7.10.2 作業領域の運用上の注意

<この項の構成>
(1) サーバとクライアントの作業領域の不整合
(2) データベースと作業領域の不整合
(3) 登録されているユーザと作業領域の不整合
(4) ファイル転送中の障害
(5) ログアウト時の作業領域からの文書の削除
(6) 文書実体ファイル名を変更した場合の注意事項

(1) サーバとクライアントの作業領域の不整合

作業領域間で不整合が生じた場合は,「7.9.2 サーバとクライアントの作業領域間の文書の整合性」を参照してください。

(2) データベースと作業領域の不整合

Document Managerデータベースの文書の状態と作業領域の文書の状態,及び作業領域に作成されたディレクトリの状態とで不整合が発生した場合は,「7.9.3 文書の状態と作業領域との整合性」を参照してください。

(3) 登録されているユーザと作業領域の不整合

サーバの作業領域に,Groupmax Address,又はUNIXのファイル(/etc/passwd)に登録されていないユーザ用のディレクトリが存在するなど,ユーザとサーバの作業領域のディレクトリに不整合が発生した場合は,サーバ作業領域チェックユティリティを使用して不要なディレクトリを削除する必要があります。サーバ作業領域チェックユティリティについては,「8.11 サーバ作業領域のチェック(ISdirchk)」を参照してください。

(4) ファイル転送中の障害

ファイル転送中に障害が発生した場合の対処を示します。

  1. チェックアウト時は,ファイルを分割して転送しています。分割されたファイルは,転送されるごとにクライアントの作業領域に書き込まれます。チェックアウト中に障害が発生した場合,クライアントの作業領域の内容が不正になっています。この場合,エラーの要因を取り除いてから再度チェックアウトしてください。
  2. チェックイン時は,ファイルを分割して転送しています。分割されたファイルは,転送されるごとにサーバの作業領域に書き込まれます。アップロード中に障害が発生した場合,サーバの作業領域の内容が不正になっています。この場合,エラーの要因を取り除いてから再度チェックインしてください。

(5) ログアウト時の作業領域からの文書の削除

Wordなどのアプリケーションプログラム上で文書を開いたままログアウトすると,サーバの作業領域からは文書は削除されますが,クライアントの作業領域からは文書が削除されません。したがって,クライアントの作業領域には文書が残り,サーバの作業領域と整合が取れなくなります。

作業領域間で不整合が生じた場合は,「7.9.2 サーバとクライアントの作業領域間の文書の整合性」を参照してください。

(6) 文書実体ファイル名を変更した場合の注意事項

アプリケーションプログラムで文書実体ファイル名を変更した文書を操作する場合は,一度サーバに保存してから再度作業領域に取り出してください。