4.2.2 PRMFを使用する場合のシステム構成の設定方法

PRMFを使用する場合のシステム構成の設定方法について説明します。

<この項の構成>
(1) ウィンドウの形式
(2) 操作方法
(3) 注意事項

(1) ウィンドウの形式

PRMFを使用する場合のシステム構成の設定ウィンドウを図4-7に示します。

図4-7 システム構成の設定ウィンドウ(PRMFを使用する場合)

[図データ]

システム名称(S)
データベースにつけるシステム名称を指定します。先頭が英字で始まる,8文字以内の半角大文字の英数字で指定します。
コメント(C)
システムに対するコメントを指定します。全角ならば32文字,半角ならば64文字以内で指定します。コメントは省略できます。
PRMFを使用する(P)
PRMFを使用するかどうかを指定します。使用する場合,チェックボックスをオンにします。データベースを作成した直後は使用しない状態になっています。
512チャネル拡張機能を使用する(U)
512チャネル拡張機能を使用するかどうかを指定します。使用する場合,チェックボックスをオンにします。データベースを作成した直後は使用しない状態になっています。 512チャネル拡張機能を使用する場合については,「4.2.3 512チャネル拡張機能を使用する場合のシステム構成の設定方法」を参照してください。
[システム構成オプションの設定(O)...]
システム構成オプションの設定ダイアログが表示されます。システム構成オプションの設定方法については,「4.2.4 システム構成オプションの設定方法」を参照してください。
〈PRMF構成一覧〉
PRMFを使用する場合に表示される定義シートです。
物理プロセサ名称
PRMFを使用する物理プロセサを識別する名称を指定します。先頭が英字で始まる,8文字以内の半角大文字の英数字で指定します。
制御システム
物理プロセサの制御システムとして使用する「プロセッサ資源分割管理機構支援」を指定します。次に示す制御システムから選択します。
  • PRMA E2
  • PRMA E3
シンタクスレベル
物理プロセサのシンタクスチェックのレベルを指定します。次に示すシンタクスレベルの中から選択します。省略した場合は,制御システムごとの最新のシンタクスレベルを設定します。
制御システムがPRMA E2の場合
  • LEVEL0:PRMA E2 02-04~03-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL1:PRMA E2 03-01と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL2:PRMA E2 03-02と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL3:PRMA E2 04-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL4:PRMA E2 04-01と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL5:PRMA E2 05-00~05-01と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL6:PRMA E2 05-02と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL7:PRMA E2 05-03以降と同等のチェックを実行します。
制御システムがPRMA E3の場合
  • LEVEL0:PRMA E3 01-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL1:PRMA E3 01-01と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL2:PRMA E3 01-02~02-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL3:PRMA E3 03-00~03-01と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL4:PRMA E3 04-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL5:PRMA E3 05-00~06-01と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL6:PRMA E3 07-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL7:PRMA E3 08-00以降と同等のチェックを実行します。
CPUモデル
CPU識別記号を指定します。構成定義できるCPU識別記号の中から選択します。
ACONARC
ACONARCチャネルを使用するかどうかを指定します。CPU識別記号を指定した後に指定できます。次に示す選択肢から選択します。選択肢はCPU識別記号によって限定されます。
  • 使用する:装備
  • 使用しない:非装備
省略すると,「装備」が仮定されます。
情報識別子
PRMF構成定義データの情報識別子を指定します。半角大文字の英数字4文字で指定します。
構成ID
PRMF構成定義データの構成IDを指定します。
SCDS番号
PRMF構成定義データに対応する,システム構成データセット(SCDS)の面番号を指定します(先頭に0が自動的に付加されます)。省略すると,「00」が仮定されます。
コメント
PRMF構成に対するコメントを指定します。全角ならば32文字,半角ならば64文字以内で指定します。コメントは省略できます。
〈対象プロセサ一覧〉
選択している物理プロセサで動作する,LPARモードのプロセサが表示されます。
〈OS構成一覧〉
LPARモードのプロセサの入出力構成定義データについて設定する定義シートです。ベーシックモードのプロセサの入出力構成定義データも,PRMFを使用しない場合と同様に設定できます。ベーシックモードのプロセサの入出力構成定義データの設定方法については,「4.2.1 システム構成の設定方法」を参照してください。
プロセサ名称
VOS3のプロセサを識別する名称を指定します。先頭が英字で始まる,8文字以内の半角大文字の英数字で指定します。
シンタクスレベル
入出力構成定義データのシンタクスチェックのレベルを指定します。次に示すシンタクスレベルの中から選択します。
  • LEVEL0:VOS3/FS 02-01と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL1:VOS3/FS 03-00~05-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL2:VOS3/FS 06-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL3:VOS3/LS 01-00~02-01と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL4:VOS3/LS 03-00以降,およびVOS3/US 01-00~02-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL5:VOS3/US 03-00~04-00と同等のチェックを実行します。
  • LEVEL6:VOS3/US 05-00以降と同等のチェックを実行します。
物理プロセサ名称
LPARが動作する物理プロセサを指定します。PRMF構成一覧で指定した物理プロセサ名称の中から選択します。省略すると,ベーシックモードのプロセサになります。
LPAR番号
ゲストOSが動作するLPARのLPAR番号を指定します。
CPUモデル
物理プロセサのCPUモデルが表示されます。
ACONARC
物理プロセサの指定値が表示されます。
情報識別子
入出力構成定義データの情報識別子を指定します。半角大文字の英数字4文字で指定します。
構成ID
入出力構成定義データの構成IDを指定します。
SCDS番号
LPARモードのプロセサの場合は指定できません。
IOD番号
入出力構成定義データに対応する,入出力構成定義情報メンバ(JAAIOD0n)の下2けたを指定します。1けたで指定すると10の位に0が自動的に設定されます。省略すると,「00」が仮定されます。
コメント
プロセサに対するコメントを指定します。全角ならば32文字,半角ならば64文字以内で指定します。コメントは省略できます。
ACONARC制御機能を使用する(A),シンタクスレベル(Y),構成ID(G),情報識別子,構成定義情報番号
VOS3のACOD構成を定義する場合と同様に表示されて,同じ方法で設定します。表示項目および設定方法については,「4.2.1 システム構成の設定方法」を参照してください。
ディレクタ定義オプション
定義するディレクタを指定します。
ACODを定義する(K)
ACONARCディレクタを定義する場合に指定します。
FBDを定義する(B)
FIBARCディレクタを定義する場合に指定します。
[ゲストOSへの変更(L)...]
選択しているプロセサの定義データをLPAR上のゲストOSの定義データに変更します。

