4.6.3 作画機能

書式設計で作画できる図形の種類を次の表に示します。

表4-15 書式設計で作画できる図形の種類

図形作画ボタンの図柄内容
直線[図データ] 
斜線
傾きを自由に指定できる直線を引きます。
[図データ] 
水平線/垂直線
ポインタの位置によって,水平または垂直に補正された直線を引きます。
[図データ] 
垂線
すでに引かれている水平線,垂直線,または矩形の辺によって補正される直線を引きます。
矩形[図データ] 
矩形
矩形を描きます。
網掛け[図データ] 
領域を指定する網掛け
矩形を指定して網掛けします。
[図データ] 
矩形内への網掛け
すでに作画されている図形の矩形部分に網掛けします。
文字列[図データ] 
領域を指定する横書き文字列
矩形を指定して文字列を横向きに配置します。
[図データ] 
矩形内への横書き文字列
すでに作画されている図形の矩形部分に文字列を横向きに配置します。
[図データ] 
領域を指定する縦書き文字列
矩形を指定して文字列を縦向きに配置します。
[図データ] 
矩形内への縦書き文字列
すでに作画されている図形の矩形部分に文字列を縦向きに配置します。
[図データ] 
外接矩形を指定する円
円に外接する矩形を指定します。
[図データ] 
中心と半径を指定する円
円の中心と円周上の点を指定します。
円弧[図データ] 
外接矩形を指定する円弧
円弧に外接する矩形を指定します。
[図データ] 
中心と半径を指定する円弧
円弧の中心と円周上の点を指定します。
パターン[図データ] 
パターン配置
書式パターンファイルに登録されているロゴやマークなどの図柄を書式中に配置します。
部品[図データ] 
部品配置
書式部品ファイルに部品として登録されている図形群を書式中に配置します。

座標の指定について説明します。

図形を作画する場合,直線の始点と終点,および矩形の頂点と対角点など画面上に2点を指定する場合のマウスの操作には,ドラッグによる方法と2点クリックによる方法の二つがあります。

ドラッグによる方法と2点クリックによる方法を次に示します。

マウスの操作方法はメニューバーの[オプション]から[作画・編集]を選択し,”作画時のマウス操作”で指定します。

図形の属性
これから作画する図形の属性は[書式設計]画面のメニューバーの[設定]から[作画属性]を選択します。すでに作画されている図形の属性を変更するには,標準ツールバーのプッシュボタン[図データ] または[書式設計]画面のメニューバーの[編集]から[属性変更]を選択して変更します。
作画後の状態
作画の終わった図形が新しく編集対象になり,それまでの編集対象図形は編集対象ではなくなります。
作画機能を選択するプッシュボタンは,別のプッシュボタンを選択するまで変わりません。ただし,パターンの配置,部品の配置のあとは作画機能を選択する前の状態になります。

以降の説明はドラッグによる作画方法で説明します。

<この項の構成>
(1) 直線
(2) 矩形
(3) 網掛け
(4) 文字列
(5) 円
(6) 円弧
(7) パターン
(8) 部品

(1) 直線

(a) 斜線の作画

始点と終点座標を指定して,斜線を引く場合に使用します。

斜線を作画する手順を次に示します。

  1. [書式設計]画面の作画ツールバーから斜線のプッシュボタン[図データ] を選択します。
  2. 始点を指定します。
  3. 終点を決めます。
    左マウスボタンを押したままマウスを移動すると,始点とポインタの位置を結ぶ直線が点線で表示されます。
  4. 終点を指定します。
    左マウスボタンを離した時点のポインタの位置が終点になり,[作画属性]画面で指定した属性の直線が表示されます。
解説
直線の属性には,線種および線幅があります。
属性は[書式設計]画面のメニューバーの[設定]から[作画属性]を選択します。
(b) 水平線・垂直線の作画

縦または横の線を引く場合に使用します。始点と終点の位置で,水平線か垂直線かが決まります。

水平線・垂直線を作画する手順を次に示します。

  1. [書式設計]画面の作画ツールバーから水平線・垂直線のプッシュボタン[図データ] を選択します。
  2. 始点を指定します。
  3. 方向と長さを決めます。
    始点とポインタの位置で水平線か垂直線かが決まり,点線で表示されます。
    ボタンを押したままマウスを移動して,直線の方向と長さを決めます。
  4. 終点を指定します。
    左マウスボタンを離した時点の,ポインタの位置で直線の方向と長さが決まり,[作画属性]画面で指定した属性の水平線または垂直線が表示されます。
解説
水平線・垂直線の境界を次の図に示します。

