集計データの一部を指定し,その元となったデータを表示する操作を「ドリルスルー」と言います。
前述のとおりOLAPを実施するには,データベースのうち必要な分析軸を抽出して,データマートを作成します。ドリルスルーの機能を利用すると,データベースのデータを参照できるので,データマートに選択しなかった分析軸についてもデータの内容を確認できます。
また,データマートを作成してOLAPを実施している間にも,データベースの内容はどんどん更新されます。データマートの上では「在庫わずか」となっている商品が,データベースでは「在庫なし」に更新されている可能性もあります。このような場合の在庫確認にも,ドリルスルーの機能が役立ちます。
HITSENSER5では,ROLAP,MOLAPともにドリルスルーができます。操作もシームレスで,一般ユーザはROLAP,MOLAPの区別を意識する必要はありません。