2.8.2 搬入機能

転送ファイルのデータをデータベースに格納します。

<この項の構成>
(1) 搬入の概要
(2) 初期データの搬入
(3) SCMRF CD for Windowsで作成したデータの搬入
(4) 搬入手順

(1) 搬入の概要

ホストで作成した初期データ,またはSCMRF CD for Windowsで作成し,搬出したデータを,システム名称,プロセサ名称などのシステム構成を設定したデータベースに格納します。搬入する前に,データベースのシステム構成を設定しておく必要があります。

搬入の概要を図2-27に示します。

図2-27 搬入の概要

[図データ]

搬入先のプロセサにすでに入出力構成またはACOD構成が定義されている場合は,次のようになります。

搬入後に構成定義ウィンドウを開くと,搬入によって格納されたデータが表示されます。このデータを編集することによって,入出力構成・ACOD構成を定義できます。

搬入によって,搬入先プロセサまたはACOD構成定義のベースシステムが搬入データに置き換わります。ベースシステム情報については,「2.3.3 ベースシステム情報の記録機能」を参照してください。

(2) 初期データの搬入

搬入時には,データベースに格納する前に搬入データと搬入先のシステムとの整合性がチェックされます。

(a) 入出力構成定義初期データ,PRMF構成定義初期データ

搬入先プロセサのCPUモデルに基づくシンタクスチェックが実施されます。エラーがある場合もそのまま格納されます。搬入後に構成定義ウィンドウを開くと,エラー個所にエラー番号が表示されます。エラー個所・エラー内容は,エラーのチェック機能を使って確認できます。

(b) 入出力構成定義初期データ(ゲストOS)

入出力構成定義初期データ(ゲストOS)は,データベースにデータと一致するPRMF構成が格納されていないと,搬入できません。

(c) ACOD構成定義初期データ

ACOD構成定義初期データを搬入すると,搬入データに定義されているプロセサの入出力構成にACODが追加され,ACOD経路が生成されます。搬入後にACOD定義ウィンドウを開くとACOD名称とACODモデルが,ACOD経路定義ウィンドウを開くとACOD経路が表示されます。なお,AOMPLUS 06-01以前で作成したACOD構成定義初期データの場合は,ACODモデルに「3」が仮定されます。

ACOD構成定義初期データの搬入に必要な条件を次に示します。

(3) SCMRF CD for Windowsで作成したデータの搬入

(a) 入出力構成定義データ,PRMF構成定義データ

入出力構成定義データまたはPRMF構成定義データには,搬出時にシステム構成の設定情報およびACOD経路が付加されています。搬入時には,この情報が搬入先データベースのシステム構成の設定と一致するかどうかがチェックされます。

SCMRF Configuration Definition 01-00以前で作成したデータの場合は,ACODモデルに「3」が仮定されます。

(b) 入出力構成定義データ(ゲストOS)

入出力構成定義データ(ゲストOS)は,データベースにデータと一致するPRMF構成が格納されていないと,搬入できません。

(c) ACOD構成定義データ

ACOD構成定義初期データと同じです。

(4) 搬入手順

搬入手順を図2-28に示します。

図2-28 搬入手順

[図データ]