7.1 アナライザのバッチモードでの起動
HITSENSER5のアナライザを,バッチ処理で起動することができます。このことを,アナライザのバッチモードといいます。アナライザをバッチモードで起動すると,分析情報ファイルを開いたときにコマンドを実行するように指定していれば,コマンドを実行し,実行が終わるとアナライザが終了します。
なお,アナライザのバッチモードを使用できるのは,Windows 2000,Windows XP Professional,Windows Server 2003及びWindows NTです。
- <この節の構成>
- (1) 指定方法
- (2) バッチモード実行時の動作
- (3) ログの出力
- (4) エラー発生時の対策
(1) 指定方法
アナライザをバッチモードで起動する場合は,「HITSENSER5インストールディレクトリ¥Program」にある「hs5ana.exe」ファイルを実行します。
- 書式
hs5ana[.exe] (分析情報ファイル名) /{B|b} [/[U|u] (ユーザID)
[/{W|w} (パスワード)]]
- 注意
- 各引数は,1文字以上の半角の空白で区切ってください。
- 分析情報ファイル名は省略できません。
- アナライザの[オプション]ダイアログの[起動時設定]タブのユーザ情報で,「ログインダイアログを表示しない」をチェックしていて,有効なユーザIDとパスワードが設定されている場合,ユーザID及びパスワードは省略できます。
- ユーザID及び分析情報ファイル名に1バイトの空白が含まれている場合,ユーザID及び分析情報ファイル名を必ずダブルクォーテーションで囲んでください。
- 指定したユーザIDにパスワードが設定されていない場合は,パスワードを省略できます。
- 「/{B|b}[/{U|u}(ユーザID)[/{W|w}(パスワード)]]」以外の文字列は,分析情報ファイル名とみなされます。複数の分析情報ファイル名を指定した場合は,最初の文字列を分析情報ファイル名とし,二つ目以降は無視されます。
(2) バッチモード実行時の動作
アナライザをバッチモードで起動した場合,通常にアナライザを起動した場合と次の点が異なります。
- アナライザのウィンドウは表示されません。タスクバーだけに表示されます。
- 問い合わせのメッセージはすべて「はい」で応答します。
- エラーはログファイルに出力されます。
- エラーが発生すると,アナライザは終了します。
- 分析情報ファイルに登録されている起動コマンドの実行が終了すると,アナライザが終了します。分析環境を閉じる場合の保存確認のダイアログは,表示されません。
- アナライザが終了すると,アナライザの終了コードがログファイルに出力されます。正常終了時は0,エラー終了時はエラーメッセージ番号が出力されます。
- 絞り込み条件画面を表示する設定をしたコマンドを,分析情報ファイルを開いた時に実行するように設定した分析情報ファイルを,バッチモードで指定した場合,エラーを出力して終了します。
(3) ログの出力
アナライザをバッチモードで起動すると,ログファイルは「HITSENSER5インストールディレクトリ¥TRACE¥<Windowsのログインアカウント>¥hs5anbat.log」に出力されます。フォルダがない場合は出力されません。ログファイルがある場合は,既存のログファイルに追加して出力されます。
ログの出力例を次に示します。なお,メッセージの出力日時とメッセージ文字列は1行に出力されます。また,アナライザのメッセージ文字列の改行は,1バイトの空白に置換されます。
ログファイルは単調増加ファイルのため,必要に応じて削除してください。
- ログ出力例
![[図データ]](figure/zu070100.gif)
(4) エラー発生時の対策
バッチモードで実行中にエラーによってアナライザが停止した場合,アナライザを表示して終了させてください。その後,通常にアナライザを起動して,実行するコマンドのエラーを取り除いてください。
アナライザのウィンドウの表示方法を次に示します。
- アナライザのウィンドウの表示
タスクバーのアナライザのアイコンを右クリックして,[表示]メニューを選択します。アナライザのウィンドウが表示され,通常のアナライザと同じく操作できるようになります。
バッチモードで起動中にアナライザのウィンドウを表示した場合,アナライザを終了させてください。そのまま操作を実行しても,正常に動作しない場合があります。