2.8 ローカルキューブを利用して分析する方法

リレーショナルデータベースから抽出したデータを基に作成されるROLAP用のキューブ情報を,ファイルとしてローカル環境に保存しておくことができます。このローカル環境に保存しておくROLAP用のキューブ情報をローカルキューブといいます。ローカルキューブを利用すると,データベースにアクセスしないでROLAPを実施できるようになります。ローカルキューブの利用イメージを次に示します。

図2-25 ローカルキューブの利用イメージ

[図データ]

ローカルキューブを利用して分析を実施する場合,あらかじめ分析対象データからローカルキューブを作成しておきます。作成したローカルキューブを分析対象のデータとして,ビューアを表示します。

なお,ローカルキューブには,分析データベースの更新が反映されません。そのため,最新のデータを参照したい場合は,ローカルキューブのデータを更新する必要があります。

ローカルキューブ利用上の注意
作成したローカルキューブを利用する場合,設定しているユーザの登録内容は適用できません。そのため,配布したローカルキューブに対するアクセス可否を設定できないので注意してください。
ローカルキューブ利用時の機能制限について
ローカルキューブを利用した分析では,次の機能を使用できません。
  • 表・グラフ形式を指定して複製
  • 項目を変更して複製
  • 表・グラフ形式
  • ドリルスルー
  • 絞り込み条件画面
  • 分析対象データの条件付き複写

ローカルキューブの利用方法については,オンラインヘルプを参照してください。