15.2.1 新規に書式を作成する場合の操作手順

  1. 書式設計の起動
    プログラムメニューから,PDE Form Designerの書式設計のアイコンを選択し,書式設計を起動します。次に示す初期画面([書式設計]画面)が表示されますので,状態表示などを確認してから書式の設計を行います。

    [図データ]

  2. 書式情報の設定
    [書式設計]画面のメニューバーの[設定]から[書式情報]を選択して,[書式情報]画面を表示し,書式名や書式サイズなどの書式情報を設定します。

    [図データ]

    作成者と概要(覚え書き)は省略できますが,書式イメージファイルを開く場合に表示されるので,設定しておくと便利です。

    [図データ]

  3. 作画属性の設定
    [書式設計]画面のメニューバーの[設定]から[作画属性]を選択して,[作画属性]画面を表示し,線の太さや文字の大きさなどの作画属性を設定します。

    [図データ]

  4. 書式の編集
    一般的な帳票の形式を用いて,書式設計の操作例を紹介します。
    書式設計の操作例を次の図に示します(項番は項目の説明の番号と対応しています)。

    図15-1 書式設計の操作例

    [図データ]

    (1)横文字列(領域を指定して配置)
    状態表示の文字配置法が均等または両端そろえとなっていることを確認します。字間指定となっている場合は,状態表示の「字間指定」と表示された領域をマウスでクリックして,これから作画する文字列が矩形指定した領域にバランスよく配置されるように属性を変更します。
    [図データ]ボタンをクリックして,文字列を配置する領域をマウスで矩形選択します。[文字列入力]画面が表示されるので,「商品一覧」を入力して[OK]ボタンをクリックします。
    なお,矩形選択をはじめとする作画時のマウス操作は,[書式設計]画面のメニューバーの[オプション]の[作画・編集]からドラッギングまたは2点クリックのどちらかに設定できます。
    [図データ]
    文字配置や文字サイズなどを変更する場合は,[図データ]ボタンをクリックして「商品一覧」をクリックで選択後,ダブルクリックまたは[書式設計]画面のメニューバーの[編集]から[属性変更]を選択します。[文字属性変更]画面が表示されるので,必要に応じて変更します。
    [図データ]
    字間値を指定して文字列を配置したい場合や,文字列の終了位置を厳密に問わない場合などは,字間指定で文字列を配置します。[図データ]ボタンをクリックして文字列開始位置を指定することで,任意の長さの文字列を配置できます。
    文字列を変更する場合は,[図データ]ボタンをクリックして文字列を選択したあと,[図データ]ボタンまたはマウスの右クリックから[文字列変更]メニューを選択します。
    (2)矩形
    [図データ]ボタンをクリックして,矩形を配置する領域の左上から右下に,マウスでドラッグします。
    線の種類,線幅,および,ラウンドコーナー指定(コーナー位置およびラウンド直径)などを変更する場合は,[図データ]ボタンをクリックして作画した矩形をクリックで選択後,ダブルクリックまたは[書式設計]画面のメニューバーの[編集]から[属性変更]を選択します。[矩形属性変更]画面が表示されるので,線の種類,線幅,およびラウンドコーナー指定などを変更します。
    [図データ]
    (3)水平・垂直線
    「品番」および「商品名」欄の下部の水平線と,間の垂直線を配置します。[図データ]ボタンをクリックして,マウスで始点から終点までドラッグすることで配置します。
    なお,水平線・垂直線を配置する操作の代わりに,[図データ]ボタンによる垂線の作画,または状態表示の格子補正を設定している場合は,[図データ]ボタンによる直線の作画の操作でも同じような線が配置できます。
    垂線および直線の作画操作については「4.6.3 作画機能」を参照してください。
    (4)配置済みの水平線の繰り返し
    [図データ]ボタンをクリックして「品番」および「商品名」欄の直下の水平線を選択します。選択した項目に対して可能な操作は,[書式設計]画面のツールバーの作画ボタンまたはメニューバーの[編集]から表示されるメニューで活性表示となります。また,使用頻度の高いものについては,マウスの右クリックによるメニューからも操作できます。
