付録G オプション設定ファイル
オプション設定ファイルには,次に示す内容を設定します。
- 書式記述文生成機能で,書式イメージファイルの内容を書式記述文に展開する方法。
- 書式イメージ生成機能で,書式記述文から書式イメージファイルを生成する方法。
オプション設定ファイルのサンプルは,インストール時に提供されているので,書式記述文を使用するシステムの環境や制限に合わせて変更しておきます。変更する場合は,スタートメニューに登録されている[書式記述文/書式イメージ生成オプション設定]アイコンから編集します。
Windows Vista以降の場合は,編集したオプション設定ファイルを環境設定で設定した記述文オプション設定格納フォルダに保存してください。
- <この節の構成>
- (1) 形式
- (2) 設定項目
- (3) 注意事項
- (4) インストール時に組み込まれるオプション設定ファイルの内容
- (5) オプション設定ファイルの設定例
(1) 形式
オプション設定ファイルの形式を次に示します。
オプション設定ファイルの各行は,先頭カラムから次の形式で記述します。
〔FOGVR=書式記述文バージョン〕 〔GAIJI=(外字開始位置,外字使用通知)〕 文字属性名(文字サイズ,全半角種別〔,〔書体番号〕〔,〔文字拡大指定〕〔,フォント縦横種別〕〕〕) 〔TYPE=出力タイプ〕 〔COLOR=色番号出力〕 〔ROUNDEDBOX=ラウンドコーナー付き矩形出力〕 〔RLINE=RLINE文出力〕 〔NXCODE=NXCODE文出力〕 〔NNCONV=仮名漢字変換置換文字〕 〔FOGENV=書式記述文作成環境〕 |
- 注1 空行および「//」で始まるコメント行は任意の行に置くことができます。また,1行に設定できるのは1種類だけです。なお,ファイルの最終行にも改行が必要です。
- 注2 文字属性名は複数(1行に一つずつで複数行)記述できます。
有効になる設定項目を次の表に示します。
表G-1 有効になる設定項目
設定項目 | 書式記述文生成 | 書式イメージ生成 |
---|
FOGVR | ○ | - |
GAIJI | ○ | ○ |
文字属性名 | ○ | ○ |
TYPE | ○ | - |
COLOR | ○※1 | - |
ROUNDEDBOX | ○※2 | - |
RLINE | ○※3 | - |
NXCODE | ○※3 | - |
NNCONV | - | ○ |
FOGENV | - | ○ |
- (凡例)
- ○:有効になります。
- -:無効になります。
- 注※1 タイプC書式の書式記述文の場合だけ有効になります。それ以外の場合は,色番号は出力されません。
- 注※2 書式記述文バージョンが3の場合だけ有効になります。
- 注※3 書式記述文バージョンが2または3,イメージ種別がVOS1またはVOSKの場合だけ有効になります。
(2) 設定項目
オプション設定ファイルでの各行の設定値を次に示します。
- FOGVR=書式記述文バージョン ~{1|2|3}
生成する書式記述文のバージョンを設定します。書式記述文を入力するシステムの仕様に合わせる必要があります。
- 1
FOG2に入力できる書式記述文を生成します。
- 2
FOG2 E2 02-00未満でサポートしている範囲の書式記述文を生成します。
- 3
FOG2 E2 02-00以降でサポートしている範囲の書式記述文を生成します。
- GAIJI=(外字開始位置,外字使用通知)
書式イメージまたは書式記述文での外字使用のレポートの有無を設定します。
- 外字開始位置 ~<0~9またはA~Fから成る2文字の文字列>《81》
ユーザ定義文字領域の開始位置に当たるKEISコードの第1バイトの値を設定します。設定する値は,16進表記した2けたの値で41~93の範囲です。なお,開始位置の第2バイトはA1,終了位置はA0FEです。
- 外字使用通知 ~{Y|N}
- Y
書式イメージまたは書式記述文の中にユーザ定義文字領域の文字が含まれていた場合,メッセージ(FDSNSO-0001-IまたはFDSNIMG-0004-I)を出力して通知します。
- N
書式イメージまたは書式記述文の中にユーザ定義文字領域の文字が含まれていた場合でも,通知しません。
