3.2.3 Red Hat Linuxの場合のビルド方法

以下の方法でビルドをしてください。

<この項の構成>
(1) コンパイルオプション
(2) リンクオプション

(1) コンパイルオプション

DABroker for C++はマルチスレッド対応のライブラリなので,マルチスレッド動作用のコンパイルオプションやリンクする共有ライブラリを指定する必要があります。詳細については,GCCのマニュアルを参照してください。

なお,64ビットモード用コンパイルオプションは使用しないでください。

コンパイル時の指定例を次に示します。少なくとも,以下の指定が必要です。"xxxx.cpp"には,ユーザプログラムのソースファイルを指定してください。

-Iオプションでは,DABroker運用ディレクトリの下のcpp/includeディレクトリを指定します。ここではDABroker運用ディレクトリが/opt/DABrokerの場合の例を示します。

g++ -c -fPIC -D_REENTRANT -D_POSIX_1003_1C
   -D_XOPEN_SOURCE=500
   -D_THREAD_SAFE -DDAB_PCLINUX
   -I/opt/DABroker/cpp/include xxxx.cpp

ヘッダーファイルは,<pthread.h>を取り込みます。

(2) リンクオプション

リンケージ時の指定例を次に示します。少なくとも,次の指定が必要です。

"xxxx.out"は出力ファイル名を,"xxxx.o"はリンクするオブジェクトファイル名を指定してください。

g++ -oxxxx.out xxxx.o -L/opt/DABroker/lib
   -ldabcpp40 -lpthread

コマンド名称は,使用するRed Hat Enterprise Linuxのバージョンによって異なることがあります。