3.14.5 検索結果を取得する条件
検索した結果の文書をテキストデータベースから取得するための条件式について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 形式
- (2) オプション
- (3) 注意事項
- (4) 指定例
(1) 形式
ファイル名,{集合情報,outd(出力文書指定)|sdid(文書ID指定)}
〔,tsize(文書範囲指定)〕
(2) オプション
- ファイル名
- 取得する文書の検索対象ファイル名または関連情報ファイル名を指定します。
- 集合情報
- 出力する文書の集合の形式を,次の形式で指定します。
- set(検索結果集合ID)〔,SCORE〕
- set(検索結果集合ID)
- 出力する文書が属する検索結果集合のIDを指定します。このとき,TS2SORT関数の実行結果である検索結果集合IDを指定しておくと,TS2DISPLAY関数実行時にソートされた順番で文書を取得できます。
- SCORE
- TS2MFIND関数またはTS2MCONCEPT関数でのランキング検索の結果を基に文書が出力されます。したがって,SCOREを指定する場合は,ランキングオプションを指定したTS2MFIND関数またはTS2MCONCEPT関数が実行されている必要があります。
- SCOREで指定した情報がソートされるかは,TS2MFIND関数またはTS2MCONCEPT関数のランキングオプションの指定によって決まります。
- 出力文書指定
- 出力する文書を,次の形式で指定します。
- ALL
- 検索結果集合またはランキング検索の結果に含まれる,すべての文書が出力されます。
- 番号1-番号2
- 検索結果集合またはランキング検索の結果に含まれる,番号1番目から番号2番目までの文書が出力されます。番号とは,検索結果集合またはランキング検索の結果で何番目の文書かを示します。
- 番号〔〔,番号〕…〕
- 番号に指定した文書が出力されます。番号とは,検索結果集合またはランキング検索の結果で何番目の文書かを示します。
- 文書ID指定
- 出力する文書の文書IDを,次の形式で指定します。
- 文書ID〔〔,文書ID〕…〕
- 指定された文書IDに応じた文書が出力されます。
- 文書ID1-文書ID2
- 文書ID1から文書ID2までの文書IDに応じた文書が出力されます。
- 文書範囲指定
- 出力する文書の範囲をバイト数で指定します。形式は次のとおりです。
- 位置-
- 指定した位置以降の文書が出力されます。
- 〔-〕位置
- 指定した位置までの文書が出力されます。
- 位置-位置
- 指定した位置の範囲での文書が出力されます。
(3) 注意事項
- TS2MDISPLAY関数で取得した文書をWindowsの環境などで出力すると,表示が不正になる場合があります。これは,TS2MDISPLAY関数で取得した文書の改行コード(0x0a)とWindowsの環境での改行コード((0x0d)+(0x0a))が異なるためです。必要に応じて,文書の改行コードを変換して出力してください。
(4) 指定例
- 検索結果集合ID10の集合に含まれる文書を,「本文」ファイルから出力する
本文,set(10),outd(ALL)
- ランキング検索で得た結果に含まれる文書のうち,上位50文書を「見出し」ファイルから出力する
見出し,RANK,outd(1-50)
- 検索結果集合ID10の集合に含まれる文書のうち,先頭20バイトを「本文」ファイルから出力する
本文,set(10),outd(ALL),tsize(-20)
- 文書ID15の文書を,「記事」ファイルから出力する
記事,sdid(15)