2.2.2 smtpmngの仕様
次にsmtpmngコマンドの仕様について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 起動方法
- (2) サブコマンド
- (3) 注意事項
(1) 起動方法
smtpmngコマンドの構文を次に示します。起動すると,サブコマンドの一覧が表示されます。
# smtpmng
(2) サブコマンド
smtpmngコマンドで環境設定用ファイルを処理する場合,次のサブコマンドを使います。括弧()内はサブコマンドの短縮形です。
- help(h)
- 各サブコマンドの説明を表示します。
- print_config(p)
- 現在の設定値を表示します。
- edit_domain(ed)
- ドメインファイルを編集します。
- edit_format(ef)
- 送受信するメールの変換フォーマットについて設定します。
- edit_mapping(em)
- アドレスのマッピング方法について設定します。
- edit_option(eo)
- ゲートウェイの監視時間,ログ出力パラメタ,およびエラーログレベルなどのオプションパラメタを設定します。
- quit(q)
- smtpmngコマンドを終了します。
smtpmngコマンドを実行すると,次のように専用のプロンプトが表示されます。
smtpmng >
プロンプトから各サブコマンドを実行して環境を設定します。なお,サブコマンドの詳しい使い方については,「2.3 smtpmngのサブコマンド」を参照してください。
(3) 注意事項
smtpmngコマンドを使用する場合には,次の点に注意してください。
- 同時に複数のsmtpmngコマンドを起動できません。
- サブコマンドから入力した値が不正だった場合は,エラーメッセージが出力されて再入力待ちになります。入力する値の大きさ,文字コードおよび文字列の長さには注意してください。
- smtpmngコマンドで環境を再設定した場合,変更前の内容は拡張子.bkの付いたファイルに保存されます。
- smtpmngコマンドは,<Ctrl>+<C>や<Ctrl>+<Break>などによる割り込みでの強制終了はできません。必ず,サブコマンドquitを使って終了してください。
- システム管理者(rootユーザ)だけがsmtpmngコマンドを使用して設定の変更ができます。
- smtpmngコマンドを実行する場合,Mail - SMTPのサービスを停止する必要があります。また,dbmapコマンド実行中もsmtpmngコマンドを起動することはできません。dbmapが終了してからsmtpmngコマンドを起動してください。
- 設定値の入力で,リターンキーだけを入力した場合には,デフォルト値または現在の設定値が入力されたものとして動作します。