5.2 矩形入力

矩形入力では,操作の対象となる要素を一つ一つ指示しなくても,領域を指定し,その領域内の要素を操作対象にできます。領域は,矩形入力モードに従って指定します。

ただし,複数の操作対象を矩形入力で指示すると,操作しない図形や形状要素も指示されることがあります。このようなとき,矩形入力を[自動]のオペランドメニューで指示していると,操作しない図形,または形状要素の指示が取り消せます。

なお,矩形入力で指示する対象を図形単位にするか,形状要素単位にするかは,標準値エディタのユーザ環境モードメニューの自動矩形指示のピック単位で選択します。標準値エディタのユーザ環境モードメニューで自動矩形指示のピック単位に図形を選択した場合,領域内に図形全体が含まれていると図形単位の指示になります。システム標準の場合は,図形単位になっています。

図形の削除を例として一部の指示を取り消す方法を次に示します。

  1. 矩形入力での指示
    矩形入力で指定する領域の始点をクリックします。

    [図データ]

    削除する図形がラバーバンドで囲まれるようにマウスを移動して,矩形入力で指定する領域の終点をクリックします。

    [図データ]

  2. 操作しない図形の指示の取り消し
    <Shift>を押しながら図面をマウスの右ボタンでクリックします。

    [図データ]

    指示を取り消す対象をマウスの左ボタンでクリックします。

    [図データ]

  3. コマンドの実行結果

    [図データ]

<この節の構成>
5.2.1 完全包含・一部包含
5.2.2 矩形入力モード
5.2.3 要素選択