(1) 機能
アドレスマッピングルールの設定内容を表示,変更します。
(2) 説明
プロンプト「smtpmng>」にサブコマンドのedit_mappingを入力すると,次のようなサブメニューが表示されて,プロンプトが「edit_mapping>」に変わります。メニュー番号「4」またはサブコマンドの省略形「em」を入力しても同じ結果になります。
次にedit_mappingの実行例を示します。
smtpmng> edit_mapping
設定する項目の番号を入力して下さい。
0. 設定項目一覧の表示
1. 現在の設定値表示
2. アドレスマッピングルール(mapping_mode)
3. ユーザ情報の更新ルール(modifying_dbfile)
4. DBマッピング時の大文字・小文字の扱い(filter_address)
99. edit_mappingサブコマンドの終了
edit_mapping>
設定内容を表示する場合は,メニュー番号「1」を入力してください。
edit_mapping> 1
現在の設定値:
MAPPING_MODE = db
PERMISSION_MODE = send_recv_deny
MODIFYING_DBFILE = manual
FILTER_ADDRESS = all
edit_mapping>
プロンプト「edit_mapping>」の状態でメニュー番号「2」~「4」を入力してください。メニュー番号を入力すると,現在の設定値を表示してから,変更値と確認(Yes/No)の入力を求めてきます。また,設定項目によっては続けて関連項目を設定します。
メニュー番号「2」を入力した場合を次に示します。
edit_mapping> 2
アドレスマッピングルール(mapping_mode)の設定:
次の文字列を指定して下さい。
"db" : DBマッピングを使用する
"all" : 全てのマッピングを使用する
"pop_all" : 全てのマッピングを使用する(POPサーバ連携用)
"table" : テーブルマッピングを使用する
アドレスマッピングルールとして"db"を選択した場合,permission_modeの設定値は,"send_recv_deny"固定となります。
現在の設定値(MAPPING_MODE) -> db
変更する値 (MAPPING_MODE) -> all
プロンプト「edit_mapping>」に「99」を入力するとサブコマンドを終了し,メインメニューが表示されプロンプトが「smtpmng>」に変わります。
(3) edit_mappingで設定する値
edit_mappingで設定できる値は次の4種類です。
(4) edit_mapfileの設定
mapping_modeの設定でtable,all,pop_allのいずれかを指定した場合,「テーブルマッピング機能を使用しますか?(Yes/No)」のメッセージが表示されます。
アドレスマッピングルールとしてall,pop_allを選択した場合には,"n"を入力し,テーブルマッピング機能を使用しないことを推奨します。
"y"を入力した場合,テーブルマッピングファイルを設定するために,次のようなメニューメッセージが表示されて,プロンプトが「edit_mapfile>」に変わります。
変更する値 (MAPPING_MODE) -> pop_all
テーブルマッピング機能を使用しますか?(Yes/No)y
マッピングテーブルの設定を行ってください。
マッピングテーブルの設定:
設定する項目の番号を入力して下さい。
0.設定項目一覧の表示
1.マッピングテーブル1の設定内容表示
2.マッピングテーブル2の設定内容表示
3.マッピングテーブル1の設定内容更新
4.マッピングテーブル2の設定内容更新
99.edit_mapfileサブコマンドの終了
edit_mapfile> 1
表示されたメニューから,実行する処理のメニュー番号を選択してください。
次に,マッピングテーブルの設定内容を表示する場合と,マッピングテーブルの設定内容を更新する場合の詳細を説明します。
現在の設定値を表示するには,1または2を選択します。
最初に表示される次のメッセージに従って,表示する範囲をプロンプト(-->)から指定してください。
表示範囲の指定:
次の入力で表示範囲を指定して下さい。
"ALL"文字列 : 全設定を表示
開始番号 - 終了番号: 範囲の設定を表示
番号 : 指定番目の設定を表示
-->
例えば,次のように指定します。
--> ALL
--> 3-6
--> 3
「マッピングテーブルの設定:」メニューから3または4を選択すると,テーブルマッピングファイル1およびテーブルマッピングファイル2に格納されているマッピングテーブルの設定値を変更することができます。
なお,「マッピングテーブル1の設定内容変更」と「マッピングテーブル2の設定内容更新」の操作方法は同じです。ここでは,「マッピングテーブル1の設定内容更新」を例にして説明します。
edit_mapfile> 3
設定する項目の番号を入力して下さい。
0. 設定項目一覧の表示
1. マッピング情報の変更
2. マッピング情報の追加
3. マッピング情報の削除
99. 終了
update_mapfile>
表示されたメニューから,実行する処理のメニュー番号を選択してください。
(a) マッピング情報の変更
マッピング情報を変更するには,1を選択します。
変更するマッピングテーブルの番号を指定すると,現在の設定内容と入力用プロンプトが表示されます。変更する項目に値を入力してください。
なお,国名と主官庁領域名は必ず入力します。国名と主官庁領域名以外で値を入力しない場合は,リターンキーだけを押してください。
update_mapfile> 1
何番目のマッピング情報を変更しますか? 3
現在の設定値(X400:国名 ) -> JP
変更する値 (X400:国名 ) -> US [USに変更]
.
