5.5.2 システム共通定義ファイルでの指定
システム共通定義ファイル($XODDIR/conf/xodrc)は,オブジェクトサーバのシステムに共通する定義情報を記述するファイルです。システム共通定義ファイルの指定例は,サンプルファイルとして提供されています。
ここでは,サンプルファイルを例にして,システム共通定義ファイルの指定について説明します。
- <この項の構成>
- (1) システム共通定義ファイルの指定例
- (2) システム共通定義ファイルの定義項目
- (3) 注意事項
(1) システム共通定義ファイルの指定例
システム共通定義ファイルのサンプルファイルを次に示します。
set dbm_master = /sample/document_db/master_dir
#resipool -n IS_user_class -m 8 -u USER
#resiobj -s schema -t GIS_meta_root_doc_class
(2) システム共通定義ファイルの定義項目
システム共通定義ファイルの各パラメタについて説明します。
- dbm_master
- 初期設定パラメタファイルで,マスタディレクトリとして指定したファイル名を指定します。
- resipool
- Document Managerデータベースの一部(文書データベース情報)を共用メモリ上に常駐化させる場合に指定するパラメタです。
- resipoolパラメタには,常駐化ページプールを指定します。resipoolパラメタの形式を次に示します。
-
- resipool -n 常駐ページプール名 ¥
- -m 常駐ページプール数 ¥
- -u 常駐ページプールの用途
- 常駐ページプール名
- 常駐ページプールの名称を指定します。任意の名称を指定できます。
- 常駐ページプール数
- 常駐ページプールの個数を指定します。一般文書データベース,フォーム文書データベースの合計数100ごとに8個指定します。
- 常駐ページプールの用途
- 「USER」固定です。
- resiobj
- Document Managerデータベースの一部(文書データベース情報)を共用メモリ上に常駐化させる場合に指定するパラメタです。
- resiobjパラメタには,常駐するオブジェクトのタイプを指定します。resiobjパラメタの形式を次に示します。
-
- resiobj -s スキーマ名 ¥
- -t 常駐化するオブジェクトのタイプ名
- スキーマ名
- Document Managerの環境初期化ユティリティで指定した,Document Managerデータベース名を指定します。
- 常駐化するオブジェクトのタイプ名
- 「GIS_meta_root_doc_class」固定です。
- lck_limit
- Document Managerを使用する環境に必要な最大同時排他要求数として,32767を指定します。なお,lck_limitパラメタはサンプルファイルには記述されていませんので,必要に応じて記述してください。
- trn_tran_process_count
- 同時にログインするユーザ数を指定します。なお,trn_tran_process_count句はサンプルファイルには記述されていませんので,必要に応じて記述してください。
(3) 注意事項
- サンプルファイルでは,resipoolパラメタ及びresiobjパラメタがコメント行になっています。これは,Document Managerの環境を初期化をする前に,resipoolパラメタ及びresiobjパラメタを指定してオブジェクトサーバを起動すると,常駐スキーマ名の指定誤りエラーになるためです。したがって,resipoolパラメタ及びresiobjパラメタの前の「#」は,Document Managerの環境初期化ユティリティを実行した後に削除してください。
- システム共通定義ファイルの各パラメタの指定が有効になるのは,パラメタ指定後に初めてオブジェクトサーバを起動した時です。オブジェクトサーバの起動中にシステム共通定義ファイルを書き替えた後,その指定を有効にしたい場合は,オブジェクトサーバを再起動してください。