5.2.3 その他の起動方法

HITSENSER5 Web起動時に,URLに次の情報を指定できます。

これらの情報を指定した場合,次のような利用ができます。

<この項の構成>
(1) URLの指定方法
(2) URLの指定例
(3) 表示例
(4) [分析環境]タブの設定との関係

(1) URLの指定方法

HITSENSER5 Web起動時にユーザID,分析情報ファイル名などを指定する場合,次のようにURLを指定します。

hs5web.aspファイルはサンプルとして提供しています。URLでユーザIDなどの情報を指定する必要がない場合は,hs5web.aspファイルを移動するなどして仮想ディレクトリで参照できないようにすることを推奨します。

書式
  • ROLAPの場合
    http://(Webサーバのドメイン名)/(エイリアス名)/hs5web.asp?UserID=[ユーザID]&HS5File=[分析情報ファイル名]&DrillDownView=[ビューア名]&DrillDownDimension=[次元名1,次元名2,…次元名n]&DrillDownMember=[第1階層メンバ名/第2階層メンバ名/…/メンバ名1,第1階層メンバ名/第2階層メンバ名/…/メンバ名2,…,第1階層メンバ名/第2階層メンバ名/メンバ名m]&DrillDownActiveMember=メンバ名1,メンバ名2,…メンバ名m&SaveCheck=[on|off]
  • MOLAPの場合
    http://(Webサーバのドメイン名)/(エイリアス名)/hs5web.asp?UserID=[ユーザID]&HS5File=[分析情報ファイル名]&DrillDownView=[ビューア名]&DrillDownDimension=[次元名1,次元名2,…次元名n]&DrillDownMember=[メンバ名1,メンバ名2,…メンバ名m]&DrillDownActiveMember=メンバ名1,メンバ名2,…メンバ名m&SaveCheck=[on|off]
引数
UserID
ユーザIDを半角20文字以内で指定します。ユーザIDの指定は,省略できます。次に示す文字は,使用できません。
[ ] + = , / * ? " < > | ¥ :
HS5File
HITSENSER5 マネージャで管理している分析情報ファイル名を半角127文字以内で指定します。分析情報ファイル名の指定は,省略できます。分析情報ファイル名の指定を省略した場合,ログイン時の初期状態となります。次に示す文字は,使用できません。
/ * ? " < > | ¥ :
DrillDownView
表示するビューア名を一つ指定します。指定できるビューアは,階層表又は階層グラフのビューアだけです。明細表のビューアを指定した場合は,分析情報ファイル保存時のビューアが表示されます。ビューア名の指定を省略した場合,ドリルダウン及びメンバの選択は,実行されません。
DrillDownDimension
ドリルダウンする次元名(キー次元の名称)を一つ以上指定します。複数の次元名を指定する場合は,半角のコンマ(,)で区切ります。次元名の指定を省略した場合は,ドリルダウン及びメンバの選択は,実行されません。
DrillDownMember
ドリルダウンするメンバ名を一つ以上指定します。複数のメンバ名を指定する場合は,半角のコンマ(,)で区切ります。メンバ名の指定を省略した場合は,ドリルダウン及びメンバの選択は,実行されません。
ROLAPの場合は,最上位のメンバから指定してください。この場合,各階層のメンバ名を半角のスラッシュ(/)で区切ります。
DrillDownActiveMember
DrillDownDimensionで指定した次元がページ軸に割り当てられている場合,メンバを選択して表示するときに指定します。複数指定する場合,「,」で区切る必要があります。選択できるメンバは,DrillDownMemberによってページ軸(グラフの場合,項目軸と凡例軸の二つ目以降の次元も対象となる)に割り当てられたメンバです。
メンバが割り当てられていない場合,DrillDownActiveMemberでのメンバ名の指定は無視されます。
メンバ名の指定を省略した場合,各次元の先頭メンバを表示します。
SaveCheck
SaveCheckに「on」を指定した場合,HITSENSER5 Web終了時にビューアが存在しているときに,保存確認のダイアログを表示します。「off」を指定した場合は表示しません。「on」又は「off」の指定を省略した場合,開いている分析環境の保存確認のダイアログを表示します。このパラメタ自体を省略した場合,[オプション]ダイアログの[分析環境]タブの[分析環境の保存を確認するメッセージの表示/非表示の設定]の設定内容に従います。
注意
  • 指定できるユーザIDは,HITSENSER5のマネージャのユーザ管理情報に登録されているものです。
  • ユーザIDを指定した場合,指定したユーザIDのパスワードは無視されます。
  • ビューア名は,一つだけ指定できます。ただし,分析情報ファイルに複数のビューアがあっても問題ありません。その中の一つを指定するものとします。
  • 指定したビューアの表示状態(最大,最小,標準,非表示)は変更しません。分析情報ファイルを保存したときのビューアの表示状態となります。
  • 次元名を指定する場合,すべての次元を指定する必要はありません。
  • 指定された次元以外の次元については,分析情報ファイルを保存したときのメンバの表示状態となります。
  • ユーザID,分析情報ファイル名,ビューア名,次元名,及びメンバ名に空白が含まれている場合,指定内容を必ずダブルクォーテーションで囲んでください。指定例については,「(2) URLの指定例」を参照してください。
  • ユーザID,分析情報ファイル名,ビューア名,次元名,及びメンバ名に「#」,「%」,「&」が含まれている場合,次のように指定してください。指定例については,「(2) URLの指定例」を参照してください。
    #:%23,%:%25,&:%26
  • 指定する分析情報ファイル名は,HITSENSER5のマネージャで管理していて,かつ使用するユーザが分析情報ファイルを開く権限を持っている必要があります。
  • 半角のコンマ(,)を含む次元名及びメンバ名は,指定できません。
  • 複数の次元及びメンバを指定する場合,指定する次元とメンバの順序を対応させてください。次元名及びメンバ名に空白が含まれている場合,全体を「"」で囲む必要があります(例:DrillDownMember="戸塚区,1999年 01")。また,リンクから実行する場合,「"」の代わりに「&quot;」で囲んで記述できます(例:DrillDownMember=&quot;戸塚区,1999年 01&quot;)。
  • 同一次元内の複数のメンバを指定した場合,最初に指定したメンバだけが有効となり,それ以外のメンバの指定は無視されます。
注※ 
エイリアス名については,「3.5.2 仮想ディレクトリの作成」を参照してください。

