7.2.1 ハッチングパターン定義ファイル

ハッチングパターンを追加・変更するには,ハッチングパターン定義ファイルを作成します。

ハッチングパターン定義ファイルのフォーマットを図7-1に示します。

ハッチングパターン定義ファイルは,ユーザが必要に応じて作成します。

ハッチングパターン定義ファイルは,標準値エディタのユーザ環境でファイル名を変更できます。標準のファイル名は ¥hicad¥etc¥draft.hat です。

図7-1 ハッチングパターン定義ファイルのフォーマット

[図データ]

<この項の構成>
(1) パラメタ・識別子
(2) パターン番号の指定
(3) 線分データの指定
(4) 終了識別子
(5) パターン定義例

(1) パラメタ・識別子

ハッチング定義ファイルに記述するパラメタを表7-2に,ハッチング定義ファイルに記述する識別子を表7-3に示します。

表7-2 ハッチング定義ファイルに記述するパラメタ

パラメタ内容省略の可否(省略時の値)設定できる値
ptパターン番号不可1~128
ft形状種別不可lineだけ
ds間隔可(1)mm単位
tp線種可(1)1~5
wi線幅可(1)1~3
co線色可(-1)-1~63

表7-3 ハッチング定義ファイルに記述する識別子

識別子意味
パラメタの区切り
1行分の区切り
1パターンの終了

(2) パターン番号の指定

pt = パターン番号 ;

パターン番号
パターン番号を指定します。
指定できる範囲は1~128です。
このパラメタは必ず指定してください。

(3) 線分データの指定

ft = 形状種別 [,ds=間隔] [,tp=線種] [,wi=線幅]  [,co=線色] ;

形状種別
形状種別を指定します。
指定できる形状種別は次のとおりです。
line:線
間隔
間隔を図面座標系でmm単位で指定します。
このパラメタを省略した場合は1mmになります。
線種
線種を番号で指定します。
指定できる線種は次のとおりです。
1:実線  2:破線  3:点線  4:一点鎖線  5:二点鎖線
このパラメタを省略した場合は実線になります。
線幅
線幅を番号で指定します。
指定できる線幅は次のとおりです。
1:細線  2:中線  3:太線
このパラメタを省略した場合は太線になります。
線色
線の色を色コードで指定します。
指定できる範囲は-1~63です(-1は未定義)。
このパラメタを省略した場合は未定義になります。

(4) 終了識別子

1パターンの終了を指示する識別子です。

(5) パターン定義例

パターンの定義例を図7-2に示します。

図7-2 パターンの定義例

[図データ]

図7-2のパターンの作成例を次に示します。

pt=1;
ft=line,ds=1,tp=1,wi=1;
ft=line,ds=3,tp=2,wi=2;
ft=line,ds=3,tp=1,wi=3;
ft=line,ds=2,tp=1,wi=3;