付録B.1 ファイル転送アプリケーションプログラムを使用したファイル転送
ファイル転送の方法には,SCMRF CD for Windowsで行う方法と,ファイル転送アプリケーションプログラムを使用して行う方法があります。ここでは,ファイル転送アプリケーションプログラムを使用して行う方法について説明します。SCMRF CD for Windowsでファイル転送をする場合は,「4.21 ファイル転送」を参照してください。ファイル転送には,次に示すホストとファイル転送できるアプリケーションプログラムを使います。
- CommuniNet
- ftpでファイル転送できるアプリケーションプログラム
- <この項の構成>
- (1) CommuniNetを使ったファイル転送
- (2) ftpによるファイル転送
(1) CommuniNetを使ったファイル転送
SCMRF CD for Windowsの転送ファイルをCommuniNetを使って転送するときの留意点を説明します。ファイル転送の手順については,御使用になるCommuniNetのマニュアルを参照してください。
- 環境情報の設定
CommuniNetを使ってファイル転送するには,ファイル転送の環境情報を次に示すように設定します。
- ファイル種別
- 「ランダムファイル」を指定します。
- コード変換
- 「無し」を指定します。
- EOF処理指定
- 「指定無し」を指定します。
- レコード長
- 「3410」を指定します。
- デフォルトディレクトリ
- 転送ファイルを格納するフォルダのパスを指定します。特に規定はありません。
- マクロスクリプトの作成例
CommuniNetのマクロ機能を使ってファイル転送の操作を自動的に実行できます。ファイルを転送するときのマクロスクリプトの作成例を次に示します。
AWAIT KEYOK
WRITE "LOGON ユーザ登録名・・・"
SEND EXEC
AWAIT KEYOK
SEND EXEC
RECEIVE (12,2) "READY"
WRITE "IFIT"
SEND EXEC
RECEIVE (1,2) "READY"
WRITE "LOGOFF"
SEND EXEC
QUIT
「ユーザ登録名・・・」にはTSSセションを開始するために必要なユーザ登録名とユーザ属性を指定します。
また,RECEIVEコマンドの「(12,2)」または「(1,2)」,および「"READY"」は環境によって設定が異なるので,環境に合わせた値を指定します。
(2) ftpによるファイル転送
ftpを使ってSCMRF CD for Windowsの転送ファイルを転送する例を示します。ファイル転送の手順については,御使用になるファイル転送プログラムのマニュアルを参照してください。
- ホストからPCにファイル転送する場合
ホストからPCにファイル転送する場合のftpのコマンドの指定例を次に示します。
1. open 相手ホスト名またはIPアドレス
2. ユーザIDおよびパスワード
3. binary
4. lcd パス名
5. get '転送データセット名' 転送ファイル名
6. quit
- 相手ホスト名またはIPアドレスを指定します。
- ユーザ名称およびパスワードの応答要求に対して,使用するTSSのユーザIDとパスワードを指定します。
- binaryモードで転送することを指定します。
- PC側の転送ファイルが存在するフォルダのパスを指定します。
- ホスト側転送データセットをPC側にファイル転送することを指定します。
- ファイル転送を終了します。
- PCからホストにファイル転送する場合
PCからホストにファイル転送する場合のftpのコマンドの指定例を次に示します。
1. open 相手ホスト名またはIPアドレス
2. ユーザIDおよびパスワード
3. binary
4. lcd パス名
5. put 転送ファイル名 '転送データセット名'
6. quit
- 相手ホスト名またはIPアドレスを指定します。
- ユーザ名称およびパスワードの応答要求に対して,使用するTSSのユーザIDとパスワードを指定します。
- binaryモードで転送することを指定します。
- PC側の転送ファイルが存在するフォルダのパスを指定します。
- PC側転送ファイルをホスト側にファイル転送することを指定します。
- ファイル転送を終了します。