(2) URLの指定例

指定方法には,次の二つの方法があります。

それぞれの方法について次に説明します。

(a) 分析情報ファイル名指定の場合

キー次元及びメンバ構成が次のような場合のURLの指定例を示します。

[図データ]

ユーザID「hitachi」を指定する場合
http://(Webサーバのドメイン名)/(エイリアス名)/hs5web.asp?UserID=hitachi
ユーザID「hitachi」と分析情報ファイル名「地区別売上分析」を指定する場合
http://(Webサーバのドメイン名)/(エイリアス名)/hs5web.asp?UserID=hitachi&HS5File=地区別売上分析
ユーザID「hitachi」と分析情報ファイル名「地区別売上分析」を指定し,保存確認のダイアログを表示しない場合
http://(Webサーバのドメイン名)/(エイリアス名)/hs5web.asp?UserID=hitachi&HS5File=地区別売上分析&SaveCheck=off
戸塚区の売上分析を表示する場合
  • ROLAPの場合
    http://(Webサーバのドメイン名)/(エイリアス名)/hs5web.asp?UserID=hitachi&HS5File=地区別売上分析&DrillDownView=横浜市売上分析&DrillDownDimension=販売店&DrillDownMember=横浜市/戸塚区
  • MOLAPの場合
    http://(Webサーバのドメイン名)/(エイリアス名)/hs5web.asp?UserID=hitachi&HS5File=地区別売上分析&DrillDownView=横浜市売上分析&DrillDownDimension=販売店&DrillDownMember=戸塚区
戸塚区の1999年度の売上分析を表示する場合
  • ROLAPの場合
    http://(Webサーバのドメイン名)/(エイリアス名)/hs5web.asp?UserID=hitachi&HS5File=地区別売上分析&DrillDownView=横浜市売上分析&DrillDownDimension=販売店,販売時期&DrillDownMember=横浜市/戸塚区,全期間/1999年
  • MOLAPの場合
    http://(Webサーバのドメイン名)/(エイリアス名)/hs5web.asp?UserID=hitachi&HS5File=地区別売上分析&DrillDownView=横浜市売上分析&DrillDownDimension=販売店,販売時期&DrillDownMember=戸塚区,1999年
ユーザID及び分析情報ファイル名に空白を含む場合
ユーザID及び分析情報ファイル名に空白が含まれている場合,「"」で囲みます。
http://(Webサーバのドメイン名)/(エイリアス名)/hs5web.asp?UserID="hitachi taro"&HS5File="2002年度 地区別売上分析"
分析情報ファイル名称に「#」を含む場合(分析情報ファイル名が「2002年度地区別売上#01」の場合)
ユーザID及び分析情報ファイル名に「#」,「%」,「&」が含まれている場合,それぞれ「%23」,「%25」,「%26」と置き換えます。
http://(Webサーバのドメイン名)/(エイリアス名)/hs5web.asp?UserID="hitachi taro"&HS5File="2002年度 地区別売上%2301"
(b) ビューア名及びメンバ名指定の場合

キー次元及びメンバ構成が次のような場合のURLの指定例を示します。

[図データ]

