付録E.3 カタログ変換オプション

HITSENSER3情報コンバータでは,カタログ変換時にデータベースからレコードを抽出して階層表,階層グラフ,及び明細表を変換します。標準ではデータベースからすべてのレコードを抽出するため,データベースのサイズによっては変換処理に時間が掛かり過ぎる場合があります。カタログ変換オプションを使い,カタログ変換時の次の動作を指定すると,HITSENSER3情報コンバータの変換性能を改善できます。

次に,カタログ変換オプションの各機能について説明します。

注意
各機能を使用する際には,次の点について注意してください。
  • DWORD型以外のデータ型で値を設定すると,設定値が誤って認識されるおそれがあります。必ずDWORD型で設定してください。
  • カタログ変換オプションは,ログイン後に一度だけ設定を読み込みます。カタログオプションで設定した内容を有効にするには,一度コンバータを終了してください。
<この項の構成>
(1) 読み込みレコード数の制限
(2) 明細表の変換

(1) 読み込みレコード数の制限

読み込みレコード数を制限するには,次の内容について指定してください。

次に,各指定方法について説明します。

(a) レコード数制限の指定

カタログ変換時に読み込むレコード数を制限するかどうかを指定できます。レジストリキー「HKEY_CURRENT_USER¥Software¥HITACHI¥HITSENSER5¥Converter」の下に次のように指定してください。

HKEY_CURRENT_USER¥Software¥HITACHI¥HITSENSER5¥Converter¥ActReadLimit(DWORD値)

ActReadLimit(DWORD値)
DWORD値に0又は1を指定します。
  • 0:すべてのレコードを取得し,変換します(デフォルト)。
  • 1:最大でReadRecMaxに指定した値までのレコードを抽出し,変換します。
変換処理を行うには最低1件の有効なレコードが必要です。HITSENSER5にはキー項目が欠損値のレコードを分析対象としない機能があるため,レコード数の指定が少な過ぎると変換に失敗する場合があります。
(b) レコード数の指定

カタログ変換時に読み込むレコード数を指定できます。指定した値までレコードを抽出します。ここで指定する内容は,ActReadLimitに1が設定されている場合だけ有効です。レジストリキー「HKEY_CURRENT_USER¥Software¥HITACHI¥HITSENSER5¥Converter」に次のように指定してください。

HKEY_CURRENT_USER¥Software¥HITACHI¥HITSENSER5¥Converter¥ReadRecMax(DWORD値)

ReadRecMax(DWORD値)
DWORD値に「1」から「99999」の範囲の値を指定します。デフォルトは「1000」です。1以下を指定した場合は「1」を,99,999以上を指定した場合は「99999」を仮定します。

(2) 明細表の変換

明細表を変換の対象にするかどうかを指定できます。レジストリキー「HKEY_CURRENT_USER¥Software¥HITACHI¥HITSENSER5¥Converter」に次のように指定してください。

HKEY_CURRENT_USER¥Software¥HITACHI¥HITSENSER5¥Converter¥CvtMeisai(DWORD値)

CvtMeisai(DWORD値)
DWORD値に0又は1を指定します。
  • 0:明細表を変換しません。
  • 1:明細表を変換します(デフォルト)。ただし,組み合わせが30,000行以上の明細表は変換しません。