HITSENSER5はデータベースの内容を表やグラフに表示して,データウェアハウスでの分析を支援するツールです。これを実現するため,HITSENSER5には次のような機能があります。
- データベースの内容を表やグラフに表示する
- 分析対象であるデータベースの内容を,一定のルールに従って表やグラフに表示する機能です。詳しくは,「2.2 データベースの内容を表又はグラフに表示する仕組み」で説明します。
- データを分析する
- 分析者の観点に応じて,次々に表やグラフの切り口を変えて表示し,分析を支援する機能です。詳しくは「2.3 HITSENSER5を使った多次元分析」で説明します。
- 分析状態を保存し,再利用する
- 分析結果や分析途中の状態を保存し,それを開いて利用する機能です。権限の設定方法によって,作成者以外のユーザも利用できます。詳しくは,「2.4 分析状態の保存と利用」で説明します。
- ユーザを登録したり,ユーザに権限を与える
- ユーザを組織ごとに分類するグループの作成,ユーザの登録,及びファイルへのアクセス権限を設定する機能です。詳しくは,「2.5 ユーザの管理と権限」で説明します。
- 分析処理を定型化する
- 試行錯誤の結果に得られた有用な分析処理を定型作業として定義し,分析ノウハウを共有する機能です。詳しくは,「2.6 分析処理の定型化」で説明します。
- 大量のデータを効率良く分析する
- クライアントで分析処理をするROLAPの場合,データベースの内容が余りに多大であると,処理性能が著しく低下する恐れがあります。HITSENSER5にはこのような状態を回避する機能があります。詳しくは,「2.7 ROLAPで大量のデータを分析する方法」で説明します。
- 条件を付けてデータを分析する
- ROLAPの場合,既存の分析対象データのキー項目及び分析項目を特定の条件でカテゴライズし,リレーショナルデータベースに存在しないキー項目を作成し,異なる角度からデータを分析できます。詳しくは,「2.8 条件を付けてデータを分析する方法」で説明します。
- ローカルキューブを利用して分析する
- リレーショナルデータベースから抽出したデータを基に作成されるROLAP用のキューブ情報をファイルとしてローカル環境に保存しておくことで,データベースにアクセスしないで,ROLAPを実施できるようになります。詳しくは,「5. HITSENSER5 Local Data Optionの利用」で説明します。
- なお,ローカルキューブを利用するには,HITSENSER5 Local Data Optionをインストールする必要があります。
- 作業環境をカスタマイズする
- メニューやツールバーをユーザ層や用途に応じてカスタマイズする機能です。詳しくは,「2.9 作業環境のカスタマイズ」で説明します。