2.4 マクロ編集[マクロ(M)/マクロ編集]

【機能】
マクロ(マクロコマンド,またはマクロ図形)の編集を開始して,マクロ編集ダイアログを表示します。
【入力パラメタ】
入力順序ガイダンス入力パラメタ種別パラメタ説明
(1)[マクロ名]C編集を開始するマクロの名称を指定します。
【補足説明】
1. マクロ名の指定
先頭が記号以外の文字で始まる12バイト以内の文字列で指定してください。
マクロ名で指定できる文字を次に示します。
区分文字
英字A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P,Q,R,S,T,U,V,W,X,Y,Z,
a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,l,m,n,o,p,q,r,s,t,u,v,w,x,y,z
数字0,1,2,3,4,5,6,7,8,9
記号¥,%,#,(,),-
日本語漢字,平仮名,片仮名
2. マクロ名の指定を省略
マクロ名の指定を省略すると,保管されているマクロのファイル名がすべてマクロ名リストダイアログに表示されます。
このダイアログの一覧の中から編集するマクロのファイル名を選択して[OK]ボタンを押すと,選択した名称のマクロを編集の対象にして[マクロ編集]コマンドが実行されます。
マクロ名リストダイアログの各ボタンの機能は,次に示すとおりです。
 
[OK]:選択した名称で[マクロ編集]コマンドを実行します。名称を選択していないときは,処理をしないでダイアログを閉じます。
[取消]:処理をしないでダイアログを閉じます。
[詳細情報]:選択した名称のマクロの情報を詳細ダイアログに表示します。
 
また,マクロ名リストダイアログでは,ファイル名にワイルドカードが指定できます。ワイルドカードについては,「2.2 2. ワイルドカード」を参照してください。ファイル名にワイルドカードを指定して[OK]ボタンを押すと,ワイルドカードの対象となるファイル名だけが一覧に表示されます。
3. マクロ図形指示の指定
新規にマクロを作成する場合,マクロ名を指定したあとにマクロをマクロコマンドとして編集するか,マクロ図形として編集するかを問い合わせるマクロ図形指示のガイダンスが表示されます。
このガイダンスに対する指定を次に示します。
  • マクロコマンドを編集する場合
    f以外の文字を指定するか,指定を省略してください。
  • マクロ図形を編集する場合
    fを指定してください。
4. マクロ図形編集用図面のサイズと尺度の指定
マクロ図形指示でマクロ図形を編集する指定をしたときは,更にマクロ図形編集用図面のサイズと尺度の入力を要求するガイダンスが表示されます。ガイダンスに従って図面のサイズと尺度を指定してください。
5. マクロ編集ダイアログ
マクロの編集を開始すると,次に示すマクロ編集ダイアログが表示されます。
[図データ]
マクロ編集ダイアログのコンポーネントの機能を次に示します。
〈コンポーネントの機能〉
コンポーネント機能
ステートメント編集中のマクロのマクロステートメントのリストが表示されます。ステートメントには,3行分のマクロステートメントが表示できます。
定義中のマクロステートメントは,ハイライト表示になります。
終了マクロ編集を終了します。マクロを保管しないで編集を終了すると,終了確認ダイアログが表示されます。
保管マクロを保管するための保管ダイアログを表示します。
※1定義の対象となるマクロステートメントを現在定義中のマクロステートメントの一つ下に移動します。
▼▼※1定義の対象となるマクロステートメントを現在定義中のマクロステートメントから指定した行数分下に移動するための前進ダイアログを表示します。
※2定義の対象となるマクロステートメントを現在定義中のマクロステートメントの一つ上に移動します。
▲▲※2定義の対象となるマクロステートメントを現在定義中のマクロステートメントから指定した行数分上に移動するための後退ダイアログを表示します。
削除定義中のマクロステートメントを削除して,一つ上のマクロステートメントを定義の対象にします。
ツールマクロ編集ツールメニューの表示と非表示を切り替えます。
ヘルプマクロのヘルプを表示します。

注※1

 定義の対象を下方向に移動するときは,マクロステートメントを実行してから移動します。

注※2

 定義の対象を上方向に移動するときは,マクロステートメントの実行を取り消してから移動します。


6. マクロ編集ツールメニュー
マクロを編集するためのコマンドが集められているメニューです。マクロ編集ツールメニューを次に示します。
[図データ]
マクロ編集ツールメニューのコマンドの操作方法については,「2.4.1 変数[マクロ(M)/マクロ編集/変数]」~「2.4.21 リナンバリング[マクロ(M)/マクロ編集/リナンバリング]」を参照してください。
7. 保管ダイアログ
マクロ編集ダイアログで[保管]ボタンを押すと,保管ダイアログが表示されます。保管ダイアログのコンポーネントの機能を次に示します。
〈コンポーネントの機能〉
コンポーネント機能
マクロ名保管するマクロ名を先頭が記号以外で始まる12バイト以内の文字列指定します。初期値は,編集中のマクロ名が表示されます。指定したマクロ名が既に保管されているときは,更新するか,しないかを問い合わせるダイアログが表示されます。
タイトルタイトルを指定します。この指定を省略すると,既存のタイトル,または空白がタイトルとして設定されます。
OK指定したマクロ名でマクロを保管します。このとき,マクロは,実行できる状態でインストールフォルダ¥hicad¥usr¥misc¥macroディレクトリ下のマクロコマンドファイル,またはマクロ図形ファイルとして保管されます。
取消マクロを保管しないでダイアログを閉じます。