    選択した線を矩形内の各行間に配置する方法を次に示します。
    複写による方法
    [図データ]
    [書式設計]画面のメニューバーの[編集]から[複写]を選択するか,[図データ]ボタンをクリックします。
    次に右クリックして[貼り付け]を選択するか,または[図データ]ボタンをクリックすると,かぎ型のポインタ[図データ]が表示されるので,複写先の左位置をマウスで指定します。
    繰り返しの対象となる項目を複写して,貼り付け操作を必要回数繰り返します。
    反復複写による方法
    水平線を選択し,[図データ]ボタンをクリックします。
    かぎ型のポインタ[図データ]が表示されるので,反復複写開始位置の左位置(複写元の一行分下)を指定します。
    [複写回数入力]画面が表示されるので,複写回数(この例では4回)を指定します。
    [図データ]
    反復の操作には,ほかに[図データ]間隔回数指定,[図データ]間隔範囲指定,[図データ]範囲回数指定があります。これらも含め,それぞれの違いや操作については「4.6.4 編集機能」を参照してください。
    [図データ]ボタンのクリックを取り消す場合,右クリックで表示したメニューから「中止」を選択するか,または[図データ]ボタンをクリックします。
    (5)横文字列(矩形内の配置)
    「品番」および「商品名」の文字列を配置します。四方をけい線で囲まれた領域内に配置するため,[図データ]ボタンが使用できます。[図データ]ボタンをクリックすると,+型のポインタが表示されるので,文字列を配置する領域をクリックします。[文字列入力]画面が表示されるので,文字列を入力して[OK]ボタンをクリックします。
    (6)網掛け
    「品番」および「商品名」欄の直下に網掛けを配置します。状態表示で網掛け濃度を確認しておきます。
    この操作例では,矩形,水平線,および垂直線によって四方が囲まれている領域に網掛けを配置するので,[図データ]ボタンを使用します。[図データ]ボタンをクリックすると,+型のポインタが表示されるので,網掛けを配置する領域に位置づけ,クリックします。ほかの網掛けが必要な領域にもクリックや複写,反復によって,網掛けを配置します。
    網掛けは,[図データ]ボタンでも配置できます。このボタンをクリックすると+型のポインタが表示されるので,網掛けを配置する領域をドラッグで矩形選択して配置します。
  5. 書式イメージの確認
    書式設計機能を使用してできる書式イメージの確認方法を次に示します。
    編集中の画面で確認
    [書式設計]画面のメニューバーの[オプション]から[表示・印刷]を選択し,表示倍率を変更するなどして,編集中の書式イメージ全体を確認します。
    プレビューで確認
    編集した書式イメージの全体像を確認します。
    [書式設計]画面のメニューバーの[ファイル]から[プリンタの設定]を選択し,書式サイズに応じた用紙を設定したあと,[ファイル]から[印刷プレビュー]を選択すれば,書式の全体像の参照および印刷ができます。
    [書式設計]画面のメニューバーの[オプション]から[表示・印刷]を選択し,印刷オプションを変更することによって,目盛りやます目の表示の重ね合わせもできます。
    マーカ表示で確認
    [図データ]ボタンなどがクリックされた状態でマウスを使っている場合,小さな点(非常に短い直線)を配置してしまうことがあるため,これらが残っていないかを確認します。
    [書式設計]画面のメニューバーの[オプション]から[作画・編集]を選択し,編集対象図形の明示方法に「マーカ表示」を設定したあと,[図データ]ボタンをクリックするかまたはメニューバーの[編集]から[全選択]を選択すると,この小さな点のある個所もマーカ表示されるため,残さないで削除できます。
  6. 書式イメージファイルへの保存
    編集した書式を書式イメージファイルに保存します。[書式設計]画面のメニューバーの[ファイル]から[名前を付けて保存]または[閉じる]を選択して,ファイル名を指定します。ファイルに保存したら書式設計機能を終了します。
    なお,ファイル名から書式オーバレイモジュールの名称が生成されることはないため,ファイル名には日本語も指定できます。