付録B 用語解説
(英字)- C種パラメタ
- 文字や数値をキーボードから入力するパラメタです。また,長さや角度を入力する場合,算術式が使えます。算術式としては,四則演算,および数学関数が使えます。
- E種パラメタ
- 操作対象として各種要素を指示できるパラメタです。
- OLEオブジェクト
- 図面上に貼り付けた,表計算のアプリケーションで作成した表や,画像編集用のアプリケーションで作成した画像のことです。
- P種パラメタ
- 画面上に指示点を入力するパラメタです。
(ア行)- アクセス権限
- 利用者がどの図面庫にどのようにアクセスできるかを規定したものです。
- 一般層
- 層ニモニックが0以外の層(M1~M80,DD1~DD9,DN1~DN4,DT1~DT4)のことをいいます。一般層に対して層ニモニックが0の層をワーク層といいます。
- イメージ
- イメージスキャナから読み込んだ画像情報です。
- ウィンドウ
- ビューポート内の表示内容を拡大・縮小,または別ビューポートに表示するために指定する領域のことをいいます。
- エコー表示
- 要素や図形を指示したときに,ハイライト表示されることです。
- オブジェクト
- 図面上の要素,図形,層などのことです。
- オブジェクトモード
- オブジェクトを,ポップアップメニューやトラッカーで操作できるモードです。
- オフセット
- 元の形状に相似した図形を作成することです。元の形状からの距離(オフセット量)によって大きさが決まります。
- オペランドメニュー
- コマンドのオペランドの入力方法を決めるオペランドコマンドを表示したメニューです。
(カ行)- ガーベジ処理
- 要素削除などでできた空き領域を圧縮する処理のことです。システムが自動的にガーベジ処理を実行し,実行中にはメッセージを出力します。ただし,ユーザプログラムをメインとしてプログラムを作成している場合,ガーベジ処理は実行されません。
- ガイダンス
- コマンドを実行するために必要なオペランドの入力指示の案内をするものです。
- 画素
- 形状などを表現するための画像の最小単位です。ピクセルともいいます。単位面積当たりのピクセル数が多いほど,表示精度が良くなります。
- 活性図面
- 現在操作の対象となる図面のことです。活性図面は,活性ビューポートに表示されています。
- 活性層
- 形状や寸法などのデータの追加,参照,および修正ができる状態である層のことをいいます。
- 活性ビューポート
- 現在操作の対象となっているビューポートのことです。白色で表示されます。
- 局所座標軸
- 立体図で面図を定義するときに,固定座標軸では定義できない部分を定義するための座標軸のことをいいます。
- 局所面図
- 立体図とする二次元形状を局所座標軸で定義した面図のことです。
- 形状層
- 図形,および形状要素を表示する層です。
- 形状要素
- 直線や円弧などの基本的な線分のことで,形状を操作するときの最小の単位です。
- 形状要素によって構成されている長方形や多角形のことを図形といいます。
- 更新図面(部品)
- 更新モードでオープンした図面(部品)のことです。
- 拘束点
- オペランドメニューの「自動」で交点,または延長点を指定するときに,基準になる点のことです。
- ロケータカーソルの付近にある要素上の点か,直前に入力した点が拘束点になります。
- 候補点
- オペランドメニューの「自動」で,次に入力する点の候補になっている点のことです。候補点には,要素の端点や中点などの種類があり,ロケータカーソルの位置によって切り替わります。
- 項目ID
- 表項目に付ける番号のことです。項目に連続して文字列を入力するときに使います。なお,項目IDは,画面上には表示されますが,印刷されません。
- コマンドエリア
- 選択したコマンドの名称,およびガイダンスに従って入力したパラメタの値を表示する領域です。
- コマンドモード
- オブジェクトモードに対して,ビジュアル・アイコンからコマンドを選択してパラメタを入力するモードです。
(サ行)- 再描画
- 画面上をリフレッシュ処理することです。再描画コマンドは,メニューバーにあります。
