付録F スケジュールデータの移動
ユーザまたは施設のホームサーバの移動をする場合,スケジュールデータを継続して使用するにはスケジュールデータの変換・移動が必要です。データを継続して使用したい場合は,以下の手順(1)(2)にしたがって作業を行ってください。
- 注意
- スケジュールデータの移動作業中は必ずScheduler ServerおよびFacilities Managerを停止してから行ってください。また,作業をする場合,緊急時のリカバリ用に事前にスケジュールデータ・管理データのバックアップをとってから行ってください。
- <この節の構成>
- (1) サーバ側の手順
- (2) クライアント側の手順(HOSTCHGコマンド実行前に,すべてのクライアントで実行する必要があります。また,WWW for Scheduler の場合は不要です)
- (3) HOSTCHGコマンドを実行しない場合の手順
(1) サーバ側の手順
- 注意
- スケジュールデータの移動後,移動元のサーバでScheduler Serverが起動されない場合,付録Eの注意に記載されている「クライアントの設定」についての作業が必要となります。
- スケジュールデータ・管理データのバックアップをとります。
- Address Server上で,各ユーザのホームサーバ名を変更します。
- Scheduler Server,Facilities Managerの管理ツールサーバ(AppoMan,RoomMan)が起動している場合,停止してください。
- 「コンフィギュレーション」から[手動実行]で[変更通知情報取得]を実行するか,「indxget」コマンドを実行してください。(Address 連動していない場合,施設の場合は不要です。)
- Scheduler Server,Facilities Managerの管理ツールサーバ(AppoMan,RoomMan)を起動してください。
- すべての子サーバで管理データの取得をしてください。(1台だけの運用の場合は不要です。)
- 「BITECHG」コマンドを実行してください。(UNIXからUNIXへの転送の場合は不要です。)
- 移動するユーザのデータを移動先のサーバにバイナリモードで転送します。
- 移動元のサーバ上でバックアップしたスケジュールデータをもとに戻します。(UNIXからUNIXへの転送の場合は不要です。)
- 移動元のサーバ上にある,移動したユーザディレクトリを削除してください。
- すべてのサーバで移動対象ユーザについて「HOSTCHG」コマンドを実行してください。
(2) クライアント側の手順(HOSTCHGコマンド実行前に,すべてのクライアントで実行する必要があります。また,WWW for Scheduler の場合は不要です)
- Scheduler Client を起動します。
- 「ツール」-「環境設定」を選択します。
- 「ユーザ情報の保存」を「サーバで保存」にします。
(3) HOSTCHGコマンドを実行しない場合の手順
HOSTCHGコマンドの実行には時間を要するため,HOSTCHGコマンドの代わりにgrpchgコマンドを代用することができます。ただし,以下の条件をすべて満たしている必要があります。
- Address連携機能を使用している
- ユーザのスケジュールデータのみを移動する
(施設のスケジュールでは移動しない)
grpchgコマンドで代用する場合,上記(1)(2)の手順内でHOSTCHGと記述している部分を,grpchgに置換えて(1)(2)を実行してください。grpchgコマンドで代用した場合,以下の制限事項があります。
- サーバホスト名の変更後,クライアント起動時に自動的に表示されるスケジュールが,自分または上司のスケジュールの場合,登録・削除・回答ができない。