自動転送オプションでINFODIR_PATHの設定を行うと,指定したディレクトリの下に次のファイルが作成されて,テキスト形式で自動転送されたメールの転送履歴が出力されます。
[YYYYMM].txt
YYYYとMMは,転送履歴が出力された時点の西暦と月です。
作成されたファイルは自動的に削除されることはありません。定期的に,ファイルのバックアップと,不要になったファイルの削除を行ってください。
転送履歴は,自動転送が開始されたことを示す転送開始履歴と,Mail - SMTPまでの転送結果を示す転送結果履歴の2種類の情報があります。
(1) 転送履歴の出力形式
転送履歴は1つの履歴情報毎に次の形式でファイルの最後に出力されます。
項目1<タブ>項目2<タブ>・・・<タブ>項目8<改行>
項目の意味を次に示します。
項目番号 | 項目名 | 説明 |
---|---|---|
1 | 出力時刻 | 転送履歴の出力時刻を次の形式で出力します。 'YYYYMMDDhhssmm' |
2 | 処理種別 | 「submission」か「transfer」です。 「submission」はメールの転送が開始されたことを示します。 「transfer」は転送されたメールがMail - SMTPまでの転送経路で転送が終了したことを示します。 |
3 | 処理結果 | 「OK」か「NG」です。 「OK」は処理の成功を示します。 「NG」は処理の失敗を示します。 |
4 | メール識別情報 | メールを一意に識別するためにシステムがメールに割り当てた文字列です。 |
5 | 送信者ID | メール送信者のユーザIDか共用メールボックスIDです。 取得できなかった場合は,何も出力されません。 |
6 | 送信者O/R名 | メール送信者のO/R名です。 |
7 | 主題 | メールの主題です。 処理種別が「transfer」の場合は出力されません。 |
8 | エラー情報 | エラーの内容を示すメッセージです。 処理種別が「submission」で,処理結果が「NG」の場合に出力されます。 |
(2) 転送開始履歴
メールの自動転送が開始されると,処理種別「submission」の転送履歴が出力されます。
処理結果が「NG」の場合は,メールの自動転送が失敗したことを示します。エラー情報に出力されるメッセージを確認して次の対処を行ってください。
(3) 転送結果履歴
自動転送されたメールがMail - SMTPまで転送されると処理種別「transfer」の転送履歴が出力されます。
処理結果が「OK」の場合は,Mail - SMTPまでメールが正常に転送されたことを示します。
次の要因により処理結果が「NG」になることや,転送結果履歴が出力されないことがあります。
(4) 転送履歴ファイルのサイズ
転送履歴ファイルには1ヶ月分の転送履歴が出力されます。
転送履歴ファイルの1ヶ月分のファイルサイズは,1日のメール送信通数をnとすると次の計算式で求めることができます。
n(通)×300(バイト)×30(日)
1日で1万通のメールが送信された場合は,1ヶ月分のファイルサイズは約86Mバイトとなります。