7.1 「GetAdAll」について
ユーザ情報の再作成をする場合,「GetAdAll」コマンドを実行してください。(この実行は「コンフィギュレーション」の[手動実行]の[ユーザ情報再作成]ボタンと同様の処理を行います。直接このコマンドを実行するのではなく,「コンフィギュレーション」からの実行をお勧めします。)
コマンドの書式
/usr/GroupAppo/bin/GetAdAll [/g] [/s | /sj] [/o]
引数
- 登録の引数
/g … デフォルト組織「GMAXSYS」以下の登録
引数 /g をつけると, Address Serverのデフォルト組織である「GMAXSYS」以下を,Scheduler ServerおよびFacilities Managerの組織として登録します。
/g を省略した場合は,デフォルト組織「GMAXSYS」以下を登録しません。
- ソートの引数
/s … 役職順ソート
引数 /s をつけると,ユーザの並び順をAddress Serverで設定した役職,および役職順位にしたがってソートします。
/sj … 日本語名順ソート
引数 /sj をつけると,ユーザの並び順をAddress Serverで設定した日本語名順にしたがってソートします。
- 組織名表示の引数
/o … 組織名として組織略称を使用する
引数 /o をつけると,組織名として Address Serverで設定した組織略称を表示します。Schedulerクライアントにおいて,以下で示す組織名を組織略称で表示します。
- 詳細スケジュール画面
- 予約受信詳細画面
- 予約メンバ回答状況画面
- ユーザ検索結果一覧画面
組織略称を使用した運用を開始する場合,運用を開始する前に,一度,この引数を指定してGetAdAllコマンドを実行してください。また,運用後に,GetAdAllコマンドを使用する場合,この引数を指定してください。
引数 /o を指定した場合でも,Schedulerクライアントにおけるツリービューの組織はAddress Serverで設定した組織名になります。
また,組織略称を使用した運用を中止する場合は,一度,GetAdAllコマンドに/o引数を指定しないで実行してください。運用後に,indxgetコマンドを使用する場合,この引数を指定しないでください。
リターンコード
0 ・・・ 正常終了
1 ・・・ 異常終了
注意
- 組織の並び順は,組織ID順になります。
- ソートの引数は1種類だけ指定できます。複数同時に指定した場合は,エラーとなります。
- ソートの引数を指定しない場合,ユーザ,組織ともにID順になります。
- Address Serverをインストールした後にScheduler ServerまたはFacilities Managerをインストールしているか確認してください。(インストールに関する注意の詳細は「4.1 Address Serverとの連動について」-「4.1.2注意事項」-「(1) インストール時の注意」を参照してください。)
- Address ServerとScheduler ServerおよびFacilities Managerの親サーバがインストールされているマシン上で実行してください。
- Address Serverが起動している状態で実行してください。
- サーバ(SV,RMSV)および,管理ツールサーバ(AppoMan,RoomMan)を停止した状態で実行してください。
- 「GetAdAll」コマンド実行中に,一括登録や運転席からの追加・削除・変更等 Address Serverのアドレス帳情報を変更する処理を行わないでください。
- Address Server上で組織やユーザの情報を登録しているか確認してください。
- G/Wの設定をしているマシンで,G/Wの設定を外してユーザ情報を登録したい場合,<スケジュール格納ディレクトリ>/etcディレクトリの以下のファイルを削除した後,実行してください。
GATEWAY.idx
guest.idx
*.gst (*は,任意の名前)
- Address Serverの「兼任ユーザ」は,兼任指定された組織に登録されます。「兼任ユーザ」については,「4.1.7兼任ユーザについて」 を参照してください。
- Address Serverの「宛先ユーザ」・「アドレス帳ユーザ」は,Scheduler ServerおよびFacilities Managerのユーザとして登録されません。
- Address Serverでセキュリティランクが設定されていない場合,デフォルトのセキュリティランクとして「A」を設定します。
- Address Serverでユーザ,組織の日本語名称が半角21文字以上で登録されている場合,先頭から半角20文字までの名称でScheduler Serverに登録されます。20文字目が全角文字の場合には,19文字目までの名称が登録されます。(Facilities Managerも同様です。)
- 「GetAdAll」コマンドを実行すると,Scheduler Serverに既に登録されているユーザ情報(<スケジュール格納ディレクトリ>/etcディレクトリの内容)は,<スケジュール格納ディレクトリ>/log/etc_bkディレクトリに退避されます。
- 役職順ソート,または日本語名順ソートを実行すると,Scheduler ServerおよびFacilities Managerに既に登録されているユーザ情報(<スケジュール格納ディレクトリ>/etc ディレクトリの内容)は,<スケジュール格納ディレクトリ>/log/etc_bksディレクトリに退避されます。
- 多少時間がかかりますが,処理を中断しないでください。処理を中断した場合,その後のアプリケーションの動作は保証しません。
- 二重起動をした場合,結果が不正となる場合があります。
- 「コンフィギュレーション」の「15.Address情報取得オプションの設定」のGMAXSYSユーザ反映を「反映しない」に設定してユーザ情報再作成した場合,または「GetAdAll」コマンドで引数 /gなしで実行した場合,変更通知情報取得を,「15.Address情報取得オプションの設定」のGMAXSYSユーザ反映を「反映する」に設定して実行しないでください。また,「indxget」コマンド実行時に,引数 /gをつけて実行しないでください。
エラー発生時の対処
実行例
#/usr/GroupAppo/bin/GetAdAll [Groupmax Address Serverユーザ情報の一括取得開始] インストール情報の取得・・・Ok! データファイルのバックアップ・・・Ok! 組織(A社:Asya)を処理中・・・UU 組織(開発部:kaihatu)を処理中・・・ 組織(開発1G:kaihatu1)を処理中・・・UUUNUUUUU 組織(開発2G:kaihatu2)を処理中・・・UUUUUDUKU 組織(開発3G:kaihatu3)を処理中・・・UUUAUUU Gatewayの設定(MAIN.idx)を処理中・・・S Gatewayの設定(IDINDX.idx)を処理中・・・GGGGG 差分情報ファイルの削除・・・Ok! 正常終了 |
上記の実行例の中の記号は,次のとおりです。
「U」:通常のユーザ(アドレスユーザ)の登録
「K」:兼任ユーザの登録
「A」:宛先ユーザ(Scheduler Serverのユーザとしては登録されない。)
「D」:アドレス帳ユーザ(Scheduler Serverのユーザとしては登録されない。)
「N」:Scheduler Serverのホームサーバが設定されていないユーザ(Scheduler Serverのユーザとしては登録されない。)
「S」:他システムの設定
「G」:他システムからのG/Wユーザの設定