4.5.2 作画属性の設定

図形を作画する場合には,線の種類,線の太さ,および文字の大きさなどを決める必要があります。

作画属性の設定は[作画属性]画面で行います。

作画属性を設定する手順を次に示します。

  1. [書式設計]画面のメニューバーの[設定]から[作画属性]を選択します。
    [作画属性]画面が表示されます。

    [図データ]

  2. 情報を設定します。
    線の種類および線の太さなど必要な情報を指定します。
    ここでは,次に示す情報を設定します。
    線幅
    作画する図形の線の太さを選択します。線が太い場合の肉付け方向を次に示します。
    ・直線の肉付け
     肉付け方向を次の図に示します。

    図4-5 肉付け方向

    [図データ]
    ・矩形,円,円弧の肉付け
     図形の内側に向かって肉付けされます。
     次に示すような図形では,肉付け方向がずれるので注意してください。このような図形は,移動などで調整してください。
     肉付け方向がずれる図形を次の図に示します。

    図4-6 肉付け方向がずれる図形

    [図データ]
    線種
    作画する図形の線の種類を選択します。
    線種の描画パターンを次の表に示します。

    表4-5 線種の描画パターン

    線種内容
    実線●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
    16ドット点線●●●●●●●●●●●●●●●●○○○○○○○○○○○○○○○○
    12ドット点線●●●●●●●●●●●●○○○○●●●●●●●●●●●●○○○○
    8ドット点線●●●●●●●●○○○○○○○○●●●●●●●●○○○○○○○○
    4ドット点線●●●●○○○○●●●●○○○○●●●●○○○○●●●●○○○○
    1ドット点線●○○○●○○○●○○○●○○○●○○○●○○○●○○○●○○○
    20ドット一点鎖線●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●○○○○●●●●○○○○
    8ドット一点鎖線●●●●●●●●○○○●●○○○●●●●●●●●○○○●●○○○
    二点鎖線●●●●●●●●○○○○●●○○○○●●○○○○●●●●●●●●
    網掛け
    網掛けの濃さを次の表に示す三つから選択します。

    表4-6 網掛けの濃さ

    網掛け画面の表示内容
    淡い[図データ] [図データ] 
    中間[図データ] [図データ] 
    濃い[図データ] [図データ] 
    ラウンドコーナー
    矩形の四つの角はそれぞれ独立にコーナー形式が選択できます。コーナー形式は,ラウンドコーナーおよび直角コーナーの二つがあります。
    ラウンドコーナーの選択例(左上と右上を選択)を次の図に示します。

    図4-7 ラウンドコーナーの選択例(左上と右上を選択)

    [図データ]
    ラウンド直径
    コーナー形式にラウンドコーナーを選択した場合は,ラウンド直径を次の表に示す四つから選択します。

    表4-7 ラウンド直径

    コーナー直径ドット数
    5ポイント16ドット
    7ポイント24ドット
    9ポイント32ドット
    12ポイント40ドット
    ラウンド直径は,一つだけ選択できます。角ごとに直径を変えることはできません。
    デフォルト色番号
    作画する図形および配置する文字列の初期値として使用される色番号を,システム標準または色番号1~8の中から選択します。
    デフォルト書体
    配置する文字列に初期値として使用される書体番号を,書体番号1~15から選択します。
    あらかじめ環境設定で書体番号1~15のそれぞれに対してフォント名を指定しておくと,画面上に配置した文字列はその文字列に使用される書体番号に応じて,環境設定で指定されたフォント名の書体で表示されます。
    ただし,作成した書式をPDEで使用した場合にPDEから出力される文字列の書体はPDE環境設定の[書体設定]での書体番号の設定に従います。このため,環境設定で指定するフォント名はPDE環境設定の[書体設定]の設定と同じ書体のフォントを指定することを推奨します。
    文字サイズ
    使用する文字サイズを次の表に示す六つから選択します。
    文字サイズと文字の大きさを次の表に示します。

    表4-8 文字サイズと文字の大きさ

    文字サイズボディサイズ(ドット)漢字プリンタの印刷
    5ポイント全角16×18[図データ] 
    半角8×18[図データ] 
    7ポイント全角24×24[図データ] 
    半角12×24[図データ] 
    9ポイント全角32×32[図データ] 
    半角16×32[図データ] 
    12ポイント全角40×40[図データ] 
    半角20×40[図データ] 
    14ポイント全角48×48[図データ] 
    半角24×48[図データ] 
    19ポイント全角64×64[図データ] 
    半角32×64[図データ] 
    文字拡大
    文字を拡大する方法を[横倍角],[縦倍角]および[倍率指定]から選択します。文字サイズと[横倍角],[縦倍角],[倍率指定]選択時の文字の大きさを次の表に示します。なお,[倍率指定]を選択時は,それぞれ横倍率,縦倍率を20%~255%の範囲で指定します。このとき,ドット換算時に小数点以下となる値は切り捨てられます(例:全角7ポイント 24×24ドットの20%縮小時は4×4ドット)。

