1.1 Address Server,Mail Serverとは

日立の統合型グループウェアGroupmaxでは,幾つかのアプリケーションを組み合わせてGroupmaxシステムを構成します。Groupmaxシステムの中で,Address ServerとMail Serverは次のようなサービスを提供します。

Address Server
システムを導入する組織の構成に合わせて,組織やユーザなどのシステム共通の情報を登録・管理します。また,Address ServerはGroupmaxシステムへログインするユーザを認証します。他のGroupmaxアプリケーションと連携させることで,Groupmaxシステム全体のユーザ情報を一元的に管理できます。
Mail Server
Groupmaxシステム上で,電子メール,電子掲示板,回覧などのサービスを提供します。X.400,POP3などの標準プロトコルに準拠しています。他のGroupmaxアプリケーションと併せて利用することで,他のメールシステムとメールをやり取りできます。

Address ServerとMail Serverは,上記のようなサービスの提供だけでなく,システムの拡大や変更,ユーザ数の増加などに対応するための運用・管理機能も提供します。これらの機能の詳細については,「第2編 設定編」及び「第3編 運用編」を参照してください。

また,Address ServerとMail Serverには,それぞれの拡張機能を提供する関連プログラムがあります。次の三つのプログラムについては,このマニュアル,及び「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド ユティリティ編」で説明しています。

Address Server - Replication Option
サイトに一つ設定して,マスタ管理サーバからの登録情報のレプリケーションを中継する機能を提供します。サイト,マスタ管理サーバ,レプリケーションについては「1.2 サーバ構成」で説明します。
Mail - X.400
X.400プロトコルに準拠した他メールシステムとメールをやり取りできるようにする機能を提供します。
Monitor/Data Collection, Mail - Administrator Utilities
送信メール,受信の使用頻度,掲示板へのアクセスなどの稼働統計情報を取得する機能を提供します。

次にGroupmaxシステムでの,Address Server,Mail Serverの位置付けを図1-1に示します。

図1-1 Groupmaxシステムのプログラム構成

[図データ]

Object Server,High-end Object Serverは,各Groupmaxアプリケーションが使用するデータを管理します。Address Server,Mail Serverを使用する場合,Object Server又はHigh-end Object Serverが前提プログラムになります。

以降の節では,Address Server,Mail Serverのシステム構成と使用する用語について説明します。