13.1.5 PDE実行時のトラブル

<この項の構成>
(1) 制御イメージが見つからない
(2) 書式定義時の画面と分散タイプPDEによる印字結果で文字が異なる
(3) 書式定義時の画面とPDEによる印字結果で書体が異なる
(4) FCBの原点からの相対距離が有効にならない
(5) 縦書きフォントが有効にならない
(6) Windows Vista以降の環境で制御イメージを変更しても印刷結果が変わらない

(1) 制御イメージが見つからない

要因
イメージ作成時に指定したイメージ種別とPDEの環境設定のイメージ種別が異なります。
対処
PDE - Form Designerの環境設定のイメージ種別またはコマンド起動時に指定したイメージ種別を,PDEの環境設定「制御イメージ設定」タブで設定されているイメージ種別に合わせて,再度制御イメージを生成してください。

(2) 書式定義時の画面と分散タイプPDEによる印字結果で文字が異なる

付録E PDE - Form Designerでの文字コードの扱い(分散タイプPDEだけ適用)」を参照してください。

(3) 書式定義時の画面とPDEによる印字結果で書体が異なる

要因
PDE環境設定の書体設定で2バイトコード書体の書体番号ごとに指定するフォントと,PDE - Form Designerで書体番号ごとに指定するフォントが同じではありません。
対処
PDE環境設定の書体設定で半角文字の場合は1バイトコード,全角の場合は2バイトコード書体の書体番号ごとに指定するフォントと,PDE - Form Designerで書体番号ごとに指定するフォントを同じ書体にしてください。

(4) FCBの原点からの相対距離が有効にならない

要因
PDEが分散タイプPDEの場合はバージョンが01-08,PDE for Openの場合はバージョンが01-01以前です。
対処
PDEが分散タイプPDEの場合はバージョンを01-09,PDE for Openの場合はバージョンを01-02以降にバージョンアップしてください。または,書式をFCBの原点からの相対距離が0として再設計してください。

(5) 縦書きフォントが有効にならない

要因
PDEが分散タイプPDEの場合はバージョンが01-11,PDE for Openの場合はバージョンが01-04以前です。
対処
PDEが分散タイプPDEの場合はバージョンを01-12,PDE for Openの場合はバージョンを01-05以降にバージョンアップしてください。

(6) Windows Vista以降の環境で制御イメージを変更しても印刷結果が変わらない

要因
Windows Vista以降を使用している場合,制御イメージが正しく保存されていないおそれがあります。
Windows Vista以降では,UAC(ユーザアカウント制御)の働きによってシステムの重要なフォルダ(%SystemRoot%以下,%Program Files%以下など)は保護されています。これらの保護フォルダへPDE - Form Designerから制御イメージを保存した場合,生成された制御イメージは別のフォルダへリダイレクトされ,意図したフォルダ内に保存されません。
また,分散タイプPDEおよびPDE for Openのデフォルトのユーザイメージライブラリ(印刷時に使用する制御イメージの格納フォルダ)も%Program Files%以下にあるため,同様に,意図したフォルダに保存されないおそれがあります。
対処
制御イメージの保存先は,UACで保護されていないフォルダを指定してください。
また,UACの保護フォルダにある制御イメージを変更したい場合は,UACで保護されていないフォルダに変更後のファイルを保存したあと,そのファイルをエクスプローラなどでUACの保護フォルダ内にコピーしてください。なお,UACの保護フォルダ内にファイルをコピーするには,管理者権限が必要です。