    表4-9 文字サイズと文字拡大時の文字の大きさ

    文字サイズボディサイズ(ドット)
    5ポイント全角標準16 × 18
    横倍角32 × 18
    縦倍角16 × 36
    倍率指定(20%~255%)3~40 × 3~45
    半角標準8 × 18
    横倍角16 × 18
    縦倍角8 × 36
    倍率指定(20%~255%)1~20 × 3~45
    7ポイント全角標準24 × 24
    横倍角48 × 24
    縦倍角24 × 48
    倍率指定(20%~255%)4~61 × 4~61
    半角標準12 × 24
    横倍角24 × 24
    縦倍角12 × 48
    倍率指定(20%~255%)2~30 × 4~61
    9ポイント全角標準32 × 32
    横倍角64 × 32
    縦倍角32 × 64
    倍率指定(20%~255%)6~81 × 6~81
    半角標準16 × 32
    横倍角32 × 32
    縦倍角16 × 64
    倍率指定(20%~255%)3~40 × 6~81
    12ポイント全角標準40 × 40
    横倍角80 × 40
    縦倍角40 × 80
    倍率指定(20%~255%)8~102 × 8~102
    半角標準20 × 40
    横倍角40 × 40
    縦倍角20 × 80
    倍率指定(20%~255%)4~51 × 8~102
    14ポイント全角標準48 × 48
    横倍角96 × 48
    縦倍角48 × 96
    倍率指定(20%~255%)9~122 × 9~122
    半角標準24 × 48
    横倍角48 × 48
    縦倍角24 × 96
    倍率指定(20%~255%)4~61 × 9~122
    19ポイント全角標準64 × 64
    横倍角128 × 64
    縦倍角64 × 128
    倍率指定(20%~255%)12~163 × 12~163
    半角標準32 × 64
    横倍角64 × 64
    縦倍角32 × 128
    倍率指定(20%~255%)6~81 × 12~163
    文字配置法
    指定した文字列を配置する方法を次の表に示す三つから選択します。
    [字間指定]を選択した場合,字間値を入力する状態になります。ます/ドットまたはmmのどちらかの単位で字間値を指定します。

    表4-10 各配置法を選択した場合の文字の配置

    作画方法文字配置法横書き縦書き規則
    矩形内への配置[図データ]均等[図データ] [図データ] 矩形内に等間隔で配置します。
    両端そろえ[図データ] [図データ]矩形内に両端をそろえて等間隔で配置します。
    字間指定[図データ] [図データ]矩形内に左端または上端をそろえて指定した文字間隔で配置します。
    領域を指定して配置[図データ]均等[図データ] [図データ] 矩形で指定した領域内に等間隔で配置します。
    両端そろえ[図データ] [図データ]矩形で指定した領域内に両端をそろえて等間隔で配置します。
    字間指定[図データ] [図データ] 先頭位置から指定した文字間隔で配置します。
    字間値
    ・ます/ドットの場合
    [図データ]
    ・mmの場合
    [図データ]
    値を指定したあとで単位を変更した場合,字間値は変更後の単位に換算されます。
    フォント縦横種別
    全角文字の配置時に使用するフォントを[横書きフォント]と[縦書きフォント]から選択します。
    選択したフォントによっては,横書き用フォントと縦書き用フォントで表示にずれが生じる場合があります。
    分散タイプPDEを使用する場合,文字列に含まれる外字は,フォント縦横種別の設定に関係なく,常に外字イメージ内の横書き属性の文字パターンで印刷されます。横書きまたは縦書きの場合の例を次の表に示します。

    表4-11 横書き[図データ]の場合

    全/半角種別横書きフォント使用時縦書きフォント使用時
    全角[図データ] [図データ] 
    半角[図データ] 
    (凡例)
    -:該当しません。

    表4-12 縦書き[図データ]の場合

    横書きフォント使用時縦書きフォント使用時
    全角半角全角半角
    [図データ] [図データ] [図データ] 
    (凡例)
    -:該当しません。

  3. [OK]ボタンをクリックします。
    作画属性の内容が更新されます。
解説
  • 作画する図形と図形属性
    作画する図形と図形属性の関係を次の表に示します。

    表4-13 作画する図形と図形属性の関係

    作画する図形図形属性
    直線
    • 線種
    • 線幅
    • 色番号
    矩形
    • 線種
    • 線幅
    • ラウンドコーナー
    • 色番号
    • 線種
    • 線幅
    • 色番号
    円弧
    • 線種
    • 線幅
    • 色番号
    網掛け
    • ラウンドコーナー
    • 網掛け
    • 色番号
    文字列
    • 文字サイズ
    • 文字拡大
    • 文字配置法
    • 字間値
    • 書体番号
    • 色番号
    • フォント縦横種別
  • 図形属性の変更
    作画属性で設定する情報は,これから作画する図形の属性です。
    作画した図形の属性を変更するには,標準ツールバーのプッシュボタン[図データ] ,または[書式設計]画面のメニューバーの[編集]から[属性変更]を選択します。
補足
[作画属性]の内容は,各ファイル固有の情報で,次にファイルを開いた場合は,ファイルを保管したときの内容になります。作画する図形に応じて随時,属性を変更します。また,[作画属性]の内容は,状態表示に表示されます。