IScpdef(フォルダ,分類索引体系の抽出及び登録)
形式
IScpdef
{ 〔-s 抽出元サーバ識別子 〕 -o 出力ファイル名 |
〔-t 登録先サーバ識別子 〕 -i 入力ファイル名 |
-s 抽出元サーバ識別子 -t 登録先サーバ識別子 }
〔-k 定義種別 〔-v 分類ID〕〕
〔-r〕
〔-c〕
〔-h 引き継ぎ情報〕
機能
フォルダ,分類索引,一般文書データベースの体系(定義)を定義情報ファイル(csv形式のファイル)に抽出します。また,抽出した定義情報ファイルをもとにフォルダ,分類索引,一般文書データベースの体系をサーバに登録します。抽出元サーバと登録先サーバを指定することで,定義情報を複写,登録することもできます。
オプション
-s 抽出元サーバ識別子
定義の抽出元となるサーバ識別子を指定します。省略した場合は,コマンドを実行したサーバが指定されます。
-t 登録先サーバ識別子
定義の登録先となるサーバ識別子を指定します。省略した場合は,コマンドを実行したサーバが指定されます。
-o 出力ファイル名
抽出した定義を出力するファイルを絶対パスで指定します。既に存在する場合は,バックアップファイル(出力ファイル名.bak)作成後,出力ファイルを作成します。
-i 入力ファイル名
登録する定義を入力するファイルを絶対パスで指定します。
-k 定義種別
抽出及び登録の対象となる定義種別を次の文字列で指定します。複数の指定をする場合は「,」で区切って指定します。省略した場合はFOLDERとなります。
- FOLDER
- フォルダ
- VIEW
- 分類索引
- DOCDB
- 一般文書データベース
-v 分類ID
抽出及び登録する定義の種別が分類索引の場合,抽出する分類IDを指定します。このオプションを省略した場合は,すべての分類索引を対象とします。複数の指定をする場合は「,」で区切って指定します。
-r
定義登録時に登録定義の登録状況(実行結果)をログ出力します。次に示すファイルにログ情報を出力します。
スプールディレクトリ¥IScpdef.log
既にファイルが存在する場合は,バックアップファイル(IScpdef.bak)作成後,ファイルを作成します。
-c
定義指定でエラーが発生した場合,エラーの発生した定義をスキップして後続の定義の処理をします。
-h 引き継ぎ情報
定義抽出時に定義と共に抽出する情報を指定します。
複数の指定をする場合は「,」で区切って指定します。
- ACCESS
- アクセス権(所有者名,所有者アクセス権,グループアクセス権,全ユーザアクセス権)
- ATTRIBUTE
- 属性(ユーザ定義属性)
注意事項
- このコマンドを実行できるのは,スーパーユーザだけです。
- 登録先サーバの同一階層に同一名称の定義が存在する場合,該当する定義を作成しません。また,該当する定義階層下への定義追加も行いません。登録先サーバの同一階層に同一名称の定義が重複しないように定義を変更してから再実行してください。
- -vオプション指定時,分類索引の重複チェックは行いません。このため,同一オブジェクトが重複して指定されると,該当する分類索引の処理を重複して実行します。
- 定義登録時に定義チェックでエラーが発生すると処理を中断します。定義にエラーがあった場合でも継続する定義を続行して登録したい場合には-cオプションを指定してください。
- 定義登録中にエラーが発生した場合,エラー発生前までに登録した定義は削除されません。
- 定義登録でエラーとなり,定義登録がスキップされた場合,当該定義への引継ぎ情報も設定されません。
- 定義階層の指定で存在しないパスは,すべて作成されます。このときアクセス権指定をしている場合には,すべて同一のアクセス権が設定されます。
- 定義種別又は属性種別に誤りがある場合,前の行で記述されている定義は登録されません。正しい定義種別又は属性種別に修正して再実行してください。
- 定義の抽出・登録機能で処理できる最大階層数は64です。
- フォルダ登録時の定義階層の最大値階層数は10です。10階層を超える定義は登録されません。
- 定義登録機能で入力となる定義に定義階層の最大数を超えている定義があると,定義登録を行わないで処理を終了します。定義抽出機能及び定義複写機能の場合は,定義階層の最大値を超えている階層を検出した時点で処理を終了します。
- アクセス権の指定がない定義は,上位定義のアクセス権が継承されます。
- アクセス権を指定する場合には,設定するアクセス権種別(所有者名,所有者アクセス権,グループアクセス権,全ユーザアクセス権)をすべて指定してください。指定していない定義は設定されません。
- 抽出元サーバでデフォルトフォルダ名が変更されている場合,登録先サーバではユーザ作成フォルダとして変更されたフォルダ名で登録されます。この場合,登録後に登録先サーバの該当するフォルダを削除して,デフォルトフォルダを抽出元のデフォルトフォルダ名に変更します。
- 大量の定義を定義登録又は定義複写する場合,メモリ不足になる場合があります。この場合,定義種別ごとに登録するか,定義を分割して登録してください。複写の場合には,代わりに定義抽出と定義登録を組み合わせて実行してください。
- ログの定義階層表示の最大長は2,048バイトです。定義階層数が多くなると階層の出力が途中までになることがあります。
- 引き継ぎ情報(-hオプション)にATTRIBUTEを指定して作成された出力ファイルは,06-52以降のDocument Managerにしか指定できません。
- 定義抽出登録機能で処理できるユーザ定義属性の最大数(上位文書データベースから引き継いだユーザ定義属性を含む)は128です。