付録J フォルダ名称が重複した環境における文書のサーバ移行例
エクスポートユティリティ(ISexport)の抽出対象でフォルダ名称が重複していた場合,インポートユティリティ(ISimport)で対象外のフォルダに文書が登録されます。移行元サーバと同じ体系で文書を格納する場合は,以下に示すいずれかの手順が必要となります。
- 抽出対象のフォルダ名称をクライアントで変更し,重複しないようにする。
- フォルダ名称が重複しないように,抽出対象を複数回分けてエクスポートユティリティを実行する。
- フォルダ一覧表示ユティリティとフォルダ名称一括変更ユティリティを組み合わせて実行する。本手順により,容易にフォルダ名称をユニークにすることがでます。
3.の手順について,以下に説明します。
- Document Managerのファイル,及びオブジェクトサーバのファイルのバックアップを行います。
- ISlsfldr -o 出力ファイル -f CHFLNM -v
フォルダ一覧表示ユティリティを実行し,変更するフォルダ名称の一覧情報を取得します。
- ISchflnm -m ID -i 2.の出力ファイル
出力ファイルに従って,フォルダ名称をユニークに変更します。
- フォルダ体系,分類索引,一般文書データベースの体系を抽出します。
- エクスポートユティリティ(ISexport)を実行します。
サーバの移行後,フォルダ名称を元の名称に戻す場合は,以下を実行してください。
- ISchflnm -m NAME -i 2.の出力ファイル
- 移行元で取得したフォルダ体系,分類索引,一般文書データベースの体系を登録します。
- Document Managerの環境を移行元サーバと合わせます。
- 移行元サーバ5.のエクスポートファイルをもとに,インポートユティリティ(ISimport)を実行します。
- ISchflnm -m NAME -i 移行元サーバ2.の出力ファイル
移行元サーバの出力ファイルを使用して,Document Managerがユニークな名称に変更したフォルダ名称を,元の名称に変更します。
- Document Managerのファイル,及びオブジェクトサーバのファイルのバックアップを行います。
- 注意事項
移行先サーバ5.の手順が終了するまで,フォルダの追加,変更,及び削除はしないでください。