7.7.1 アクセスログの取得
ここでは,アクセスログで取得される情報について説明します。
- <この項の構成>
- (1) アクセスログで出力される情報
- (2) アクセスログの取得の仕組み
(1) アクセスログで出力される情報
アクセスログは,ログイン,ログアウト及び一般文書の操作時の情報です。アクセスログを参照すると,システムの使用状況や,一般文書のアクセス頻度などが確認できます。アクセスログで示される情報は,次のとおりです。
- ログイン時の情報
- ログアウト時の情報
- 一般文書の実体を作成した時の情報
- 一般文書の実体を登録した時の情報
- 一般文書の実体を削除した時の情報
- 一般文書の実体を作業領域に取り出した時の情報
- 一般文書の実体を作業領域から削除した時の情報
- 一般文書のバージョンを削除した時の情報
- 一般文書のバージョンを作業領域に取り出した時の情報
- 一般文書をGroupmax WWWから参照したときの情報
- 一般文書の実体を複写した時の情報
- 一般文書の実体を移動した時の情報
- フォーム文書を作成した時の情報
- フォーム文書を取得した時の情報
- フォーム文書を更新した時の情報
- フォーム文書を削除した時の情報
- フォーム文書を編集モードで取り出した時の情報
- フォーム文書の編集モードでの取り出しを解除した時の情報
これらの情報は,操作が正常終了した場合だけログファイルに出力されます。
なお,ログファイルの内容はExcelなどの表計算ソフトウェアで参照できます。
(2) アクセスログの取得の仕組み
(a) アクセスログを出力するファイル
アクセスログは,次の二つのファイルに出力されます。
- アクセスログファイル※1
/usr/infoshare/spool/aclog
- アクセスログバックアップファイル※2
/usr/infoshare/spool/aclog.bak
注※1 以降,このファイルを「/aclog」と呼びます。
注※2 以降,このファイルを「/aclog.bak」と呼びます。
/aclogが一杯になると,/aclog.bakにバックアップが取得されます。バックアップの処理では,/aclog.bakに/aclogの内容が複写されます。その後,/aclogの内容は消去されます。
バックアップの取得後,/aclogの使用容量が80%を超えた場合は,段階的にメッセージが表示されます。この状態で処理を続行すると,/aclog.bakに/aclogの内容が複写されます。したがって,/aclog.bakに必要なアクセスログが残っている場合は,このメッセージが出力された時点で任意のファイルに退避してください。
また,Document Managerサーバの停止中に,アクセスログを任意のファイルに退避すると,新たにアクセスログを取得できます。この操作方法を次に示します。
- /aclogを任意のファイルに退避する
- /aclogを削除する
新たに/aclogにアクセスログが出力されます。
(b) 環境設定ファイルでの定義
アクセスログを取得する場合には,環境設定ファイルで定義する必要があります。また,ログファイルサイズもこのファイルで定義します。
環境設定ファイルについては,「5.7 Document Managerでの環境設定」を参照してください。
フォルダ情報のアクセスログを取得したい場合は,アクセスログリストファイルのテキストを作成してください。
アクセスログリストファイルの作成方法は,次のとおりです。
- アクセスログリストファイルの格納先
/usr/infoshare/etc/acloglst.txt
- ファイル形式
アクセスログリストに指定するイベントコードと形式を示します。
/usr/infoshare/etc/acloglst.txt
LOGIN
LOGOUT
CRT_DOC_OBJ
:
:
TAB_DELIMITER
FOLDER_INFO
- LOGIN
- ログインしたことの表示を取得するときに指定します。
- LOGOUT
- ログアウトしたことの表示を取得するときに指定します。
- CRT_DOC_OBJ
- 一般文書の実体を作成したことの表示を取得するときに指定します。
- REG_DOC_OBJ
- 一般文書の実体を登録したことの表示を取得するときに指定します。
- DEL_DOC_OBJ
- 一般文書の実体を削除したことの表示を取得するときに指定します。
- ACT_DOC_OBJ
- 一般文書の実体を作業領域に取り出したことの表示を取得するときに指定します。
- DACT_DOC_OBJ
- 一般文書の実体を作業領域から削除したことの表示を取得するときに指定します。
- DEL_DOC_OBJ_VER
- 一般文書のバージョンを削除したことの表示を取得するときに指定します。
- ACT_DOC_OBJ_VER
- 一般文書のバージョンを作業領域に取り出したことの表示を取得するときに指定します。
- REFER_DOC_OBJ
- Groupmax WWWクライアントから一般文書を参照したときのログ情報を取得する場合に指定します。
- COPY_DOC_OBJ
- 一般文書の実体を複写したときのログ情報を取得する場合に指定します。
- MOVE_DOC_OBJ
- 一般文書の実体を移動したときのログ情報を取得する場合に指定します。
- CRT_FORM_DOC
- フォーム文書の作成に成功した時のログ情報を取得する場合に指定します。
- GET_FORM_DOC
- フォーム文書の取得に成功した時のログ情報を取得する場合に指定します。
- MOD_FORM_DOC
- フォーム文書の更新に成功した時のログ情報を取得する場合に指定します。
- DEL_FORM_DOC
- フォーム文書の削除に成功した時のログ情報を取得する場合に指定します。
- LOCK_FORM_DOC
- フォーム文書の編集モードでの取り出し成功時のログ情報を取得する場合に指定します。
- UNLOCK_FORM_DOC
- フォーム文書の編集モードでの取り出し解除成功時のログ情報を取得する場合に指定します。
- TAB_DELIMITER
- 区切り文字にタブコードを使用することを指定します。
- FOLDER_INFO
- 一般文書を操作するとき,フォルダ情報の表示を取得するときに指定します。
- 注意事項
- 行末は改行コードを指定してください。また,イベントコードの前後に空白(1バイト,2バイト)は指定できます。
- 行の先頭,又は行の途中に#を指定すると,その行の#から行端までコメントになります。
- イベントコードの指定を誤った場合,又はアクセスログリストファイルに何も指定していない場合は,REFER_DOC_OBJからFOLDER_INFOのイベントコードを除いた環境設定ファイルで定義されているアクセスログが出力されます。
- アクセスログリストファイルは,インストール時に作成されませんので必要に応じて作成してください。
(c) 注意事項
Document Managerサーバの起動中に,/aclogを参照できます。ただし,ログファイルの更新や削除をした場合の動作は保証されません。