HITSENSER5で分析を始める前には,「分析対象データ」を用意しておく必要があります。
ROLAPの場合,HITSENSER5の機能を使って「分析データベース」を作成し,そこから分析対象となる「分析対象データ」を作成する必要があります。これらは,前もって性能や分析目的を考慮して,作成運用することが重要になります。分析データベースとは,RDBから階層表,グラフなどを作るために,使用するテーブルや項目名などを指定した定義体です。また,分析対象データとは,分析データベースを基に,目的の分析操作に必要なデータを抽出するための条件を定義したものです。MOLAPの場合は,多次元データベース「Cosmicube」のMDスキーマが「分析対象データ」です。
次に分析対象データを準備する方法を示します。
図2-1 分析対象データの準備方法
HITSENSER5の機能を使用して,次に示す手順で分析対象データを準備します。
MOLAPでは,多次元データベース「Cosmicube」のデータが分析対象データとなります。つまり,MOLAPの分析対象データを準備するには,多次元データベース「Cosmicube」を構築する必要があります。