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Advanced Shell 


9.4.4 adshechoコマンド(指定した事象通知メッセージをJP1イベントとして発行する)

形式

adshecho [-d] 事象通知メッセージ

機能

指定された事象通知メッセージをJP1イベントとして発行します。発行されたJP1イベントは,JP1/IM - Viewに表示されます。ただし,ユーザー応答機能の入出力先に標準入出力を指定してデバッグ実行した場合,事象通知メッセージを標準出力に表示します。

JP1イベントは,前回のJP1イベントの発行時刻から所定の時間(USERREPLY_JP1EVENT_INTERVALパラメーターで指定)が経過するのを待って発行されます。USERREPLY_JP1EVENT_INTERVALパラメーターについては,「7. 環境ファイルで設定するパラメーター」の「USERREPLY_JP1EVENT_INTERVALパラメーター(JP1イベントの最小発行間隔を指定する)」を参照してください。

引数

-d

デバッグ実行時に事象通知メッセージの出力先を標準出力にします。デバッグ実行以外の場合,指定は無視されます。

「-」で始まる文字列は,すべて有効なオプション文字列が指定されている場合はオプションの指定として扱われます。不当なオプション文字列が指定された「-」で始まる文字列,または「-」で始まらない文字列が指定された場合は,その位置から事象通知メッセージとして扱われます。

事象通知メッセージ 〜<任意文字列>((0〜1,023バイト))

JP1イベントとして発行する事象通知メッセージを指定します。

事象通知メッセージの文字コードは,同一ホスト内で稼働するJP1/Baseと合わせてください。文字コードが異なると文字化けします。

指定された事象通知メッセージは,コマンド「echo -E 事象通知メッセージ」の実行時と同様の変換内容がJP1イベントとして発行されます。複数の事象通知メッセージが指定された場合はエラー(KNAX7403-E)となります。

終了コード

終了コード

意味

対処

リトライの可否

0

正常終了

なし。

1

続行不可能なエラーが発生

  • メモリ不足

  • 内部矛盾を検出

システム管理者に連絡してください。

×

4

JP1イベントの処理中にエラーが発生

メッセージに出力されたエラー情報を基に,「ユーザー応答機能で表示されるエラー情報の意味および対処方法」を参照して対処してください。

5

JP1イベントの処理中にエラーが発生

メッセージに出力されたエラー情報を基に,「ユーザー応答機能で表示されるエラー情報の意味および対処方法」を参照して対処してください。

×

6

指定されたホストへのJP1イベントの転送に失敗

次の点を確認してください。

  • JP1/IM - Managerがインストールされているホストに,JP1/Baseがインストールされているか

  • JP1/IM - ManagerがインストールされているホストのJP1/Baseのイベントサービスが起動しているか

  • Advanced Shellがインストールされているホストと,JP1/IM - Managerがインストールされているホストの間の,JP1/Baseのコネクションが確立されているか

7

JP1/Baseのライブラリが見つからない

Advanced Shellがインストールされているホストに,JP1/Baseがインストールされているか確認してください。

JP1/Baseがインストールされていてこの現象が発生した場合は,JP1/Baseを再インストールしてください。

×

8

自ホストのJP1/Baseのイベントサービスの接続に失敗

Advanced Shellがインストールされているホストで,JP1/Baseのイベントサービスが起動しているか確認してください。

10

指定された形式が不正

コマンドの形式を確認してください。

×

128+シグナル番号【UNIX限定】

adshechoコマンドがシグナルを受信して終了

ジョブがシグナルを受信して終了していることを確認してください。

×

200【Windows限定】

adshechoコマンドが強制終了

ジョブが強制終了されていることを確認してください。

×

(凡例)

○:リトライ可

×:リトライ不可

−:対象外

注意事項