層別表示(d2dcl)
機能
指定した層内の要素の中で,二重書きされている部分を表示します。
入力パラメタ
入力順序
ガイダンス
入力パラメタ種別
パラメタ説明
1
[対象層]
CE*N
二重書きされている部分を表示する層を指示します。
補足説明
重なり部分が表示される要素は,図面上で表示されている形状要素です。非表示になっている層,図形,要素は対象になりません。また,塗りつぶし図形,隠線処理要素も対象になりません。
「対象層」を省略した場合,全形状層が対象になります。
すべてが重なっている要素は赤色で表示されます。また,一部分が重なっている要素は,黄色で表示されます。
要素の種別ごとに,二重書きとみなされる場合の例を示します。
直線
直線A上に直線Cがすべて含まれている(赤色表示)。
直線Aと直線Bの一部が重なっている(黄色表示)。
円,円弧
円Aと円Bがすべて重なっている(赤色表示)。
円A上に円弧Bがすべて含まれている(赤色表示)。
円弧Aと円弧Bの一部が重なっている(黄色表示)。
楕円,楕円弧
回転角が0の楕円Aと回転角が180の楕円Bがすべて重なっている(赤色表示)。
楕円Aの長径と楕円Bの短径が等しく,楕円Aの短径と楕円Bの長径が等しい。この二つの楕円A,Bがすべて重なっている(赤色表示)。
長径との短径の長さが等しい楕円Aと円Bがすべて重なっている(赤色表示)。
自由曲線
曲線Aと曲線Bの始点,通過点,終点がすべて一致している(赤色表示)。
点
点Aと点Bの座標軸が一致している(赤色表示)。
文字列
文字列Aと文字列Bの文字幅,文字高さなどの文字列データがすべて一致している(赤色表示)。
文字列Aの一部分と文字列Bの文字データがすべて一致している(赤色表示)。
シンボル
同一のシンボル要素が完全に重なっている(赤色表示)。
対象層上の要素と対象層ではない層の要素が重なっている場合も,重なり部分が表示されます。
注意事項
重なり部分表示処理の中断
表示処理中は,そのことを伝えるメッセージダイアログが表示されます。重なり部分の表示処理を中断したいときは,ダイアログの[停止]ボタンを選択します。