3.6.1 ユーザ管理情報,及び分析情報ファイル管理情報の場合

ユーザ管理情報,及び分析情報ファイル管理情報は,ファイル又はリレーショナルデータベースで管理します。それぞれの方法について説明します。

<この項の構成>
(1) ファイルで管理する場合
(2) リレーショナルデータベースで管理する場合

(1) ファイルで管理する場合

管理情報をファイルで管理する場合の設定の流れを次に示します。

図3-18 ファイルで管理する場合の設定

[図データ]

(a) フォルダの作成

管理情報をファイルとして格納するため,任意のフォルダを作成しておきます。フォルダの作成にあたっては,管理情報を格納するのに十分な容量を確保してください。

(b) 管理情報の設定

作成したフォルダに管理情報が格納されるよう,設定します。

  1. マネージャの起動
    タスクバーから[スタート]-[プログラム]-[HITSENSER5]-[マネージャ]を選択します。
    [ログイン]ダイアログが表示されます。
  2. ユーザIDとパスワードの入力
    システム管理者のユーザID,パスワードを入力します。最初にマネージャにログインするときは,ユーザIDは「system」と入力してください。パスワードは設定されていないので空欄とします。
    注意
    マネージャにログインするためには,ユーザ権限に「システム管理者」が設定されている必要があります。
    [OK]ボタンを選択すると,マネージャのメインウィンドウが表示されます。
    初めてログインしたときは,[管理情報],[ドリルスルー環境定義],[終了]ボタンだけが選択できます。

    図3-19 マネージャのメインウィンドウ

    [図データ]
  1. [管理情報設定]ダイアログの表示
    マネージャのメインウィンドウで[管理情報]ボタンを選択します。選択すると,[管理情報設定]ダイアログが表示されます。
  2. 管理情報の種類の選択
    [管理情報設定]ダイアログで[HITSENSER5管理情報]タブを選択します。
  3. 管理方法の設定
    [HITSENSER5管理情報]タブで[ファイルで管理]ラジオボタンをチェックします。ダイアログ下部の[ファイルで管理]部分が活性化します。
  4. 接続先の設定
    [ファイルで管理]部分の[管理フォルダ]欄に,「(a) フォルダの作成」で準備した管理フォルダを絶対パスで入力します。

    図3-20 [HITSENSER5管理情報]タブ(ファイルで管理)

    [図データ]

(2) リレーショナルデータベースで管理する場合

管理情報をリレーショナルデータベースで管理する場合の設定の流れを次に示します。なお,この設定をする前に,「3.5.4 管理情報をリレーショナルデータベースで管理する場合の設定」での設定をしてください。

図3-21 リレーショナルデータベースで管理する場合の設定

[図データ]

なお,管理情報の格納先として使用できるリレーショナルデータベースは次の製品です。

ORACLEを使用する場合は,「3.6.1(2)(b) 管理テーブル作成領域の設定」での設定は必要ありません。

(a) 管理情報の設定

システム管理者が,マネージャを起動してリレーショナルデータベースと接続するための設定をします。また,HITSENSER5の管理テーブルを作成します。

  1. マネージャの起動
    タスクバーから[スタート]-[プログラム]-[HITSENSER5]-[マネージャ]を選択します。
    [ログイン]ダイアログが表示されます。
  2. ユーザIDとパスワードの入力
    システム管理者のユーザID,パスワードを入力します。最初にマネージャにログインするときは,ユーザIDは「system」と入力してください。パスワードは設定されていないので空欄とします。
    [OK]ボタンを選択すると,マネージャのメインウィンドウが表示されます。
    注意
    マネージャにログインするためには,ユーザ権限に「システム管理者」が設定されている必要があります。
    初めてログインしたときは,[管理情報],[ドリルスルー環境定義],[終了]ボタンだけが選択できます。

    図3-22 マネージャのメインウィンドウ

    [図データ]
  1. [管理情報設定]ダイアログの表示
    マネージャのメインウィンドウで[管理情報]ボタンを選択します。選択すると,[管理情報設定]ダイアログが表示されます。
  2. 管理情報の種類の選択
    [管理情報設定]ダイアログで[HITSENSER5管理情報]タブを選択します。

    図3-23 [HITSENSER5管理情報]タブ(RDBで管理)

    [図データ]

  3. 管理方法の設定
    [HITSENSER5管理情報]タブで[RDBで管理]ラジオボタンをチェックします。ダイアログ下部の[RDBで管理]部分が活性化します。
  4. 接続先の設定
    [RDBで管理]部分の各欄に,次に示す項目を設定します。
    DBMS:
    接続先リレーショナルデータベースを選択します。
    HiRDBの場合
    [図データ]
    ORACLEの場合
    [図データ]
    Microsoft SQL Serverの場合
    [図データ]
    「HiRDB」又は「SQL Server」を選択すると,[詳細]ボタンが活性化します。「ORACLE」を選択した場合は,[詳細]ボタンは活性化しません。
    データソース名:
    「3.5.4(3) ODBCデータソースの追加」で設定したデータソース名を選択します。
    DBMSユーザID:
    接続先リレーショナルデータベースの表・インデクスを作成するための権限を持つユーザIDを指定してください。このユーザIDが管理テーブルの所有者となります。
    DBMSパスワード:
    DBMSユーザIDに設定したユーザIDに対応したパスワードを指定してください。
(b) 管理テーブル作成領域の設定

HITSENSER5の管理テーブルの作成に使う領域を設定します。DBMSにORACLEを選択した場合は,この設定は必要ありません。

  1. [HiRDBの設定]ダイアログの表示
    [管理情報設定]ダイアログで[詳細]ボタンを選択します。[HiRDBの設定]ダイアログが表示されます。
  2. 作成先RDエリアの設定
    [HiRDBの設定]ダイアログの各欄に,事前に準備したRDエリアを入力します。
    入力後,[OK]ボタンを選択すると,作成先RDエリアが設定され,[HiRDBの設定]ダイアログが閉じます。なお,ユーザ管理情報作成先RDエリア,及び分析情報ファイル管理情報作成先RDエリアの入力を省略した場合,容量が空いている適当なRDエリアに管理テーブルが作成されます。分析情報ファイル格納先BLOB用RDエリアは必ず設定してください。

    図3-24 [HiRDBの設定]ダイアログ

    [図データ]

  1. [SQL Serverの設定]ダイアログの表示
    [管理情報設定]ダイアログで[詳細]ボタンを選択します。[SQL Serverの設定]ダイアログが表示されます。
  2. ファイルグループの設定
    [SQL Serverの設定]ダイアログの各欄に,事前に準備したファイルグループを入力します。
    入力後,[OK]ボタンを選択すると,作成先ファイルグループが設定され,[SQL Serverの設定]ダイアログが閉じます。なお,ユーザ管理情報作成先ファイルグループ,分析情報ファイル管理情報作成先ファイルグループ,及び分析情報ファイル格納先BLOB用ファイルグループの入力を省略した場合,Microsoft SQL Serverのデフォルトのファイルグループに格納されます。

    図3-25 [SQL Serverの設定]ダイアログ

    [図データ]

    エラーメッセージが表示された場合
    指定した内容に誤りがある場合,又は前提ソフトウェアの準備などが不十分な場合,エラーメッセージが表示されます。次に示す点を確認して,誤りを訂正してください。
    • 前提となるソフトウェアがインストールされているかどうか。
    • ODBCドライバの設定(データソース)に,管理テーブルを設けるリレーショナルデータベースのホスト名を設定しているかどうか。
    • 接続先のリレーショナルデータベースが起動しているかどうか。
    • DABrokerが起動しているかどうか。