5.7 回覧メールボックスの設定
回覧メールとは,宛先順に回覧していくメールのことです。各メールサーバ内には,回覧用のサーバと回覧用のメールボックスがあります。回覧用のメールボックスは,ユーザメールボックスや共用メールボックスとは別のものです。
回覧メールは,回覧サーバと回覧メールボックスを経由して受信又は送信されます。回覧サーバは,主に次のような役割をします。
- 回覧順序で一つ前の宛先の回覧サーバから,メールを受け取り,宛先へ配送します。
- 宛先でメールが読まれた後,次の宛先へメールを回覧する指示を受け取ります。
- 次の宛先が登録されている回覧サーバへメールを送ります。
また,32ビットクライアントだけを使用する場合,次の機能を利用できるように設定できます。
- リッチテキスト形式の本文を使用する
- ロングファイル名を持つファイルを添付する
- 添付できるファイル数を最大24個まで拡大する
16ビットクライアントが混在する環境では,これらの機能を使用できないようにする必要があります。gmpublicinfoファイルに環境変数EX_MAILFLOW_MODEを記述します。EX_MAILFLOW_MODEについては,「5.8 gmpublicinfoファイルの設定」を参照してください。
ここでは,回覧メール用の受信メールボックスと,送信メールボックスの容量設定をします。
- 注意
- 回覧機能は,サーバのセットアップで,オプションを選択すると有効になります。
- システム管理ウィンドウの[ファイル(F)]から[DBメンテナンス(D)]を選択します。
- [回覧メール情報(C)]を選択します。
回覧メールMTA名一覧ダイアログボックスが開きます。
![[図データ]](figure/h4090010.gif)
- サーバ名に対応するドメイン名又はホスト名を指定します。
- [了解]ボタンを選択します。
回覧メール情報ダイアログボックスが開きます。
![[図データ]](figure/h4090020.gif)
- 回覧メールボックスの容量設定をします。
- 容量
- メールボックスの容量です。0~9,999の範囲で指定します。
- 警告開始容量
- メールボックスのデータがこの容量を超えると警告します。0~9,999の範囲で指定します。
- 蓄積数
- メールボックスの最大メール蓄積数です。0~999,999の範囲で指定します。
- 警告開始蓄積数
- メールボックスのメールの数がこの数値を超えると警告します。0~999,999の範囲で指定します。
- 着信監視インタバルを指定します。
回覧メールの着信を監視するインタバルを指定します。このインタバルで回覧メールを転送します。着信監視インタバルの値は,1から166の範囲内で設定します。
- [了解]ボタンを選択します。
設定が登録されます。[取消]ボタンを選択すると,指定した情報を登録しないでダイアログボックスを閉じます。