7.3 「HOSTCHG」について
このコマンドは,スケジュールデータおよびユーザ(施設)管理情報中に含まれているホスト名を変換するコマンドです。
- <この節の構成>
- (1) ホスト名変換ファイルの作成方法
- (2) 変換コマンドの実行
(1) ホスト名変換ファイルの作成方法
このコマンドを用いて変換作業をする前に,ホスト名変換ファイルを作成してください。
ファイル名
任意に指定可
フォーマット
変換したいユーザ(施設)ID<スペースまたはタブ>移動後のホスト名<改行> |
ホスト名変換ファイル作成時の注意事項
- 上記のフォーマットを1レコードとして,変換対象人数分レコードを作成してください。
- ユーザ(施設)IDは8文字以内の英数字で記述してください。
- ホスト名は255文字以内の英数字で記述してください。(「4.5 DNSホスト名の登録」で登録済みのホスト名を記述してください。)
- 指定したフォーマット通りにホスト名変換ファイルを作成しなかった場合,変換後にアプリケーションが正常に動作しなくなる場合があります。
(2) 変換コマンドの実行
コマンドの書式
/usr/GroupAppo/bin/HOSTCHG filename SchedulePath [logname]
引数
- 第1引数
filename・・・ホスト名変換ファイルのファイル名
ホスト名変換ファイルのファイル名をフルパスで指定してください。
- 第2引数
SchedulePath・・・スケジュール格納ディレクトリ
スケジュール格納ディレクトリをフルパスで指定してください。
デフォルトでは/usr/ikiとなります。
「コンフィギュレーション」の設定でスケジュール格納ディレクトリのパスを変更している場合,変更したパスを指定してください。
- 第3引数
logname・・・ログファイル名(省略可)
lognameを指定すると経過メッセージの出力先を画面から指定したファイルに変更します。既に同じファイル名が存在する場合は上書きされます。
- 注意
- hostchg.logは実行結果の出力先として使用されるため,hostchg.log以外のファイル名を指定してください。
リターンコード
0 ・・・ 正常終了
1 ・・・ 異常終了
注意
- 第1引数の「ホスト名変換ファイルのファイル名」には (1)で作成したファイル名をフルパスで指定してください。
- 「コンフィギュレーション」の「13.変更通知情報取得の自動実行の設定」,または[手動実行]の[変更通知情報取得」を「使用する」,または「indxget」コマンドを実行した場合,ホームサーバ変更の場合は,データの移動を手作業でする必要があります。
- 変換には多少時間がかかりますが,処理を中断しないでください。処理を中断した場合, 変換後のアプリケーションの動作は保証しません。
- ホスト名の変換以外の用途に使用しないでください。使用した場合,アプリケーションの動作は保証しません。
- 実行結果についてはプログラムを実行したディレクトリ上にあるhostchg.logを参照してください。
- 各クライアントにてユーザが作成した以下のファイルも,このコマンドの変換対象にする必要があります。
変換対象としない場合,クライアント上でローカルグループ内のユーザ,およびクライアント起動時に自動的に表示されるスケジュールに対し,以下の操作を行えません。
- スケジュール表示
- 予約
- 空時間検索
- 自分・上司のスケジュールにおいて,登録・削除・回答
このコマンドの変換対象にするには,以下の操作をすべてのクライアントにて実施し,その後,「HOSTCHG」コマンドを実行する必要があります。(すでに設定されている場合は必要ありません。また,WWW for Scheduler ではこの作業は不要です。)
- Scheduler Client を起動します。
- 「ツール」-「環境設定」を選択します。
- 「ユーザ情報の保存」を「サーバで保存」にします。
上記の操作をしないでHOSTCHGコマンドを実行した場合,HOSTCHGコマンド実行後に下記の操作を対象クライアントで実行してください。
- クライアントを起動します(起動時にエラーダイアログが出ることがありますが,そのまま起動してください)。
- ローカルグループ内で,ホームサーバを移動したユーザを登録から削除し,再度,ローカルグループに登録します。すべてのユーザがホームサーバを移動している場合は,作成済みのローカルグループを一度削除し,再度,作成します(ローカルグループ作成していないクライアントの場合は不要です)。
- 「ツール」-「環境設定」を選択し,「次回起動時の設定」を「初期設定から起動」に変更します(すでになっている場合は不要です)。
- クライアントを再起動します。
- 「次回起動時の設定」を「初期設定から起動」以外を設定していた場合は,元の設定に戻します。
- 変換が終了すると次のメッセージを標準出力に出します。
「Groupmax Scheduler Serverのホスト名変換が終了しました。実行ディレクトリの下の(hostchg.log)を確認してください。」
- 第4引数に,ログファイル名を指定している場合,ログに次のメッセージを出力します。
「Groupmax Scheduler Serverのホスト名の変換が終了しました。」
- 実行すると,標準出力または指定ログファイルに,データの変換を示す「~の変換中・・・(○○・・・)」のメッセージを出力していることを確認してください。
<例>
/usr/iki/usera/20005.msd変換中・・・○○○
/usr/iki/usera/20006.msd変換中・・・○○○