- 参照図面(部品)
- 参照モードでオープンした図面(部品)のことです。
- 参照層
- 形状や寸法などのデータの参照,および修正ができる状態である層のことをいいます。
- 指示位置
- E種パラメタ,およびP種パラメタで,マウスのボタンをクリックしたときにカーソルが置かれていた位置のことです。
- 実行可能モード
- 該当する処理モードで,コマンドが実行できるかどうかを設定しているモードです。
- 尺度
- 図面を作画する場合の実物に対する大きさの割合のことです。
- 図面を設定する場合に尺度の指定を省略すると,標準で尺度1が設定されます。
- シンボルライブラリ
- シンボルを登録しておくライブラリです。
- 図形
- 要素が集まって構成されているものをいいます。図形は,それぞれ一つの原点を持っています。
- 図面コンバータ
- ほかのCAD製品で作成した図面をHICAD/DRAFT for Windowsで編集できるようにデータを変換したり,HICAD/DRAFT for Windowsで作成した図面をほかのCAD製品で編集できるようにデータを変換したりする機能です。
- 寸法・記号層
- 寸法,および記号を表示する層です。
- 寸法要素
- 寸法を構成する寸法値,寸法線,および寸法補助線のことです。これらはそれぞれ個別に修正したり,変更したりできます。
- 製図層
- 寸法・記号層,注記層,および表層の総称のことです。
- 層ニモニック
- 各層に付いている短縮された英数字の名称のことです。
(タ行)- ダイナミック・トラッキング
- ビジュアル・アドバイザのコマンドで点を入力する際,画面上のロケータカーソルの位置によって,次に入力する点の候補を表示する機能のことです。
- 対話
- 利用者がシステムと1対1で会話的に進めていく処理方法です。
- 注記層
- 注記を表示する層です。
- 定義点
- 形状要素として定義された点のことです。
- 特殊(即時実行)コマンド
- 図面作成中,いつでも実行できるコマンドのことです。
- 再描画などが特殊(即時実行)コマンドです。
- また,キーボードのキーにも割り当てられています。
- トラッカー
- オブジェクトモードで要素を選択した場合に,形状の上に表示される四角い記号です。トラッカーを操作することで形状を修正できます。
- ドラッギング
- 形状の移動,または複写で,指定した形状をロケータカーソルに追従させて操作できる機能です。
- ドラッギング形状
- ドラッギング中に表示される,ロケータカーソルに追従して動く形状のことをいいます。
- トリミング
- 線,円,円弧などの形状要素を引き伸ばしたり,切って短くしたりすることです。
(ナ行)- ネスト部品
- 定義済み部品群をまとめて新しく一つの部品として定義したものです。
- ネットワーク
- 独立して機能している複数のコンピュータを,通信回線によって接続し,相互のコンピュータ資源を共有できるようにするための処理をいいます。
(ハ行)- 配置基準点
- 文字列やシンボルを配置する場合に,ロケータカーソルで指示した配置点と合わせる点です。配置基準点をどこにするかは,文字列を定義したり,編集したシンボルを保管したりするときに指定できます。
- ハイライト表示
- 指示した対象物が,ハイライト(強調)されて表示されることです。
- パターン番号
- 塗りつぶし図形のパターンに設定されている番号です。
- ハッチング
- 指定した要素で囲まれる閉領域を斜線で埋めることをいいます。
- パラメタ種別
- パラメタは,入力する対象によって種類が決まっていて,P種,E種,C種の3種類があります。
- パラメタホールド
- コマンドの実行後も,入力したパラメタの内容を保持する機能です。パラメタの一部を変更して,同じコマンドを実行するときに便利です。
- ビジュアル・アイコン
- ビジュアル・アドバイザのコマンドを選択するためのメニューです。
- ビジュアル・アドバイザ
- HICAD/DRAFT for Windowsのコマンド体系の一つのことです。ビジュアル・アドバイザのコマンドはビジュアル・アイコンから選択します。
- ピックアパーチャサイズ