- 文字属性名(文字サイズ,全半角種別〔,〔書体番号〕〔,〔文字拡大指定〕〔,フォント縦横種別〕〕〕)
文字属性名と文字属性(文字サイズ,全半角文字,書体番号,文字拡大指定およびフォント縦横種別)との対応づけを設定します。
書式記述文生成の場合,書式記述文で用いる文字属性の値を設定します。書式イメージ中で指定されている文字属性に一致する文字属性名が書式記述文に出力されます。
書式イメージ生成の場合,書式記述文で用いている文字属性の値を設定します。書式記述文の文字属性名と一致する文字属性名の文字属性が書式イメージに適用されます。
- 文字属性名 ~<A~Z,0~9,または「@」「¥」「#」から成る1~4文字の文字列>
CHAR,LAY,またはADJUST文のオペランド(文字属性)で用いられる値を設定します。
- 文字サイズ ~<数字>{5|7|9|12|14|19}
文字属性名に対応する文字サイズを設定します。
- 全半角種別 ~{F|H}
文字属性名に対応する全半角種別を設定します。
- F
全角文字
- H
半角文字
フォント縦横種別「V」(縦書きフォント)と同時に指定できません。
- 書体番号 ~<数字>((1~15))
文字属性名に対応する書体番号を設定します。
書式記述文生成で書体番号を省略した場合,該当する文字属性名はすべての書体番号に一致するものとして扱われます。
書式イメージ生成で書体番号を省略した場合,書体番号1が仮定されます。
- 文字拡大指定 ~{N|H|V|HxxxVyyy}
文字属性名に対応する文字拡大指定を設定します。
書式記述文生成で文字拡大指定を省略した場合,該当する文字属性名はすべての文字拡大指定に一致するものとして扱われます。
書式イメージ生成で文字拡大指定を省略した場合,文字拡大なしが仮定されます。
- N
文字拡大なし
- H
横倍角
- V
縦倍角
- HxxxVyyy
任意倍率指定
xxxには横方向の拡大率(%)をyyyには縦方向の拡大率(%)を020~255の3桁の数字で設定します。
- フォント縦横種別 ~{H|V}
文字属性名に対応するフォント縦横種別を設定します。
書式記述文生成でフォント縦横種別を省略した場合,該当する文字属性名はすべてのフォント縦横種別に一致するものとして扱われます。
書式イメージ生成でフォント縦横種別を省略した場合,横書きフォントが仮定されます。
- H
横書きフォント
- V
縦書きフォント
全半角種別「H」(半角文字)と同時に指定できません。
- TYPE=出力タイプ ~{1|2|C}
書式の種類を設定します。
- 1
タイプ1書式の書式記述文を生成します。
- 2
タイプ2書式の書式記述文を生成します。
- C
タイプC書式の書式記述文を生成します。
- COLOR=色番号出力 ~{Y|N}
色番号の出力の有無を設定します。
タイプC書式の書式記述文の場合だけ有効になります。それ以外の場合,色番号は出力されません。
- Y
書式記述文に色番号を出力します。
- N
書式記述文に色番号を出力しません。
- ROUNDEDBOX=ラウンドコーナー付き矩形出力 ~{Y|N}
ラウンドコーナー付き矩形出力の有無を設定します。
書式記述文バージョンが3の場合だけ有効になります。
- Y
書式記述文にラウンドコーナー付き矩形を出力します。
- N
書式記述文にラウンドコーナー付き矩形を分解して出力します。詳細については,「付録H 書式記述文の生成規則」を参照してください。
- RLINE=RLINE文出力 ~{Y|N}
RLINE文出力の有無を設定します。
書式記述文バージョンが2または3,イメージ種別がVOS1またはVOSKの場合だけ有効になります。
- Y
書式記述文にRLINE文を出力します。
- N
書式記述文にLINE文を出力します。
- NXCODE=NXCODE文出力 ~{Y|N}
NXCODE文出力の有無を設定します。
書式記述文バージョンが2または3,イメージ種別がVOS1またはVOSKの場合だけ有効になります。
- Y
書式記述文にNXCODE文を出力します。
- N
書式記述文にCODE文を出力します。
- NNCONV=仮名漢字変換置換文字 ~<全角1文字>《■》
仮名漢字変換の置換に使用される全角1文字を設定します。
