ODBCドライバに対して,リレーショナルデータベースへ接続するための設定が必要です。使用できるODBCドライバは次のとおりです。
- HiRDB又はHiRDB on XDM(XDM/RD E2)接続時
- DBPARTNER ODBC Driver(DBP/Server Driver32 WSC)
- HiRDB ODBC Driver(HiRDB 32bit Driver)
- ORACLE,Microsoft SQL Server又はDIAPRISM接続時
- DBPARTNER ODBC Driver(DBP/Server Driver32 WSC)
HiRDB ODBC Driverを使用してHiRDB又はHiRDB on XDM(XDM/RD E2)と接続する場合は,HiRDBのマニュアルを参照してください。
- ポート番号の登録
- DBPARTNER ODBC Driverを使用するためには,DABrokerが使用するポート番号を指定する必要があります。「Windowsインストール先フォルダ¥system32¥drivers¥etc」フォルダの中のWindowsが管理するservicesファイルに,次のポート番号を定義してください。省略値は,40179です。
- サービス名:DBPARTNER_SV
- ポート番号:DABrokerが使用するポート番号
- 通信プロトコル種別:tcp
- (例)
DBPARTNER_SV 40179/tcp
ODBCドライバの設定画面では,次に示す項目を設定します。
- データソース名:
- 任意の名称を入力します。
- ホスト名称:
- 接続先のDABrokerが配置されているホスト名,又はIPアドレスを入力します。
- 接続データベース:
- 接続するリレーショナルデータベースを選択します。
- データベース識別子:
- 接続データベースにHiRDBを指定した場合
- 接続先のHiRDBが使用するポート番号を半角数字で入力します。省略すると,DABrokerが配置されているマシンのHIRDB環境変数であるPDNAMEPORTの値が仮定されます。
- 接続データベースにHiRDB on XDM(XDM/RD E2)を指定した場合
- DBコネクションサーバのサーバスケジュール番号を半角数字で入力します。詳細については,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 6 XDM/RD E2 接続機能」を参照してください。
- 接続データベースにORACLEを指定した場合
- 接続先のORACLEがDABrokerとは別マシンに配置されている場合は,DABrokerが使用するORACLEのリスナー名を入力します。省略すると,DABrokerが配置されているマシンのORACLE_SIDの値が仮定されます。
- ORACLEとDABrokerが同じマシンに配置されている場合は,指定する必要はありません。
- 接続データベースにMicrosoft SQL Serverを指定した場合
- DABrokerがインストールされているマシンのシステムDSNに設定したSQLサーバのデータソース名を入力します。この値は省略できません。
- データベースホスト名:
- 接続するデータベースにHiRDBを指定した場合
- HiRDBのホスト名(PDHOST)を指定します。
- 接続するデータベースにHiRDB on XDM(XDM/RD E2)を指定した場合
- DBコネクションサーバのホスト名又はIPアドレスを指定します。詳細については,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 6 XDM/RD E2 接続機能」を参照してください。
- 送受信領域サイズ:
- データ検索で使用する送受信用領域のサイズとして,2048を指定してください。
図3-19 ODBCドライバの設定例
![[図データ]](figure/zu03b001.gif)
ROLAPの場合,HITSENSER5 Webからリレーショナルデータベースへ接続するための設定をします。この設定は,[HITSENSER5 Web環境定義]ダイアログで設定します。[HITSENSER5 Web環境定義]ダイアログは,タスクバーから[スタート]-[プログラム]-[HITSENSER5 Web]-[環境定義]を選択して表示します。
[HITSENSER5 Web環境定義]ダイアログは,[Cosmicubeサーバ],[Cosmicube RPC],[Cosmicubeセッション],[RDBセッション],[RDB最大抽出件数],[オプション情報の管理方法],[アクセスログ出力],及び[RDB抽出タイムアウト]タブの八つのタブで構成されます。ここでは,[RDBセッション]タブ,[RDB最大抽出件数]タブ,及び[RDB抽出タイムアウト]タブで設定する内容について説明します。ほかのタブの設定はデフォルト値のままでかまいません。
図3-20 [RDBセッション]タブ
![[図データ]](figure/zu030650.gif)
- 最大数 ~<符号なし整数>《1~500》
- WWWサーバ上で同時に接続できるユーザの最大数を指定します。指定する数はリレーショナルデータベースへの接続数です。デフォルト値は「100」です。セッションの上限を超えた場合,Webクライアントに次のメッセージが表示されます。
- 「もう一度時間をおいて実行してください」
- 監視間隔 ~<符号なし整数>《1~120》(単位:分)
- セッションの接続監視間隔を指定します。デフォルト値は「10」です。HITSENSER5 Webは監視間隔で指定した時間ごとにリレーショナルデータベースのセッションを監視します。
- タイムアウト時間 ~<符号なし整数>《1~120》(単位:分)
- セッション接続時間の最大値を指定します。デフォルト値は「60」です。HITSENSER5 Webは,接続監視時,最後にアクセスした時間からの経過時間がタイムアウト時間を超えている場合,リレーショナルデータベースとの接続を強制的に終了させます。
図3-21 [RDB最大抽出件数]タブ
![[図データ]](figure/zu030655.gif)
ROLAPの場合,WebサーバからWebクライアントに送信されるリレーショナルデータベースの抽出件数が多くなると,Webサーバ及びWebクライアントのマシンに負荷が掛かります。そのため,[RDB最大抽出件数]タブで,WebサーバからWebクライアントに送信するリレーショナルデータベースの抽出件数の上限値を設定することができます。
- 最大抽出件数を指定する
- 最大抽出件数を指定する場合,チェックします。デフォルトは最大抽出件数を指定していません。
- 指定件数 ~<符号なし整数>《1~2,147,483,647》
- 「最大抽出件数を指定する」をチェックすると,リレーショナルデータベースから抽出するレコード件数の上限値を指定できます。「最大抽出件数を指定する」をチェックしてから,「指定件数」に抽出する件数を指定してください。
図3-22 [RDB抽出タイムアウト]タブ
![[図データ]](figure/zu030656.gif)
- RDB抽出タイムアウトを設定する
- RDB抽出時のHITSENSER5 Webとデータベース間のタイムアウト時間を設定する場合は,チェックします。デフォルトはRDB抽出タイムアウトを設定しません(チェックボックスはチェックされていません)。
- 監視間隔 ~<符号なし整数>《1~30》(単位:分)
- RDB抽出タイムアウトの監視間隔を設定します。デフォルト値は「10」です。HITSENSER5 Webは,設定した時間ごとにRDBデータの抽出処理時間がタイムアウト時間を超えていないか監視します。
- タイムアウト時間 ~<符号なし整数>《10~360》(単位:分)
- RDB抽出タイムアウトの最大値を設定します。デフォルト値は「60」です。HITSENSER5 Webは,RDBデータの抽出処理時間が設定したタイムアウト時間を超えた場合,データベースとの接続を強制的に切断します。
- RDB抽出タイムアウトの対象となる操作について
- RDB抽出タイムアウトは,ROLAPで分析対象データのRDBデータ抽出を行う操作をした場合に有効になります。
- 次のRDBデータの抽出では,RDB抽出タイムアウトは無効になります。
- ROLAP環境情報をRDBで管理した場合のROLAPへのアクセス
- HITSENSER5 管理情報をRDBで管理した場合のHITSENSER5管理情報のアクセス
- ドリルスルー機能