5.3.2 運転席の起動
運転席の起動について説明します。運転席の起動はシステムの運用設定時だけでなく通常運用時にも必要です。なお,このマニュアルで使用している運転席の画面は,HI-UX/WE2版を基にしています。HP-UX版では多少の違いがありますが,設定する内容,及び選択するボタンなどは同じです。AIX版で運転席を使用する場合はAIX版用運転席を使用してください。AIX版用運転席と他のOS版運転席では機能の違いはありますが,設定する内容,及び選択するボタンなどは同じです。AIX版用運転席の詳細は「付録G AIX版用運転席の使用」を参照してください。
次の手順で運転席を起動します。ただし,運転席を起動するためにはマスタ管理サーバのアドレスサービスを起動しておく必要があります。また,運転席を起動するサーバでかんなサーバが起動していないと,運転席で仮名漢字変換が使用できません。
- システム管理者のユーザアカウントでログインします。
- GM_CONSOLEコマンドを実行します。
$ /usr/GroupMail/bin/GM_CONSOLE(HP-UX:$/opt/GroupMail/bin/GM_CONSOLE)
GM_CONSOLEコマンドを実行した結果は次の場合によって異なります。
- 「初めて運転席を起動する場合」又は「運転席ログインID設定を解除した後に起動する場合」
- 既に起動したことがある場合
- 注意
- 運転席を起動するためには,X Window Systemが前提となります。X Window Systemが起動していない場合や,コンソール端末などのX Window Systemが動作しないマシンでは,運転席を起動できません。
- <この項の構成>
- (1) 「初めて運転席を起動する場合」又は「運転席ログインID設定を解除した後に起動する場合」
- (2) 既に起動したことがある場合
- (3) 運転席ログインID設定の解除
(1) 「初めて運転席を起動する場合」又は「運転席ログインID設定を解除した後に起動する場合」
運転席起動条件設定ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h4030010.gif)
- 「設定する」
- 運転席管理者のログインIDとパスワードの入力を要求する運転席ログインID設定ダイアログボックスを表示します。このダイアログボックスで設定したログインIDとパスワードが次の起動時から要求されます。
![[図データ]](figure/h4030020.gif)
- 「ログインID」
- 運転席管理者のログインIDを指定します。半角の英大文字及び数字で8文字以内で指定してください。
- 「パスワード」
- 運転席管理者のパスワードを入力します。半角の英大文字及び数字で8文字以内で指定してください。
- 「パスワード再入力」
- 確認のためのパスワードを入力します。「パスワード」で指定したものと同じものを指定してください。
- 「設定しない」
- 次回の起動からは運転席管理者のログインIDを要求しません。
設定が終了すると,システム管理ウィンドウが表示されます
![[図データ]](figure/h4030030.gif)
(2) 既に起動したことがある場合
- 運転席起動条件設定ダイアログボックスで「設定する」を指定した場合
運転席ログインID設定ダイアログボックスが表示されます。「(1)「初めて運転席を起動する場合」又は「運転席ログインID設定を解除した後に起動する場合」」と同じようにログインIDなどを入力して[了解]ボタンを選択してください。入力内容が正しければシステム管理ウィンドウが表示されます。
- 運転席起動条件設定ダイアログボックスで「設定しない」を指定した場合
システム管理ウィンドウが表示されます。
(3) 運転席ログインID設定の解除
コマンド「manageridinit」を使って解除します。次に操作手順を示します。なお,manageridinitコマンドについては「16.19 manageridinit」を参照してください。
- /usr/GroupMail/bin/manageridinit(HP-UX,AIX:/opt/GroupMail/bin/manageridinit)を実行します。
- 対話形式で設定済みのログインIDとパスワードを入力すれば設定は解除されます。