1.1.1 マクロ機能

HICAD/DRAFT for Windowsを使って製図していると,使っているコマンドの順序や組み合わせに規則性がある場合があります。例えば,同心円を作図したあと,円と円の間をいつもハッチングで塗りつぶしている場合がこれに当たります。

また,いつも同じ様な形状を作図している場合もあります。例えば,扇形や同心円を作図することが多い場合がこれに当たります。

このように,複数のコマンドを使って一つの形状を作図することが多い場合,使うコマンドの順序をあらかじめ保管しておくと,以前より少ない手順で目的の形状を作図できます。HICAD/DRAFT for Windowsでは,使うコマンドの順序をユーザが保管したものをマクロコマンドといいます。

同じ様な形状を作図することが多くても,ある決まった位置の寸法は作図するたびに異なる場合もあります。例えば,大きさの異なるボルトを何種類か使う場合がこれに当たります。

この場合は,基本になる形状を保管しておいて,図面上に配置するときに決まった位置の寸法値を変更できるようにしておくと,以前より少ない手順で目的の形状を作図できます。一部の寸法値を変更できるようにしてユーザが保管した形状をマクロ図形といいます。

マクロコマンドとマクロ図形を総称してマクロといいます。

マクロを編集したり,実行したりする機能をマクロ機能といいます。