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DABroker


1.3.2 DABroker for COBOLで開発するアプリケーション

DABroker for COBOLでは,データの検索,更新,任意のSQLの実行ができるCOBOLインタフェースを提供します。DABroker for COBOLのインタフェースを使用して,データベースにアクセスするためのサーバアプリケーションを開発できます。なお,COBOLインタフェースは,COBOL85を利用します。

〈この項の構成〉

(1) DABroker for COBOLを使って開発するときの特長

次にDABroker for COBOLの特長を示します。

(a) データベースアクセスを実現するインタフェース

DABroker for COBOLは,データベースへの接続,SQLの実行,ストアドプロシジャ,トランザクションなどの制御を設定するインタフェースを提供します。

(b) マルチスレッド対応のサーバアプリケーションの開発

DABrokerでは,アプリケーションからのデータベースアクセス要求をマルチスレッドで実行します。DABroker for COBOLで開発するアプリケーションからの要求も,マルチスレッドで実行します。

(c) データベースアクセス処理を同期で実行

DABroker for COBOLで開発するサーバアプリケーションは,データベースアクセスを同期処理で実行します。同期アクセス処理でデータベースアクセスを実行すると,データベースでの処理結果がアプリケーションに通知されるまで,アプリケーションでは,次の処理を実行できません。同期アクセス処理については,「2.2 データベースアクセス」を参照してください。

(2) DABroker for COBOLの使用形態

DABroker for COBOLで開発するアプリケーションは,サーバマシンに組み込んで使用します。開発したアプリケーションに対応するクライアントアプリケーションは,必要に応じて開発します。図1-9に,システム構成例を示します。

図1‒9 COBOLで開発した場合のシステム構成例

[図データ]