2.4.1 変数[マクロ(M)/マクロ編集/変数]

【機能】
マクロ(マクロコマンド,またはマクロ図形)の変数を新たに定義したり,変数に値を代入したりします。
【入力パラメタ】
入力順序ガイダンス入力パラメタ種別パラメタ説明
(1)代入文 (変数名
[.種類][=算術式])
C変数名,種類,および算術式を指定します。
【補足説明】
1. 代入文の形式
代入文の形式を次に示します。

定義変数名 [.種類][=算術式]

(i) 定義変数名
定義できる変数には,次の2種類があります。
  • ローカル変数
    変数が定義されているマクロ内だけで変数を参照,または更新するときに使用します。
    ローカル変数は,先頭が¥以外の英字で始まる8バイト以内の英数字で指定してください。
  • グローバル変数
    変数が定義されているマクロ内だけでなく,ネストしているほかのマクロでもその変数を参照,または更新するときに使用します。
    グローバル変数は,先頭が¥で始まる8バイト以内の英数字で指定してください。
(ii) 種類
変数の種別を指定します。指定できる種別を表2-1に示します。
なお,変数の種別の指定を省略すると,C種パラメタが設定されます。

表2-1 指定できる種別

変数の種別入力方法
P(P種パラメタ)図面上の点をロケータカーソルで指示します。
E(E種パラメタ)形状や寸法など,操作する対象をロケータカーソルで指示します。
C(C種パラメタ)文字列を入力します。実数値(R種パラメタ)と整数値(I種パラメタ)も入力できます。
R(R種パラメタ)実数値を入力します。
I(I種パラメタ)整数値を入力します。
S(S種パラメタ)作図エリア上の点をカーソルで指示します。
CPC種パラメタ,またはP種パラメタのどちらでも入力できます。
PEP種パラメタ,またはE種パラメタのどちらでも入力できます。
CEC種パラメタ,またはE種パラメタのどちらでも入力できます。
CPEC種パラメタ,P種パラメタ,またはE種パラメタのどれでも入力できます。
*Nパラメタを一つ,または複数入力できます。
(iii) 算術式
定数,演算子,関数を使って算術式を指定します。
  • 定数:整数の定数,実数の定数,文字の定数
  • 演算子:+,-,*,/,**,(,),//
  • 関数:関数については,「4. マクロで使える関数」を参照してください。
2. 値の入力要求
算術式の指定を省略すると,値の入力要求があります。P種パラメタ,またはE種パラメタを画面から入力するときは,算術式の指定を省略してください。
【注意事項】
1. 算術式で使う変数は,算術式で使う前に定義しておいてください。また,変数に値を入力するときは,入力する値と変数の種別を同じにしてください。
2. マクロ内で使っているスケッチや寸法編集などのコマンドのパラメタを変数で指示するときは,変数の種別とパラメタの種別を同じにするか,同じ種別を含むようにしてください。