4.2.3 512チャネル拡張機能を使用する場合のシステム構成の設定方法

512チャネル拡張機能を使用する場合のシステム構成の設定方法について説明します。

<この項の構成>
(1) ウィンドウの形式
(2) 操作方法
(3) 注意事項

(1) ウィンドウの形式

512チャネル拡張機能を使用する場合のシステム構成の設定ウィンドウを図4-9に示します。

図4-9 システム構成の設定ウィンドウ(512チャネル拡張機能を使用する場合)

[図データ]

システム名称(S)
データベースにつけるシステム名称を指定します。先頭が英字で始まる,8文字以内の半角大文字の英数字で指定します。
コメント(C)
システムに対するコメントを指定します。全角ならば32文字,半角ならば64文字以内で指定します。コメントは省略できます。
PRMFを使用する(P)
PRMFを使用するかどうかを指定します。使用する場合,チェックボックスをオンにします。データベースを作成した直後は使用しない状態になっています。
512チャネル拡張機能を使用する(U)
512チャネル拡張機能を使用するかどうかを指定します。使用する場合,チェックボックスをオンにします。データベースを作成した直後は使用しない状態になっています。
[システム構成オプションの設定(O)...]
システム構成オプションの設定ダイアログが表示されます。システム構成オプションの設定方法については,「4.2.4 システム構成オプションの設定方法」を参照してください。
〈物理CPU構成一覧〉
512チャネル拡張機能を使用する場合に表示される定義シートです。
物理CPU名称
512チャネル拡張機能を使用する物理CPUを識別する名称を指定します。先頭が英字で始まる,8文字以内の半角大文字の英数字で指定します。
制御システム
物理CPUの制御システムとして使用する「プロセッサ資源分割管理機構支援」を指定します。次に示す制御システムから選択します。
  • PRMA E3
シンタクスレベル
物理CPUのシンタクスチェックのレベルを指定します。次に示すシンタクスレベルの中から選択します。省略した場合は,制御システムごとの最新のシンタクスレベルを設定します。
制御システムがPRMA E3の場合
  • LEVEL2:PRMA E3 01-02~02-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL3:PRMA E3 03-00~03-01と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL4:PRMA E3 04-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL5:PRMA E3 05-00~06-01と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL6:PRMA E3 07-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL7:PRMA E3 08-00以降と同等のチェックを実行します。
CPUモデル
CPU識別記号を指定します。構成定義できるCPU識別記号の中から選択します。
ACONARC
ACONARCチャネルを使用するかどうかを指定します。512チャネル拡張機能が使用できるCPUモデルでは「装備」だけが選択できます。
構成ID
512チャネル構成定義データを含むPRMF 構成定義データの構成IDを指定します。
SCDS番号
PRMF構成定義データに対応する,システム構成データセット(SCDS)の面番号を指定します(先頭に0が自動的に付加されます)。省略すると,「00」が仮定されます。
コメント
PRMF構成に対するコメントを指定します。全角の場合32文字以内,半角の場合64文字以内で指定します。コメントは省略できます。
〈対象物理プロセサ一覧〉
選択している物理CPUで動作する物理プロセサ(I/Oグループ)が表示されます。
〈PRMF構成一覧〉
PRMFを使用する場合に表示される定義シートです。
物理プロセサ名称
PRMFを使用する物理プロセサを識別する名称を指定します。先頭が英字で始まる,8文字以内の半角大文字の英数字で指定します。
制御システム
物理プロセサの制御システムとして使用する「プロセッサ資源分割管理機構支援」を指定します。次に示す制御システムから選択します。
  • PRMA E2
  • PRMA E3
シンタクスレベル
物理プロセサのシンタクスチェックのレベルを指定します。次に示すシンタクスレベルの中から選択します。省略した場合は,制御システムごとの最新のシンタクスレベルを設定します。
制御システムがPRMA E2の場合
  • LEVEL0:PRMA E2 02-04~03-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL1:PRMA E2 03-01と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL2:PRMA E2 03-02と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL3:PRMA E2 04-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL4:PRMA E2 04-01と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL5:PRMA E2 05-00~05-01と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL6:PRMA E2 05-02と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL7:PRMA E2 05-03以降と同等のチェックを実行します。
制御システムがPRMA E3の場合
  • LEVEL0:PRMA E3 01-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL1:PRMA E3 01-01と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL2:PRMA E3 01-02~02-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL3:PRMA E3 03-00~03-01と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL4:PRMA E3 04-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL5:PRMA E3 05-00~06-01と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL6:PRMA E3 07-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL7:PRMA E3 08-00以降と同等のチェックを実行します。
物理CPU名称
物理プロセサが動作する物理CPUを指定します。物理CPU構成一覧で指定した物理CPU名称の中から選択します。省略すると,256チャネル構成の物理プロセサとなります。
なお,このフィールドを指定すると次に示す情報は物理CPU側の情報が継続されます。フィールドの入力はできません。
  • 制御システム
  • シンタクスレベル
  • CPUモデル
  • ACONARC
  • 構成ID
  • SCDS番号
IOG番号
物理プロセサに対応させる,I/Oグループ番号(0または1)を指定します。
なお,同一物理CPU名称を指定している物理プロセサ間でのI/Oグループ番号の重複はできません。
CPUモデル
CPU識別記号を指定します。構成定義できるCPU識別記号の中から選択します。
ACONARC
ACONARCチャネルを使用するかどうかを指定します。CPU識別記号を指定した後に指定できます。次に示す選択肢から選択します。選択肢はCPU識別記号によって限定されます。
  • 使用する:装備
  • 使用しない:非装備
省略すると,「装備」が仮定されます。
情報識別子
PRMF構成定義データの情報識別子を指定します。半角大文字の英数字4文字で指定します。
構成ID
PRMF構成定義データの構成IDを指定します。
SCDS番号
PRMF構成定義データに対応する,システム構成データセット(SCDS)の面番号を指定します(先頭に0が自動的に付加されます)。省略すると,「00」が仮定されます。
コメント
PRMF構成に対するコメントを指定します。全角ならば32文字,半角ならば64文字以内で指定します。コメントは省略できます。
〈対象プロセサ一覧〉
選択している物理プロセサで動作する,LPARモードのプロセサが表示されます。
[I/Oグループへの変更(V)...]
物理プロセサ構成一覧で選択している物理プロセサの構成定義データを,物理CPU上の一つのI/Oグループ定義データに変更します。
〈OS構成一覧〉,[ゲストOSへの変更(L)...]
PRMFを使用する場合と同様に表示されて,同じ方法で設定します。表示項目および設定方法については「4.2.2 PRMFを使用する場合のシステム構成の設定方法」を参照してください。
ACONARC制御機能を使用する(A),シンタクスレベル(Y),構成ID(G),情報識別子,構成定義情報番号
VOS3のACOD構成を定義する場合と同様に表示されて,同じ方法で設定します。表示項目および設定方法については,「4.2.1 システム構成の設定方法」を参照してください。
ディレクタ定義オプション
定義するディレクタを指定します。
ACODを定義する(K)
ACONARCディレクタを定義する場合に指定します。
FBDを定義する(B)
FIBARCディレクタを定義する場合に指定します。

