3.3 メールサーバ環境を構築する手順
表3-1で作業の分類が「アドレスサーバ」「アドレス・メール」「メールサーバ」に該当する,次の作業内容について説明します。
- Address Server,Mail Serverのセットアップ
- アドレスサービスの起動
- 運転席の起動
- サイトの登録
- メールサーバの登録
- システムオプション(パスワード有効期間)の設定
- 運転席の停止
- アドレスサービスの再起動
- 運転席の起動
- メールサーバの起動
- メールサーバ環境構築後の動作確認
- 注意
- 「マスタ管理サーバ+運転席(host1) 」と「メールサーバ (host2)」で,操作が異なる作業だけ項目を分けて説明します。
- 操作が同じでも,host1とhost2で作業する順番が決まっている場合があります。その場合は操作説明の前にどちらのマシンから先に作業するかを記述してありますので,説明に従って進めてください。
- <この節の構成>
- (1) Address Server,Mail Serverのセットアップ
- (2) アドレスサービスの起動
- (3) 運転席の起動
- (4) サイトの登録
- (5) メールサーバの登録
- (6) システムオプション(パスワード有効期間)の設定
- (7) 運転席の停止
- (8) アドレスサービスの再起動
- (9) 運転席の起動
- (10) メールサーバの起動
- (11) メールサーバ環境構築後の確認
(1) Address Server,Mail Serverのセットアップ
(a) マスタ管理サーバ+運転席(host1)のセットアップ
手順の中で特に説明していないところは,デフォルト値を設定してください。
- スーパーユーザでログインし,/usr/GroupMail/bin/GM_SETUP(HP-UX,AIX:/opt/GroupMail/bin/GM_SETUP)コマンドを実行します。
- 「運転席を設定しますか?y/n:」と聞かれたらyを指定してください。(注意:AIX版ではこの運転席設定の問合せはありません。)
- 「サーバ構成を選択してください」と聞かれたら「1 マスタ管理サーバ」を指定してください。
- 「システム管理者のユーザIDを入力してください(最大文字数4文字):」と聞かれたら,/etc/passwdファイルに記述されているシステム管理者のユーザIDを数字で指定してください。
- 「システム管理者のグループIDを入力してください(最大文字数4文字):」と聞かれたら,/etc/groupファイルに記述されているシステム管理者が所属するグループIDを数字で指定してください。
- 「環境構築を行います。よろしいですか?y/n:」と聞かれたら,yを指定してください。
- 次にシステム管理者のアカウントでログインし,/usr/GroupMail/bin/DB_SETUP(HP-UX,AIX:/opt/GroupMail/bin/DB_SETUP)コマンドを実行します。
何か入力を求められたときはyを指定してください。
(b) メールサーバ (host2)のセットアップ
手順の中で特に説明していないところは,デフォルト値を設定してください。
- スーパーユーザでログインし,/usr/GroupMail/bin/GM_SETUP(HP-UX,AIX:/opt/GroupMail/bin/GM_SETUP)コマンドを実行します。
- 「運転席を設定しますか?y/n:」と聞かれたらnを指定してください。(注意:AIX版ではこの運転席設定の問合せはありません。)
- 「サーバ構成を選択してください」と聞かれたら「2 アドレスサーバ」を指定してください。
- 「システム管理者のユーザIDを入力してください(最大文字数4文字):」と聞かれたら,/etc/passwdファイルに記述されているシステム管理者のユーザIDを数字で指定してください。
- 「システム管理者のグループIDを入力してください(最大文字数4文字):」と聞かれたら,/etc/groupファイルに記述されているシステム管理者が所属するグループIDを数字で指定してください。
- 「環境構築を行います。よろしいですか?y/n:」と聞かれたら,yを指定してください。
- 次にシステム管理者のアカウントでログインし,/usr/GroupMail/bin/DB_SETUP(HP-UX,AIX:/opt/GroupMail/bin/DB_SETUP)コマンドを実行します。
(2) アドレスサービスの起動
次に示す順序でアドレスサービスを起動します。
- マスタ管理サーバ(host1)のアドレスサービスを起動
- メールサーバ(host2)のアドレスサービスを起動
HI-UX/WE2(HP-UX,AIX)版のアドレスサービスの起動は,/usr/GroupMail/bin/GM_START(HP-UX,AIX:/opt/GroupMail/bin/GM_START )コマンドの実行を意味します。アドレスサービスを起動する手順を次に示します。
- システム管理者のアカウントでログインします。
- /usr/GroupMail/bin/GM_START(HP-UX,AIX:/opt/GroupMail/bin/GM_START)コマンドを実行します。
(3) 運転席の起動
運転席にしたhost1のマシンから実行します。(注意:AIX版で運転席を使用する場合は,AIX版用運転席を使用してください。AIX版用運転席の詳細は「付録G AIX版用運転席の使用」を参照してください。)
- システム管理者のアカウントでログインし,/usr/GroupMail/bin/GM_CONSOLE(HP-UX:/opt/GroupMail/bin/GM_CONSOLE)コマンドを実行します。
次の運転席起動条件設定ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスが表示されるのはセットアップ後に初めて起動したときだけです。
