5.5.2 パーソナルモードでの起動

パーソナルモードでアナライザを起動し,分析情報ファイルを開き,分析を開始する場合の手順について説明します。パーソナルモードで起動した場合,分析対象データとして,ローカルキューブを使用します。ローカルキューブを利用すると,ネットワークに接続していないスタンドアロンの状態で,データベースにアクセスしないで,ROLAPを実施できるようになります。

パーソナルモードでは,ローカルキューブ(ローカル環境に保存しておくROLAP用のキューブ情報)として保存した,データベースの内容を基に表又はグラフに表示するため,リレーショナルデータベースのアクセス時間が掛からなくなり,スムーズな分析ができます。

<この項の構成>
(1) パーソナルモードでのアナライザの起動手順
(2) パーソナルモード利用時の機能制限について
(3) パーソナルモード利用上の注意

(1) パーソナルモードでのアナライザの起動手順

  1. パーソナルモードでの起動
    Windowsの[スタート]メニューから,[プログラム]-[HITSENSER5]-[パーソナル]を選択し,パーソナルモードでアナライザを起動します。

    [図データ]

    補足
    パーソナルモードのHITSENSER5と,HITSENSER5のアナライザは,同時に使用できません。パーソナルモードで起動する場合,HITSENSER5のアナライザを終了してください。
  2. 分析情報ファイルの指定
    メインウィンドウのメニューから[ファイル]-[開く]-[ローカル分析情報ファイル]を選択して,[ローカルファイルから開く]ダイアログを表示します。[ローカルファイルから開く]ダイアログで分析を開始する分析情報ファイルを指定して,[開く]ボタンをクリックします。メインウィンドウに分析情報を保存したときの作業状態が表示されます。

    [図データ]

    補足
    ローカル分析情報ファイルに,リレーショナルデータベースのデータを基に作成したビューアが保存されている場合,そのビューアは無視されて,ローカルキューブを利用して作成したビューアだけが表示されます。

(2) パーソナルモード利用時の機能制限について

パーソナルモードでは,分析対象データとして,ローカルキューブを使用します。ローカルキューブを利用した分析では次の機能が使用できません。

上記のほかにもパーソナルモードで利用できる機能は,参照する分析情報ファイルの設定によって異なります。参照する分析情報ファイルの作成者が公開しているメニューに対応する機能だけが利用できます。

パーソナルモードでは,ツールバーに登録できるボタンのうち,次のボタンが登録できなくなります。

また,標準ツールバーのボタンのうち,[分析情報ファイルを開く]ボタンが[ローカルファイルを開く]ボタンに変わります。

(3) パーソナルモード利用上の注意

パーソナルモードでは,HITSENSER5で設定しているユーザの登録内容は適用できません。そのため,ローカルキューブに対するアクセス可否を設定できないので注意してください。

また,配布された分析情報ファイルやローカルキューブを,パーソナルモードのHITSENSER5で利用する場合にも,HITSENSER5で設定しているユーザの登録内容は適用できません。そのため,分析情報ファイルや配布したローカルキューブに対するアクセス可否を設定できないので注意してください。