DABroker for C++の特長を次に示します。
データベースアクセス用のC++クラスを提供します。このC++クラスは,データベースへのアクセスをオブジェクト指向のインタフェースでカプセル化しています。このため,C++クラスを使えば,データベースへアクセスするためのアプリケーションを,「埋め込みSQL」や「CLI (Call Level Interface)」のような手続き型のインタフェースでコーディングするより,少ない手続きで作成することができます。このクラスを使うと,次のようなことができます。
どのようなクラスが提供されているかは,「1.3 提供C++クラス」を参照してください。
アプリケーションは,データベースアクセスを同期で処理するか非同期で処理するかを選択できます。非同期処理では,時間の掛かるSQL処理を要求してもすぐにアプリケーションに制御を戻すことができ,DBMSでデータの処理をしている間に,アプリケーションで別の処理を進めたりすることができます。アプリケーションからの非同期指定のデータベースアクセス要求は,マルチスレッドで処理されます。
複数のデータベースにアクセスするアプリケーションを作成できます。複数の同一種別のDBMS,複数種別のDBMSのどちらにもアクセスできます。
一つのトランザクションで複数のデータベースを更新するようなCORBAアプリケーションを開発する場合に,データベース間の整合性を保つためのOTS機能を利用できます。
OTS機能を使う場合は,別途TPBrokerが必要です。
DBMSの種別を意識しないでデータベース接続時のユーザID不正,ロックエラーなどが判断できます。
HiRDBの抽象データ型は,オブジェクトを格納できる型であり,このオブジェクトデータを扱う専用のプログラムもユーザが任意に定義できます。