![[図データ]](figure/h2020200.gif)
- 「設定しない」をチェックして,[了解]ボタンを選択します。
次のシステム管理ウィンドウが表示されます。次回から運転席を起動したときは,このウィンドウが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020210.gif)
(4) サイトの登録
運転席を起動してシステム管理ウィンドウを表示した後,サイトSITE1,SITE2を登録します。
- システム管理ウィンドウの[ファイル(F)]から[DBメンテナンス(D)]の[サイト情報(S)]を選択します。
次のサイト一覧ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020220.gif)
- [登録]ボタンを選択します。
次のサイト登録/変更ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020230.gif)
- サイト名に「SITE1」を入力して[了解]ボタンを選択します。
サイト一覧ダイアログボックスにSITE1が表示されます。
- [登録]ボタンを選択してサイト登録/変更ダイアログボックスを表示します。
- 「SITE2」を入力して[了解]ボタンを選択します。
サイト一覧ダイアログボックスにSITE1,SITE2が表示されます。これでサイトの登録は完了です。
![[図データ]](figure/h2020250.gif)
(5) メールサーバの登録
まず,サイトにアドレスサーバを登録します。次に登録したアドレスサーバに対してメールの設定をします。
(a) SITE1へのメールサーバの登録
SITE1にhost1をSERVER1として登録し,メールサーバを設定します。
- サイト一覧ダイアログボックスで「SITE1」を選択して,[サーバ一覧]ボタンを選択します。
次に示すSITE1のサーバ一覧ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020260.gif)
- [登録]ボタンを選択します。
次のサーバ追加/変更ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020270.gif)
- サーバ名に「SERVER1」,ドメイン名/ホスト名に「host1」を入力して[了解]ボタンを選択します。
SITE1のサーバ一覧ダイアログボックスにSERVER1が表示されます。
![[図データ]](figure/h2020280.gif)
- SERVER1を指定して,[メール設定]ボタンを選択します。
次のメールサーバの設定ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020290.gif)
- [メール設定]ボタンを選択します。
次のメッセージが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020300.gif)
- [はい(Y)]ボタンを選択します。
次のメール情報設定ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020310.gif)
- アプリケーション情報の「X400」をチェックします。
次のメッセージが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020320.gif)
- [了解] ボタンを選択します。
アプリケーション情報の「X400」にチェックマークが付きます。
- アプリケーション情報の「UA(USER AGENT)」をチェックします。
次のUA詳細情報設定ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020330.gif)
- [了解] ボタンを選択します。
アプリケーション情報の「UA」にチェックマークが付きます。
- メール情報設定ダイアログボックスで,[了解] ボタンを選択します。
メールサーバの設定ダイアログボックスに戻ります。
![[図データ]](figure/h2020331.gif)
- [閉じる]ボタンを選択してメールサーバの設定ダイアログボックスを終了します。
- [閉じる]ボタンを選択してSITE1のサーバ一覧ダイアログボックスを終了します。
サイト一覧ダイアログボックスに戻ります。
(b) SITE2へのメールサーバの登録
SITE2にhost2をSERVER2として登録し,メールサーバを設定します。
- サイト一覧ダイアログボックスで「SITE2」を選択して,[サーバ一覧]ボタンを選択します。
次に示すSITE2のサーバ一覧ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020340.gif)
- [登録]ボタンを選択します。
次のサーバ追加/変更ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020350.gif)
- サーバ名に「SERVER2」,ドメイン名/ホスト名に「host2」を入力して[了解]ボタンを選択します。
SITE2のサーバ一覧ダイアログボックスにSERVER2が表示されます。
![[図データ]](figure/h2020360.gif)
- SERVER2を指定して,[メール設定]ボタンを選択します。
次のメールサーバの設定ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020370.gif)
- [メール設定]ボタンを選択します。
次のメッセージが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020380.gif)
