3.2.5 Windowsの場合のビルド方法(Visual C++ .NET 2003,Visual Studioの場合)

Visual C++のIDEを使用して,メニュー「プロジェクト」-「プロパティ」を選択します。

<この項の構成>
(1) プロジェクトの設定
(2) インクルードファイルの設定
(3) ライブラリの設定
(4) プリプロセッサの定義(Database Access for ORB用のソースを移行する場合)

(1) プロジェクトの設定

  1. ツリーの「構成プロパティ」-「C/C++」を選択します。
  2. 「コード生成」カテゴリを選択します。
  3. 「ランタイムライブラリ」設定欄に,マルチスレッド(DLL)を設定します。デバッグ版の場合は,マルチスレッド(DLL,デバッグ)を設定します。

(2) インクルードファイルの設定

  1. ツリーの「構成プロパティ」-「C/C++」を選択します。
  2. 「全般」を選択します。
  3. 「追加のインクルードディレクトリ」に[インストールディレクトリ]¥cpp¥includeを設定します。
    (例)C:¥Program Files¥Hitachi¥DABroker¥cpp¥include

(3) ライブラリの設定

  1. ツリーの「構成プロパティ」-「リンカ」を設定します。
  2. 「入力」を選択します。
  3. 「追加の依存ファイル」に次のライブラリを追加します。括弧内はデバッグ版です。

    dabcpp20.lib (dabcpp20d.lib)

    このライブラリは,[インストールディレクトリ]¥cpp¥libにあります。

TPBrokerのOTSインタフェースを使ってトランザクション制御する場合でHiRDB使用時は,必ずpdcltxm5.libをリンクしてください。

(4) プリプロセッサの定義(Database Access for ORB用のソースを移行する場合)

  1. ツリーの「構成プロパティ」-「C/C++」を選択します。
  2. 「プリプロセッサ」を選択します。
  3. 「プロセッサの定義」設定欄に,”-DUSE_OLDNAMES“を設定します。

このとき,BOOL型はBOOLEAN型(Visual C++のboolean型)で定義されますが,Visual C++のBOOL型を使用したい場合には,同じ欄に”-DDAB_NOUSE_BOOL”を追加します。ただし,これを定義すると,DABrokerのソースでBOOL型の変数を引数にしてメソッドを使用している場合(例えば,GetFieldなど)はリンク時にエラーになります。このような場合は,BOOL型で宣言している変数をBOOLEAN型で宣言するようにソースを修正する必要があります。