1.6.8 繰り返し列へのアクセス

繰り返し列の要素を含むレコードを扱う場合は,基本的には通常のレコードのデータを扱う場合と同じですが,繰り返し列のデータを扱う方法が異なります。

<この項の構成>
(1) 検索条件としての要素の利用
(2) ResultSetに取得した要素の参照
(3) ResultSetを利用した要素の更新
(4) ?パラメタを利用した要素の一括更新
(5) SQL文を利用した要素の追加,更新,削除
(6) 繰り返し列を含むレコードの追加

(1) 検索条件としての要素の利用

要素の値を検索,更新,削除,追加時の条件として利用できます。この方法は,簡易版と同じです。

C++クラスライブラリでの各SQL文の指定方法は,通常のレコードを扱う場合と同様です。要素を条件にした検索,更新,削除,追加はパラメタを含む場合DBPreparedStatememtクラス,含まない場合DBStatement又はDBConnectionクラスを使います。

(2) ResultSetに取得した要素の参照

ResultSetに読込んだ繰り返し列の要素を参照する方法は,簡易版と同じです。

(3) ResultSetを利用した要素の更新

ResultSetを利用した繰り返し列の要素を更新する方法は,簡易版と同じです。

(4) ?パラメタを利用した要素の一括更新

SQL文では,通常のレコードを更新する場合と同様に繰り返し列は指定しないで設定し,後でDBRArrayDataクラスを利用して要素を設定し,更新する方法です。この方法では,繰り返し列全体を?パラメタに設定するため,要素ごとの更新ではなく,要素全体の更新になります。

?パラメタを指定したSQLのUPDATE文の実行は,DBPreparedStatementクラスを使います。

次に,DBRArrayDataオブジェクトのCreateメソッドを呼び出し,要素数分の領域を確保します。要素の値は,SetDataメソッドを呼び出して,確保した領域に設定します。要素を設定後,SetParamメソッドを呼び出して,繰り返し列を反映します。

(5) SQL文を利用した要素の追加,更新,削除

DBRArrayDataオブジェクトを利用しないで繰り返し列を更新する方法について説明します。この方法は,簡易版と同じですが,関係するクラスが異なります。

SQLの実行には,DBConnection又はDBStatementクラスを,?パラメタを使う場合はDBPreparedStatementクラスを使います。

(6) 繰り返し列を含むレコードの追加

繰り返し列を含むレコードを追加する方法は簡易版と同じですが,関係するクラスが異なります。

SQLの実行には,DBConnection又はDBStatementクラスを,パラメタを使う場合はDBPreparedStatementクラスを使います。