7.2 「indxget」について
Address Server の変更通知情報を取得する場合(「コンフィギュレーション」の[手動実行]の[4.ユーザ情報の再作成],または「GetAdAll」コマンドを実行後に,ユーザ情報の変更をAddress Serverから取得する場合),「indxget」コマンドを実行してください。(この実行は「コンフィギュレーション」の[手動実行]の[変更通知情報取得]ボタンと同様の処理を行います。直接このコマンドを実行するのではなく,「コンフィギュレーション」からの実行をお勧めします。)
コマンドの書式
/usr/GroupAppo/bin/indxget [/g] [ /s[n] | /sj[n] | /si[n] ] [/o]
引数
- 登録の引数
/g … デフォルト組織「GMAXSYS」以下の登録
引数 /g をつけると,Address Serverのデフォルト組織である「GMAXSYS」以下を,Scheduler ServerおよびFacilities Managerの組織として登録します。「GetAdAll」コマンドを引数 /g で実行した場合だけ指定してください。
/g を省略した場合は,デフォルト組織「GMAXSYS」以下を登録しません。
- ソートの引数
/s[n] … 役職順ソート
引数 /s をつけると,ユーザの並び順をAddress Serverで設定した役職および役職順位にしたがってソートし,組織を組織ID順にソートします。 /sn とすると,組織の並び順はAddress Serverで追加した順になります。詳細は「4.1.5ユーザソートについて」を参照してください。
/sj[n] … 日本語名順ソート
引数 /sj をつけると,ユーザの並び順をAddress Serverで設定した日本語名にしたがってソートし,組織を組織ID順にソートします。 /sjn とすると,組織の並び順はAddress Serverで追加した順に追加されます。詳細は「4.1.5ユーザソートについて」を参照してください。
/si[n] … ID順ソート
引数 /si をつけると,ユーザおよび組織の並び順をAddress Serverで設定したID順にしたがってソートします。 /sin とすると,組織の並び順はAddress Serverで追加した順になります。詳細は「4.1.5ユーザソートについて」を参照してください。
- 組織名表示の引数
/o … 組織名として組織略称を使用する
引数 /o をつけると,組織名として Address Serverで設定した組織略称を表示します。Schedulerクライアントにおいて,以下で示す組織名を組織略称で表示します。
- 詳細スケジュール画面
- 予約受信詳細画面
- 予約メンバ回答状況画面
- ユーザ検索結果一覧画面
組織略称を使用した運用を開始する場合,運用を開始する前に,一度,GetAdAllコマンドに /o 引数を指定して実行してください。運用後に,indxgetコマンドを使用する場合,この引数を指定してください。
引数 /o を指定した場合でも,Schedulerクライアントにおけるツリービューの組織はAddress Serverで設定した組織名になります。
また,組織略称を使用した運用を中止する場合は,一度,GetAdAllコマンドに/o引数を指定しないで実行してください。運用後に,indxgetコマンドを使用する場合,この引数を指定しないでください。
リターンコード
0 ・・・ 正常終了
1 ・・・ 異常終了
注意
- Address Serverからの変更通知情報は,Address Serverにユーザを登録・変更してから1時間(デフォルト)後か,Address Serverの再起動により出力されます。(変更通知情報の出力間隔はAddress Serverにて指定できます。)その後,「indxget」コマンドを実行してください。
- ソートの引数は1種類だけ指定できます。複数同時に指定した場合は,エラーとなります。
- ソートの引数を指定しない場合,ユーザ,組織ともにAddress Serverで追加した順になります。
- Address ServerとScheduler ServerおよびFacilities Managerの親サーバがインストールされているマシン上で実行してください。
- Address Serverが起動している状態で実行してください。
- サーバ(SV)および管理ツールサーバ(AppoMan)を停止した状態で実行してください。(Facilities Managerが同一サーバにインストールされている場合,サーバ(RMSV)および管理ルールサーバ(RoomMan)も停止してください。)
- Schedulerを運用中に実行するのであれば,クライアントからのアクセスが少ない時間帯に実行してください。運用中に実行する場合,クライアントからのアクセス(スケジュール参照,ログインなど)が失敗することがあります。
- 「indxget」コマンド実行中に,一括登録や運転席からの追加・削除・変更等 Address Serverのアドレス帳情報を変更する処理を行わないでください。
- Address Serverの「兼任ユーザ」は,兼任指定された組織に追加・変更・削除されます。「兼任ユーザ」については,「4.1.7兼任ユーザについて」 を参照してください。
- Address Serverの「宛先ユーザ」・「アドレス帳ユーザ」は,Scheduler Serverのユーザとして追加・変更・削除されません。
- Address Serverでセキュリティランクが設定されていない場合,デフォルトのセキュリティランクとして「A」を設定します。
- Address Serverでユーザ,組織の日本語名称が,半角21文字以上で登録されている場合,先頭から半角20文字までの名称でScheduler ServerおよびFacilities Managerに登録されます。20文字目が全角文字の場合には,19文字目までの名称が登録されます。
- 「indxget」コマンドを実行すると,Scheduler ServerおよびFacilities Managerに既に登録されているユーザ情報(<スケジュール格納ディレクトリ>/etcディレクトリの内容)は,<スケジュール格納ディレクトリ>/log/etc_bkディレクトリに退避されます。
- ソート処理を実行すると,Scheduler ServerおよびFacilities Managerに既に登録されているユーザ情報(<スケジュール格納ディレクトリ>/etc ディレクトリの内容)は,<スケジュール格納ディレクトリ>/log/etc_bksディレクトリに退避されます。
- 「コンフィギュレーション」の「13.変更通知情報取得の自動実行の設定」,または[手動実行]の[3.変更通知情報取得]を「使用する」,または「indxget」コマンドを実行した場合,ホームサーバ変更の場合は,データの移動を手作業でする必要があります。
- 多少時間がかかりますが,処理を中断しないでください。処理を中断した場合,その後のアプリケーションの動作は保証しません。
- 二重起動をした場合,結果が不正となる場合があります。
- 「コンフィギュレーション」の「15.Address情報取得オプション」のGMAXSYSユーザ反映を「反映しない」に設定してユーザ情報再作成した場合,または「GetAdAll」コマンドで引数 /gなしで実行した場合,変更通知情報取得を,「15.Address情報取得オプションの設定」のGMAXSYSユーザ反映を「反映する」に設定して実行しないでください。また,「indxget」コマンド実行時に,引数/gをつけて実行しないでください。
エラー発生時の対処
実行例1
#/usr/GroupAppo/bin/indxget [Groupmax Address Serverユーザ情報の差分取得開始] インストール情報の取得・・・Ok! データファイルのバックアップ・・・Ok! 差分ファイルの取得・・・Ok! 差分ファイル(00000000)の処理・・・Ok! 差分ファイル(00000003)の処理・・・Ok! 差分ファイル(00000007)の処理・・・Ok! 正常終了 |
実行例2
#/usr/GroupAppo/bin/indxget /s [Groupmax Address Serverユーザ情報の差分取得開始] インストール情報の取得・・・Ok! 変更差分ファイルはありません [役職順ソート処理開始] 組織ID [ Asya ]・・・ Ok! 組織ID [ kaihatu ]・・・ Ok! 組織ID [ kaihatu1 ]・・・ Ok! 組織ID [ kaihatu2 ]・・・ Ok! 組織ID [ kaihatu3 ]・・・ Ok! 組織ID [ MAIN.idx ]・・・ Ok! [役職順ソート処理終了] 正常終了 |