HITSENSER5では,有用な分析操作を定型処理として登録できます。これは既存の分析処理を流用することで作業効率を上げられる,便利な機能です。分析処理を定型化する機能には次の3種類があります。また,この3種類は組み合わせても使用できます。
- 表・グラフ形式
- 表やグラフを任意の形式に直して表示する機能です。表やグラフを作成した後,目的の分析次元をドリルダウンする手間を省けます。よく使う形式の表を基に表・グラフ形式を作成しておけば,新しく同じ形式の表を作る場合に作業を効率化できます。
- コマンド
- 表やグラフ,分析手順をボタンに登録する機能です。定期的に使用する階層表やグラフを登録しておけば,ボタンをクリックするだけで,目的の情報を表示できます。また,分析手順を登録すれば,一連の手順を定型処理として扱えます。
- なお,コマンドに登録する定型処理のうち,使用するデータを抽出する条件は,絞り込み条件画面を使って動的に変更できます。例えば,「売上データを集計する」定型処理のうち,「集計する月」を指定するのに絞り込み条件画面を使えば,一つのコマンドで各月の売上データを集計するように運用できます。
- ブックメニュー
- 本の形を模したインタフェースで,業務ごとに必要なコマンド又は分析情報ファイルを登録できます。ブックメニューでは,コマンド又は分析情報ファイルを業務ごとに分類して表示できるため,一般ユーザにも,どのコマンド又は分析情報ファイルをどの順序で使えば良いかを分かりやすく示せます。また,アイコンを使えるので,コマンド又は分析情報ファイルの内容を視覚的にイメージしやすくなります。
次に,これらの機能を利用した例を紹介します。
- <この節の構成>
- 2.6.1 表・グラフ形式の利用例
- 2.6.2 コマンドとブックメニューの利用例