8.2.2 「SFdatacp」実行時のトラブルシューティング

<この項の構成>
(1) SFdatacpを実行したが,ホームサーバ移動に失敗したユーザがいる
(2) SFdatacpを実行するとエラーになる
(3) SFdatacpを実行したが移動先サーバに移動したはずのユーザのスケジュールデータがない
(4) SFdatacp実行後,コンフィギュレーションで何らかの手動実行をした場合に「サーバで別の処理(13)が実行中です。再実行してください」というメッセージが出力され失敗する

(1) SFdatacpを実行したが,ホームサーバ移動に失敗したユーザがいる

原因

何らかの原因でスケジュールデータの転送に失敗しています。詳細な内容は,<スケジュール格納ディレクトリ>/log/agent/[処理ID]/SFdatacp.logを参照してください。

回復方法

  1. 失敗したユーザを特定するためには,親サーバ上で以下のファイルを参照してください。
    <スケジュール格納ディレクトリ>/log/agent/[処理ID]/MVresult.tbl
    処理IDは実行した年月日時分秒の14桁の名前。このファイルが存在しない場合は,「付録H Assist連携時と「SFdatacp」実行時のエラーメッセージ」を参照してメッセージに対応した対処法で回復してください。
  2. 次に移動前サーバ上に1で失敗したユーザのスケジュールデータ(<スケジュール格納ディレクトリ>/[ユーザID]ディレクトリ)が存在していることを確認してください。存在しない場合は,バックアップから元に戻してください。
  3. 親サーバ上の移動者一覧ファイルに移動に失敗したユーザのエントリが残っていることを確認してください。
  4. システム内すべての管理ツールサーバ(AppoMan,RoomMan)が起動していることを確認して,「5.2 ホームサーバ移動ツール「SFdatacp」について」を参照して再度SFdatacpを実行してください。

(2) SFdatacpを実行するとエラーになる

原因1

システム内すべて(ホームサーバ一覧に登録されたサーバ)の管理ツールサーバ(AppoMan,RoomMan)が起動していません。または,システム内すべてのサーバが起動しています。

回復方法1

システム内すべての管理ツールサーバ(AppoMan)を起動してください。(Facilities Managerが同一サーバにインストールされている場合,RoomManも起動してください。)また,システム内すべてのサーバ(SV)を停止してください。(Facilities Managerが同一サーバにインストールされている場合,RMSVも停止してください。)その後,「5.2 ホームサーバ移動ツール「SFdatacp」について」を参照して再度SFdatacpを実行してください。

原因2

ホームサーバ一覧がありません。

回復方法2

「4.5 DNSホスト名の登録」の「(2) Assist連携用ホームサーバ一覧作成」を参照してホームサーバ一覧を作成してください。その後,「5.2 ホームサーバ移動ツール 「SFdatacp」について」を参照して再度SFdatacpを実行してください。

(3) SFdatacpを実行したが移動先サーバに移動したはずのユーザのスケジュールデータがない

原因

移動前のサーバに対象ユーザのスケジュールデータが存在していません。

回復方法

スケジュールデータは,移動前のサーバの<スケジュール格納ディレクトリ>以下にユーザIDのディレクトリ名で格納されています。次のどちらかの状態になっていないか,取得したバックアップデータで確認してください。

  1. ユーザIDのディレクトリ自体が存在していない
  2. ユーザIDのディレクトリは存在していてもその下にファイル・ディレクトリが全く存在しない

このどちらかの状態に当てはまった場合,ホームサーバ移動結果ファイル<スケジュール格納ディレクトリ>/log/agent/[処理ID]/MVresult.tblを参照してそのユーザの処理結果が"○"になっていれば正常に処理は終了していますので問題ありません。

1,2のどちらにも当てははまらなない場合,ユーザの処理結果は"×"になっていますので,「8.2.2「SFdatacp」実行時のトラブルシューティング」の(1)を参照してSFdatacpを再実行してください。

(4) SFdatacp実行後,コンフィギュレーションで何らかの手動実行をした場合に「サーバで別の処理(13)が実行中です。再実行してください」というメッセージが出力され失敗する

原因

SFdatacpが何らかの原因で異常終了しました。

回復方法

以下の手順で回復してください。

  1. システム内すべてのサーバでバックアップを元に戻してください。
  2. 親サーバで更新禁止解除コマンドを実行してください。
    詳細は「5.1 Groupmax Address - AssistのGroupmax連携機能」の「(8)「更新禁止解除」コマンド」を参照してください。
  3. すべての子サーバで親サーバの管理データを取得してください。
  4. SFdatacpを再実行してください。