付録F.2 回避策

リレーショナルデータベースの外字コードを含むテーブルの列は,キー次元の定義に使用しないようにします。外字コードを含むキー次元のメンバを階層表又は階層グラフで表示する場合は,「メンバの表示名」機能を使用してください。この場合,キー次元には表示名に対応した数値項目を指定します。キー次元の定義例を次に説明します。

(例)キー次元として社員次元を定義する例を説明します。

  1. リレーショナルデータベースのテーブルに,社員ID(数値属性)と社員名(文字列属性)の列を作成する
  2. 分析データベース定義の列選択時に,社員IDと社員名の列を選択する
  3. 社員IDの列の属性をキー項目で設定する
  4. 社員名の列の属性を表示名称用で設定する
  5. キー項目に設定した社員IDに表示名称の社員名を関連付ける

上記の定義をすることで,キー次元メンバの抽出条件には社員IDを指定することになります。その結果,上記の外字コードについての制限事項を回避できます。

なお,上記の制限事項に該当しない場合は,キー次元のメンバとして外字を含む列を指定できます。