付録A.5 分析情報ファイルを格納するユーザLOB用RDエリアの算出

分析情報ファイルを格納するために,ユーザLOB用RDエリアを用意します。ユーザLOB用RDエリアの計算式と,算出例を次に示します。

<この項の構成>
(1) 使用する計算式
(2) 算出例に使用する値
(3) 算出例
(4) create rdarea文の指定例

(1) 使用する計算式

ユーザLOB用RDエリアの容量は,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 5.0 システム導入・設計ガイド」,「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 6 システム導入・設計ガイド」又は「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 7 システム導入・設計ガイド」に記載されている次に示す計算式を使用します。

(2) 算出例に使用する値

算出例に使用する値を次に示します。

表A-14 算出例に使用する値

変数内容

a

データ格納領域(ユーザLOB用RDエリア)を構成するHiRDBファイル数

1(個)

b

格納する分析情報ファイル数の最大値

500(個)

Si

create rdarea文で指定するHiRDBファイルのセグメント数

20,000(ページ)

Cj

各BLOBデータのデータ長
BLOBデータのデータ長=
102400×格納するビューの個数

1,024,000(バイト)
注※
1ファイルに格納するビューの平均個数で算出してください。
平均10個のビューを格納する場合,次に示す値となります。
102400×10=1,024,000(バイト)
変数Cjについて
分析情報ファイルに格納されるビューアについての情報は,BLOBデータとして扱われます。変数Cjで,ある一つの分析情報ファイルに格納するすべてのビューアについての情報のデータ長を算出します。算出式は,次のとおりです。

Cj=(作成するすべてのビューアの数/作成するすべての分析情報ファイルの数)※1×(データ長/1ビューア)※2

注※1
一つの分析情報ファイルに平均何個のビューアを格納するかを示しています。ここでは,例として10個としています。
注※2
ビューア一つ当たりのデータ長を示しています。値は,102,400バイト(固定)です。

(Cj+1024)/8192の部分について
Cjとは,ある一つの分析情報ファイルに格納するビューアについての情報のデータ長です。上記の式では,分析情報ファイルそれぞれについて(Cj+1024)/8192を求めて,その和を計算し,小数点を切り上げています。
この例では,分析情報ファイルを500個として,それぞれの分析情報ファイルに対して,(Cj+1024)/8192を求めています。

(3) 算出例

算出例を次に示します。

ユーザLOB用RDエリアの容量
=(7+3×(1-1)+1×96+63000)×8192=516,939,776(バイト)

(4) create rdarea文の指定例

create rdarea文の指定例を次に示します。

[図データ]