- ロケータカーソルを中心とした,要素などを指示できる範囲のことです。この範囲は,画素(ピクセル)の数で決まります。
- 非表示層
- 形状や寸法などのデータを表示しない状態である層のことをいいます。
- ビューポート
- 図面を表示する領域です。利用者はこれを任意の大きさに設定・変更できます。
- 表示層
- 形状や寸法などを表示するだけで,作成,参照,および修正ができない状態の層のことをいいます。
- 標準値テーブル
- 図面対応の標準値を格納しているものです。標準値テーブルの内容は,モードを変更するコマンドによって変更できます。
- 標準値ファイル
- HICAD/DRAFT for Windowsの標準値を格納しているファイルです。このファイルの内容は,新規に図面を設定するか,またはモードメニューダイアログのプッシュボタンの標準値を押すと,標準値テーブルに反映されます。
- 標準値変更ファイル
- 標準値ファイルで,一つの項目を定義するために複数の値を設定しなければならない標準値を定義するためのファイルです。
- 表層
- 表を表示する層です。
- プリエコー
- 作画しようとする形状,およびルーラーを使った場合の指示点の入力位置を事前に確認するために表示される線のことをいいます。プリエコーには,ラバーバンドやドラッギング形状などがあります。
(マ行)- マクロ
- 定形的な形状を作画したり,形状の寸法値を変更して新しい形状を作成したりする作業を簡略化して,作業効率を向上させるための機能です。
- メニューカスタマイズ
- マクロ機能で作成したコマンドを,ビジュアル・アイコンに追加したり,削除したりする機能です。
- モード(製図方法)
- HICAD/DRAFT for Windowsで図面を作成するための製図方法です。
(ヤ行)- ユーザカスタマイズ
- システムが提供するユティリティを使ったり,メニューファイルの内容を変更したりして,ユーザが自分の使いやすいように環境を設定することをいいます。
- ユーザ製図層
- ユーザの定義した図形情報を表示する層です。この層は,システムでは操作できません。
- ユーザ属性
- 図面や層などに対してユーザが任意に付けられる情報です。
- 様式図面
- 利用者が作成する図面には,定形的には会社名や図枠などの入ったものがあります。
- 利用者は,このような定形的な様式を任意に作成・保管し,必要なときに図面に設定できます。様式図面とは,この様式を設定した図面のことです。
- 要素
- 図形の構成単位である直線,円,円弧などのことをいいます。
- 要素は操作の最小単位となります。
- 要素種別
- 直線,円,円弧などの要素の種類です。種別は,幾何計算の要素諸元表示コマンドでわかります。
- 要素独立寸法
- 形状要素と対応しない寸法のことです。要素独立寸法では,形状を修正しても寸法記号の形状,および寸法値は変更されません。
(ラ行)- ラバーバンド
- 指示しようとする領域や,作画しようとする形状を確認するためのマウスに追従して表示される線のことです。ラバーバンドには,矩形,直線,および円の3種類があります。
- リプレース保管
- 図面などのデータを保管する場合,ファイル内に同一名称のデータがあるときに,古いデータを無効にして,新しいデータを保管することです。
- ルーラー
- 図面上に表示される直交(X軸,Y軸)の定規のことをいいます。この定規を使って手書きのように図面を作成できます。ルーラーの種類には,基準ルーラー,補助ルーラー,および角度ルーラーがあります。
- ロケータカーソル
- 画面上での位置を表すために,マウスの動きに追従して動く記号です。
- ロック配置
- 部品庫の部品が更新されても,常に更新前(配置したとき)の状態で配置される部品の配置方法のことです。
(ワ行)- ワーク層
- 層ニモニックが0の層(M0,DD0,DN0,DT0)のことをいいます。
- ワーク層に対して,層ニモニックが0以外の層を一般層といいます。
- ワイルドカード
- 特殊文字(パーソナルコンピュータでは*と? )を使って名称を指定することです。
- ワイルドカードで使う特殊文字をワイルドカード文字といいます。