8.2.1 運用コマンドの指定方法
Document Managerの運用コマンドの指定方法を説明します。
- <この項の構成>
- (1) コマンドの入力方法
- (2) コマンドの記述形式
(1) コマンドの入力方法
Document Managerの運用コマンドは,シェルに入力して実行します。
(2) コマンドの記述形式
コマンドの記述形式を次に示します。
コマンド名 [オプション …] [コマンド引数 …]
- (例)
$ cmd -n -o 99 server1
cmd:コマンド名
-n, -o 99:オプション
server1:コマンド引数
(a) コマンド名
コマンド名は,実行するコマンドのファイル名称です。スーパーユーザだけが,これらのファイルにアクセスできます。
(b) オプション
オプションの入力方法を次に示します。
なお,次の説明中に使用する「$」はシェルのプロンプト,「cmd」はコマンド名称を表します。
- オプションの形式
オプションはマイナス記号(-)で始まる文字列で,場合によっては一つの引数をとります。
形式1: -オプションフラグ
形式2: -オプションフラグ フラグ引数
- (凡例)
- オプションフラグ:1文字の英文字。大文字と小文字は区別されます。
- フラグ引数:オプションフラグに対する引数です。
- オプションの指定規則
- フラグ引数をとらないオプションフラグは,一つのマイナス記号の後にまとめて指定できます。
(例)
次の二つは同じ意味です。
$ cmd -a -b -c
$ cmd -abc
フラグ引数をとるオプションフラグのフラグ引数は,省略できません。
- オプションフラグとフラグ引数の間には,空白又はタブが必要です。
(例)
誤:$ cmd-f
正:$ cmd -f
- フラグ引数中に空白を含める場合は,前後を引用符(")で囲まなければなりません。
(例)
オプションフラグ:f
フラグ引数:1 2
$ cmd -f "1 2"
- 同じオプションフラグを2回以上指定できません。
(例)
誤:$ cmd -a 1 -a 2
- オプションは,コマンド引数の前に指定しなければなりません。
(例)
オプションフラグaが引数をとらない場合,file及び-bはコマンド引数
とみなされます。
$ cmd -a file -b
- 二つのマイナス記号は,オプションの終わりを示します。
(例)
-bはコマンド引数とみなされます。
$ cmd -a -- -b
- マイナス記号だけのオプションは入力できません。
(例)
-は,コマンド引数とみなされます。
$ cmd -
(c) コマンド引数
コマンド引数は,コマンドの操作対象を表します。