7.6 整合性チェックツール「chkorder」と「sortdate」について

chkorderはスケジュールデータの日付の整合性をチェック・回復するコマンドです。sortdateは指定したファイルを回復するコマンドです。

<この節の構成>
(1) chkorder
(2) sortdate

(1) chkorder

コマンドの書式

/usr/GroupAppo/bin/chkorder [-{rsd|smn|msd|ssd|nsd}] [-v] [-r] [-f logfile_name] directory_name

機能

directory_name で指定したディレクトリ(デフォルトは/usr/iki)下のファイルを検索し,拡張子がrsd,smn,msd,ssd,nsd であるファイルの正当性をチェックします。拡張子とファイル内容の対応を以下に示します。

rsd :予約受信ファイル

smn :発信番号控えファイル

msd :予約発信メンバ控えファイル

ssd :予約発信控えファイル

nsd :自登録ファイル

正当性のチェックは,各ファイルのレコードを先頭から順次読み込み,すべてのレコードが日付の昇順に並んでいるかを調べることにより行います。チェックによりファイルの中身にエラーがある場合,標準出力にファイル名を出力します。

引数

-rsd, -smn, -msd, -ssd, -nsd引数を複数指定することにより,チェック対象を複数指定することができます。また,引数を一切指定しない場合,すべてのファイルをチェック対象にします。

例1)  chkorder -rsd -ssd /usr/iki

ディレクトリ/usr/iki 下の *.rsd,*.ssd ファイルだけチェックします。

例2)  chkorder -rsd -smn -msd -ssd -nsd /usr/iki

例3)  chkorder /usr/iki

例2 と 例3 の動作は同一となります。

(2) sortdate

コマンドの書式

/usr/GroupAppo/bin/sortdate  inputfile outputfile

機能

inputfile に指定したファイル中のレコードを日付順にソートし,ソート結果を outputfileに出力します。outputfile で指定したファイルが既に存在する場合はファイルを上書きします。inputfile には以下の拡張子を持つファイルを指定します。

rsd : 予約受信ファイル

smn : 発信番号控えファイル

msd : 予約発信メンバ控えファイル

ssd : 予約発信控えファイル

nsd : 自登録ファイル

inputfile の拡張子名からファイル種別を識別するため,inputfile の拡張子は省略して記述することはできません。拡張子が上記のどれにも当てはまらない場合は,処理は行われません。

例)  /usr/GroupAppo/bin/sortdate 199905.rsd workfile

199905.rsd ファイルを予約受信ファイルとして,日付の昇順にソートし,ソート結果を workfile というファイル名として出力します。