3.6.2 Cosmicubeでの設定(MOLAPの場合)
MOLAPの場合,HITSENSER5 WebからCosmicubeへ接続するための設定をします。この設定は,[HITSENSER5 Web環境定義]ダイアログで設定します。[HITSENSER5 Web環境定義]ダイアログは,タスクバーから[スタート]-[プログラム]-[HITSENSER5 Web]-[環境定義]を選択して表示します。
[HITSENSER5 Web環境定義]ダイアログは,[Cosmicubeサーバ],[Cosmicube RPC],[Cosmicubeセッション],[RDBセッション],[RDB最大抽出件数],[オプション情報の管理方法],[アクセスログ出力],及び[RDB抽出タイムアウト]タブの八つのタブで構成されます。以降,それぞれのタブで設定する内容について説明します。
ダイアログ中の表示内容はデフォルト値になっています。[Cosmicubeサーバ]タブの設定を除いては,デフォルト値のままでかまいません。
- <この項の構成>
- (1) サーバ名,ノード名の設定
- (2) RPCの設定
- (3) Cosmicubeセッションの設定
(1) サーバ名,ノード名の設定
ここでは,HITSENSER5 Webから接続するCosmicubeのサーバ(フロントエンドサーバ(FES)及び辞書サーバ(DDS))の名称及びノード名を設定します。これらは,[HITSENSER5 Web環境定義]ダイアログの[Cosmicubeサーバ]タブで設定します。
図3-23 [Cosmicubeサーバ]タブ
![[図データ]](figure/zu030700.gif)
- FES ノード名 ~<1~15文字の識別子>
- HITSENSER5 Webから接続するCosmicubeのフロントエンドサーバ(FES)のノード名を指定します。システム構成の設定時に,Windowsが管理するhostsファイルで指定した名称を指定してください。
- FES サーバ名 ~<1~7文字の識別子>
- HITSENSER5 Webから接続するCosmicubeのフロントエンドサーバ(FES)のサーバ名称を指定します。システム構成の設定時に,Windowsが管理するservicesファイルで指定した名称を指定してください。
- DDS ノード名 ~<1~15文字の識別子>
- HITSENSER5 Webから接続するCosmicubeの辞書サーバ(DDS)のノード名を指定します。システム構成の設定時に,Windowsが管理するhostsファイルで指定した名称を指定してください。
- DDS サーバ名 ~<1~7文字の識別子>
- HITSENSER5 Webから接続するCosmicubeの辞書サーバ(DDS)のサーバ名を指定します。システム構成の設定時に,Windowsが管理するservicesファイルで指定した名称を指定してください。
(2) RPCの設定
ここでは,HITSENSER5 WebとCosmicubeのサーバとの通信処理での最大応答待ち時間を設定します。最大応答待ち時間は,[HITSENSER5 Web環境定義]ダイアログの[Cosmicube RPC]タブで設定します。
図3-24 [Cosmicube RPC]タブ
![[図データ]](figure/zu030800.gif)
- 最大応答待ち時間(T)
- ~<符号なし整数> ((1~65535))(単位:秒)
- HITSENSER5 WebとCosmicubeサーバ間,CosmicubeサーバとCosmicubeサーバ間で,RPCによって通信する場合の応答待ち時間の最大値を秒単位で指定します。デフォルト値は「600」です。ただし,HITSENSER5 WebとCosmicubeサーバ間,CosmicubeサーバとCosmicubeサーバ間の接続・切断のための最大応答待ち時間は,指定した最大応答待ち時間より短縮される場合があります。
- 指定時間を過ぎても応答がない場合,通信相手のサーバが異常終了したものとみなされます。最大応答待ち時間を小さくし過ぎると,通信相手のサーバからの応答を受け取る前に通信相手のサーバが異常終了したものとみなされることがあるので注意してください。
(3) Cosmicubeセッションの設定
ここでは,HITSENSER5 WebからCosmicubeのサーバ(フロントエンドサーバ(FES)及び辞書サーバ(DDS))へ同時に接続できるセッション数などを設定します。これらは,[HITSENSER5 Web環境定義]ダイアログの[Cosmicubeセッション]タブで設定します。
図3-25 [Cosmicubeセッション]タブ
![[図データ]](figure/zu030900.gif)
- 最大数(X) ~<符号なし整数> ((1~500))(単位:セッション)
- Webサーバに同時に接続できるユーザ(セッション)数の最大値を指定します。デフォルト値は「100」です。ユーザ(セッション)数は,Cosmicubeサーバの[環境定義]ダイアログで指定する「Cosmicubeに同時に接続できるユーザ数」以下になるように,リソースに応じて指定してください。また,ライセンスの制限内で指定してください。
- 監視間隔(T) ~<符号なし整数> ((1~120))(単位:分)
- セッションの接続監視間隔を設定します。デフォルト値は「10」です。HITSENSER5 Webは,ここで設定した間隔でCosmicubeのセッションを監視します。
- タイムアウト時間(O) ~<符号なし整数> ((1~120))(単位:分)
- セッション接続時間の最大値を指定します。デフォルト値は「60」です。HITSENSER5 Webは,接続監視時,最後に接続した時間からの経過時間がここで設定した時間を超えている場合,Cosmicubeとの接続を強制終了させます。