2.5.3 分析情報ファイルに対するアクセス可否の設定

分析情報ファイルのアクセス権限は,グループごとに設定します。言い換えれば,ユーザは所属するグループによって,アクセスできる分析情報ファイルが決まります。

また,上位のグループに対して,ある分析情報ファイルのアクセス権限を与えると,自動的に下位のグループにもアクセス権限が与えられます。

次に,このようなアクセス権限の設定例を,例を挙げて説明します。

<この項の構成>
(1) ユーザが複数のグループに所属する場合
(2) 上位のグループにアクセス権限を与えた場合の例

(1) ユーザが複数のグループに所属する場合

所属するグループによって,ユーザがアクセスできる分析情報ファイルは決まります。また,一人のユーザを複数のグループに所属させることもできます。この場合のアクセス可否を,次に示します。なお,図中のグループは,「図2-18 グループの設定例」の階層構造に従っているものとします。

図2-19 あるユーザが複数のグループに所属する場合の例

[図データ]

このような場合,「グループB1」と「グループB2」の両方に所属するユーザBとユーザCは,分析情報ファイル1,分析情報ファイル2,及び分析情報ファイル3にアクセスできます。

(2) 上位のグループにアクセス権限を与えた場合の例

階層の上位にあるグループに分析情報ファイルのアクセス権限を与えると,そのグループの下位にあるグループにも同じようにアクセス権限が与えられます。例えば,「図2-18 グループの設定例」で設定したグループの場合,「グループB1」に分析情報ファイルのアクセス権限を与えると,その下位の「グループC1」と「グループC2」,更にその下位の「グループD1」,「グループD2」,「グループD3」にもアクセス権限が与えられます。

図2-20 上位のグループにアクセス権限を与えた場合の例

[図データ]