(2) 操作方法

(a) PRMFを使用する設定

PRMFを使用する場合は,[PRMFを使用する(P)]チェックボックスをオンにします。

(b) 物理プロセサの追加・削除

追加するには,追加用レコードに追加する物理プロセサの物理プロセサ名称,およびそのほかの設定情報を指定します。削除するには,削除する物理プロセサのレコードを削除します。

(c) ゲストOSの追加・削除

追加するには,追加用レコードに追加するプロセサのプロセサ名称,ゲストOSが動作する物理プロセサ名称とLPAR番号,およびそのほかの設定情報を指定します。

削除するには,削除するプロセサのレコードを削除します。

(d) ACONARC制御機能を使用する設定

ACONARC制御機能を使用する場合は,[ACONARC制御機能を使用する(A)]チェックボックスをオンにします。

(e) 指定値の変更

指定値を変更するには,値を上書きします。

(f) システム構成オプションを設定する

システム構成オプションを設定するための操作を説明します。

  1. [システム構成オプションの設定(O)...]ボタンをクリックします。
  2. システム構成オプションの設定ダイアログでOS構成のオプションを設定します。
(g) ベーシックモードのプロセサの定義データをゲストOSの定義データに変更する

ベーシックモードのプロセサの定義データをLPAR上のゲストOSの定義データに変更できるかどうかを確認するため,事前にPRMF構成との整合性チェックを実行してください。チェック方法については,「4.6.3 エラーチェックの実行」を参照してください。

  1. ゲストOSに変更するプロセサを選択します。
  2. [ゲストOSへの変更(L)...]ボタンをクリックします。
  3. ゲストOSへの変更ダイアログで,変更後のゲストOSが動作する物理プロセサおよびLPARを指定します。ゲストOSへの変更ダイアログを図4-8に示します。

    図4-8 ゲストOSへの変更ダイアログ

    [図データ]

    物理プロセサ名称は,システム構成の設定ウィンドウで設定している物理プロセサの中から選択できます。LPAR番号は,LPAR構成定義ウィンドウで定義済みで,ゲストOSとの対応づけをしていないLPARの中から選択できます。
    システム構成の設定ウィンドウで設定していない物理プロセサを指定すると,ベーシックモードのプロセサが,新しく追加された物理プロセサとゲストOSに変更されます。
    CPUモデルがAP8000シリーズまたはAP8800シリーズの場合PRMA E3が,それ以外の場合PRMA E2が制御システムへ設定されます。
  4. [実行(E)]ボタンをクリックします。変更を中止する場合は[キャンセル]ボタンをクリックします。

変更後の物理プロセサとゲストOSとの間で入出力構成の不整合エラーがあると変更は中止されます。なお,変更後の物理プロセサとゲストOSとの間でACOD経路の不整合エラーがあっても変更できますが,エラーになったACOD経路は変更されないで破棄されます。

(3) 注意事項

(a) PRMF構成に関する注意事項
(b) ゲストOSに関する注意事項
(c) ACONARC制御機能に関する注意事項