2.7 条件を付けてデータを分析する方法

ROLAPの場合,既存の分析対象データのキー項目及び分析項目を特定の条件でカテゴライズ(グループ化)し,リレーショナルデータベースに存在しないキー項目を作成し,異なる角度からデータを分析できます。この機能を条件付き複写と呼びます。追加したキー項目は,新規次元に割り当てて新規分析対象データとして使用できます。条件付き複写機能を使えば,「課コード」のキー項目から「部コード」のキー項目を作成したり,「売上高」の分析項目から「売上高ランク」のキー項目を作成したりできます。

例えば,ある商品を特定し,その商品の関西地区と関東地区の販売状況を把握したい場合,「支店別売上分析」という分析対象データの関西及び関東の支店を,関西地区と関東地区にカテゴライズし,別のキー項目とし「地区別売上分析」という分析対象データを作成できます。

図2-24 条件付き複写のイメージ

[図データ]

注1 
条件を付けて複写した分析対象データでは,次の機能が実行できせん。
  • 分析対象データの再作成(項目を変更して複製)
  • 絞り込み条件画面の作成
  • ドリルスルー
注2 
ローカルキューブから抽出したデータは,複写元に指定できません。

条件付き複写は,[データ]-[分析対象データ]-[条件付き複写]メニューを使って実行します。条件を付けてデータを分析する方法については,オンラインヘルプを参照してください。