ソートマージ


5.10.6 cellsepaオペランド

意味

CSVファイルの出力レコードのデリミタ(セル区切り文字)を指定します。

入力レコードのデリミタを,このオペランドに指定したデリミタに変更して出力します。指定がない場合は,デリミタは変更しません。

このオペランドは,CSVファイルを指定した場合だけ有効です。CSVファイル以外を指定した場合は,無効となります。

形式

オペランド形式1

cellsepa={TAB|'cell-separator'}
  • オペランド形式1は,デリミタを1個だけ指定します。

  • 入力レコードのデリミタを複数指定している場合,このオペランドで指定したデリミタにすべてのデリミタを変更して出力します。

オペランド形式2

cellsepa={TAB|'cell-separator-in_1'}△{TAB|'cell-separator-out_1'}
   [△{TAB|'cell-separator-in_2'}△{TAB|'cell-separator-out_2'} …]}
  • オペランド形式2は,入力のデリミタごとに出力のデリミタを指定します。左に入力のデリミタ「cell-separator-in」,右に出力のデリミタ「cell-separator-out」を対にして2個ずつ指定します。

  • 2個1対で,最大5対のデリミタを指定できます。

  • 入力のデリミタに指定されていない文字を指定した場合,エラーとなります。入力のデリミタは,環境ファイルの「EXS_CELLSEPA」または入力ファイルパラメタ(-inpfile,-catinp,-splitinp,-joininpパラメタ)のcellsepaオペランドで指定します。

  • 3個以上の奇数個を指定した場合,および11個以上指定した場合,指定が対になっていないのでエラーとなります。

指定値

cell-separatorに指定する値を次の表に示します。

指定値

意 味

'cell-separator'

セルのデリミタとして,タブを除いた任意の1文字(半角英数字)を,シングルクォーテーションで囲んで指定します。

【指定例】

空白を指定:cellsepa='△'(△は空白1文字を表す)

コンマとセミコロンの2個のデリミタを,それぞれ空白とコロンに変更する指定:cellsepa=',' '△' ';' ':'

TAB

セルのデリミタとして,タブを指定します。

【指定例】

cellsepa=TAB

注※ 半角英数字の文字コードは「0x20〜0x7E」です。

  • 引用符(シングルクォーテーション,ダブルクォーテーション),改行文字,およびマルチバイト文字(日本語)はデリミタとして指定できません。

  • 入力データのエンコードが「UCS-2LE」,「UCS-2BE」,「UTF-16LE」または「UTF-16BE」の場合,「UCS-2」の文字コードのデータ形式となります。「表H-3 ASCII対応予約文字一覧」を参照してください。

  • 入力データのエンコードが「UCS-4LE」,「UCS-4BE」,「UTF-32LE」または「UTF-32BE」の場合,「UCS-4」の文字コードのデータ形式となります。「表H-3 ASCII対応予約文字一覧」を参照してください。

  • cell-separatorは,必ずシングルクォーテーション(')で囲んで指定します。

注意事項
  • 環境ファイル「EXS_OUTCELLSEPA」に初期値を指定できます。

  • 環境ファイル「EXS_OUTCELLSEPA」に指定する場合は,cell-separatorをダブルクォーテーション(")で囲みます。コマンドと指定方法が異なるので注意してください。

  • cell-separator指定をexsortコマンドに指定する場合は,指定値全体をダブルクォーテーションで囲んでください。TAB指定の場合は,ダブルクォーテーションで囲む必要はありません。

    【例】

    -outfile cellsepa="'△'":ダブルクォーテーションで囲む

    -outfile cellsepa=TAB:ダブルクォーテーションの囲みは不要

  • このオペランドをexsortパラメタファイルに指定する場合は,指定値をダブルクォーテーションで囲まないでください。

    【例】

    -outfile cellsepa='△'

    -outfile cellsepa=TAB

  • 連続デリミタを1つにして出力する場合は,コマンドオプション「OUTCONSEPA」を指定してください。OUTCONSEPAオプションについては,「5.5.18 連続区切り文字オプション(INPCONSEPA,OUTCONSEPAオプション)」を参照してください。

関連パラメタ・オペランド
  • -inpfileパラメタ cellsepaオペランド

  • -cmdoptパラメタ OUTCONSEPAオプション

指定例
【例1】

exsortコマンドの指定内容

-inpfile cellsepa="'△' TAB" -outfile cellsepa="','"

入出力デリミタの関係

項番

入力のデリミタ(2種類)

出力のデリミタ

1

△(半角空白)

,(コンマ)

2

→(タブ)

[図データ]

【例2】

exsortコマンドの指定内容

-inpfile cellsepa="',' '△' TAB ';' ':'"
-outfile cellsepa="',' '_' '△' '*' TAB '-' ';' '/' ':' '%'"

入出力デリミタの関係

項番

入力のデリミタ(5種類)

出力のデリミタ

1

,(コンマ)

_(アンダーバー)

2

△(半角空白)

*(アスタリスク)

3

→(タブ)

-(ハイフン)

4

;(セミコロン)

/(スラッシュ)

5

:(コロン)

%(パーセント)

[図データ]