2.3.2 視点を入れ替えて分析する -ダイス-

階層表や階層グラフでは,分析対象とする分析次元のメンバは変更しないまま,キー次元を移動したり入れ替えたりして,集計し直すことができます。分析対象データを3次元のキューブと考えた場合,キー次元の移動及び入れ替えは分析対象データを回転させ,表示する面を変更するイメージとなります。このことから,この操作をダイスと呼びます。

図2-10 ダイスのイメージ

[図データ]

<この項の構成>
(1) 次元の移動によるダイス
(2) 次元の入れ替えによるダイス

(1) 次元の移動によるダイス

階層表では,行軸,列軸,ページ軸に割り当てられている任意の次元をドラッグし,移動先へドロップするだけでダイス(次元の移動)ができます。

次に,ページ軸の「販売店」次元を行軸にダイス(次元の移動)した場合の例を示します。

図2-11 ページ軸から行軸へのダイスのイメージ次元の移動

[図データ]

注意
列軸及び行軸には,それぞれ最低でも一つの次元が割り当てられている必要があります。次元を移動した結果,列軸又は行軸に割り当てられている次元がなくなってしまうようなダイスの操作はできません。
なお,ページ軸には次元が割り当てられていなくてもかまいません。

(2) 次元の入れ替えによるダイス

階層表では,行軸,列軸,ページ軸に割り当てられている任意の次元を右クリックすると表示されるポップアップメニューから,[次元の交換]を選択することでダイス(次元の入れ替え)ができます。同様に階層グラフでも,項目軸,凡例軸,ページ軸の間でダイス(次元の入れ替え)ができます。

次に,ページ軸の「販売時期」次元と行軸の「商品」次元をダイス(次元の入れ替え)した場合の例を示します。

図2-12 ページ軸と行軸のダイスのイメージ次元の入れ替え

[図データ]