4.5.2 セッション管理モジュールの作成

外部プログラムが登録するDLLのインタフェースは,Cインタフェースです。コンパイラは,Microsoft Visual C++ 6.0(日本語版)を使用することを前提としています。

<この項の構成>
(1) ユーザ情報取得関数(Cプログラム用)
(2) プロジェクトの設定

(1) ユーザ情報取得関数(Cプログラム用)

(a) 機能

セッションIDからHITSENSER5 Webの認証で使用するユーザIDとパスワードを返します。ユーザID,パスワード,及びエラーメッセージ文字列を返す領域は,それぞれ呼び出し側「HITSENSER5 Web」で256バイトが必要です。

(b) 形式

int WINAPI hs5_GetUserInfoFromSessionID (
char *pSessionID,      // [IN]  セッションID
char *pUserID,        // [OUT] ユーザID返却用領域のアドレス
char *pPassword,      // [OUT] パスワード返却用領域のアドレス
char *pErrorText      // [OUT] エラーメッセージ文字列返却用領域のアドレス
);

(c) 引数
(d) 戻り値
戻り値説明
0正常
0以外エラー(ユーザ任意のエラーコード)

(2) プロジェクトの設定

Microsoft Visual C++ 6.0(日本語版)では次のようにプロジェクトを設定します。

  1. 「C/C++」タブを選択する
  2. 「コード生成」カテゴリを選択する
  3. 「使用するランタイムライブラリ」設定欄で,マルチスレッド(DLL)を設定する
    デバッグ版の場合は,マルチスレッド(DLL,デバッグ)を設定します。
注意
  • セッション管理モジュールをマルチスレッドの環境で使用する場合,同時に複数のスレッドから呼び出すことがあります。
  • DLLエクスポートをする場合,セッション管理モジュールは,Win32 APIのGetProcAddress()関数を使用して呼び出すため,モジュール定義ファイル(.DEFファイル)を使用してhs5_GetUserInfoFromSessionID()関数をエクスポートしてください。