1.1.3 変数

マクロコマンドに設定したオペランドに値を入力する場合,あるオペランドに入力した値を操作して別のオペランドに与えたい場合があります。この場合,あらかじめ定義しておくのが変数です。

例えば,先ほどの長方形を作図するコマンドで,縦長はいつも横長の1/2にしたいとします。この場合,縦長には,横長で入力された値の1/2になるような変数を定義しておきます。すると,ユーザが実際に入力するオペランドは横長と配置点の二つになるため,引数も二つだけ定義すればよいことになります。

変数には次の二つがあります。

ローカル変数とは,先頭が「¥」以外の英字で始まる変数です。この変数を定義した一つのマクロコマンド,またはマクロ図形の中だけで参照,または更新できます。

グローバル変数とは,先頭が「¥」で始まる変数です。この変数を定義したマクロを入れ子にしているマクロコマンド,またはマクロ図形からでも参照,または更新できます。

変数の有効範囲を図1-1に示します。

図1-1 変数の有効範囲

[図データ]