10.1.2 データ出力ユティリティウィンドウ

データ出力ユティリティを起動すると,次に示すデータ出力ユティリティを操作するためのウィンドウが表示されます。

[図データ]

データ出力ユティリティウィンドウの各コンポーネントの機能を次に示します。

メニューバー
「10.1.2(1) データ出力ユティリティウィンドウのメニューバー」を参照してください。
図面ファイル名指定
出力する対象を図面ファイルの名称で指定するときに選択します。
図面庫
出力種別で図面庫を選択した場合,現在選択している図面庫名が表示されます。
部品庫
出力種別で部品庫を選択した場合,現在選択している部品庫名が表示されます。
出力図面ファイル名指定(複数)
出力の対象となる図面ファイルの名称が一覧で表示されます。
[追加]
図面ファイル選択ダイアログを表示します。このダイアログで選択した図面ファイルの名称が出力図面ファイル名に追加されます。
[削除]
出力図面ファイル名で選択している図面を削除します。
パラメタファイル指定
出力する対象をパラメタファイルで指定するときに選択します。
パラメタファイルについては,「10.1.3 パラメタファイルの指定方法」を参照してください。
ファイル名
使用するパラメタファイルの名称を指定します。なお,この名称は,[参照]ボタンで表示されるパラメタファイル選択ダイアログでも指定できます。
[参照]
パラメタファイル選択ダイアログを表示します。このダイアログで選択したパラメタファイルの名称がファイル名に表示されます。
[パラメタファイル作成/変更]
メモ帳を表示します。このメモ帳を使用して,パラメタファイルを新規に作成,または変更します。
出力形式
出力形式をプリンタ出力,HPGLファイル,DWFファイル,メタファイル,TIFFファイル,HP-GL/2ファイル,出力機種名の追加・変更ダイアログで指定したプロッタの出力機種名の中から選択します。
カラー
図面を出力するときの色を自動,モノクロ,カラーの中から選択します。出力形式でプリンタ出力,またはメタファイルを選択しているときに選択できます。
図面90度回転
図面を時計回りに90度回転させて出力するときに指定します。出力形式でプリンタ出力を選択しているときに指定できます。
白黒反転
図面の白と黒を反転させて出力するときに指定します。出力形式でプリンタ出力,またはメタファイルを選択しているときに指定できます。
画像密度
TIFFファイルでの画像密度(DPI)を指定します。出力形式でTIFFファイルを選択しているときに指定できます。
用紙サイズ
TIFFファイルでの用紙サイズを指定します。出力形式でTIFFファイルを選択しているときに指定できます。自動を選択すると,出力元の図面ファイルの用紙サイズと同じになります。
出力先ディレクトリ
データを出力するディレクトリを指定します。出力形式でHPGLファイル,DWFファイル,メタファイル,またはTIFFファイルを選択しているときに指定できます。出力先ディレクトリに何も指定していないときは,¥hicad¥usr¥pltにファイルを出力します。
[参照]
ディレクトリの参照ダイアログを表示します。このダイアログで選択したディレクトリが出力先ディレクトリに表示されます。
用紙枠出力
図面の用紙枠も出力するときに指定します。
出力層指定
右のボックスで出力する層を指定するときに指定します。出力層の指定方法については,「10.1.6 出力層と非出力層の指定方法」を参照してください。
非出力層指定
右のボックスで出力しない層を指定するときに指定します。非出力層の指定方法については,「10.1.6 出力層と非出力層の指定方法」を参照してください。
補助線層自動非表示
標準値エディタで補助線層として設定されている層を非表示にして出力するときに指定します。
上書き指定
出力先に同じ名称のファイルがあった場合,上書きするときに指定します。出力形式でTIFFファイルを選択しているときに指定できます。
[実行]
このウィンドウで指定した内容に従ってデータを出力します。
[プリンタ設定]
出力先のプリンタなどを設定する,プリンタ設定ダイアログを表示します。
[環境設定]
データ出力環境設定ダイアログを表示します。このダイアログの操作は,データ出力環境設定ユティリティを起動して最初に表示されるウィンドウの操作と同じです。詳細は,「10.2.2 データ出力環境設定ユティリティウィンドウ」を参照してください。
[終了]
ウィンドウで指定した内容を取り消して,ウィンドウを閉じます。
[ヘルプ]
データ出力ユティリティウィンドウに関するヘルプを表示します。
[印刷プレビュー]
印刷プレビューダイアログに,印刷時のイメージが表示されます。出力形式でプリンタ出力,または出力機種名の追加・変更ダイアログで指定したプロッタの出力機種名を選択しているときに有効です。
<この項の構成>
(1) データ出力ユティリティウィンドウのメニューバー
(2) 出力機種名の追加・変更ダイアログ

