2.5.2 コマンドとブックメニューの利用例

あるワイン販売店で,主任から支店長への毎月の売上報告に利用した例を紹介します。この例では,支店長が主任に定型処理の登録を依頼しています。

<この項の構成>
(1) 定型処理登録にあたっての条件
(2) 定型処理の登録例1 -コマンドの利用-
(3) 定型処理の登録例2 -ブックメニューの利用-

(1) 定型処理登録にあたっての条件

定型処理を登録するため,支店長は主任に,次のような要求を出しました。

(2) 定型処理の登録例1 -コマンドの利用

そこで,主任はコマンドを利用して,次のような分析環境を登録しました。

図2-19 コマンドの利用例

[図データ]

画面の右側には,支店長の指示にあった分析観点による四つのグラフが表示されています。画面の左側には,支店長の目的に応じた操作ができるボタンが並んでいます。

例えば,支店長が「年齢層別購入金額」のグラフを見たい場合は,画面左側の一番上にある[グラフ「年齢層別購入金額」の表示]ボタンをクリックすれば,画面右側に目的のグラフが表示されます。

しかし,この例のようにボタンがたくさん並ぶと,目的の操作に対応したボタンを見付けにくくなります。支店長がこのことを指摘すると,主任はブックメニューを利用した分析環境を作成しました。

(3) 定型処理の登録例2 -ブックメニューの利用

主任がブックメニューを利用して作成した分析環境を次に示します。

図2-20 ブックメニューの利用例

[図データ]

このブックメニューには,分析観点ごとに四つのタブがあります。それぞれのタブに,必要に応じて操作できるボタンが組み込まれています。

例えば,支店長が「年齢層別購入金額」のグラフを見たい場合は,まずタブ「年齢層別購入金額」を選択します。すると「年齢層別購入金額」に対する操作が集められたページが表示されます。このページの中から[グラフ「年齢層別購入金額」の表示]をクリックすると,画面に目的のグラフが表示されます。