付録H.1 移行情報出力ユティリティの機能
- <この項の構成>
- (1) 機能
- (2) 起動方法
- (3) 文法
- (4) 出力ファイル
- (5) 注意事項
(1) 機能
一般文書の最新バージョンに対応するテキストデータベースに登録中の情報(TS情報)をファイルに出力します。実行時のメッセージ(エラーメッセージ含む)はコンソールおよびシステムログに出力されます。
(2) 起動方法
起動方法については,「付録H.2 テキストデータベースの移行手順」を参照してください。
(3) 文法
(a) 形式
IStsconv[-o 出力先ディレクトリ]
(b) オプション
- -o 出力先ディレクトリ
- TS情報出力ファイルの出力先ディレクトリをフルパス名で指定します。このオプションを省略すると,次のディレクトリに出力されます。
- /usr/infoshare/spool
(c) 格納先
コマンドは次のディレクトリに格納されます。
/usr/infoshare/tools
(4) 出力ファイル
移行情報出力ユティリティの実行結果として出力されるファイルは次のとおりです。
- TS情報出力ファイル名:
IStsconv.全文検索サーバ名.テキストデータベース名.dat
なお,ファイル名に含まれる全文検索サーバ名およびテキストデータベース名は,TS管理ファイルに設定されている名称です。ただし,テキストデータベース名に「/」(スラッシュ)が含まれている場合は,「,」(コンマ)に置き換えてファイル名を作成します。
(5) 注意事項
- 移行情報出力ユティリティは,スーパーユーザが実行してください。
- このユティリティは一般文書の最新バージョンに対応するTS登録情報だけを移行します。したがって,ユティリティを実行する前には,全文検索用テキスト登録・削除ユティリティ(IStssync)を実行して,テキストデータベースへの登録待ち状態,削除待ち状態の文書をすべて登録または削除してください。ただし,文書の最新バージョンがテキストデータベースへの登録待ち状態の場合,移行後もその状態は有効になります。
- このユティリティはDocument Managerサーバが停止,オブジェクトサーバが起動している状態で実行してください。
- 移行情報出力ユティリティが正常終了し,TS情報出力ファイルが出力された場合,メッセージにオブジェクトサーバのノードID※が出力されます。複数のDocument Managerサーバから一つのテキストデータベースを共通で使用している場合は,各Document Managerサーバに対応するノードIDが重複していないことを確認してください。ノードIDが重複している場合は,移行先のテキストデータベースを別々に作成して移行する必要があります。テキストデータベースを別々に作成して移行する方法については,「付録H.3 テキストデータベースの移行パターン」を参照してください。
注※ ノードIDは,オブジェクトサーバのデータベースを識別するために使用するIDです。オブジェクトサーバのデータベースの初期化コマンド(xodbinit)を実行するときに指定します。ノードIDについての詳細は,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。