10.1.6 出力層と非出力層の指定方法
(1) すべての層を指定する方法
次に示すグループニモニックを指定します。グループニモニックを複数指定するときは,グループニモニックをコンマ(,)で区切ります。
- 形状層を指定するとき:M
- 寸法・記号層を指定するとき:DD
- 注記層を指定するとき:DN
- 表層を指定するとき:DT
- (例)
- 形状層と寸法・記号層をすべて指定する場合
M,DD
(2) 層を一つずつ指定する方法
層ニモニックを次に示す範囲の中から一つずつ指定します。層ニモニックを複数指定するときは,層ニモニックをコンマ(,)で区切ります。
- 形状層を指定するとき:M0~M80
- 寸法・記号層を指定するとき:DD0~DD9
- 注記層を指定するとき:DN0~DN4
- 表層を指定するとき:DT0~DT4
- (例)
- 形状層のM0,M1,およびM2層を指定する場合
M0,M1,M2
(3) 層の範囲を指定する方法
範囲の最初と最後の層ニモニックの間にコロン(:)を指定して,層の範囲を指定します。範囲を複数指定するときは,範囲をコンマ(,)で区切ります。
なお,指定できる層ニモニックの範囲は,層を一つずつ指定する方法と同じです。
- (例)
- 形状層のM0~M10層とM20~M30層を指定する場合
M0:10,M20:30
(4) 注意事項
出力層と非出力層を指定するときの注意事項を次に示します。
- 表示されていない状態の層を出力層で指定すると,その層は表示されます。
- 寸法・記号層は,単独で指定できません。また,出力する寸法・記号層内の寸法のうち,同時に出力する層の形状要素,または寸法に付随していないものは出力されません。ただし,要素独立寸法は出力されます。
- 出力層,または非出力層を指定した層の隠線は解除された状態で出力されます。
- 出力層と非出力層の指定の関係を次に示します。
出力層 | 非出力層 | 出力する層 |
---|
指定 | 指定 | - <指定した層が重複しているとき>
- 出力層で指定した層のうち,非出力層で指定した層を除いた層を出力します。非表示状態の層も出力します。TIFFファイル出力の場合は,出力層の指定が優先されます。
- <指定した層が重複していないとき>
- 出力層で指定した層を出力します(非出力層で指定した層は無視されます)。非表示状態の層も出力します。
|
指定 | 省略 | 出力層で指定した層を出力します。非表示状態の層も出力します。 |
省略 | 指定 | 非出力層で指定した層を除いた活性層,参照層,および表示状態の層をすべて出力します。非表示状態の層は出力しません。 |
省略 | 省略 | 活性層,参照層,および表示状態の層をすべて出力します。非表示状態の層は出力しません。 |