ROLAP管理情報を格納するために,次の格納領域を用意します。なお,インデックス設定はなしとします。
表A-9 ROLAP管理情報の管理テーブル
項番 | テーブル名 | テーブルに格納する行の総数(件) | 各列のデータ長の合計 (バイト) | 列のデータ長の平均値 (バイト) | 表に定義する列の総数(個) |
---|---|---|---|---|---|
1 | HITSENSER5管理情報 | 1 | 295 | 0 | 4 |
2 | RDB排他用テーブル | 1 | 35 | 0 | 2 |
3 | データベース接続定義 | データベース接続定義の最大数 | 10 | 2,050 | 2 |
4 | 期情報定義 | 期情報定義の最大数 | 10 | 2,050 | 2 |
5 | システム日付定義 | システム日付定義の最大数 | 10 | 2,050 | 2 |
6 | 分析データベース管理 | 分析データベースの最大数 | 14 | 258 | 3 |
7 | 分析データベース情報 | 分析データベースの最大数 | 14 | 2,050 | 3 |
8 | 分析対象データ管理 | 分析対象データの最大数 | 162 | 0 | 5 |
9 | 分析対象データ情報 | 分析対象データの最大数 | 18 | 2,050 | 4 |
10 | 絞り込み条件画面管理 | 絞り込み条件の最大数 | 18 | 2,050 | 4 |
11 | 絞り込み条件画面 | 絞り込み条件の最大数 | 17 | 0 | 3 |
12 | 絞り込み条件管理 | 絞り込み条件の最大数 | 18 | 2,050 | 4 |
13 | 集約テーブル管理 | 集約テーブルの最大数 | 145 | 0 | 3 |
14 | 集約テーブル情報 | 集約テーブルの最大数 | 18 | 2,050 | 4 |
15 | カテゴライズ管理 | カテゴライズの最大数 | 145 | 0 | 5 |
16 | カテゴライズ情報 | カテゴライズの最大数 | 22 | 2,050 | 5 |
17 | カテゴライズ情報 | カテゴライズの最大数 | 22 | 2,050 | 5 |
18 | 一時登録分析対象データ一覧 | 一時登録分析対象データ数 | 129 | 0 | 1 |
19 | 絞り込み条件名管理 | 絞り込み条件の最大数 | 137 | 0 | 3 |
20 | 分析データベース参照グループ権限 | 分析データベースの最大数 × グループIDの最大数 | 25 | 0 | 2 |
21 | 運用制御管理 | 分析データベースの最大数 | 8 | 0 | 2 |
表のテーブルを使用して,ROLAP管理情報を格納するユーザ用RDエリアの算出例を次に示します。
マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 5.0 システム導入・設計ガイド」,「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 6 システム導入・設計ガイド」又は「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 7 システム導入・設計ガイド」に記載されている次に示す計算式を使用します。
算出例に使用する値を次に示します。
表A-10 表(テーブル)の格納ページ数の計算で使用する値
変数 | 内容 | 値 | 代入先 |
---|---|---|---|
a | 表(テーブル)に格納する行の総数 | テーブル1 :1(件) | 式2 |
b | データ格納領域(ユーザ用RDエリア)のページ長 | 4,096(バイト) | 式2 |
c | create table文で指定する未使用領域の比率 | 30(%) | 式2 |
di | 各列のデータ長 | 表A-9の「各列のデータ長の合計(バイト)」の値 | 式2 |
ei | 列のデータ長の平均値 | 列のデータ長の平均値(バイト)の値 | 式3 |
f | 表(テーブル)に定義する列の総数 | 表A-9の「表に定義する列の総数(個)」の値 | 式2 |
g | 表(テーブル)を格納するデータ格納領域(ユーザ用RDエリア)のセグメントサイズ | 10(ページ) | 式1 |
h | create table文で指定するセグメント内の空きページ比率 | 10(%) | 式1 |
n | 列数 | 1 | 式1 |
表A-11 データ格納領域(ユーザ用RDエリア)の総ページ数の計算で使用する値
変数 | 内容 | 値 | 代入先 |
---|---|---|---|
a | データ格納領域(ユーザ用RDエリア)を構成するHiRDBファイル数 | 1(個) | 式4 |
b | データ格納領域(ユーザ用RDエリア)のページ長 | 4,096(バイト) | 式4 |
c | データ格納領域(ユーザ用RDエリア)に格納する表(テーブル)の総数 | テーブルの総数:1(個) | 式4 |
d | データ格納領域(ユーザ用RDエリア)に格納するインデックスの総数 | 0(個) | 式4 |
e | 表(テーブル)を格納するデータ格納領域(ユーザ用RDエリア)のセグメントサイズ | 10(ページ) | 式4 |
f | ↓(b-20)/((↑e/32↑×8)+56)↓ | - | 式4 |
g | ↑(250×b)/(256×f)↑×f | - | 式4 |
Si | ↑Ti/e↑ | - | 式4 |
Ti | 表(テーブル)の格納ページ数 | 式1~3で求めます | 式4 |
この算出例では,ユーザ用RDエリアの容量は3,543,040バイトとなります。
算出例を次に示します。
格納ページ数の計算方法を,表A-9のテーブル1を例に説明します。
P=↑1/(MIN(255,↓(↓(4096×(100-30))/100↓-48)
/(295+8+2×4)↓))↑
=1(ページ)
表の格納ページ数(Ti)
=↑((1+0)×10)/(10-↓(10×10)/100↓)↑=2(ページ)
テーブル1と同様に各テーブルの格納ページ数を計算します。計算結果を次に示します。
表A-12 テーブルごとの格納ページ数
テーブル名 | 式2の計算結果 (ページ) | 式3の計算結果 | 式1の計算結果 (ページ) |
---|---|---|---|
テーブル1 | 1 | eiの値がないため,計算不要 | 2 |
テーブル2 | 1 | eiの値がないため,計算不要 | 2 |
テーブル3 | 1 | 5 | 7 |
テーブル4 | 1 | 5 | 7 |
テーブル5 | 1 | 5 | 7 |
テーブル6 | 1 | 5 | 7 |
テーブル7 | 1 | 10 | 13 |
テーブル8 | 4 | eiの値がないため,計算不要 | 5 |
テーブル9 | 1 | 50 | 57 |
テーブル10 | 4 | 250 | 283 |
テーブル11 | 3 | eiの値がないため,計算不要 | 4 |
テーブル12 | 4 | 250 | 283 |
テーブル13 | 1 | eiの値がないため,計算不要 | 2 |
テーブル14 | 1 | 5 | 7 |
テーブル15 | 2 | eiの値がないため,計算不要 | 3 |
テーブル16 | 1 | 10 | 13 |
テーブル17 | 1 | 10 | 13 |
テーブル18 | 1 | eiの値がないため,計算不要 | 2 |
テーブル19 | 14 | eiの値がないため,計算不要 | 16 |
テーブル20 | 1 | eiの値がないため,計算不要 | 2 |
テーブル21 | 1 | eiの値がないため,計算不要 | 2 |
f=↓(4096-20)/((↑10/32↑×8)+56)↓=63
g=↑(250×4096)/(256×63)↑×63=64×63=4032
Si=↑737/10↑=74
データ格納領域(ユーザ用RDエリア)の総ページ数
=(↑74/63↑+↑74/4032↑)+(84×10)+0+6×(1+1)+2
×↑20480/4096↑
=3+840+0+6×(1+1)+2×↑20480/4096↑
=865(ページ)
データ格納領域(ユーザ用RDエリア)の容量=4096×865
=3,543,040(バイト)
create rdarea文の指定例を次に示します。