グループとユーザの管理情報を格納するために,次の管理用テーブルの格納領域を用意します。なお,インデックス設定はなしとします。
表A-1 グループとユーザの管理情報の管理テーブル
テーブル名 | テーブルに格納する行の総数(件) | 各列のデータ長の合計 (バイト) | 列のデータ長の平均値※ (バイト) | 表に定義する列の総数(個) |
---|---|---|---|---|
テーブル1 | 登録するグループ数の最大値 | 1,070 | 0 | 7 |
テーブル2 | 登録するユーザ数の最大値 | 1,086 | 0 | 8 |
テーブル3 | 登録するユーザ数の最大値×10 | 302 | 0 | 4 |
テーブル4 | 10 | 295 | 0 | 4 |
テーブル5 | 1 | 35 | 0 | 2 |
管理テーブルを格納するユーザ用RDエリアの算出例を次に示します。
マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 5.0 システム導入・設計ガイド」,「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 6 システム導入・設計ガイド」又は「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 7 システム導入・設計ガイド」に記載されている次に示す計算式を使用します。
算出例に使用する値を次に示します。
表A-2 表(テーブル)の格納ページ数の計算で使用する値
変数 | 内容 | 値 | 代入先 |
---|---|---|---|
a | 表(テーブル)に格納する行の総数 | テーブル1:200(件) | 式2 |
b | データ格納領域(ユーザ用RDエリア)のページ長 | 4,096(バイト) | 式2 |
c | create table文で指定する未使用領域の比率 | 30(%) | 式2 |
di | 各列のデータ長 | 表A-1の「各列のデータ長の合計(バイト)」の値 | 式2 |
ei | 列のデータ長の平均値 | なし | 式3 |
f | 表(テーブル)に定義する列の総数 | 表A-1の「表に定義する列の総数(個)」の値 | 式2 |
g | 表(テーブル)を格納するデータ格納領域(ユーザ用RDエリア)のセグメントサイズ | 10(ページ) | 式1 |
h | create table文で指定するセグメント内の空きページ比率 | 10(%) | 式1 |
n | 列数 | 1 | 式1 |
表A-3 データ格納領域(ユーザ用RDエリア)の総ページ数の計算で使用する値
変数 | 内容 | 値 | 代入先 |
---|---|---|---|
a | データ格納領域(ユーザ用RDエリア)を構成するHiRDBファイル数 | 1(個) | 式4 |
b | データ格納領域(ユーザ用RDエリア)のページ長 | 4,096(バイト) | 式4 |
c | データ格納領域(ユーザ用RDエリア)に格納する表(テーブル)の総数 | 5(個) | 式4 |
d | データ格納領域(ユーザ用RDエリア)に格納するインデックスの総数 | 0(個) | 式4 |
e | 表(テーブル)を格納するデータ格納領域(ユーザ用RDエリア)のセグメントサイズ | 10(ページ) | 式4 |
f | ↓(b-20)/((↑e/32↑×8)+56)↓ | - | 式4 |
g | ↑(250×b)/(256×f)↑×f | - | 式4 |
Si | ↑Ti/e↑ | - | 式4 |
Ti | 表(テーブル)の格納ページ数 | 式1~3で求めます | 式4 |
この算出例では,ユーザ用RDエリアの容量は4,689,920バイトとなります。
算出例を次に示します。
表(テーブル)の格納ページ数の計算方法を,テーブル1を例に説明します。
P=↑200/(MIN(255,↓(↓(4096×(100-30))/100↓-48)
/(1070+8+2×7)↓))↑
=100(ページ)
表の格納ページ数(Ti)
=↑((100+0)×10)/(10-↓(10×10)/100↓)↑=112(ページ)
テーブル1と同様に,各テーブルの格納ページ数を計算します。計算結果を次に示します。
表A-4 テーブルごとの格納ページ数
テーブル名 | 式2の計算結果 (ページ) | 式3の計算結果 | 式1の計算結果 (ページ) |
---|---|---|---|
テーブル1 | 100 | eiの値がないため, | 112 |
テーブル2 | 250 | 278 | |
テーブル3 | 625 | 695 | |
テーブル4 | 2 | 3 | |
テーブル5 | 1 | 2 |
f=↓(4096-20)/((↑10/32↑×8)+56)↓=63
g=↑(250×4096)/(256×63)↑×63=64×63=4032
Si=↑1090/10↑=109
データ格納領域(ユーザ用RDエリア)の総ページ数
=(↑109/63↑+↑109/4032↑)+(112×10)+0+6×(1+1)+2
×↑20480/4096↑
=3+1120+0+6×(1+1)+2×↑20480/4096↑
=1145(ページ)
データ格納領域(ユーザ用RDエリア)の容量=4096×1145
=4,689,920(バイト)
create rdarea文の指定例を次に示します。