4.3.1 Object Serverの環境設定
Object Serverの設定には,次の二つの場合があります。
- データベースを新規に導入し,Address Server及びMail Serverのために環境設定する場合
「(1) 新規に導入する場合」を参照してください。
- 既にデータベースとデータベースを使用するアプリケーションを導入していて,Address Server及びMail Serverのために環境設定を追加する場合
「(2) 既に導入している場合」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) 新規に導入する場合
- (2) 既に導入している場合
(1) 新規に導入する場合
Object Serverのデータベースを設定するときに使用する次のファイルについては,テンプレートファイルを提供します。各ファイルでのAddress ServerとMail Serverに固有のパラメタの設定については,「4.3.3 Object ServerとHigh-end Object Serverのデータベースファイルの例」を参照してください。また, Object Serverのデータベースの設定方法については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。
- 初期設定パラメタファイル
- 初期設定パラメタファイルはObject Serverのデータベースファイルを初期化するために必要な情報を記述するものです。Address Serverは,初期設定パラメタファイルのテンプレートファイルとして,/usr/GroupMail/sample/(HP-UX,AIX:/opt/GroupMail/sample/)dbinitfile1, dbinitfile2, dbinitfile3の三つを提供します。それぞれ小規模モデル用,中規模モデル用,大規模モデル用に定義されています。このファイルを使用する場合,運用するメールシステムの形態に応じて,各エリアのセグメントサイズ(割り当て及び増分サイズ)を計算式を基に計算し書き換える必要があります。
- システム共通定義ファイル
- システム共通定義ファイルは, Object Serverのシステムに共通する定義情報を記述するものです。Address Serverは,システム共通定義ファイルのテンプレートファイルとして,/usr/GroupMail/sample/(HP-UX,AIX:/opt/GroupMail/sample/)xodrc1, xodrc2, xodrc3の三つを提供します。それぞれ小規模モデル用,中規模モデル用,大規模モデル用に定義されています。このファイルを使用する場合,ファイル名をxodrcに変更し,Object Serverのエリア定義情報に記述するマスタディレクトリのファイル名を,絶対パスで,システム共通定義ファイルのdbm_masterオぺランドに書き込んでください。
(2) 既に導入している場合
次の作業をしてください。
(a) Address ServerとMail Serverが使用するエリアの追加
- エリア追加情報ファイルの作成
テンプレートファイル/usr/GroupMail/sample/(HP-UX,AIX:/opt/GroupMail/sample/)dbinitfile1, dbinitfile2, dbinitfile3から,Address ServerとMail Server用のエリア定義部分を抜き出して,エリア追加情報になる新しいファイルを作成します。対象となるのは,ユーザデータベースとインデクスの部分です。この作業によって,構成変更パラメタファイルに転用できます。
- エリアの追加
作成したエリア追加情報ファイルを使用して,エリアを追加します。エリアの追加方法については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。
(b) システム共通定義ファイルの変更
- lck_limit, trn_tran_process_count, static_shmpool_size, gcache, resipoolの変更
Address ServerとMail Serverが使用する分を加えた値にします。