4.9.1 セキュリティの設定
セキュリティの階層ごとに予約権・参照権の設定を行います。セキュリティ機能を使用しない場合は,この節の設定をする必要はありません。
セキュリティの階層はアルファベット26文字に対応して26階層まで設定することができます。プログラムをインストールするときに標準のセキュリティテーブルがいっしょにインストールされます。標準のセキュリティテーブルは,人対人の場合すべての人への予約権と同じランク以下の階層の人の参照権が与えられ,人対施設の場合同じランク以下の階層の施設の参照および予約権が与えられています。
例えば,FランクのユーザはF~Zランクの人または施設のスケジュールを参照および予約することができますが,A~Eランクの人または施設は参照および予約できないように設定できます。特に複雑なセキュリティを必要としないときは標準のセキュリティテーブルをお使いください。また,拡張スケジュールの内容を,他者に参照可能とするかどうかをここで設定します。
- <この項の構成>
- (1) 人対人のセキュリティランク設定
- (2) 人対施設のセキュリティランク設定
- (3) セキュリティの設定例
(1) 人対人のセキュリティランク設定
セキュリティランクは以下の手順で設定します。
- 「セキュリティランクの設定」ウィンドウの表示
[オプション]-[セキュリティランク]-[人対人の定義]メニューを選択してください。「セキュリティランクの設定/人対人」ウィンドウが表示されます。
図4-23 「セキュリティランクの設定/人対人」ウィンドウ (標準設定の場合)
![[図データ]](figure/zu041900.gif)
- セキュリティランクの設定
設定するセキュリティランクのボタンをクリックしてください。ウィンドウ下部のセキュリティ設定欄にランク名と既に設定されている参照権が表示されます。
- グレー ・・・ 予約可
- 白 ・・・ 予約不可
- '*'あり ・・・ 参照可
- '*'なし ・・・ 参照不可
- 'X'あり ・・・ 参照拒否
「予約可」と設定すると,そのランクのユーザに予約を実行することができます。「予約不可」と設定すると,そのランクのユーザに予約を実行することができません。「参照可」と設定すると,そのランクのユーザのスケジュールが参照できます。「参照不可」と設定すると,そのランクのユーザのスケジュールは時間と行先・区分だけ参照できます。「参照拒否」と設定すると,そのランクのユーザのスケジュールの有無の確認,空き時間検索,キーワード検索,印刷,CSV出力およびスケジュールの予約はできません。
設定を変更したい場合は,再度クリックしてください。クリックするたびに設定が順に遷移します。セキュリティランクを標準に戻したい場合は,[標準]ボタンをクリックしてください。
- セキュリティランクの設定終了
設定したセキュリティランクを保存する場合は,[OK]ボタンをクリックしてください。保存しない場合は,[キャンセル]ボタンをクリックしてください。
(2) 人対施設のセキュリティランク設定
セキュリティランクは以下の手順で設定します。
- 「セキュリティランクの設定」ウィンドウの表示
[オプション]-[セキュリティランク]-[人対施設の定義]メニューを選択してください。「セキュリティランクの設定/人対施設」ウィンドウが表示されます。
図4-24 「セキュリティランクの設定/人対施設」ウィンドウ (標準設定の場合)
![[図データ]](figure/zu042000.gif)
- セキュリティランクの設定
設定するセキュリティランクのボタンをクリックしてください。ウィンドウ下部のセキュリティ設定欄にランク名と既に設定されている権利が表示されます。
- グレー ・・・ 予約権あり
- 白 ・・・ 予約権なし
- '*'あり ・・・ 参照権あり
- '*'なし ・・・ 参照権なし
権利を設定したいボタンをクリックしてください。権利が設定されます。設定を変更したい場合は,再度クリックしてください。クリックするたびに設定が順に遷移します。セキュリティランクを標準に戻したい場合は,[標準]ボタンをクリックしてください。
- セキュリティランクの設定終了
設定したセキュリティランクを保存する場合は,[OK]ボタンをクリックしてください。保存しない場合は,[キャンセル]ボタンをクリックしてください。
(3) セキュリティの設定例
下図に,セキュリティランクの「人対人のセキュリティランク設定」の場合の設定例を示します。
例えば,FランクのユーザはF~Zランクのユーザのスケジュールを参照および予約実行することができます。B~Eランクのユーザのスケジュールの参照はできませんが予約実行することはできます。また,Aランクに参照拒否権を設定しているので,B~ZランクのユーザはAランクのユーザのスケジュールの有無の確認,空き時間検索,キーワード検索,印刷,CSV出力およびスケジュールの予約はできません。
特に複雑なセキュリティを必要としないときは標準のセキュリティテーブルをお使いください。
- 注意
- 参照拒否を設定すると,自動的に予約不可も設定されます。また,秘書は自分の上司に対するスケジュール参照・予約はセキュリティランクに関係なくできます。
図4-25 セキュリティの設定例
![[図データ]](figure/zu042100.gif)