図4-11 水平線・垂直線の境界

[図データ]
(c) 垂線の作画

すでに作画されている水平線,垂直線,および矩形の辺に対して垂線を引く場合に使用します。

垂線を作画する手順を次に示します。

  1. [書式設計]画面の作画ツールバーから垂線のプッシュボタン[図データ] を選択します。
  2. 始点を指定します。
  3. 方向を決めます。
    始点とポインタの位置で水平線か垂直線かが決まり,最初に出会う直線,または矩形の辺まで延長して点線で表示されます。
  4. 終点方向を指定します。
    左マウスボタンを離した時点の,ポインタの位置で方向と長さが決まり,[作画属性]画面で指定した属性の垂線が表示されます。
解説
垂線の方向は,水平線・垂直線と同様に始点とポインタの位置で決まります。

垂線の終点とポインタの位置の関係を次の図に示します。

図4-12 垂線の終点とポインタの位置の関係(垂線の延長線上で最初に出会う直線,または矩形の一辺の場合)

[図データ]

図4-13 垂線の終点とポインタの位置の関係(矩形のラウンドコーナーの場合)

[図データ]

図4-14 垂線の終点とポインタの位置の関係(垂線の延長線上で最初に出会う直線,および矩形の一辺がない場合)

[図データ]

(2) 矩形

表の外枠などに使う矩形を描く場合に使用します。

矩形を作画する手順を次に示します。

  1. [書式設計]画面の作画ツールバーから矩形のプッシュボタン[図データ] を選択します。
  2. 頂点を指定します。
  3. 大きさを決めます。
    左マウスボタンを押したままマウスを移動すると,ポインタの位置を対角点とする矩形が点線で表示されます。
  4. 対角点を指定します。
    左マウスボタンを離した時点の,ポインタの位置が対角点になり,[作画属性]画面で指定した属性で矩形が表示されます。
解説
矩形の属性には,線種,線幅,ラウンドコーナー,およびラウンド直径があります。
属性はメニューバーの[設定]から[作画属性]を選択します。

(3) 網掛け

(a) 領域を指定する網掛け

矩形を描いて指定した領域に網掛けする場合に使用します。

領域を指定する網掛け手順を次に示します。

  1. [書式設計]画面の作画ツールバーから領域を指定する網掛けのプッシュボタン[図データ] を選択します。
  2. 網掛けする領域の頂点を指定します。
  3. 網掛けする領域の対角点を指定します。
    矩形の作画と同じ操作で領域を指定すると,[作画属性]画面で指定した網掛け種別で網掛けされます。
解説
網掛けの属性には,網掛け種別があります。
網掛けの種別はメニューバーの[設定]から[作画属性]を選択します。
(b) 矩形内への網掛け

すでに作画されている図形の矩形部分に網掛けする場合に使用します。

矩形内への網掛け手順を次に示します。

  1. [書式設計]画面の作画ツールバーから矩形内への網掛けのプッシュボタン[図データ] を選択します。
  2. 網掛けする領域を選択します。
    網掛けする矩形内にポインタを移動して,左マウスボタンを押すと,ポインタの位置を含む矩形が点線で表示されます。
  3. ボタンを離します。
    指定した領域に[作画属性]画面で指定した網掛け種別で網掛けされます。
解説
網掛け対象となる矩形部分は4種類あります。
網掛けできる図形の矩形部分を次の図に示します。

図4-15 網掛けできる図形の矩形部分

[図データ]
ポインタの位置を含む矩形が複数ある場合は,最小の矩形が選択されます。
ポインタの位置を含む矩形が複数ある場合の網掛け対象となる矩形部分を次の図に示します。

図4-16 ポインタの位置を含む矩形が複数ある場合の網掛け対象となる矩形部分

[図データ]

