配置部品編集開始(dexpedts)
機能
図面上に配置した部品を指示し,編集可能な状態にします。
入力パラメタ
入力順序
ガイダンス
入力パラメタ種別
パラメタ説明
1
部品
E
編集を開始する配置部品を指定します。
2
[ビュー作成(有=V/無=省略)]
C
部品編集用のビューを新たに作成するかどうかを指定します。省略すると,図面に配置した状態を保って編集を開始します。
補足説明
編集を開始した部品は,更新検索状態になります。
既存の部品更新検索コマンドと同様に部品だけを別のビューに表示して編集するときは,「ビュー作成」でVと入力します。また,図面上での大きさや位置など,配置した状態を保って編集するときは,「ビュー作成」の指定を省略します。その場合,形状・寸法層中の配置されていない層,および表・注記層のデータは非表示になり,層情報変更コマンドでも変更できません。
層を指定して配置された部品の場合,編集開始後の活性層は,次の
(i)
から
(iv)
に示す優先順位に従い決定します。
(i)
元の活性層。
(ii)
参照層の中で層ニモニックの数字が最も小さい層。
(iii)
表示層の中で層ニモニックの数字が最も小さい層。
(iv)
非表示層の中で層ニモニックの数字が最も小さい層。
図面に配置した状態を保って編集する場合,編集開始から終了までの間,図面内の編集中の部品を除くすべてのデータは,表示色が変更されて編集できなくなります。ただし,点指示OMでの指示は可能で,端点等の情報の取得には使用できます。また,新規に作成,または複写した形状,および寸法は,編集中の部品のデータとなります。
すでに配置部品編集を開始している状態で別部品の編集を開始した場合,今までの編集を一旦終了し,新たに編集を開始します。その際,部品が編集されていた場合は,保管するかどうかの問合せの画面が表示されます。
注意事項
指示できる部品は,配置部品だけです。ロック部品は指示できません。
更新検索中の部品は編集できません。
編集中の部品に配置されている部品の編集はできません。
標準値エディタのユティリティモードメニューにある「部品配置隠線マスク追従モード」,または「塗りつぶし図形部品配置モード」が「しない」になっている場合でも,編集を開始すると,隠線領域や塗りつぶし図形が配置された状態になります。
図面を最大設定数(8枚,または4枚)まで画面に表示している状態では実行できません。
このコマンドおよび「部品配置・編集開始(dexpenpc)」コマンドを実行して,図面上に配置した状態で部品編集を行っている間は,一部のコマンドが編集中の図面(部品)に対して実行できません。該当するコマンドについては,「部品配置・編集開始(dexpenpc)」コマンドを参照してください。
このコマンドをビュー作成なしで実行して配置部品の編集を開始する際,配置する層が指定されていると,指定した層のデータだけが編集可能になります。ただし,新たな寸法の定義を可能にするため,寸法層が指定されていない場合でも必ず1層は活性な寸法層を残すようになっており,活性になった寸法層のデータは,編集可能な形状層に接続していないものまで表示されます。