2.1.4 CNC-CTC接続用入出力制御装置の登録機能

プロセサ間でCNCチャネルとCTCチャネルを接続する場合,実際にはない入出力制御装置,入出力装置を想定し,プロセサごとに定義します。この実際にはない装置を,「CNC-CTC接続用装置」と呼びます。CNCチャネル,CTCチャネルをACOD経由で接続する場合,CNC-CTC接続用入出力制御装置は,互いに相手側プロセサのチャネルパスを接続しているポートに接続する必要があります。つまり,一つのポートにチャネルパスとCNC-CTC接続用入出力制御装置の両方が接続されます。

しかし,SCMRF CD for WindowsではACOD構成をシステム全体で管理しているため,一つのポートにチャネルパスと入出力制御装置の両方が接続されることが妥当かどうかが判断できません。このため,一つのポートにチャネルパスとCNC-CTC接続用入出力制御装置の両方が接続されることを,SCMRF CD for Windowsに通知する必要があります。

CNC-CTC接続用入出力制御装置は,ACODの接続段数(1段または2段),ポートの接続属性にかかわらず登録する必要があります。SCMRF CD for WindowsでACOD構成を定義しない(ACOD経路を定義しない)場合は,登録する必要はありません。

CNC-CTC接続用入出力制御装置の登録を図2-5に示します。

図2-5 CNC-CTC接続用入出力制御装置の登録

[図データ]

登録方法
ACODを経由して接続するCNC-CTC接続用入出力制御装置を登録します。
CNC-CTC接続用入出力制御装置を定義するときの注意事項
一つのチャネルに対して複数のCNC-CTC接続用入出力制御装置を定義する場合は,CNC-CTC接続用入出力制御装置に同じIOC名称を付けてください。それぞれの入出力制御装置に異なるIOC名称を付けると,ACOD経路を定義するときにエラーになります。これは,一つのポートに複数の入出力制御装置を接続できないためです。
CNC-CTC接続用入出力制御装置のIOC名称の付け方を図2-6に示します。

図2-6 CNC-CTC接続用入出力制御装置のIOC名称の付け方

[図データ]
AMIFを使用してCNC-CTC接続をする場合の注意事項
ACONARCチャネルパス共用機能(AMIF:ACONARC Multiple Image Facility)を使用して,複数のLPARで共用しているチャネルとのCNC-CTC接続をする場合,それぞれのLPARに接続するCNC-CTC接続用入出力制御装置には,異なるIOC名称を付けてください。それぞれのLPARに接続するCNC-CTC接続用入出力制御装置には異なる制御装置アドレスを付けなければならないため,SCMRF CD for Windowsでは別々の入出力制御装置として扱う必要があるからです。
AMIFを使用する場合のCNC-CTC接続用入出力制御装置のIOC名称の付け方を図2-7に示します。

図2-7 AMIFを使用する場合のCNC-CTC接続用入出力制御装置のIOC名称の付け方

[図データ]