8.3.1 パスワードの有効期間
クライアントからGroupmaxにログインするときに指定するパスワードに,有効期間を設定できます。該当するユーザはアドレスユーザです。
パスワード有効期間とは,新規登録されたユーザの最初のログインから,又はパスワードを変更した時点から,ある指定した期間を経過するとログインできなくなる機能です。ログインできなくなることを防ぐには,ユーザは期間内に定期的にパスワードを変更することが必要です。
- 注意
- アドレスユーザでもGroupmax_system最上位組織以下に所属するユーザには,パスワードの有効期間はありません。同じパスワードで無期限にログインできます。ただし,adpaschk及びadpaslstコマンドでこれらを表示すると設定されているように見えます。
- アドレス帳ユーザ,アドレス組織,アドレス帳組織にはパスワードの有効期間は設定できません。
- <この項の構成>
- (1) 有効期間の実例
- (2) 変更動作と期間
(1) 有効期間の実例
パスワードの有効期間の指定は日単位とします。設定と有効期間の関係を次に示します。
- 期間設定が1日の場合
- 有効期間は,最初にログインした日の当日中です。翌日の0時からはログインできません。パスワードを変更しても翌日にはログインができなくなります。
- 期間設定が2日の場合
- 有効期間は,最初にログインした日と翌日です。翌々日の0時からはログインできません。
- 毎日一回パスワードを変更すれば永続的にログインできます。ただし一日でもパスワードを変更し忘れるとログインできなくなります。
- 期間設定が3日の場合
- 有効期間は,最初にログインした日を含めて3日間です。4日目の0時からはログインできません。2日に一回パスワードを変更すればログインできることになります。
- 期間設定がn日の場合
- 有効期間は,最初にログインした日を含めてn日間です。n+1日目の0時からはログインできなくなります。したがって,n-1日に1回パスワードを変更すればログインできることになります。
(2) 変更動作と期間
パスワードを変更した場合の,有効期間の変化について説明します。
- ・パスワード有効期間が運転席で設定されていない状態から,パスワードを設定した。
- サーバ設定を変更した後の最初のログイン時が,有効期間の起点になります。
- ・パスワード有効期間が運転席で設定されている状態から,運転席の有効期間を変更した。
- サーバ設定を変更した後の最初のログイン時が,有効期間の起点になります。つまり,今までの経過分は初期化されます。
- ・パスワード有効期間が運転席で設定されている状態から,コマンドによって特定ユーザの有効期間を変更した。
- コマンドによって変更した後の最初のログイン時が,有効期間の起点になります。つまり,それまでの経過分は初期化されます。
- ・運転席の名前データベースでパスワードを初期化した。
- パスワードを初期化した後の最初のログイン時が,有効期間の起点になります。つまり,それまでの経過分は初期化されます。
- ・クライアントからパスワードを変更した。
- 変更時が有効期間の起点になります。つまり,それまでの経過分は初期化されます。
- 注意
- サーバ間又は最上位組織間でユーザを移動した場合は,パスワードの有効期間は初期化されます。移動後の最初のログインが有効期間の起点になります。また,Windows NTではパスワードの有効期間を1日にした場合,24時間有効になります。23時間ごとにパスワードを変更すれば,無期限にログインできます。