ソートマージ


2.8.1  SORTのファイル排他機能

入力ファイルを排他モードでオープンできます。排他モードでオープンする場合は,-eオプションを指定します。オプションの指定方法については,「7.2.2(1) ソートオプション」,「8.2.2(1) マージオプション」,「9.2.2(1) 選択オプション」,または「10.2.2(1) 集約オプション」を参照してください。

排他モードでファイルをオープンすると,ほかの処理ではそのファイルをオープンできなくなります。ただし,ファイル排他機能が有効になるのは,次に示すプログラムの処理でファイルをオープンした場合だけです。

なお,入力ファイルが索引ファイル(COBOL85,COBOL2002またはISAMで作成したファイル)の場合は,ファイル排他機能を使った方が処理時間が短くなります。

ファイル排他機能を使う場合は,次の点に注意してください。

ファイルの状態とオープンの可否の関係を次の表に示します。

表2‒3 ファイルの状態とオープンの可否

SORTでのオープンモード

ファイルの状態

共用

排他

共用

×

排他

×

×

(凡例)

○:オープンできる

×:オープンできない

「ファイルの状態」とは,ほかの処理でファイルがどのモードでオープンされているかを示します。なお,出力ファイルは常に排他モードでオープンします。

「共用」とは,一つのファイルを複数の処理で使用できることを示します。

「排他」とは,ある処理で使用しているファイルをほかの処理で使用できないことを示します。