「文書を開く」などの操作によって文書が作業領域に転送されると,オブジェクトサーバ上に,文書が作業領域に取り出されているという状態が記憶されます。
しかし,ディスク障害などが発生すると,作業領域を削除して再作成する場合があります。このような場合,取り出された文書は作業領域から削除されます。しかし,オブジェクトサーバ上では,「文書が作業領域に取り出されている」と記憶されたままになっている場合があります。この場合,文書の状態と作業領域の状態の整合が取れていません。
この場合の整合を取るには,ファイル整合性ユティリティで-wオプションを指定して実行してください。これによって,作業領域に存在しないのに「作業領域に取り出されている」と記憶されている文書の状態が,「作業領域に存在しない」という状態に変更されます。
また,文書を作業領域に取り出すと,サーバの作業領域には取り出した文書ごとにディレクトリが作成されます。このディレクトリとDocument Managerデータベースの文書の状態に不整合が発生する場合があります。
この場合には,サーバ作業領域チェックユティリティを実行して,文書の状態とサーバの作業領域のディレクトリの整合を取ってください。これによって,作業領域にディレクトリが存在しないのに「作業領域に取り出されている」と記憶されている文書の状態が,「作業領域に存在しない」という状態に変更されます。また,「作業領域に存在しない」という状態の文書に対応するディレクトリがサーバの作業領域に存在する場合は,そのディレクトリが削除されます。