5.4.3 ポップアップメニュー

オブジェクトモードでマウスの右ボタンを押すと,オブジェクトを選択している状態によって,ポップアップメニューが表示されます。ポップアップメニューを使って,選択したオブジェクトを操作できます。

<この項の構成>
(1) オブジェクトを選択していない場合
(2) オブジェクトを選択している場合

(1) オブジェクトを選択していない場合

オブジェクトモードでオブジェクトを何も選択していない場合,またはコマンドモードで,マウスの右ボタンを押しながら下方向にドラッグすると,ビューポートに対する次のようなポップアップメニューが表示されます。

[図データ]

ビューポートに対するポップアップメニューの内容を次に示します。

取消
直前に実行したコマンドを取り消して,コマンド実行前の状態に戻します。
再実行
取消で取り消したコマンドを再実行します。
次要素
現在選択している要素の次に,ロケータカーソルに近い要素を選択します。
後退
一つ前の文字やパラメタを削除します。
再描画
図面の表示をリフレッシュします。
標準
拡大や移動などをしたビューポートを標準図面に戻します。
拡大
指定したビューポート上の領域を拡大して表示します。操作方法の詳細については,「3.4.2 ウィンドウ拡大」を参照してください。
全面
指定したビューポートを図面の表示領域いっぱいに表示します。
削除
ビューポートを削除します。

(2) オブジェクトを選択している場合

オブジェクトモードで,層,図形,要素などのオブジェクトを選択している場合,マウスの右ボタンを押すと,次のようなポップアップメニューが表示されます。

[図データ]

上の例は,文字を選択した場合に表示されるポップアップメニューです。表示されるメニューは,現在選択しているオブジェクトに対して有効なものです。複数のオブジェクトを選択している場合は,すべてのオブジェクトに対して有効なメニューが表示されます。

オブジェクトを選択している場合のポップアップメニューの内容を次に示します。

次要素
現在選択している要素の次に,ロケータカーソルに近い要素を選択します。
後退
一つ前の文字やパラメタを削除します。
拡大
指定したビューポート上の領域を拡大して表示します。操作方法の詳細については,「3.4.2 ウィンドウ拡大」を参照してください。
移動
移動基準点を入力すると,選択された要素がドラッグ状態になり,マウスの左ボタンを押すと移動します。
複写
複写基準点を入力すると,選択した要素がドラッグ状態になり,マウスの左ボタンを押すと複写します。
削除
選択したオブジェクトを削除します。
非表示
選択したオブジェクトを非表示にします。
編集
文字列を編集します。文字,寸法値,または表項目を選択している場合に表示されます。また,複数のオブジェクトを選択している場合は非活性になります。
一般図形化
一般図形化コマンドを実行します。図形だけを選択している場合に表示されます。一般図形化コマンドの詳細については,マニュアル「製図システム HICAD/DRAFT for Windows コマンド編」を参照してください。
図形修正禁止
図形修正禁止コマンドを実行します。図形だけを選択している場合に表示されます。図形修正禁止コマンドの詳細については,マニュアル「製図システム HICAD/DRAFT for Windows コマンド編」を参照してください。
属性変更
選択したオブジェクトの属性変更ダイアログを順に表示します。