検索結果を管理するには,DBResultSetクラスを利用します。このクラスは,検索結果の取得,そのためのカーソルの移動,更新などのメソッドを提供するクラスです。
DBResultSetオブジェクトが生成されると,フィールド値を参照するためのGetFieldメソッドや,更新のためのSetFieldメソッドではレコード単位にデータを扱います。どのレコードを処理対象にするかはカーソルを使います。カーソルの位置付いたレコードをカレントレコードと呼び,複数のレコードを処理するためにはカーソルを順次移動して処理対象を変更していきます。
機 能 | メソッド名 |
---|---|
カーソルをResultSetの先頭からn番目のレコードに移動します。 | Absolute |
カーソルをResultSetの最後のレコードへ移動します。 | Bottom |
カレントレコードを削除します。 | Delete |
カレントレコードを更新するための準備をします。 | Edit |
フィールド名称に対応するフィールドのインデクスを取得します。 | FindColumn |
検索したすべてのレコードの先頭から数えた,カレントレコードの位置を取得します。 | GetCurrent |
ResultSetの先頭レコードから数えた,カレントレコードの位置を取得します。 | GetCurrentOfResultSet |
SQL文の非同期実行時のエラー情報を得るために,DBSQLCAオブジェクトへのポインタを取得します。 | GetErrorStatus |
カレントレコードのフィールドの値を取得します。 | GetField |
DBResultSetMetaDataオブジェクトを生成します。 | GetMetaData |
ResultSetのレコードの総数を取得します。 | GetRowCount |
DBResultSetオブジェクトに非同期実行中(又は実行待ち)のステートメントがあるかどうかを確認します。 | InExecute |
カーソルの位置が,ResultSetのレコードの最後を超えたかどうかを確認します。 | IsEOF |
フィールドの値がNULLかどうかを確認します。 | IsNull |
カーソルを次のレコードへ移動します。 | Next |
カーソルを次のResultSetの先頭へ移動します。 | PageNext |
対象となるオブジェクトを生成したDBStatementオブジェクト,DBPreparedStatementオブジェクト,又はDBCallableStatementオブジェクトのポインタを取得します。 | Parent |
カーソルを前のレコードへ移動します。 | Previous |
先頭のレコードから再読み込みをします。 | Refresh |
カーソルを現在のレコードの位置からn個分移動します。 | Relative |
DBResultSetオブジェクト(自分自身)を削除します。 | Remove |
指定されたフィールドにデータを設定します。 | SetField |
指定されたフィールドにNULLを設定します。 | SetNull |
カーソルをResultSetの先頭のレコードへ移動します。 | Top |
フィールドの更新結果をデータベースへ通知します。 | Update |
DBResultSetオブジェクトで要求した実行待ち,及び実行中の非同期処理が終了するまで待ちます。 | WaitForDataSource |