戸塚区の売上分析を表示する場合
  • ROLAPの場合
    http://(Webサーバのドメイン名)/(HITSENSER5 Webを起動するエイリアス名)/hs5web.asp?
    UserID=hitachi&HS5File=地域別売上分析&
    DrillDownView=横浜市売上分析&
    DrillDownDimension=販売店&
    DrillDownMember=横浜市/戸塚区
  • MOLAPの場合
    http://(Webサーバのドメイン名)/(HITSENSER5 Webを起動するエイリアス名)/hs5web.asp?
    UserID=hitachi&HS5File=地域別売上分析&
    DrillDownView=横浜市売上分析&
    DrillDownDimension=販売店&
    DrillDownMember=戸塚区
戸塚区の1999年度の売上分析を表示する場合
  • ROLAPの場合
    http://(Webサーバのドメイン名)/(HITSENSER5 Webを起動するエイリアス名)/hs5web.asp?
    UserID=hitachi&HS5File=地域別売上分析&
    DrillDownView=横浜市売上分析&
    DrillDownDimension=販売店,販売時期&
    DrillDownMember=横浜市/戸塚区,全期間/1999年
  • MOLAPの場合
    http://(Webサーバのドメイン名)/(HITSENSER5 Webを起動するエイリアス名)/hs5web.asp?
    UserID=hitachi&HS5File=地域別売上分析&
    DrillDownView=横浜市売上分析&
    DrillDownDimension=販売店,販売時期&
    DrillDownMember=戸塚区,1999年
戸塚店の1999年第3四半期の売上分析を表示する場合
  • ROLAPの場合
    http://(Webサーバのドメイン名)/(HITSENSER5 Webを起動するエイリアス名)/hs5web.asp?
    UserID=hitachi&HS5File=地域別売上分析&
    DrillDownView=横浜市売上分析&
    DrillDownDimension=販売店,販売時期&
    DrillDownMember=横浜市/戸塚区,全期間/1999年
    DrillDownActiveMember=戸塚店,1999年第3四半期
  • MOLAPの場合
    http://(Webサーバのドメイン名)/(HITSENSER5 Webを起動するエイリアス名)/hs5web.asp?
    UserID=hitachi&HS5File=地域別売上分析&
    DrillDownView=横浜市売上分析&
    DrillDownDimension=販売店,販売時期&
    DrillDownMember=戸塚区,1999年&
    DrillDownActiveMember=戸塚店,1999年第3四半期

(3) 表示例

「(2)(b) ビューア名及びメンバ名指定の場合」で示した指定例の表示例を示します。

図5-6 戸塚区の売上分析を表示する場合の表示例

[図データ]

図5-7 戸塚区の1999年度の売上分析を表示する場合

[図データ]

図5-8 戸塚店の1999年第3四半期の売上分析を表示する場合

[図データ]

(4) [分析環境]タブの設定との関係

HITSENSER5 Webの[ツール]-[オプション]から開く[オプション]ダイアログの[分析環境]タブで,起動時にログインするユーザID,開く分析情報ファイル名,及び保存確認ダイアログの表示/非表示を指定できます。

URLにユーザID,分析情報ファイル名,及び保存確認ダイアログの表示/非表示を指定した場合,起動時のオプションの設定([分析環境]タブの設定)よりも,URLへの指定が優先されます。

URLへのユーザID,分析情報ファイル名,及び保存確認ダイアログの表示/非表示の指定と,[分析環境]タブの設定との関係を次に示します。

表5-1 [分析環境]タブとユーザIDの関係(URL)

[分析環境]タブの「ユーザ情報」の「ログインダイアログを表示しない」URLへのユーザIDの指定
ありなし
チェックする
(ログインダイアログを表示しない)
URLに指定したユーザIDでログインする[分析環境]タブの「ユーザ情報」で指定したユーザIDでログインする
チェックしない
(ログインダイアログを表示する)
URLに指定したユーザIDでログインするログインダイアログが表示される

表5-2 [分析環境]タブと分析情報ファイル名の関係(URL)

[分析環境]タブの「起動時の設定」の「起動時に指定した分析情報ファイルを開く」URLへの分析情報ファイル名の指定
ありなし
チェックするURLに指定した分析情報ファイルが開く[分析環境]タブの「起動時の設定」で指定した分析情報ファイルが開く
チェックしないURLに指定した分析情報ファイルが開く分析情報ファイルは開かない

表5-3 [分析環境]タブと保存確認ダイアログの関係(URL)

[分析環境]タブの「分析環境を閉じるときに保存確認を行う」URLへの保存確認ダイアログの表示/非表示の指定
onoffなし
チェックする保存確認ダイアログを表示する保存確認ダイアログを表示しない保存確認ダイアログを表示する
チェックしない保存確認ダイアログを表示する保存確認ダイアログを表示しない保存確認ダイアログを表示しない