エラー情報を管理します。
このクラスは,エラー情報やその数などを取得するメソッドを提供するクラスです。
同期処理を実行している場合,スローされた例外をキャッチします。非同期処理を実行している場合は,最大100個までのエラーを保存できます。各種のエラー情報を保存するプロパティを持ち,各プロパティ値を参照するメソッドや,保存されているエラーを削除するメソッドを提供します。
catch (DBSQLCA ca)
{
code=ca.e_USERCODE // codeにエラーコードを取得
}
DBSQLCA *pError;
pError = pStatement->GetErrorStatus();
// pErrorにDBSQLCAオブジェクトのポインタを取得
DBSQLCAオブジェクトに保存される複数のエラーには,発生した順番に1から始まるインデクス番号が割り当てられます。また,ある時点までに取得したエラーの個数が,Countプロパティに設定されます。エラー情報は最大100個まで保存しますが,それ以降は古いエラー情報からエラーが発生するたびに削除されます。
現在エラー情報が幾つ保存されているかを知るには,Countプロパティの値を参照します。例えば,Countプロパティの値が「3」の場合は,現在3個のエラーが保存されています。
エラー情報を取得するには,DBSQLCAオブジェクトのGet~メソッドを使います。これらのメソッドでは,取得したいエラーのインデクス番号を指定できます。例えば, Countプロパティの値が「3」の場合に,最新のエラー情報を取得するためには, Get~メソッドのインデクスに「3」を設定します。過去のエラー情報を参照したい場合は,「3」より小さい数を指定します。
過去のエラー情報をすべて削除したい場合はDeleteメソッドを呼び出します。Deleteメソッドでエラー情報を削除すると,その後はまた発生した順番に,1から始まるインデクス番号が割り当てられて,複数のエラーが保存されます。
機 能 | プロパティ名 |
---|---|
DBSQLCAオブジェクトが保存しているエラーの総数が設定されます。 | Count |
最新のエラーの,DABrokerメッセージテキストが設定されます。 | ErrorMessage |
最新のエラーの,DABrokerエラーコードが設定されます。 | RetCode |
最新のエラーの,データベース固有のエラーコードが設定されます。 | e_SQLCODE |
最新のUPDATE/INSERT/DELETE操作で実際に処理されたレコード数が設定されます。 | e_SQLCOUNT |
最新のエラーの,データベース固有のエラーメッセージが設定されます。 | e_SQLERROR |
最新のエラーの,データベース固有のSQLSTATE値が設定されます。 | e_SQLSTATE |
最新のエラーの, DBMS非依存エラーコードが設定されます。 | e_USERCODE |
最新のエラーの, DBMS非依存エラーコードのエラーメッセージが設定されます。 | e_USERERROR |
機 能 | メソッド名 |
---|---|
DBSQLCAオブジェクトを削除します。 | Delete |
指定されたエラーの,DABrokerメッセージテキストを取得します。 | GetErrorMessage |
指定されたエラーの,DABrokerエラーコードを取得します。 | GetRetCode |
指定されたエラーの,データベース固有のエラーコードを取得します。 | GetSQLCODE |
指定されたUPDATE/INSERT/DELETE操作で実際に処理されたレコード数を取得します。 | GetSQLCOUNT |
指定されたエラーの,データベース固有のエラーメッセージを取得します。 | GetSQLERROR |
指定されたエラーの,データベース固有のSQLSTATE値を取得します。 | GetSQLSTATE |
指定されたエラーの,DBMS非依存エラーコードを取得します。 | GetUSERCODE |
指定されたエラーの,DBMS非依存エラーコードのエラーメッセージを取得します。 | GetUSERERROR |