2.1.2 入出力機器の管理名称

SCMRF CD for Windowsでは,システム(ローカル複合プロセサシステムまたは単一システム)内で入出力機器を一元管理するために,それぞれの入出力機器を区別するための独自の名称を付けます。入出力制御装置に付ける名称を「IOC名称」,入出力装置に付ける名称を「管理名称」と呼びます。

<この項の構成>
(1) IOC名称
(2) 管理名称

(1) IOC名称

IOC名称はシステム内で入出力制御装置を区別するために付ける名称です。

VOS3のプロセサの場合,SCMRF CD for Windowsで指定したIOC名称がSYSGENマクロのCONTRLRマクロのIOCMNオペランドに指定する制御装置名称になります。また,ACOD構成定義コマンドのPORTACODコマンドのOUTERオペランドに指定する入出力制御装置の指定値にもなります。

PRMFを使用する物理プロセサの場合,指定したIOC名称はゲストOSのCONTRLRマクロのIOCMNオペランドに指定する制御装置名称,およびAOMPLUSのACOD構成定義コマンドのPORTACODコマンドのOUTERオペランドに指定する入出力制御装置の指定値になりますが,PRMFシステム構成定義文には引き継がれません。

IOC名称の付け方
プロセサ間で共有する入出力制御装置には,それぞれのプロセサで入出力制御装置を定義するときに同じIOC名称を指定します。
IOC名称を付けるときの注意事項
  • ACODを経由してCNC-CTC接続をする場合,それぞれのチャネルに接続する入出力制御装置のIOC名称の付け方には規則があります。ACODを経由してCNC-CTC接続をする場合のIOC名称の付け方については,「2.1.4 CNC-CTC接続用入出力制御装置の登録機能」を参照してください。
  • 一つの入出力制御装置には,8本までしかチャネルを接続できません。このため,LPAR間で入出力制御装置を共用していてACOD経路が8本を超えると,入出力制御装置を複数に分割して定義する必要があります。この場合,分割して定義する入出力制御装置に付けるIOC名称を同じにする必要があります。LPAR間で入出力制御装置を共用する場合のIOC名称の付け方を図2-3に示します。

    図2-3 LPAR間で入出力制御装置を共用する場合のIOC名称の付け方

    [図データ]

(2) 管理名称

管理名称は,システム内で入出力装置を区別するために付ける名称です。

管理名称は,SYSGENマクロ,ACOD構成定義コマンド,およびPRMFシステム構成定義文には引き継がれません。

管理名称の付け方
SYSGENマクロやPRMFシステム構成定義文の名称欄に指定する記号と同様に付けられます。