書式イメージ生成機能では,CONST文およびCHARC文の変換種別NN,およびNNCODE文の仮名漢字変換は行われません。これらの文で指定された文字列は,置換文字として設定された1文字に置換されます。
- FOGENV=書式記述文作成環境 ~{M|W}
書式記述文に2バイトコードの文字を含む場合の書式記述文作成環境を設定します。
メインフレーム上で作成した書式記述文にKEISコードの2バイトコードの文字を含む場合,シフトJISコードに変換してPCへ転送する際に,KEISコードのシフトコード((0A42)16,(0A41)16)が取り除かれ,1行のバイト数が変化します。このような場合,継続指定の行を正しく認識できなくなります。
![[図データ]](figure/zu0g0210.gif)
このため,書式記述文作成環境の設定に従い,1行のバイト数を調整します。
- M
連続する2バイトコードの前後にシフトコード((0A42)16,(0A41)16)があることを仮定します。
なお,メインフレーム上で2バイトコードを使用する場合,全角スペースを入力したつもりでも二つの半角スペースに置き換わっていることがあります。このような場合,PDE - Form Designerで正しく1行を認識することができないため,書式記述文の修正が必要になることがあります。また,書式記述文のコメントに全角文字を使用している場合,メインフレーム上でのシフトコードの位置によっては,PDE -Form Designerで継続指定カラムを正しく認識できないで,警告メッセージ(FDSNIMG-4004-W)が出力されることがあります。このときには,該当する行が継続指定行かどうかを確認してください。継続指定行として認識させるときは,全角文字のコメントを削除して継続指定カラムに半角空白以外を指定してください。
- W
2バイトコードの前後にシフトコード((0A42)16,(0A41)16)を仮定しないで,常に72バイト目を継続指定として扱います。
(3) 注意事項
書式記述文生成では,書式イメージ中の文字属性に一致する文字属性がオプション設定ファイルに存在しない場合,文字属性名として規定値「A000」が適用されます。
書式イメージ生成では,書式記述文の文字属性名に一致する文字属性名がオプション設定ファイルに存在しない場合,警告メッセージが出力され,書式記述文で該当する文字属性名が指定された文字列は無視されます。
(4) インストール時に組み込まれるオプション設定ファイルの内容
インストール時に組み込まれるオプション設定ファイルの内容を次に示します。
FOGVR=3
GAIJI=(81,Y)
TYPE=C
A05F(5,F)
A07F(7,F)
A09F(9,F)
A0CF(12,F)
A05H(5,H)
A07H(7,H)
A09H(9,H)
A0CH(12,H)
(5) オプション設定ファイルの設定例
- 設定例1
書式記述文バージョン設定と外字チェック設定に省略時仮定値を適用する場合の設定例を次に示します。
KJ85(5,F)
KJ87(7,F)
KJ89(9,F)
KJ8C(12,F)
KJ8E(14,F)
KJ8F(19,F)
KJC5(5,H)
KJC7(7,H)
KJC9(9,H)
KJCC(12,H)
KJCE(14,H)
KJCF(19,H)
- 設定例2
すべての文字サイズと全半角の組み合わせに対する文字属性を設定しない場合の設定例を次に示します。書式定義機能の環境設定で禁止項目を設定した場合,書式中で使える文字サイズを制限できます。あらかじめ使われないことがわかっている文字属性の設定は必要ありません。
//書式中では7,9ポイントの字しか使われない場合。
//なお,文字属性指定内での順序は任意
KJC7(7,H)
KJ87(7,F)
KJC9(9,H)
//書体番号を指定する場合
KJ89(9,F,2)
- 設定例3
空行を入れる場合の設定例を次に示します。
//生成する書式記述文を入力するFOGのバージョン
FOGVR=3
//ユーザ定義文字領域内の文字の使用を通知
GAIJI=(81,N)
//2バイトコードの文字属性
KJ85(5,F)
KJ87(7,F)
KJ89(9,F)
KJ8C(12,F)
KJ8E(14,F)
KJ8F(19,F)