- [はい(Y)]ボタンを選択します。
次のメール情報設定ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020390.gif)
- アプリケーション情報の「X400」をチェックします。
次のメッセージが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020400.gif)
- [了解] ボタンを選択します。
アプリケーション情報の「X400」にチェックマークが付きます。
- アプリケーション情報の「UA」をチェックします。
次のUA詳細情報設定ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020410.gif)
- [了解] ボタンを選択します。
アプリケーション情報の「UA」にチェックマークが付きます。
- メール情報設定ダイアログボックスで,[了解] ボタンを選択します。
メールサーバの設定ダイアログボックスに戻ります。
![[図データ]](figure/h2020411.gif)
- [閉じる]ボタンを選択してメールサーバの設定ダイアログボックスを終了します。
- [閉じる]ボタンを選択してSITE2のサーバ一覧ダイアログボックスを終了します。
サイト一覧ダイアログボックスに戻ります。
- [閉じる]ボタンを選択してサイト一覧ダイアログボックスを終了します。
システム管理ウィンドウに戻ります。
![[図データ]](figure/h2020420.gif)
- 注意
- システム管理ウィンドウを再描画したときに,[SITE1]ボタン,[SITE2]ボタンが表示されます。
(6) システムオプション(パスワード有効期間)の設定
システムオプションを使用してアドレスユーザのパスワードに有効期間を設定します。システムオプションはシステム全体に有効です。
- [ファイル(F)]から[システムオプション(Y)]を選択します。
次のシステムオプションダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020430.gif)
- 「ユーザパスワードに有効期間を設定する」をチェックします。
デフォルトで90日が設定されます。
![[図データ]](figure/h2020431.gif)
- [了解]ボタンを選択します。
(7) 運転席の停止
- システム管理ウィンドウの[ファイル(F)]から[終了(X)]を選択します。
システム管理ウィンドウが終了します。
(8) アドレスサービスの再起動
次に示す順序でアドレスサービスを再起動します。
- メールサーバ(host2)のアドレスサービスを停止
- マスタ管理サーバ(host1)のアドレスサービスを停止
- マスタ管理サーバ(host1)のアドレスサービスを起動
- メールサーバ(host2)のアドレスサービスを起動
HI-UX/WE2(HP-UX,AIX)版のアドレスサービスの停止は,/usr/GroupMail/bin/GM_STOP(HP-UX,AIX:/opt/GroupMail/bin/GM_STOP)コマンドの実行を意味します。アドレスサービスを停止する手順を次に示します。
- システム管理者のアカウントでログインします。
- /usr/GroupMail/bin/GM_STOP(HP-UX,AIX:/opt/GroupMail/bin/GM_STOP)コマンドを実行します。
サービスの起動方法については,「(2) アドレスサービスの起動」を参照してください。
(9) 運転席の起動
host1のマシンから実行します。(注意: AIX版で運転席を使用する場合は,AIX版用運転席を使用してください。AIX版用運転席の詳細は「付録G AIX版用運転席の使用」を参照してください。)
- システム管理者のアカウントでログインし,/usr/GroupMail/bin/GM_CONSOLE(HP-UX:/opt/GroupMail/bin/GM_CONSOLE)コマンドを実行します。
システム管理ウィンドウが表示されます。
(10) メールサーバの起動
(a) SITE1のメールサーバの起動
- システム管理ウィンドウの[SITE1]ボタンを選択します。
次のサイト詳細情報ウィンドウが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020460.gif)
- SERVER1を指定した状態で,[起動]ボタンを選択します。
次のメッセージが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020470.gif)
- [はい(Y)]ボタンを選択します。
SERVER1の起動処理が実行され,サイト詳細情報ウィンドウのSERVER1の状態が「稼働中」になります。
(b) SITE2のメールサーバの起動
- システム管理ウィンドウの[SITE2]ボタンを選択します。
サイト詳細情報ウィンドウが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020480.gif)
- SERVER2を指定した状態で,[起動]ボタンを選択します。
次のメッセージが表示されます。
![[図データ]](figure/h2020490.gif)
- [はい(Y)]ボタンを選択します。
SERVER2の起動処理が実行され,サイト詳細情報ウィンドウのSERVER2の状態が「稼働中」になります。
(11) メールサーバ環境構築後の確認
正常に構築できているかどうかを確認するためには,次のようにしてください。
システム管理ウィンドウで,登録したサイトの[SITE1]ボタンと[SITE2]ボタンが青色になっているかどうかを確認してください。
- 注意
- サイトのボタンの色は,システム管理ウィンドウを再描画したときに青色になります。