4.7.2 Webクライアントの場合
HITSENSER5 Web のトレース情報としてWebクライアントでも通常トレースを取得できます。通常トレースは,常時取得する設定にしておくことで,Webクライアントでの障害が発生したときの調査期間を短縮することができます。
標準設定では,Webクライアントはトレースを取得しません。
- <この項の構成>
- (1) トレース取得モードの設定
- (2) トレースファイルの出力先
(1) トレース取得モードの設定
トレース情報の取得モードには,通常トレースと拡張トレース,そして通信トレースの三つがあります。拡張トレースモードで障害状態を再現することで,詳細なトレース情報がトレースファイルに記録されます。また,通信トレースは通信トレースを取得するだけでなく,通常トレースも出力します。
- トレース情報の取得モードの確認方法
- 次のユーザ環境変数「HS5W_LOG_MODE」に設定されている値を確認してください。
- Wide:拡張トレース
- Net :通信トレース
- Local:通常トレース
次に,トレース取得モードの変更方法を説明します。
(a) 拡張トレースモードへの変更
- Webクライアントのマシン上にトレースファイルを格納するためのフォルダを作成する
ここでは,例として「c:¥hs5trace」というフォルダを作成します。
- ユーザ環境変数に次の値を追加する
- HS5W_LOG_MODE=Wide
- HS5W_LOG_PATH=c:¥hs5trace
HS5W_LOG_PATHには,操作1で作成したフォルダ名を設定してください。
- Internet Explorerから,HITSENSER5 Webにログインする
- 注意
拡張トレースモードでは,トレース情報を多量に出力するため処理が遅くなります。トレース情報の取得が終わったら,必ず通常トレースモードに変更してください。
(b) 通信トレースモードへの変更
- Webクライアントのマシン上にトレースファイルを格納するためのフォルダを作成する
ここでは,例として「c:¥hs5trace」というフォルダを作成します。
- ユーザ環境変数に次の値を追加する
- HS5W_LOG_MODE=Net
- HS5W_LOG_PATH=c:¥hs5trace
HS5W_LOG_PATHには,操作2で作成したフォルダ名を設定してください。
Netは通信トレースを取得するだけでなく,通常トレースも出力します。
- Internet Explorerから,HITSENSER5 Webにログインする
- 注意
- ユーザ環境変数「HS5W_LOG_MODE」が追加されていない場合は,トレースを取得できません。
- 常時通信トレースを取得する場合,ウィルスチェッカの設定によっては,性能に影響を与える場合があります。そのために可能な限り「.DAT」,「.H5L」の種類のファイルを自動ウィルススキャンの対象から外してください。設定方法は,ご使用のウィルスチェッカのマニュアルを参照してください。
- トレース情報の取得が終わったら,必ず通常トレースモードに変更してください。
(c) 通常トレースモードへの変更
- Webクライアントのマシン上にトレースファイルを格納するためのフォルダを作成する
ここでは,例として「c:¥hs5trace」というフォルダを作成します。
- ユーザ環境変数に次の値を追加する
- HS5W_LOG_MODE=Local
- HS5W_LOG_PATH=c:¥hs5trace
HS5W_LOG_PATHには,操作1で作成したフォルダ名を設定してください。
- Internet Explorerから,HITSENSER5 Webにログインする
- 注意
- 常時通常トレースを取得する場合,ウィルスチェッカの設定によっては,性能に影響を与える場合があります。そのために可能な限り「.DAT」,「.H5L」の種類のファイルを自動ウィルススキャンの対象から外してください。設定方法は,ご使用のウィルスチェッカのマニュアルを参照してください。
(2) トレースファイルの出力先
Webクライアントの場合,トレースファイルはWebクライアントのマシン上に作成した「c:¥hs5trace」というフォルダに出力されます。