(4) 文字列

書式内に横書きまたは縦書きの文字列を指定します。

文字列を配置する領域の作画方法には2種類,文字の配置には3種類の方法があります。

領域の作画方法はプッシュボタンで選択します。

文字の配置方法,文字サイズ,および字間値は[書式設計]画面のメニューバーの[設定]から[作画属性]を選択します。

領域の指定方法と文字の配置法については,表4-10を参照してください。

(a) [文字列入力]画面と項目一覧
[文字列入力]画面
[文字列入力]画面を次に示します。
[図データ]
項目一覧
[文字列入力]画面の項目を次に示します。
入力可能な文字数表示
指定した領域に入力できる文字数が,全角,半角それぞれについて表示されます。
入力可能な文字数設定ボックス
入力可能な文字数を設定します。
 
注意事項
  • 一つの文字列の中で全角の文字と半角の文字は混在できません。
  • 文字列のあとの空白は有効ですが,空白だけの文字列は何も入力されなかったものとみなします。
  • 文字入力領域の残りが半角1文字分しかない場合,全角文字は入力できません。
  • 両端そろえ配置には,2文字以上必要です。1文字を入力した場合は,均等配置で表示します。
(b) 領域を指定する文字列の指定
文字配置法が均等または両端そろえの場合

矩形を描いて指定した領域に入力した文字列を配置します。

矩形を描いて指定した領域に入力した文字列を配置する手順を次に示します。

  1. [書式設計]画面の作画ツールバーから領域を指定する横書き,または縦書き文字列のプッシュボタン[図データ][図データ] を選択します。
  2. 文字列を配置する領域の頂点を指定します。
  3. 文字列を配置する領域の対角点を指定します。
    ポインタの位置を対角点とする文字領域の大きさが点線で表示されます。左マウスボタンを離すと[文字列入力]画面が表示されます。
  4. 文字列を入力します。
  5. 入力した文字列を確認して[OK]ボタンをクリックします。
    入力した文字列が,指定した領域に指定した属性で配置されます。文字列の属性には,書体番号,文字サイズ,文字配置法,および字間値があります。
    属性は[書式設計]画面のメニューバーの[設定]から[作画属性]を選択します。
文字配置法が字間指定の場合

指定した位置から入力した文字列を配置します。

指定した位置から入力した文字列を配置する手順を次に示します。

  1. [書式設計]画面の作画ツールバーから領域を指定する横書き,または縦書き文字列のプッシュボタン[図データ][図データ] を選択します。
  2. 文字列の先頭位置を指定します。
    ポインタを頂点とし,[作画属性]で指定した文字サイズを幅とする矩形が書式の右端,または下端まで点線で表示されます。左マウスボタンを離すと[文字列入力]画面が表示されます。
  3. 文字列を入力します。
  4. 入力した文字列を確認して[OK]ボタンをクリックします。
    入力した文字列が,[作画属性]画面で指定した字間値で配置されます。
(c) 矩形内への文字列の指定

すでに作画されている図形の矩形部分に入力した文字列を配置します。

すでに作画されている図形の矩形部分に入力した文字列を配置する手順を次に示します。

  1. [書式設計]画面の作画ツールバーから矩形内への横書き,または縦書き文字列のプッシュボタン[図データ][図データ] を選択します。
  2. 文字列を配置する領域を選択します。
    文字列を配置する矩形内にポインタを移動して,左マウスボタンを押すと,ポインタの位置を含む矩形が点線で表示されます。
    左マウスボタンを離すと,[文字列入力]画面が表示されます。
  3. 文字列を入力します。
  4. 入力した文字列を確認して[OK]ボタンをクリックします。
    入力した文字列が,指定した領域に指定した属性で配置されます。
解説
  • 文字列の属性
    文字列の属性には,書体番号,文字サイズ,文字配置法,および字間値があります。属性はメニューバーの[設定]から[作画属性]を選択します。
  • 文字列を配置する矩形
    文字列を配置できる図形の矩形部分は4種類があります。
    文字列を配置できる図形の矩形部分を次の図に示します。

    図4-17 文字列を配置できる図形の矩形部分

    [図データ]

    ポインタの位置を含む矩形が複数ある場合は,最小の矩形が選択されます。
    ポインタの位置を含む矩形が複数ある場合の文字列を配置できる矩形部分を次の図に示します。

    図4-18 ポインタの位置を含む矩形が複数ある場合の文字列を配置できる矩形部分

    [図データ]

(5) 