注※ このディレクトリは,標準値エディタのユティリティモードで変更できます。


なお,マクロを保管するときは,次に示す点に注意してください。
  • マクロ図形を保管するときは,マクロ図形の基準位置の入力を要求するガイダンスが表示されます。ガイダンスに従って基準位置を指定してください。
  • 実行されなかったマクロステートメントは保管されません。
8. 前進ダイアログ
マクロ編集ダイアログで[▼▼]ボタンを押すと,前進ダイアログが表示されます。前進ダイアログのコンポーネントの機能を次に示します。
〈コンポーネントの機能〉
コンポーネント機能
行数・最終行移動させる行数を指定します。最終行まで移動させたいときは,0を指定してください。指定を省略すると,一つ下のマクロステートメントに移動します。
また,残りの行数以上移動しようとしたときは,最終行まで移動してからメッセージを表示します。
OK指定した行数分,移動します。
取消処理をしないでダイアログを閉じます。
9. 後退ダイアログ
マクロ編集ダイアログで[▲▲]ボタンを押すと,後退ダイアログが表示されます。後退ダイアログのコンポーネントの機能を次に示します。
〈コンポーネントの機能〉
コンポーネント機能
行数・先頭行移動させる行数を指定します。先頭行まで移動させたいときは,0を指定してください。指定を省略すると,一つ上のマクロステートメントに移動します。
また,残りの行数以上移動しようとしたときは,先頭行まで移動してからメッセージを表示します。
OK指定した行数分,移動します。
取消処理をしないでダイアログを閉じます。
10. 要素数の上限
マクロ中で取得できる要素数の上限は32,767個です。
【注意事項】
1. コマンド入力画面のモード
[マクロ編集]コマンドを実行してからマクロ編集を終了するまでは,コマンド入力画面が次に示すモードになります。
  • マクロコマンドを編集する場合:マクロコマンド編集モード
  • マクロ図形を編集する場合:マクロ図形編集モード
それぞれのモードで実行できるメニュー,およびコマンドについては,「付録B マクロ編集で使えるメニュー,およびコマンド」を参照してください。
2. 対象層の切り替え
オペランドメニューの領域選択コマンドでは,対象層(活性層,または活性層・参照層)が選択できます。そのため,マクロ内でこの領域選択コマンドを使っている場合,活性層・参照層を選択すると,活性層だけを対象としていた既存のマクロコマンドが異なる動作をするおそれがあります。
そこで,マクロ内でこの領域選択コマンドを使って活性層・参照層を対象とし,更に既存のマクロについては活性層だけを対象としたい場合,マクロ内で対象層の切り替えをする必要があります。対象層は[システム][環境(C)/モード変更/システム]コマンドでシステムモードを変更して切り替えてください。[システム][環境(C)/モード変更/システム]コマンドについては,マニュアル「製図システム HICAD/DRAFT for Windows コマンド編」を参照してください。
<この節の構成>
2.4.1 変数[マクロ(M)/マクロ編集/変数]
2.4.2 引数[マクロ(M)/マクロ編集/引数]
2.4.3 入力[マクロ(M)/マクロ編集/入力]
2.4.4 REPEAT[マクロ(M)/マクロ編集/REPEAT]
2.4.5 CONTINUE[マクロ(M)/マクロ編集/CONTINUE]
2.4.6 IF THEN[マクロ(M)/マクロ編集/IF THEN]
2.4.7 ELSE IF[マクロ(M)/マクロ編集/ELSE IF]
2.4.8 ELSE[マクロ(M)/マクロ編集/ELSE]
2.4.9 END IF[マクロ(M)/マクロ編集/END IF]
2.4.10 BREAK[マクロ(M)/マクロ編集/BREAK]
2.4.11 RETURN[マクロ(M)/マクロ編集/RETURN]
2.4.12 STOP[マクロ(M)/マクロ編集/STOP]
2.4.13 REGOFF[マクロ(M)/マクロ編集/REGOFF]
2.4.14 REGON[マクロ(M)/マクロ編集/REGON]
2.4.15 REGCLEAR[マクロ(M)/マクロ編集/REGCLEAR]
2.4.16 コメント[マクロ(M)/マクロ編集/コメント]
2.4.17 メッセージ[マクロ(M)/マクロ編集/メッセージ]
2.4.18 寸法対応付[マクロ(M)/マクロ編集/寸法対応付]
2.4.19 変数一覧[マクロ(M)/マクロ編集/変数一覧]
2.4.20 リスト表示[マクロ(M)/マクロ編集/リスト表示]
2.4.21 リナンバリング[マクロ(M)/マクロ編集/リナンバリング]