7.13.1 文書の配布状態管理機能

文書の配布状態(配信中,取り込み成功,取り込み失敗)を配布元サーバで管理し,配布状態の表示やサーバ指定でのエクスポートファイルの再配布を行うことができます。配布先で異常が発生し,エラーメッセージファイルが作成されている場合には,メッセージファイルを配布先サーバから自動的に取得でき,配布元で配布先のエラー原因を究明することができます。

この機能は,文書配布をメールシステムと連携して行う場合に使用できます。ftpなどによって手動の配布を行う場合には適用されません。

<この項の構成>
(1) 文書の配布状態の受け渡しの仕組み
(2) 文書の配布状態表示
(3) 文書の再配布

(1) 文書の配布状態の受け渡しの仕組み

文書の配布状態の受け渡しは,メールを使用して配布先サーバの文書配布受信デーモンが送付し,配布元サーバの文書配布受信デーモンが受け取ります。このため,配布元サーバ,配布先サーバそれぞれで,文書配布送受信デーモンを起動しておく必要があります。

(2) 文書の配布状態表示

文書の配布状態表示は,文書の配布状態表示ユティリティ(ISrpstatコマンド)を使用して,コンソール又はファイルに出力することができます。不要になった配布状態を初期化する場合にも,このユティリティを使用します。文書の配布状態表示ユティリティについては,「8.17 文書の配布状態表示(ISrpstat)」を参照してください。

(3) 文書の再配布

配布が異常終了している場合,原因を取り除いた後に,該当する配布先サーバ指定で文書の再配布を行うことができます。文書の再配布は,文書再配布機能ユティリティを使用して行います。文書再配布機能ユティリティについては,「8.18 文書の再配布機能(ISrprsnd)」を参照してください。