4.2.2 MOLAPをする場合の接続ユーザ数,接続期間の変更

MOLAPの場合,接続ユーザ数及び接続期間はCosmicubeの設定に依存するため,Cosmicubeでの設定を確認した後に設定してください。

HITSENSER5 WebがCosmicubeと接続するときの接続ユーザ数及び接続期間の設定は,[HITSENSER5 Web 環境定義]ダイアログの[Cosmicubeセッション]タブで設定します。ここでは,[HITSENSER5 Web 環境定義]ダイアログの[Cosmicubeセッション]タブの表示方法を示し,接続ユーザ数及び接続期間の設定方法について説明します。

[HITSENSER5 Web 環境定義]ダイアログの[Cosmicubeセッション]タブの表示
タスクバーから[スタート]-[プログラム]-[HITSENSER5 Web]-[環境定義]を選択して,[HITSENSER5 Web 環境定義]ダイアログを表示します。その後,[Cosmicubeセッション]タブを選択します。

図4-6 [HITSENSER5 Web 環境定義]ダイアログの[Cosmicubeセッション]タブ

[図データ]
<この項の構成>
(1) 接続ユーザ数の設定
(2) 接続期間の設定

(1) 接続ユーザ数の設定

システムで使用するユーザ数の増減に合わせて,接続ユーザ数を設定する方法について説明します。

HITSENSER5 Webで設定する接続ユーザ数は,[HITSENSER5 Web 環境定義]ダイアログの[Cosmicubeセッション]タブで設定します。HITSENSER5 Webで設定する接続ユーザ数は,Cosmicubeで設定する接続ユーザ数を超えた数を設定できません。Cosmicubeの接続ユーザ数を確認してから,HITSENSER5 Webの接続ユーザ数を変更してください。なお,システムで使用するユーザ数がCosmicubeの接続ユーザ数を超える場合には,Cosmicubeの接続ユーザ数を変更した後で,HITSENSER5 Webの接続ユーザ数を設定してください。

  1. Cosmicubeの接続ユーザ数の確認又は変更
    Cosmicubeの接続ユーザ数は,Cosmicubeマネージャクライアントの[環境定義]ダイアログで確認又は変更します。
    [環境定義]ダイアログの表示
    マネージャクライアントの[編集]-[環境定義]メニューを選択します。

    図4-7 [環境定義]ダイアログ

    [図データ]
    [環境定義]ダイアログの[セッション]タブの「同時接続可能ユーザ数」を確認します。必要に応じて値を変更してください。
  2. HITSENSER5 Webの接続ユーザ数の設定
    [HITSENSER5 Web 環境定義]ダイアログの[Cosmicubeセッション]タブの「最大数」を1~500の範囲で設定します。なお,設定する「最大数」は,Cosmicubeの[環境定義]ダイアログの「同時接続可能ユーザ数」以下としてください。Cosmicubeの[環境定義]ダイアログの「同時接続可能ユーザ数」より大きい値を設定した場合,システムを運用しデータベースに接続した時点でエラーとなります。

(2) 接続期間の設定

HITSENSER5 WebがCosmicubeと接続する期間は,HITSENSER5 WebがCosmicubeから情報を取得してから,Webブラウザを終了するまでの期間です。

例えば,HITSENSER5 Webで階層表を新規に作成する場合,[ビューアの形態]ダイアログで表示形態を選択したときに,HITSENSER5 Webは必要な情報を取得するためにCosmicubeに接続します。それ以降,Webブラウザを終了するまでCosmicubeと接続しています。

図4-8 Cosmicubeとの接続期間

[図データ]

Cosmicubeに接続している状態で,通信障害やWebブラウザの障害などが発生した場合,システムではそのユーザがCosmicubeに接続している状態として扱われます。そのため,ユーザがCosmicubeに接続していない状態にもかかわらず,接続状態として継続しているため,システムに負荷が掛かります。

HITSENSER5 Webは,Cosmicubeとの接続状態を監視します。接続状態を監視した結果,Cosmicubeと接続していない状態と判断された場合,最後にCosmicubeにアクセスしてからタイムアウト時間が経過した時点で,HITSENSER5 Webが自動的に接続を解除します。

ここでは,HITSENSER5 WebがCosmicubeと接続している状態かどうかを監視する間隔,及びHITSENSER5 Webが自動的に接続を解除する時間の設定について説明します。なお,設定後はIISを再起動してください。

(a) 接続状態を監視する間隔の設定

HITSENSER5 Webがユーザの接続状態を監視する間隔を[HITSENSER5 Web 環境定義]ダイアログの[Cosmicubeセッション]タブの「監視間隔」に1~120(単位:分)の範囲で設定します。

(b) 自動的に接続を解除する時間の設定

最後にCosmicubeにアクセスした時点から接続を解除するまでの時間を[HITSENSER5 Web 環境定義]ダイアログの[Cosmicubeセッション]タブの「タイムアウト時間」に1~120(単位:分)の範囲で設定します。「タイムアウト時間」経過後にHITSENSER5 Webが接続を監視した結果,接続していない状態と判断された場合は,HITSENSER5 Webが自動的に接続を解除します。

(c) 接続状態が解除された場合のシステムの動作について

HITSENSER5 Webが自動的に接続を解除した場合は,接続を解除されたユーザの接続情報がCosmicubeマネージャクライアントから削除されます。