.
.
現在の設定値(X400:部門名4 ) -> HITACHI
変更する値 (X400:部門名4 ) -> [値を入力しない場合はリターンキー]
現在の設定値(INET:ドメイン名 ) -> table.hitachi.co.jp
変更する値 (INET:ドメイン名 ) -> att.soft
変更する値の入力が終了したら,変更結果が表示されます。入力値が正しければ,「Yes」を入力します。その後,メッセージに従って,テーブルマッピングファイル2へ反映するかどうかを指定してください。
(b) マッピング情報の追加
マッピング情報を追加するには,2を選択します。表示される各項目に必要な値を入力してください。
なお,国名と主官庁領域名は必ず入力します。国名と主官庁領域名以外で,値を追加しない項目は,リターンキーだけを押してください。
次に例を示します。
update_mapfile> 2
X400:国名 -> JP
X400:主官庁領域名 -> ADMD
X400:私設領域名 -> PRMD
X400:組織名 -> TOPORG
X400:部門名1 -> ORG
X400:部門名2 -> [リターンキーだけ]
X400:部門名3 -> [リターンキーだけ]
X400:部門名4 -> [リターンキーだけ]
INET:ドメイン名 -> table.hitachi.co.jp
入力が終了すると,入力結果が表示されます。入力値が正しければ,「Yes」を入力します。その後,メッセージに従って,テーブルマッピングファイル2へ反映するかどうかを指定してください。
00005 X400DOMAIN=/C=JP/ADMD=ADMD/PRMD=PRMD/O=TOPORG/OU=ORG/
INETDOMAIN=table.hitachi.co.jp
設定しますか? (Yes/No) Yes
マッピングテーブル2に反映しますか? (Yes/No) Yes
マッピングテーブル2に既にエントリがあります。
変更を反映しますか? (Yes/ No) Yes
(c) マッピング情報の削除
マッピング情報を削除するには,3を選択します。
削除するマッピングテーブルを指定すると,現在の設定内容が表示され,削除するかどうかを問い合わせてきますので,「Yes」か「No」を入力してください。
また,テーブルマッピングファイル2に,関連情報が設定されている場合には,その削除についても問い合わせてきます。
update_mapfile> 3
何番目のマッピング情報を削除しますか? 5
00005 X400DOMAIN=/C=JP/ADMD=ADMD/PRMD=PRMD/O=TOPORG/OU=ORG/
INETDOMAIN=table.hitachi.co.jp
削除しますか? (Yes/No) Yes
マッピングテーブル2 に関連するマッピング情報があります。
00005 X400DOMAIN=/C=JP/ADMD=ADMD/PRMD=PRMD/O=TOPORG/OU=ORG/
INETDOMAIN=table.hitachi.co.jp
マッピングテーブル2からも削除しますか? (Yes/No) No
(d) マッピングテーブルの設定の終了
マッピングテーブルの設定を終了するには,メニューから「99」を選択します。
update_mapfile> 99
edit_mapfile> 99