表・グラフ形式を利用すると,表作成やグラフ作成の効率を向上できます。ここでは,既存の表の形式から作成された表・グラフ形式を利用し,これを別の表に適用して,表作成の効率を向上させた例を紹介します。
分析対象データから作成したばかりの表には,キー次元の最上位の情報だけが表示されています。通常の方法では,これを目的の階層を表示した表にするまでに何度もドリルダウンを繰り返す必要があります。
例えば,図2-22に示す食品の売上表があるとします。この表に対して,ドリルダウンを繰り返して,目的の階層を表示します。次に,この食品の売上表と衣料品の売上表を比較する場合,通常の方法では,衣料品の売上表を食品の売上表と同じ階層までドリルダウンする必要があります。このような場合は,食品の売上表から表・グラフ形式を作成し,衣料の売上表に適用すると,同じ階層までドリルダウンした表が表示されます。同じ階層までドリルダウンされているので,複数の表も比較しやすくなります。
図2-22 表・グラフ形式の利用例
なお,表・グラフ形式は一度作成しておけば,何度でも再利用できます。