付録H.2 テキストデータベースの移行手順
Bibliotheca/TSのテキストデータベースからBibliotheca2 TextSearchのテキストデータベースへの移行手順を次に示します。なお,テキストデータベースの移行作業は,スーパーユーザが実行してください。
- <この項の構成>
- (1) 準備作業
- (2) バージョンアップ作業
- (3) 移行作業
- (4) Document Managerの設定変更
(1) 準備作業
全文検索用テキスト登録・削除ユティリティ(IStssync)を実行して,テキストデータベースへの登録待ち状態,削除待ち状態の文書をすべて登録または削除してください。
全文検索用テキスト登録・削除ユティリティの使用方法については,「8.26 テキストファイルの登録又は削除(IStssync)」を参照してください。
(2) バージョンアップ作業
次に,プログラムのバージョンアップを実行します。Groupmax Version2.0を御使用の場合は,Groupmax Version 3へバージョンアップして,Bibliotheca2 TextSearchをインストールしてください。Groupmax Version 3を御使用の場合は,Bibliotheca2 TextSearchをインストールしてください。
(3) 移行作業
プログラムのバージョンアップ作業が終了したら,テキストデータベースの移行作業を実行します。Bibliotheca2 TextSearchの機能については,マニュアル「Bibliotheca2 TextSearch Version 2システム管理者ガイド」を参照してください。操作手順を次に示します。
- 操作手順
- オブジェクトサーバを起動する
- 移行情報出力ユティリティ(IStsconv)を実行する
エラー終了した場合は,障害の要因を取り除いた後,移行情報出力ユティリティを再実行してください。
- Bibliotheca2 TextSearch Server Version 2を起動する
- 移行元のBibliotheca/TSをインストールしたマシンが移行先のBibliotheca2 TextSearchをインストールしたマシンと異なる場合,移行元のBibliotheca/TSのテキストDB情報ディレクトリ(HI-UX/WE2は/TSM,HP-UX 10.XXは/opt/bibss/DB)を移行先のマシンの同一パスにマウントするか,移行先のマシンの同一パスにコピー(tarコマンドでテープなどに吸い上げて移行先のマシンに展開)する
- 移行情報出力ユティリティ(IStsconv)で出力したTS情報出力ファイルを移行先のマシンの任意のディレクトリにコピーする
- Bibliotheca2 TextSearchのユティリティコマンド(TS2DBmk)を使用してDocument Manager連携用のテキストデータベースを作成する
- Bibliotheca2 TextSearchの移行ユティリティ(TS2DBIScv)を実行する
なお,移行ユティリティを実行する場合は,TS情報出力ファイルと移行先のBibliotheca2 TextSearchのテキストデータベースの関係(整合)を確認してください。テキストデータベースの移行パターンについては,「付録H.3 テキストデータベースの移行パターン」を参照してください。
移行ユティリティが異常終了した場合は,障害の要因を取り除いた後,操作6で作成したテキストデータベースを削除して,テキストデータベースの作成(操作6)から,やり直してください。
(4) Document Managerの設定変更
最後に,Document Managerの設定を変更します。操作手順を次に示します。
- 操作手順
- Document Managerサーバの環境設定ファイルに設定されているbib_ts=BIB(またはbib_ts=use)をbib_ts=BIB2に変更する
- テキストデータベースの移行に伴って全文検索サーバ名およびテキストデータベース名を変更する場合は,TS管理ファイルの全文検索サーバ名およびテキストデータベース名を変更する
- Document ManagerサーバとBibliotheca2 TextSearchの連携動作を確認する
確認後,Bibliotheca/TSのテキストデータベースが不要になったら,Bibliotheca/TSのユティリティコマンド(DBrm)を使用して削除します。また,Bibliotheca/TSが必要なければアンインストールしてください。