2.4 エラー処理

DABrokerでは,アプリケーションからのデータベースアクセス要求に対して,アプリケーションの処理続行が不可能なエラーが発生した場合,エラーをスローします。

エラーは,DBSQLCAクラスを利用して解析することができます。

特に,DABrokerでは,DBMSごとに異なるエラー発生時のエラーコードの違いを吸収し,アプリケーションでは,DBMSを意識することなくエラー処理を記述できます。ただし,すべてのエラーコードを対象としている訳ではなく,アプリケーションのエラー処理の判断に必要な,次のコードだけを対象としています。

エラーの種類e_USERCODEe_USEREEROR
ロックエラー-20001更新またはロックしようとしたレコードは他のトランザクションによってすでにロックされています。
デッドロック-20002デッドロックが発生しました。
UserID/Password不正-20003ユーザIDまたはパスワードの指定が不正です。
テーブルのアクセス
権限不足
-20004テーブルに対するアクセス権限が不足しています。
注※
SQL/Kの場合,接続時以外(例えば不正な構文のSQL文を指定してDBStatement::Execute関数を実行したとき)でもこのエラーコードとメッセージが返される場合があります。接続時以外でこのエラーコードとメッセージが返された場合は無視してください。
<この節の構成>
2.4.1 基本的なアプリケーションのエラー処理