階層表,階層グラフ,及び明細表のキー次元は,階層構造を持ったメンバで構成されます。そこで,階層表,階層グラフ,及び明細表に表示するメンバのレベルを変更して,集計し直すこともできます。キー次元の下位のレベルでの集計は,より詳細なデータを深く掘り下げるイメージとなるため,この操作をドリルダウンと呼びます。反対に,表示しているメンバよりも上位のメンバで集計したデータを表示する操作をドリルアップと呼びます。
階層表では行軸,列軸,ページ軸に割り当てたキー次元に対してドリルダウン,ドリルアップができます。階層グラフでは項目軸,凡例軸,ページ軸に割り当てたキー次元に対してドリルダウン,ドリルアップができます。
次に,"商品"次元に対してドリルダウン,ドリルアップした場合の例を示します。例えば,階層表の行軸(階層グラフでは項目軸)のメンバとしてレベル3の「商品」を表示している場合,レベル2の「衣料」やレベル1の「シャツ」を表示する操作がドリルダウンです。反対の操作がドリルアップになります。階層表と階層グラフのどちらも,ドリルダウンを進めると分析の単位が細かくなっていくのが分かります。
図2-8 ドリルダウン,ドリルアップ(階層表,及び階層グラフの場合)
明細表では,ページに割り当てたキー次元に対してドリルダウン,ドリルアップができます。次に"商品"次元に対してドリルダウン,ドリルアップした場合の例を示します。明細表の場合も,ドリルダウンを進めると分析の単位が細かくなっていくのが分かります。
図2-9 ドリルダウン,ドリルアップ(明細表の場合)