(2) 操作方法

(a) PRMFを使用する設定

PRMFを使用する場合は,[PRMFを使用する(P)]チェックボックスをオンにします。

(b) 512チャネル拡張機能を使用する設定

512チャネル拡張機能を使用する場合は,[512チャネル拡張機能を使用する(U)]チェックボックスをオンにします。

(c) 物理CPUの追加・削除

追加するには,追加用レコードに追加する物理CPUの物理CPU名称,およびそのほかの設定情報を指定します。削除するには,削除する物理CPUのレコードを削除します。

(d) 物理プロセサの追加・削除

追加するには,追加用レコードに追加する物理プロセサの物理プロセサ名称,およびそのほかの設定情報を指定します。削除するには,削除する物理プロセサのレコードを削除します。

(e) ゲストOSの追加・削除

追加するには,追加用レコードに追加するプロセサのプロセサ名称,ゲストOSが動作する物理プロセサ名称とLPAR番号,およびそのほかの設定情報を指定します。

削除するには,削除するプロセサのレコードを削除します。

(f) ACONARC制御機能を使用する設定

ACONARC制御機能を使用する場合は,[ACONARC制御機能を使用する(A)]チェックボックスをオンにします。

(g) 指定値の変更

指定値を変更するには,値を上書きします。

(h) システム構成オプションを設定する

システム構成オプションを設定するための操作を説明します。

  1. [システム構成オプションの設定(O)...]ボタンをクリックします。
  2. システム構成オプションの設定ダイアログでOS構成のオプションを設定します。
(i) 既存の256チャネル物理プロセサ構成定義データをI/Oグループに変更する

すでに定義済みの256チャネル構成の物理プロセサ構成定義データを,512チャネル構成の一つのI/Oグループとして変換し流用します。

  1. 変更先物理CPU構成の[物理CPU名称(P)]および[I/Oグループ番号(I)]を指定します。I/Oグループへの変更ダイアログを図4-10に示します。

    図4-10 I/Oグループへの変更ダイアログ

    [図データ]

    変更物理プロセサ名称はI/Oグループに変更する物理プロセサ名称が表示されます。表示される物理プロセサ名称はシステム構成の設定ウィンドウで選択されている物理プロセサとなります。
    物理CPU名称は変更後のI/Oグループに対応する物理CPU名称を指定します。
    I/Oグループ番号は変更先となるI/Oグループ番号を指定します。
  2. [実行(E)]ボタンをクリックします。I/Oグループへの変更を中止する場合は[キャンセル]ボタンをクリックします。

(3) 注意事項

(a) 512チャネル構成(物理CPU構成)に関する注意事項
(b) I/Oグループに関する注意事項
(c) ACONARC制御機能に関する注意事項