(a) 外接矩形を指定する円

指定した矩形に内接する円を描きます。中心を指定しにくい場合に使用します。

外接矩形を指定する円を描く手順を次に示します。

  1. [書式設計]画面の作画ツールバーから外接矩形を指定する円のプッシュボタン[図データ]を選択します。
  2. 頂点を指定します。
  3. 大きさを決めます。
    左マウスボタンを押したままマウスを移動すると,ポインタの位置を対角点とする矩形と内接する円が点線で表示されます。
  4. 対角点を指定します。
    左マウスボタンを離した時点のポインタの位置が対角点になり,指定した属性で矩形に内接する円が表示されます。
(b) 中心と半径を指定する円の作画

中心と円周上の点を指定して円を描きます。

中心と半径を指定する円を作画する手順を次に示します。

  1. [書式設計]画面の作画ツールバーから中心と半径を指定する円のプッシュボタン[図データ] を選択します。
  2. 中心点を指定します。
  3. 大きさを決めます。
    左マウスボタンを押したままマウスを移動すると,ポインタの位置を円周上の点とする円が点線で表示されます。
  4. 円周上の点を指定します。
    左マウスボタンを離した時点の,ポインタの位置が円周上の点になり,中心との距離を半径とする円が指定した属性で表示されます。
    属性はメニューバーの[設定]から[作画属性]を選択します。
解説
  • 円の属性
    円の属性には,線種および線幅があります。
    属性は[書式設計]画面のメニューバーの[設定]から[作画属性]を選択します。
  • 外接する矩形と円の大きさ
    外接する矩形を指定して円を描く場合,指定した矩形が正方形でなくても,正方形に内接する円が表示されます。
    外接する矩形と円の大きさを次の図に示します。

    図4-19 外接する矩形と円の大きさ

    [図データ]

(6) 円弧

(a) 外接矩形を指定する円弧

指定した矩形に内接する円から円弧を描きます。

外接矩形を指定する円弧を描く手順を次に示します。

  1. [書式設計]画面の作画ツールバーから外接矩形を指定する円弧のプッシュボタン[図データ] を選択します。
  2. 頂点を指定します。
  3. 円の大きさを決めます。
    左マウスボタンを押したままマウスを移動すると,ポインタの位置を対角点とする矩形と内接する円が点線で表示されます。
  4. 対角点を指定します。
    左マウスボタンを離した時点の,ポインタの位置を対角点とする矩形に内接する円が点線で表示されます。
  5. 始点を指定します。
  6. 円弧の長さを決めます。
    左マウスボタンを押したままマウスを移動すると,ポインタの位置を始点とする円弧が点線で表示されます。
  7. 終点を指定します。
    左マウスボタンを離した時点の,ポインタの位置を終点とする円弧が指定した属性で表示されます。
(b) 中心と半径を指定する円弧

円の中心と円周上の点を指定して描いた円から円弧を描きます。

中心と半径を指定する円弧を描く手順を次に示します。

  1. [書式設計]画面の作画ツールバーから中心と半径を指定する円弧のプッシュボタン[図データ] を選択します。
  2. 中心点を指定します。
  3. 円の大きさを決めます。
    左マウスボタンを押したままマウスを移動すると,ポインタの位置を円周上の点とする円が点線で表示されます。
  4. 円周上の点を指定します。
    左マウスボタンを離した時点の,ポインタの位置と中心の距離を半径とする円が点線で表示されます。
  5. 始点を指定します。
  6. 円弧の長さを決めます。
    左マウスボタンを押したままマウスを移動すると,ポインタの位置を始点とする円弧が点線で表示されます。
  7. 終点を指定します。
    左マウスボタンを離した時点の,ポインタの位置を終点とする円弧が指定した属性で表示されます。
解説
  • 円弧の属性
    円弧の属性には,線種および線幅があります。
    属性は[書式設計]画面のメニューバーの[設定]から[作画属性]を選択します。
  • 円弧の始点または終点とポインタの位置
    ポインタが円周上にない場合,次に示すように始点および終点が決まります。
    円弧の始点または終点とポインタの位置を次の図に示します。

    図4-20 円弧の始点または終点とポインタの位置

    [図データ]

  • 円弧の始点と終点の関係
    円弧は,次に示すように始点から終点に向かって右回り(時計回り)に描かれます。終点を左回りに指定しても円弧は右回りになります。
    円弧の始点と終点の関係を次の図に示します。

