2.1.1 一般文書の概要

<この項の構成>
(1) 一般文書とは
(2) 一般文書とバージョン管理
(3) 排他制御

(1) 一般文書とは

一般文書は,WordやExcelなどのアプリケーションプログラムで作成したファイルに,Document Managerでの属性を追加した文書です。

一般文書は,一般文書データベースで管理され,必ずどこかのフォルダに属します。また,分類索引を使って検索できます。

(2) 一般文書とバージョン管理

編集した一般文書には,バージョン(版)が付けられて管理されています。バージョンは,初めて一般文書を作成した時点から登録するごとに付けられ,登録した時間の新しい順に管理されます。誤って文書を更新してしまったときには,一つ前のバージョンを利用して文書を回復できます。

サーバで管理されるバージョン数は,環境設定ファイルで定義します。デフォルトは,「2」です。バージョン数が定義した数を超えると,最も古いバージョンの文書から削除されます。

(3) 排他制御

(a) 排他制御とは

Document Managerデータベースの一つの文書を複数のユーザが同時に更新すると,文書の一貫性が保てなくなります。これを避けるために,一人のユーザが文書を更新している間は,ほかのユーザがその文書を登録できないように制御します。これを排他制御といいます。

(b) 排他モード

Document Managerでは,次に示す二つのモードで排他制御しています。ただし,文書を参照したり更新したりできるアクセス権を持たないユーザは,文書を操作できません。

排他モードと文書の操作を,図2-1示します。

図2-1 排他モードと文書の操作

[図データ]

図2-1でユーザAがユーザB及びCより先に編集モードで文書Xを使用すると,ユーザAだけが文書Xを更新できます。したがって,ユーザAが文書Xを更新している間,ユーザB及びCは,文書Xの参照はできますが,更新して登録できません。ユーザAが文書Xを作業領域から削除するまで,文書Xは排他制御されます。

排他モードは,文書を取り出すときにクライアントから設定します。