7.2.2 文字サイズ標準値変更ファイル

文字スペースコードの文字サイズを変更するには,文字サイズ標準値変更ファイルを作成します。

文字サイズ標準値変更ファイルのフォーマットを図7-3に示します。

文字サイズ標準値変更ファイルは,ユーザが必要に応じて作成します。

文字サイズ標準値変更ファイルは,標準値エディタのユーザ環境でファイル名を変更できます。標準のファイル名は ¥hicad¥etc¥draft.csp です。

図7-3 文字サイズ標準値変更ファイルのフォーマット

[図データ]

<この項の構成>
(1) パラメタ・識別子
(2) 文字スペースコードの番号の指定
(3) 文字データの指定
(4) 文字サイズの構成・指定例

(1) パラメタ・識別子

文字サイズ標準値変更ファイルに記述するパラメタを表7-4に,文字サイズ標準値変更ファイルに記述する識別子を表7-5に示します。

表7-4 文字サイズ標準値変更ファイルに記述するパラメタ

パラメタ内容設定できる値
sn文字スペースコードの番号1~32
sw文字スペースの幅mm単位
sh文字スペースの高さmm単位
dx文字位置Xmm単位
dy文字位置Ymm単位
cw文字幅mm単位
ch文字高さmm単位
fcフォントスタイル0~3
fnフォント名任意のフォント名

表7-5 文字サイズ標準値変更ファイルに記述する識別子

識別子意味
パラメタの区切り
1行分の区切り
1スペースコードの終了

(2) 文字スペースコードの番号の指定

sn=文字スペースコードの番号;

文字スペースコードの番号
文字スペースコードの番号を指定します。
指定できる範囲は1~32です。
文字スペースコードの番号の定義順は任意です。

(3) 文字データの指定

sw=文字スペースの幅, sh=文字スペースの高さ, dx=文字位置X,
dy=文字位置Y, cw=文字幅, ch=文字高さ
[[, fc=フォントスタイル], fn="フォント名"] ;

文字スペースの幅
文字スペースの幅を実数値(real型)で指定します。
指定する単位はmmです。
文字スペースの高さ
文字スペースの高さを実数値(real型)で指定します。
指定する単位はmmです。
文字位置X
文字位置Xを実数値(real型)で指定します。
指定する単位はmmです。
文字位置Y
文字位置Yを実数値(real型)で指定します。
指定する単位はmmです。
文字幅
文字幅を実数値(real型)で指定します。
指定する単位はmmです。
文字高さ
文字高さを実数値(real型)で指定します。
指定する単位はmmです。
フォントスタイル
TrueTypeフォントを指定する場合に,フォントのスタイルを指定します。
指定できる範囲は,0~3です。
指定を省略すると,0(Regular)が設定されます。
指定できるフォントのスタイルを次に示します。
スタイル
標準(Regular)0
斜体(Italic)1
太字(Bold)2
太字,斜体(Bold, Italic)3
ストロークフォントにする場合,この指定を省略します。
フォント名
フォントの名称を指定します。指定できるのはTrueTypeフォントだけです。
ストロークフォントにする場合,この指定を省略します。

(4) 文字サイズの構成・指定例

文字サイズの各パラメタの構成を次に示します。

[図データ]

スタイルが太字,斜体の“MS P明朝”を文字スペースコード15に指定する例を次に示します。

(設定値)
文字スペースコードの番号 = 15
文字スペースの幅 = 2.0
文字スペースの高さ = 3.4
文字位置X = 0.14
文字位置Y = 0.7
文字幅 = 1.71
文字高さ = 2.0
フォントスタイル = 3
フォント名 = MS P明朝
(ファイル)

sn=15;
sw=2.0,sh=3.4,dx=0.14,dy=0.7,cw=1.71,ch=2.0,fc=3,fn="MS P明朝";
: