1.1.5 マクロ定義時の注意事項
(1) 要素の指示
- 画面の拡大
要素を指示するときは,画面を拡大して指示します。
コマンドによっては,要素の指示位置が異なると処理結果が変わることがあります。
処理結果が意図しているものになるように,指示する部分を拡大し,要素の端点付近を指示してください。
- マクロ中で,矩形(くけい)指示で作成,または修正した要素を,要素指示で参照するとマクロ実行時にエラーになることがあります。
- LAST関数の使用
指示しようとする位置が,調整される要素のどちら側なのか(始点側・終点側)が分っている場合,LAST関数を使って指示できます。関数については,「4. マクロで使える関数」を参照してください。
(2) 制限値
マクロ定義時は,次に示す制限値に注意してください。
- 文字数
- マクロ名:12バイト以内の文字列。先頭は,記号以外の文字にします。
- 変数名:8バイト以内の英数字。先頭は,英字で始めます。
- 引数定義,および入力定義のガイダンス:20バイト以内(1引数,および1変数当たり)。
- 注釈文:400バイト以内(1コメント当たり)。
- メッセージ文:400バイト以内(1メッセージ当たり)。
使える文字については,「2.4 マクロ編集[マクロ(M)/マクロ編集]」を参照してください。
- 要素の数
1マクロ中で作成できる要素の数は,32,767要素までです。
- マクロ定義テーブルに登録できる要素の名称の数
マクロ定義テーブルに登録できる要素の名称の数は,32,767個までです。
- コマンド数
1マクロで2,000コマンドまで定義できます。ただし,実行時のダイナミックステップが2,000ステップを超える場合,エラーになります。
ダイナミックステップとは,マクロの入れ子も計算に入れた実際のステップ数です。ダイナミックステップの算出例を図1-2に示します。
図1-2 ダイナミックステップの算出例
![[図データ]](figure/zu010200.gif)
図1-2にに示すように,入れ子になっているマクロA,B,Cがあった場合,入れ子にされるマクロ(マクロB,およびC)は入れ子にするマクロ(マクロA)に対しては1コマンドとみなされます。そのため,(2)のコマンド実行中のダイナミックステップは,80ステップです。
これに対して,(1)のコマンド実行中のダイナミックステップは,次のようになります。
![[図データ]](figure/zu010250.gif)
- ネスト数
マクロのネスト数:10段まで
REPEAT文,およびIF文:10段まで
- 登録できるマクロ数
マクロファイルに登録できるマクロ数は,ディスクの容量によって制限されます。
- 引数定義時の順序番号
引数定義時の順序番号は,1~9999の範囲で指定します。0を指定すると,そのオペランドを削除します。また,一つの順序番号は,一つの変数名にしか使えません。
- メニュー登録数
メニュー登録時は,コマンド番号29900にマクロコマンドを登録します。
最大登録数は,メニューの制限に従います。