してください。
(f) 設定変更ファイル
以下の設定変更ファイルの設定値により,Assist連携機能の動作を変更することができます。通常はこの設定変更ファイルを作成する必要はありません。下記設定項目を変更する必要がある場合にだけ,作成してください。
/usr/GroupAppo/bin/SFagent.ini
設定変更ファイルのフォーマット
設定項目および設定値*
- Assist連携機能サーバ間通信タイムアウト値の設定
指定なし(デフォルト)
または
AgentAPI_TimeOut=7200<改行>
登録ユーザ数/施設数が多い場合に設定します。設定値は3600から2147483647までの範囲で設定してください。デフォルト値は,3600です。単位は「秒」です。通常は,設定する必要はありません。
- *:Version 5からご使用の場合は,ユーザのホームサーバ移動発生時の設定(AgentControl)は無効になります。したがって,Version 5からご利用いただいている場合でAgentControlの指定をしていない,あるいは「AgentControl=0」と指定して運用している環境で,ホームサーバ移動が発生しても実行前の状態に戻しません。「(7) ユーザのホームサーバ移動」の作業が必要になります。
(4) Assist連携機能の実行
「(3) 設定事項」の内容をすべて設定した後,Assist Viewerなどを利用してAddress Serverに登録されたユーザ情報を変更してください。その後,SchedulerのAssist連携機能が実行され変更内容が自動的にSchedulerに反映されます。Assist連携機能の実行タイミングは以下のとおりです。Assist連携機能が実行されてから,ユーザ情報の変更内容がすべてのSchedulerに反映されるまで,しばらく時間がかかります。出力されるログでSchedulerへの反映処理が完了しているか確認してください。ログの確認方法は以下のとおりです。メッセージの詳細については,「付録H Assist連携時と「SFdatacp」実行時のエラーメッセージ」を参照してください。
(a) Groupmax Address - Assistを使用した場合
Assist ViewerでAddress Serverのユーザ情報に変更を加えた後,Assist Viewerを終了したタイミングでSchedulerのAssist連携機能が実行されます。
また,Assist Viewerでユーザ情報に変更を加えた後,Assist Viewerの「ツール」-「オプション」から「Groupmax」タブを選択し,Scheduler情報「参照」ボタンを押下したタイミングでもAssist連携機能が実行されます。ただし,直前にユーザ情報に変更を加えていない場合は実行されません。
「参照」ボタンを押下するとAssist連携機能の実行ログが表示されますが,新しいログの出力までに時間がかかり,過去のログが表示されている可能性があります。過去のログが表示されている場合は,少し時間をおき,「再読込」ボタンを押下してください。
(b) 運転席を使用した場合
運転席でAddress Serverのユーザ情報に変更を加えた後,運転席を終了したタイミングでSchedulerのAssist連携機能が実行されます。実行結果は,<スケジュール格納ディレクトリ>/log/agent/ScheExec.logを参照してください。
(c) 一括登録ユーティリティ
一括登録ユティリティを使用してAddress Serverのユーザ情報に変更を加えた後,gmaxsetコマンドを実行したタイミングでSchedulerのAssist連携機能が実行されます。実行結果は,<スケジュール格納ディレクトリ>/log/agent/ScheExec.logを参照してください。
(5) Assist連携を使用したシステム・ユーザ管理
Assist連携機能を使用したユーザ管理方法は以下のとおりです。ここでは,Address - Assistを利用した方法を紹介します。
(a) ホームサーバ変更を含まないユーザ管理
- Assist連携機能の新規利用時は,「(3) 設定事項」の作業をしてください。
- Assist Viewerを起動して,Address Serverのユーザ情報を変更します。
- Assist Viewerを終了します。(SchedulerのAssist連携機能が起動します)
- Schedulerの実行状況を確認するためにAssist Viewerを再起動してください。
- 「Groupmax Address - Assist Version 6 システム管理者ガイド」を参照して,Schedulerの実行ログを参照して処理結果を確認してください。
(b) ホームサーバ変更を含むユーザ管理
- Assist連携機能の新規利用時は,「(3) 設定事項」の作業をしてください。
- Assist Viewerを起動して,Address Serverのユーザ情報を変更します。
- Assist Viewerを終了します。(SchedulerのAssist連携機能が起動します)
