7.2.2 特定のフォルダに格納されている文書の抽出と登録の操作

特定のフォルダに格納されている文書を抽出して,登録する操作について説明します。ここでは,抽出元サーバと登録先サーバが同じ場合と異なる場合について,それぞれ説明します。また,登録が失敗した場合の対処についても説明します。

<この項の構成>
(1) 抽出元サーバと登録先サーバが同じ場合の操作手順
(2) 抽出元サーバと登録先サーバが異なる場合の操作手順
(3) 文書登録時にエラーが発生した場合の操作手順
(4) 注意事項

(1) 抽出元サーバと登録先サーバが同じ場合の操作手順

抽出元サーバと登録先サーバが同じサーバの場合,次の手順で文書を抽出,登録します。

  1. 文書を抽出するフォルダのオブジェクト識別子を指定してエクスポートユティリティ(ISexportコマンド)を実行する
    指定されたディレクトリ又はスプールディレクトリ下にエクスポートファイルが作成されます。エクスポートユティリティについては,「8.20 特定のフォルダに格納されている文書を抽出して登録する(ISexport及びISimport)」を参照してください。
  2. 文書を登録するフォルダのオブジェクト識別子及び手順1.で作成したエクスポートファイルを指定して,インポートユティリティ(ISimportコマンド)を実行する
    インポートユティリティについては,「8.20 特定のフォルダに格納されている文書を抽出して登録する(ISexport及びISimport)」を参照してください。
  3. 文書が正常に登録されているか確認する
    エクスポートファイルが存在するディレクトリに拡張子が.msgのファイルが作成されている場合,エラーが発生しています。この場合は,「(3)文書登録時にエラーが発生した場合の操作手順」を参照して,文書を再登録する必要があります。

(2) 抽出元サーバと登録先サーバが異なる場合の操作手順

抽出元サーバとは別のサーバに抽出した文書を登録する場合,次の手順で文書を抽出,登録します。

  1. 文書を抽出するフォルダのオブジェクト識別子を指定してエクスポートユティリティ(ISexportコマンド)を実行する
    指定されたディレクトリ又はスプールディレクトリ下にエクスポートファイルが作成されます。エクスポートユティリティについては,「8.20 特定のフォルダに格納されている文書を抽出して登録する(ISexport及びISimport)」を参照してください。
  2. 登録先サーバで抽出元サーバと同じ階層のフォルダに文書を登録する場合は,登録先サーバに抽出元サーバと同じ階層のフォルダ,文書データベース又は分類索引(分類)を作成する
  3. 登録先サーバの任意のディレクトリ又はスプールディレクトリ下に,手順1.で作成したエクスポートファイルを複写する
  4. 文書を登録するフォルダのオブジェクト識別子及び手順1.で作成したエクスポートファイルを指定して,インポートユティリティ(ISimportコマンド)を実行する
    インポートユティリティについては,「8.20 特定のフォルダに格納されている文書を抽出して登録する(ISexport及びISimport)」を参照してください。
    このとき,手順2.で抽出元サーバと同じ名称のフォルダを登録先サーバに作成した場合は,そのフォルダに文書が登録されます。また,登録先サーバに抽出元サーバと同一名称のフォルダが存在しない場合は,最上位フォルダの直下のデフォルトフォルダに文書が登録されます。
  5. 文書が正常に登録されているか確認する
    エクスポートファイルが存在するディレクトリに拡張子が.msgのファイルが作成されている場合,エラーが発生しています。この場合は,「(3)文書登録時にエラーが発生した場合の操作手順」を参照して,文書を再登録する必要があります。

(3) 文書登録時にエラーが発生した場合の操作手順

(1)又は(2)の手順に従って文書を登録した後で,エクスポートファイルがあったディレクトリにエラーメッセージファイル(拡張子が.msgのファイル)が存在する場合,文書登録時にエラーが発生しています。この場合,登録されていない文書があります。

エラーが発生した場合は,次の手順に従って,文書を再度登録してください。これによって,登録されなかった文書だけが登録できます。

  1. 拡張子が.msgのファイルの内容を参照して,エラーの要因を取り除く
  2. エクスポートファイルと同一ディレクトリに作成されている拡張子が.cobのファイルの拡張子を,.conに変更する
  3. 登録対象フォルダのオブジェクト識別子と手順2.で拡張子を変更したファイルを定義ファイルとして指定して,インポートユティリティを実行する

(4) 注意事項