5.4 ローカルキューブ運用のコマンドについて

ローカルキューブのデータは,分析データベースの更新が反映されません。そのため,コマンドを使って,最新のデータに更新します。データを更新するコマンドの使用方法,ログ出力形式,及び注意事項について説明します。

<この節の構成>
(1) 指定方法
(2) ログ出力形式
(3) 注意事項

(1) 指定方法

ローカルキューブを更新するコマンドを使用するには,「HITSENSER5インストールディレクトリ¥Program」にある「hs5lcupd.exe」ファイルを実行します。

書式

hs5lcupd /u ユーザID [/p パスワード]
          ローカルキューブファイル名 [ローカルキューブファイル名...]

機能
指定したローカルキューブを更新します。ローカルキューブ管理ディレクトリ1に指定したディレクトリにあるローカルキューブが更新の対象となります。
このコマンドは,ローカルキューブが使用できる環境だけで使用できます。
実行結果は「HITSENSER5インストールディレクトリ¥TRACE¥hs5lcupd.log」に出力されます。フォルダがない場合は出力されません。ログファイルは単調増加ファイルのため,必要に応じて削除してください。
引数
/u ユーザID
HITSENSER5のユーザIDを指定します。更新するローカルキューブが使用する分析対象データの参照権限があるユーザIDを指定してください。この引数は省略できません。
/p パスワード
HITSENSER5のパスワードを指定します。この引数を省略すると,パスワードなしとなります。
ローカルキューブ名 [ローカルキューブ名...]
ローカルキューブ管理ディレクトリ1に指定したディレクトリにあるローカルキューブを指定します。
複数のローカルキューブ名を指定するには,空白(半角スペース)で区切ってください。
ローカルキューブ名は,ローカルキューブファイル名から拡張子「.h5l」を削除したものです。ワイルドカードは指定できません。
戻り値
0:正常終了
1:エラー

(2) ログ出力形式

ログには次の情報を出力します。

ログは次の形式で出力されます。

ログ出力例

01:39:12  ***** HITSENSER5 ローカルキューブ更新コマンド開始 *****
01:39:12  ローカルキューブ(a) (RC=-1 ローカルキューブが使用する分析対象データが存在しません。分析対象データ(a))
01:39:12  ローカルキューブ(HiRDB関西) (RC=-1 ローカルキューブが使用する分析対象データが存在しません。分析対象データ(HiRDB1))
10:07:51  ローカルキューブ(HiRDB関東) (RC=0)
01:39:12  ***** HITSENSER5 ローカルキューブ更新コマンド終了 *****

(3) 注意事項

ローカルキューブ運用のコマンドは,バッチファイルから実行してください。コマンドプロンプトなどから実行した場合,このコマンドが終了する前に入力できる状態になりますが,終了する前に連続してこのコマンドを実行することはできません。

次にバッチファイルの作成例を示します。

作成例

hs5lcupd /u ユーザ名1 ローカルキューブ名1
IF ERRORLEVEL 1 GOTO ERR
GOTO END
:ERR
echo   エラーが発生しました。
:END