- Schedulerの実行状況を確認するためにAssist Viewerを再起動してください。
- 「Groupmax Address - Assist Version 6 システム管理者ガイド」を参照して,Schedulerの実行ログを参照して処理結果を確認してください。
- 「(6)確認事項」の「(a)移動者一覧ファイル」を参照して移動者一覧ファイルが正しく作成されていることを確認してください。
- 「(7)ユーザのホームサーバ移動」を参照して,スケジュールデータを転送してください。
(c) システム構成変更(サーバ台数増加の場合)
- 新しいサーバをセットアップして,マルチサーバ構成を構築してください。
- 「(3) 設定事項」の作業をしてください。その際に,ホームサーバ一覧に新しいサーバを追加することを忘れないようにしてください。
- Assist Viewerを起動して,Address Serverのユーザ情報を変更します。
- Assist Viewerを終了します。(SchedulerのAssist連携機能が起動します)
- Schedulerの実行状況を確認するためにAssist Viewerを再起動してください。
- 「Groupmax Address - Assist Version 6 システム管理者ガイド」を参照して,Schedulerの実行ログを参照して処理結果を確認してください。
- 「(5)確認事項」の「(a)移動者一覧ファイル」を参照して移動者一覧ファイルが正しく作成されていることを確認してください。
- 「(6)ユーザのホームサーバ移動」を参照して,スケジュールデータを転送してください。
(d) システム構成変更サーバ台数削減の場合
- 削減するサーバも含めてマルチサーバ構成を構築した状態で次の作業をしてください。
- 「(3) 設定事項」の作業をしてください。その際に,ホームサーバ一覧には削減するサーバも含めたまま以下の作業をしてください。
- Assist Viewerを起動して,Address Serverのユーザ情報を変更します。
- Assist Viewerを終了します。(SchedulerのAssist連携機能が起動します)
- Schedulerの実行状況を確認するためにAssist Viewerを再起動してください。
- 「Groupmax Address - Assist Version 6 システム管理者ガイド」を参照して,Schedulerの実行ログを参照して処理結果を確認してください。
- 「(6)確認事項」の「(a)移動者一覧ファイル」を参照して移動者一覧ファイルが正しく作成されていることを確認してください。また,移動者一覧ファイルについてはバックアップを取得しておいてください。
- 「(7)ユーザのホームサーバ移動」を参照して,スケジュールデータを転送してください。
- しばらくそのままの環境で運用するか,それができない場合は,すべてのサーバで「HOSTCHG」コマンドを実行してください。「HOSTCHG」コマンドについては,「7.3「HOSTCHG」について」を参照してください。その際に使用するホスト名変換ファイルには,バックアップを取得しておいた移動者一覧ファイルがそのまま利用できます。
(6) 確認事項
(a) 移動者一覧ファイル
Assist連携を使用してユーザのホームサーバを移動した場合は,移動者一覧ファイル*1が生成されます。Assist連携を使用してAddress - Assistなどを使用してユーザ移動を設定した時点では,このファイルが作成されるだけで,実際にユーザのホームサーバ移動は実行しません。ユーザのホームサーバ移動を完了させるためには,「(7)ユーザのホームサーバ移動」の作業をする必要があります。
- *1:移動者一覧ファイルは以下の場所にあります。
- <スケジュール格納ディレクトリ>/etc/MV.tbl
- デフォルトは/usr/iki/etc/MV.tbl
移動者一覧ファイルのフォーマット
移動ユーザID <スペース> 移動後のホスト名 <スペース> 移動前のホスト名<改行> |
移動者一覧ファイルの例
USER001 HOSTA HOSTB<改行> USER002 HOSTB HOSTA<改行> : : USER009 HOSTA HOSTC<改行> |
(7) ユーザのホームサーバ移動
Assist連携では,ユーザのホームサーバを変更した場合,移動者一覧ファイルを作成します。Assist連携では,ファイルが作成されるだけで,実際に管理データの更新やスケジュールデータの転送は実行しません。以下のいずれかの方法でユーザのホームサーバ移動を実現してください。
(a) 「ユーザホームサーバ移動」コマンド
Assist連携で生成された移動者一覧ファイルをもとに,実際の管理データの更新やスケジュールデータの転送を自動で実行するコマンドです。詳細は,「5.2 ホームサーバ移動ツール「SFdatacp」について」を参照ください。
(b) 手動のスケジュールデータ移動
