ISfsck(ファイル整合性ユティリティ)
形式
ISfsck 〔-{t|w|d}〕
機能
- Document Managerデータベースとテキストデータベースに登録されている文書の整合を取ります。
- 文書実体ファイルの文書の状態と作業領域の文書の状態の整合を取ります。
- 文書実体ファイルとオブジェクトサーバとの整合を取ります。
オプション
-t
Document Managerデータベースと,テキストデータベースの文書の整合を取ります。Document Managerデータベースに存在しない文書が,テキストデータベースに存在する場合は,テキストデータベースの文書が削除されます。
-w
文書実体ファイルの文書の状態と,作業領域の文書の状態の整合を取ります。作業領域に存在しないのに文書実体ファイルでは「作業領域に取り出されている」となっている文書を,「作業領域には存在しない」という状態に変更します。
-d
文書実体ファイルと,オブジェクト管理ファイルの文書の整合を取ります。オブジェクトサーバに存在しない文書が,文書実体ファイルに存在する場合は,文書実体ファイルの文書が削除されます。
注意事項
- このコマンドを実行できるのは,スーパーユーザだけです。
- オプションをすべて省略すると,「ISfsck -twd」が仮定されます。また,オプションは同時に指定できます。
- ほかのユーザがログインしているときは実行できません。
- 全文検索サーバと連携している場合は,Document Managerサーバを起動した後,全文検索サーバを起動してください。また,テキストファイルを格納しているテキストデータベースをオープンしておいてください。
- 全文検索サーバのテキストデータベースを複数のDocument Managerサーバで使用するときは,ノードIDを指定してください。ノードIDは,オブジェクトサーバの環境を構築するときに指定します。このときノードIDは,重複しないように指定してください。ノードIDが指定されていなかったり,重複するノードIDが指定されている場合は,必要な文書が削除されることがあります。
- ISfsckコマンドを実行すると,Document Manager管理者のユーザ名でDocument Managerサーバにログインします。
- ファイル整合性ユティリティを実行して,文書実体ファイルが存在しない不整合が検出された場合は,次のように対処してください。
- 文書実体ファイルが存在しない文書があったことを示すメッセージがシステムログに出力されるので確認する
- 詳細情報として整合性ログファイルが出力されるので確認する。整合性ログファイルでは,最後に実行した修復状態だけが保持されます。ただし,アプリケーションプログラムでユーザが作成した文書実体ファイル自体は修復されません。整合性ログファイルについては,「7.9.4 オブジェクトサーバとの整合性」を参照してください。
- 必要に応じて,不整合が生じた文書を再登録するか又は削除する