分析対象データは,3次元以上の多次元の構造を持ちます。例えば,3次元で構成される分析対象データは,キューブ(立方体)としてイメージできます。3次元の分析対象データから階層表や階層グラフを作成する場合,階層表,階層グラフはキューブの特定の面を表示するものとイメージできます。
一方,明細表は特定の次元の内容を一覧表示するものとしてイメージできます。一覧表示された内容は,ほかの次元を条件にして表示を絞り込むことができます。
例えば,"販売店","商品","販売時期"の三つのキー次元で構成された分析対象データがあるとします。これから階層表,階層グラフを作成すると,次のようになります。次の図では,キューブの"商品"と"販売店"の面を階層表,階層グラフで表示するイメージを示しています。
図2-3 分析対象データと階層表,階層グラフの関係
なお,階層表と階層グラフは互いに変換できます。この図で,階層表の「行軸」,「列軸」,「ページ軸」はそれぞれ,階層グラフの「項目軸」,「凡例軸」,「ページ軸」に対応しています。階層表,階層グラフ間の変換時にも,各軸はこのように対応します。
また,同じ分析対象データから明細表を作成すると,次のようになります。次の図では,"商品"次元の一覧を明細表で表示するイメージを示しています。
図2-4 分析対象データと明細表の関係