(1) データ出力ユティリティウィンドウのメニューバー

データ出力ユティリティウィンドウのメニューバーを,表10-1に示します。

表10-1 データ出力ユティリティウィンドウのメニューバー

メニュー機能概要
ファイル(F)実行(R)データ出力ユティリティウィンドウで設定した内容で出力を実行します。
データ出力ユティリティの終了(X)データ出力ユティリティを終了します。
出力種別(K)図面ファイル(F)図面ファイルを出力の対象にします。
図面庫(D)図面庫中の図面を出力の対象にします。
部品庫(P)部品庫中の図面を出力の対象にします。
退避図面(B)退避図面を出力の対象にします。
オプション(O)利用者宣言(U)...利用者宣言ダイアログを表示します。
出力種別に図面庫,または部品庫を選択している場合に活性になります。
図面部品庫変更(S)...図面部品庫変更ダイアログを表示します。
出力種別に図面庫,または部品庫を選択している場合に活性になります。
パスワード宣言(P)...パスワード宣言ダイアログを表示します。
パスワード付き図面に対して処理を実行する場合に,パスワードを入力します。
出力機種名の新規作成(A)...出力機種名の追加・変更ダイアログを表示します。
出力機種名を作成しておくと,プリンタやプロッタごとに環境設定ができます。
ワークステーション上のプロッタに出力する場合も,出力機種名を作成します。
出力機種名の変更(M)...出力機種名の追加・変更ダイアログを表示します。
すでにある出力機種名の内容を変更します。
出力機種の削除(D)...出力機種名の削除ダイアログを表示します。
出力機種名のリストから,削除したい機種名を選んで削除します。
ヘルプ(H)目次(C)ヘルプの目次を表示します。
バージョン情報(A)...現在使っているHICAD/DRAFT for Windowsの名称,形名,バージョンを表示します。

(2) 出力機種名の追加・変更ダイアログ

メニューバーの[オプション(O)]から[出力機種名の新規作成(A)...],または[出力機種名の変更(M)...]を選択すると,次に示す出力機種名の追加・変更ダイアログが表示されます。

出力機種名
データ出力ユティリティウィンドウの出力形式に表示する名称を指定します。名称の長さは14バイト以内です。
プリンタ
パーソナルコンピュータ上のプリンタやプロッタを出力先にする場合に選択します。
HICAD/PLOT
ワークステーション上のプロッタを出力先にする場合に選択します。この場合,文字フォントはすべてストロークフォントで出力されます。
ファイル(HP-GL/2)
HP-GL/2ファイルを出力する場合に選択します。この場合,文字フォントはすべてストロークフォントで出力されます。
プリンタ名
出力先のプリンタを選択します。
プロッタ種別
プロッタの名称を指定します。名称の長さは30バイト以内です。
図面庫名称
プロッタのデータを登録するための図面庫の名称を指定します。
パス名称
図面庫があるディレクトリの名称を指定します。
スペシャルファイル名称
プロッタの接続されているスペシャルファイルの名称を指定します。
プロッタメイン名称
プロッタドライバに付けたドライバ名称を指定します。
パラメタファイル名称
ファイルの出力方法を指定したパラメタファイルを指定します。
パラメタファイルの設定内容については,「10.1.5 パラメタファイルの指定方法(HP-GL/2ファイル出力の場合)」を参照してください。
イメージデータを出力する
HP-GL/2出力のときイメージを出力するか指定します。
ただし,ウィンドウ,ビューポート指定した場合はイメージを出力しません。
[OK]
このダイアログで指定した内容を有効にして,データ出力ユティリティウィンドウに戻ります。
[取消]
このダイアログで指定した内容を有効にして,データ出力ユティリティウィンドウに戻ります。

プロッタドライバの作成については,マニュアル「プロッタサポートライブラリ 使用の手引」を参照してください。