    図4-21 円弧の始点と終点の関係

    [図データ]

(7) パターン

書式パターンファイルに登録されている会社のマークやロゴなどの図柄を書式中に配置します。

書式パターンファイルの作り方については,「4.9 書式パターンの作成」を参照してください。

書式パターンファイルに登録されている会社のマークやロゴなどの図柄を書式中に配置する手順を次に示します。

  1. [書式設計]画面の作画ツールバーからパターンのプッシュボタン[図データ] を選択します。
    [パターンファイルの選択]画面が表示されます。

    [図データ]

  2. 配置するパターンを選択します。
    ドライブ,フォルダから配置したいパターンファイルを検索して選択します。ドライブ,フォルダの初期値は,環境設定プログラムで指定したものです。ファイル名の拡張子として「.bpn」の付いたものだけがパターンファイルとなります。
    配置するパターンファイル名を選択すると[パターン・イメージ]画面が表示されます。

    [図データ]

    ここでは,次に示す情報が表示されます。
    概要
    指定したパターンファイルの概要が表示されます。
    パターンのサイズ
    書式パターンファイルを作成する場合に指定した横,縦のドット数が表示されます。
    パターンの内容
    選択したパターンの内容が実寸大で表示されます。
  3. 内容を確認して[開く]ボタンをクリックします。
  4. 配置する位置を指定します。
    [書式設計]画面で,マウスカーソルをパターン図形の左上に位置づくようにずらし,左マウスボタンを押すと,パターンが配置されます。
解説
  • パターンの属性
    パターンには,図形属性はありません。
  • パターンの種類
    一つの書式内に配置できるパターンは99種類以内です。
注※
[オプション設定]画面の[異なるパターン,文字,ラウンドコーナーの合計]の値に「4096」を指定した場合は,4,096種類以内となります。
補足事項
配置可能なパターンのサイズ
パターンは,縦・横のサイズともに環境設定で指定した書式サイズの範囲内にあるパターンが配置できます。
一辺のサイズが256ドットを超えるパターンを配置する場合,パターンは配置時に自動的に幾つかに分割され,一度に複数のパターンとして配置されます。
配置可能なパターンのサイズを次の図に示します。

図4-22 配置可能なパターンのサイズ

[図データ]
注意事項
大きいサイズのパターンを配置する場合には,図形の個数の制限※1や図形のデータ量の制限※2などから,環境設定で指定した書式サイズに収まるサイズのパターンでも配置できない場合があります。
注※1 配置可能な異なる種類の図形は,99個までとなります。[オプション設定]画面の[異なるパターン,文字,ラウンドコーナーの合計]の値に「4096」を指定した場合は,4,096個までとなります。
注※2 配置可能なパターンの総バイト数は63,520バイトまでとなります。[オプション設定]画面の[異なるパターン,文字,ラウンドコーナーの合計]の値に「4096」を指定した場合は,5,242,880バイトまでとなります。

(8) 部品

書式部品ファイルに登録されている図形群を書式中に配置します。

書式部品ファイルの作り方については,「4.7 書式部品の保存」を参照してください。

書式部品ファイルに登録されている図形群を書式中に配置する手順を次に示します。

  1. [書式設計]画面の作画ツールバーから部品配置のプッシュボタン[図データ]を選択します。
    [部品ファイルの選択]画面が表示されます。

    [図データ]

  2. 配置する部品を選択します。
    ドライブ,フォルダから配置したい部品ファイルを検索して選択します。ドライブ,フォルダの初期値は,環境設定プログラムで指定したものです。ファイル名の拡張子として「.prt」の付いたものだけが部品ファイルとなります。
    配置する部品のファイル名を選択すると[部品イメージ]画面が表示されます。

    [図データ]

    ここでは,次に示す情報が表示されます。
    概要
    指定した部品ファイルの概要を表示します。
    部品のサイズ
    部品を構成する図形群を囲む最小の矩形の横,縦のドット数が表示されます。
    部品の内容
    選択した部品の内容が表示されます。
  3. 内容を確認して[開く]ボタンをクリックします。
  4. 配置する位置を指定します。
    [書式設計]画面で,マウスカーソルを部品図形の左上に位置づくようにずらし,左マウスボタンを押すと,部品が配置されます。