はじめに

このマニュアルは,日立のグループウェアGroupmax Version 6iの一製品であり,Groupmax MailとSMTPメールシステムとの間で,自由にメールをやり取りするためのゲートウェイシステムGroupmax Mail - SMTP Version 6(以降,Mail - SMTPと呼びます)の環境設定と運用方法について説明しています。

対象読者

このマニュアルは,HI-UX/WE2またはHP-UXまたはAIX,X.400,SMTP,Sendmail,及びDNSに関する知識のある方を対象としています。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す七つの章と付録から構成されています。

第1章 Mail - SMTPについて
Mail - SMTPの概要とシステム構成について説明しています。
第2章 Mail - SMTPの環境設定
Mail - SMTPの環境設定の方法について説明しています。
第3章 Sendmailの環境設定
Mail - SMTPでSMTPデータの転送に利用するSendmailについて説明しています。
第4章 Mail - SMTPのアドレスマッピングルール
Mail - SMTPの環境設定に必要な各ファイルの内容について説明しています。
第5章 Mail - SMTPの起動と終了
Mail - SMTPの起動と終了の操作方法について説明しています。
第6章 Mail - SMTPの保守運用
Mail - SMTPのトレース情報とメッセージについて説明しています。
付録A バージョンアップ時の注意事項
バージョンアップおよびリビジョンアップ時の注意事項について説明しています。06-02からのリビジョンアップについても説明しています。
付録B uuencode形式によるメールの変換方法
uuencode形式のメールを送受信する場合に,Mail - SMTPが実行するデータ変換処理の規則について説明しています。
付録C MIME形式によるメールの変換方法
MIME形式のメールを送受信する場合に,Mail - SMTPが実行するデータ変換処理の規則について説明しています。
付録D メールを送受信するときの注意事項
メールの添付ファイル,宛先,主題およびボディの注意事項について説明しています。
付録E RFCヘッダの必須項目
Sendmailからの受信メールのヘッダ中に必要なフィールドについて説明しています。
付録F ドメイン毎エンコード指定機能の使用方法
Groupmax Mailシステムから他メールシステムに送信するメールのエンコード方法をドメインごとに決定したい場合の設定方法について説明しています。
付録G HI-UX/WE2 06-02版とHP-UXおよびAIX 06-52版の機能の差異
本マニュアルはHP-UXおよびAIX06-50版以降でサポートされた新規機能の説明が含まれています。HI-UX/WE2版 06-02で未サポートの機能について説明しています。
付録H Sendmailの設定手順
Sendmailの設定方法について説明します。

関連マニュアル

このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編(3000-3-471)
Groupmax AddressおよびGroupmax Mailシステムの環境設定,運用・管理の方法について説明しています。
Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド ユティリティ編(3000-3-472)
最上位組織,組織,ユーザ,グループ,掲示板のメンバなどの情報の一括登録,アドレス管理ドメイン間の接続,メールの稼働情報の取得方法について説明しています。
HI-UX/WE2 システム管理 導入・保守編(3000-9-106)
HI-UX/WE2 システム管理 導入・保守編(3000-9-107)
HI-UX/WE2 システム管理 導入・保守編(3000-9-701)
HI-UX/WE2のプログラムのインストールおよび保守の方法について説明しています。

なお,オペレーティングシステムにHP-UXを使用する場合はHP-UXのマニュアルを,AIXを使用する場合はAIXのマニュアルを参照してください。

このマニュアルで使用する記号

このマニュアルで使用する記号は次のとおりです。

記号意味
[ ]メニューの名称や項目,またはダイアログボックスのボタンを選択することを表します。画面のマウスポインタを選択対象に重ねてマウスのボタンを押してください。
< >キーを表します。
< >+< >+の前のキーを押したまま,+の後のキーを押すことを表します。

表現上の決まり

斜体 ユーザが任意に設定する情報を表します。なお,以下の斜体の意味は次のとおりです。

斜体説明
smtpdirMail - SMTPのインストールディレクトリ
smtpbinインストールディレクトリ下のサブディレクトリbin
GmaxAddrDBインストールディレクトリ下のサブディレクトリGmaxAddrDB
logdirインストールディレクトリ下のサブディレクトリlogdir
smqインストールディレクトリ下のサブディレクトリsmq
gwqインストールディレクトリ下のサブディレクトリgwq
gwuqインストールディレクトリ下のサブディレクトリgwuq
SendmailSendmailのインストールディレクトリ

Mail - SMTPのインストールディレクトリはご使用になるOSによって異なります。

HP-UX版またはAIX版は,/opt/smtpgwおよび/var/opt/smtpgwです。

HI-UX/WE2版は,/usr/smtpgwです。

このマニュアルの図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を次のように定義します。

[図データ]

このマニュアルで使用する略語

このマニュアルで使用する主な英略語を次に示します。

英略語説明
ASCIIAmerican National Standard Code for Information Interchange
MIMEMultipurpose Internet Mail Extensions
MTAMessage Transfer Agent
SMTPSimple Mail Transfer Protocol
TCP/IPTransmission Control Protocol/Internet Protocol

このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,製品名称を以下に示す略称で表記しています。

製品名称略称
Groupmax Mail - SMTP Version 6Mail - SMTP
Groupmax Address Server Version 6Groupmax Address Server
Groupmax Mail Server Version 6Groupmax Mail ServerまたはGroupmax Mail
Groupmax Object Server Version 6Groupmax Object Server
Groupmax Integrated Desktop Version 6Integrated DesktopまたはGroupmax Mail クライアント
Groupmax World Wide Web Desktop Version 6WWW DesktopまたはGroupmax Mail クライアント
Microsoft(R) Windows(R) Operating System Version 3.1Windows 3.1
Microsoft(R) Windows(R) 95 Operating SystemWindows 95
Microsoft(R) Windows(R) 98 Operating SystemWindows 98
Microsoft(R) Windows NT(R) Server Network Operating System Version 4.0Windows NT
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Server Operating SystemWindows 2000

常用漢字以外の漢字の使用について

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としておりますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。

宛先(あてさき),必須(ひっす),改竄(かいざん),雛形(ひながた)

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。