- システム内のすべてのサーバでScheduler ServerとFacilities Managerを停止してください。(施設管理を使用していない場合は,Facilities Managerを停止する必要はありません。)
- システム内のすべてのサーバにおいてスケジュールデータ・管理データのバックアップを取得します。(エラー発生時のリカバリに使用します)
- システム内のすべてのサーバで管理ツールサーバ(AppoMan,RoomMan)を起動してください。(施設管理を使用していない場合は,RoomManを起動する必要はありません。)
- 以下の操作により親サーバ上でユーザ情報の再作成を実行します。「コンフィギュレーション」-[手動実行]-[ユーザ情報再作成]
- すべての子サーバで管理データの取得をしてください。(1台だけの運用の場合は不要です。)
- 「BITECHG」コマンドを実行してください。(UNIXからUNIXへの転送の場合は不要です。)
- 移動するユーザのデータを移動後のサーバにバイナリモードで転送します。
- 移動前のサーバ上で取得したバックアップデータからスケジュールデータをもとに戻します。(UNIXからUNIXへの転送の場合は不要です。)
- 移動前のサーバ上にある,移動したユーザディレクトリを削除してください。
- すべてのサーバで移動対象ユーザについて「HOSTCHG」コマンドを実行してください。(HOSTCHGコマンドを実行せずに,grpchgコマンドを実行する方法もあります。詳細は,「付録Fスケジュールデータの移動」のHOSTCHGを実行しない場合の手順を参照してください。)
- すべてのスケジュールデータの移動が完了したら,移動者一覧ファイルを削除してください。
(8) 「更新禁止解除」コマンド
Assist連携機能使用時に問題が発生しクライアントからスケジュールの更新が出来ない状態になった場合,「コンフィギュレーション」からの手動実行ができない状態になった場合は,以下のコマンドを実行して回復します。
コマンド名
agtcout
引数
なし
コマンドパス
/usr/GroupAppo/bin/agtcout
リターンコード
0 ・・・ 正常終了
1 ・・・ 異常終了
- agtcoutの実行結果のログは親サーバにあります。親サーバの<スケジュール格納ディレクトリ>/log/agent/ScheExec.logを参照してください。なお,過去のログは,親サーバの<スケジュール格納ディレクトリ>/log/agent/SFagent.logにあります。
- 「更新禁止解除」コマンドを実行する際は,ロック解除の対象となるすべての親サーバ,子サーバ上で管理ツールサーバが起動している必要があります。
(9) Assist連携機能の再実行
Assist連携機能使用時にAddress Viewerなどを利用した変更がSchedulerに反映されない場合があります。その場合は,何らかのエラーが発生している可能性がありますので,親サーバの<スケジュール格納ディレクトリ>/log/agent/ScheExec.logを参照してエラーを取り除いてから,以下のコマンドを実行して回復してください。このコマンドを利用するとAssist連携機能が再実行されます。
コマンド名
SFagent
引数
- 第1引数
/f logfile_name … ログファイル名(省略可)
logfile_nameを指定するとログメッセージの出力先を画面から指定したファイルに変更します。既に同じファイル名が存在する場合は上書きされます。
- 注意
- SFagent.logは詳細ログの出力先として使用されるため,SFagent.log以外のファイル名を指定してください。
コマンドパス
/usr/GroupAppo/bin/SFagent
リターンコード
0 ・・・ 正常終了
1 ・・・ 異常終了
- このコマンドは,エラーが発生してAddress Server上の変更がSchedulerに反映されない場合に,Assist連携機能を再実行する目的で使用してください。通常は使用しないでください。
- SFagentの実行結果のログは親サーバにあります。親サーバの<スケジュール格納ディレクトリ>/log/agent/ScheExec.logを参照してください。なお,過去のログは,親サーバの<スケジュール格納ディレクトリ>/log/agent/SFagent.logにあります。
(10) Assist連携の設定解除手順
Assist連携を使用する設定をした後に,Assist連携を使用しない設定に戻す場合には,以下の手順を実施してください。
設定解除手順
- 親サーバの「コンフィギュレーション」の「16. Assist連携」で「使用しない」に設定する。
- 親サーバ上のAddress Serverを再起動します。
Address Serverを再起動できない場合には,以下の手順を実施することでAssist連携を使用しない設定に戻すことができます。
- /usr/GroupAppo/bin/SFagent.iniを作成してください。既に存在している場合は,2に進んでください。
- 1で作成したファイルに以下の行を追加してください。(通常このパラメタは設定しないでください。)