HITSENSER5 Webでは,ROLAPをする場合にDABrokerを使用してデータベースに接続しています。接続ユーザ数及び接続期間は,DABrokerの設定に依存するため,DABrokerでの設定を確認した後に設定してください。
HITSENSER5 Webがデータベースと接続するときのユーザ数及び接続期間の設定は,[HITSENSER5 Web 環境定義]ダイアログの[RDBセッション]タブで設定します。ここでは,接続ユーザ数及び接続期間の設定について説明します。
図4-3 [HITSENSER5 Web 環境定義]ダイアログの[RDBセッション]タブ
システムで使用するユーザ数の増減に合わせて,接続ユーザ数を設定する方法について説明します。
HITSENSER5 Webで設定する接続ユーザ数は,[HITSENSER5 Web 環境定義]ダイアログの[RDBセッション]タブで設定します。なお,HITSENSER5 Webでは,ROLAPをする場合にDABrokerを使用してデータベースに接続しています。そのため,HITSENSER5 Webで設定する接続ユーザ数は,DABrokerの接続ユーザ数を超えた数を設定できません。DABrokerの接続ユーザ数を確認してから,HITSENSER5 Webで接続ユーザ数を変更してください。なお,システムで使用するユーザ数がDABrokerの接続ユーザ数を超える場合には,DABrokerの接続ユーザ数を変更した後で,HITSENSER5 Webのユーザ数を設定してください。
図4-4 [DABroker 動作環境設定]ダイアログ
HITSENSER5 Webがリレーショナルデータベースと接続する期間は,データを検索している期間になります。HITSENSER5 Webの開始及び終了とは関係しません。
例えば,HITSENSER5 Webで階層表を新規に作成する場合,[ビューアの形態]ダイアログで表示形態を選択したときに,HITSENSER5 Webは必要な情報を取得するためにリレーショナルデータベースに接続します。そして,[項目設定]ダイアログが表示されたときに接続を解除します。
図4-5 リレーショナルデータベースとの接続期間
データベースに接続している状態で,通信障害やWebブラウザの障害などが発生した場合,システムではそのユーザがデータベースに接続している状態として扱われます。そのため,ユーザがデータベースに接続していない状態にもかかわらず,接続状態として継続しているため,システムに負荷が掛かります。
HITSENSER5 Webは,データベースとの接続状態を監視します。接続状態を監視した結果,データベースと接続していない状態と判断された場合,最後にリレーショナルデータベースにアクセスしてからタイムアウト時間に設定した時間が経過した時点で,HITSENSER5 Webが自動的に接続を解除します。
ここでは,HITSENSER5 Webでデータを検索している状態かどうかを監視する間隔,及びHITSENSER5 Webが自動的に接続を解除する時間の設定について説明します。なお,設定後はIISを再起動してください。
HITSENSER5 Webがユーザの接続状態を監視する間隔を[HITSENSER5 Web 環境定義]ダイアログの[RDBセッション]タブの「監視間隔」に1~120(単位:分)の範囲で設定します。
最後にデータベースにアクセスした時点から接続を解除するまでの時間を[HITSENSER5 Web 環境定義]ダイアログの[RDBセッション]タブの「タイムアウト時間」に1~120(単位:分)の範囲で設定します。「タイムアウト時間」経過後にHITSENSER5 Webが接続を監視した結果,接続していない状態と判断された場合は,HITSENSER5 Webが自動的に接続を解除します。
接続状態が解除された場合のシステムの動作は,接続を解除するプログラムによって異なります。