HITSENSER5 Local Data Optionとは,リレーショナルデータベースから抽出したデータを基に作成されるROLAP用のキューブ情報を,ファイルとしてローカル環境に保存し,再利用するためのオプション製品です。このローカル環境に保存しておくROLAP用のキューブ情報をローカルキューブといいます。ローカルキューブを利用すると,ネットワークに接続していないスタンドアロンの状態で,データベースにアクセスしないで,分析できるようになります。ローカルキューブの利用イメージを次に示します。
図5-1 ローカルキューブの利用イメージ
リレーショナルデータベース用の分析対象データを使用する代わりに作成したローカルキューブを使用すると,データベースにアクセスしないで,スピーディに分析できます。例えば,ローカルキューブの運用コマンドを使用して,ローカルキューブを自動的に更新するようにしておけば,毎朝,前日の売上などのデータを分析できます。
また,データベースにアクセスしないローカルキューブの特長を生かし,スタンドアロン環境でも分析を実施できるようにする「パーソナルモード」も提供しています。