転送ファイルのデータをデータベースに格納します。
ホストで作成した初期データ,またはSCMRF CD for Windowsで作成し,搬出したデータを,システム名称,プロセサ名称などのシステム構成を設定したデータベースに格納します。搬入する前に,データベースのシステム構成を設定しておく必要があります。
搬入の概要を図2-27に示します。
図2-27 搬入の概要
搬入先のプロセサにすでに入出力構成またはACOD構成が定義されている場合は,次のようになります。
搬入後に構成定義ウィンドウを開くと,搬入によって格納されたデータが表示されます。このデータを編集することによって,入出力構成・ACOD構成を定義できます。
搬入によって,搬入先プロセサまたはACOD構成定義のベースシステムが搬入データに置き換わります。ベースシステム情報については,「2.3.3 ベースシステム情報の記録機能」を参照してください。
搬入時には,データベースに格納する前に搬入データと搬入先のシステムとの整合性がチェックされます。
搬入先プロセサのCPUモデルに基づくシンタクスチェックが実施されます。エラーがある場合もそのまま格納されます。搬入後に構成定義ウィンドウを開くと,エラー個所にエラー番号が表示されます。エラー個所・エラー内容は,エラーのチェック機能を使って確認できます。
表2-18 入出力構成定義初期データおよびPRMF構成定義初期データ搬入時のチェック内容
搬入する データの種別 | チェック項目 | チェック内容 | 搬入時のシステムの処理 | |
---|---|---|---|---|
搬入データ | データベース | |||
入出力構成定義初期データ | CPUモデル | ホストでの指定値 | システム構成の設定ウィンドウの設定値 | 格納先プロセサのCPUモデルに基づくエラーチェックが実施される。 |
ACONARC | ACONARCチャネルの有無 | システム構成の設定ウィンドウの設定値 | ACONARC非装備のプロセサにACONARCチャネルが定義されているデータを搬入した場合はエラーとする。 | |
ACOD名称 | CONTRLRマクロの制御装置名称 | ACOD定義ウィンドウの設定値 | ACOD名称として格納されていない制御装置名称またはIOC名称を新しいACOD名称として格納する(搬入時に変更可)。 |
入出力構成定義初期データ(ゲストOS)は,データベースにデータと一致するPRMF構成が格納されていないと,搬入できません。
表2-19 入出力構成定義初期データ(ゲストOS)の搬入時のチェック内容
搬入する データの種別 | チェック項目 | チェック内容 | 搬入時のシステムの処理 | |
---|---|---|---|---|
搬入データ | データベース | |||
入出力構成定義初期データ(ゲストOS) | チャネル | CHANNELマクロ | PRMF構成で定義しているチャネルタイプと接続先入出力制御装置 | PRMF構成と一致しない場合は搬入を中止する。 |
入出力制御装置 | CONTRLRマクロ | PRMF構成で定義している入出力制御装置の属性と接続先チャネル・ポート |
| |
CONTRLRマクロ | ほかのプロセサで定義している同じ入出力制御装置の属性 | ライブラリ装置記号名の指定の有無がほかのプロセサと一致しない場合は搬入を中止する。 | ||
入出力装置 | IODEVICEマクロ | PRMF構成で定義している入出力装置の属性と接続 |
|
ACOD構成定義初期データを搬入すると,搬入データに定義されているプロセサの入出力構成にACODが追加され,ACOD経路が生成されます。搬入後にACOD定義ウィンドウを開くとACOD名称とACODモデルが,ACOD経路定義ウィンドウを開くとACOD経路が表示されます。なお,AOMPLUS 06-01以前で作成したACOD構成定義初期データの場合は,ACODモデルに「3」が仮定されます。
ACOD構成定義初期データの搬入に必要な条件を次に示します。
表2-20 ACOD構成定義初期データの搬入時のチェック内容
搬入する データの種別 | チェック項目 | チェック内容 | 搬入時のシステムの処理 | |
---|---|---|---|---|
搬入データ | データベース | |||
ACOD構成定義初期データ | プロセサ名称 | 搬入データの定義 | システム構成の設定ウィンドウの設定値 | データベースにプロセサ名称が設定されていない場合はエラーとする。 |
ACODモデル | 搬入データの定義 | ACOD定義ウィンドウの設定値 | 不一致がある場合は,搬入するかどうかを問い合わせる。搬入を続行すると,データベースに定義されている値を適用する。 | |
ACOD名称 | 搬入データの定義 | ACOD定義ウィンドウの設定値 | 新しいACOD名称をデータベースに追加する。 | |
ポートの接続 | 搬入データの定義 | 格納先プロセサの入出力構成 | 格納先プロセサの入出力構成にACOD経路を生成する。生成できないACOD経路がある場合,搬入するかどうかを問い合わせる。不一致のまま搬入すると,不一致の部分は除外して搬入する。 |
入出力構成定義データまたはPRMF構成定義データには,搬出時にシステム構成の設定情報およびACOD経路が付加されています。搬入時には,この情報が搬入先データベースのシステム構成の設定と一致するかどうかがチェックされます。
SCMRF Configuration Definition 01-00以前で作成したデータの場合は,ACODモデルに「3」が仮定されます。
表2-21 入出力構成定義データまたはPRMF構成定義データの搬入時のチェック内容
搬入する データの種別 | チェック項目 | チェック内容 | 搬入時のシステムの処理 | |
---|---|---|---|---|
搬入データ | データベース | |||
入出力構成定義データまたはPRMF構成定義データ | システム名称,プロセサ名称,CPUモデル,ACONARC装備・非装備 | 搬入データの定義 | システム構成の設定ウィンドウの設定値 | 不一致がある場合は,搬入するかどうかを問い合わせる。搬入を続行すると,データベースに定義されている値を適用する。 |
ACONARCチャネルの有無 | 定義されているチャネルタイプ | システム構成の設定ウィンドウの設定値 | ACONARC非装備のプロセサにACONARCチャネルが定義されているデータの搬入をした場合はエラーとする。 | |
ACODモデル | 搬入データの定義 | ACOD定義ウィンドウの設定値 | 不一致がある場合は,搬入するかどうかを問い合わせる。搬入を続行すると,データベースに定義されている値を適用する。 | |
ACOD名称 | 搬入データの定義 | ACOD定義ウィンドウの設定値 | 新しいACOD名称をデータベースに追加する。 |
入出力構成定義データ(ゲストOS)は,データベースにデータと一致するPRMF構成が格納されていないと,搬入できません。
表2-22 入出力構成定義データ(ゲストOS)の搬入時のチェック内容
搬入する データの種別 | チェック項目 | チェック内容 | 搬入時のシステムの処理 | |
---|---|---|---|---|
搬入データ | データベース | |||
入出力構成定義初期データ(ゲストOS) | チャネル | CHANNELマクロ | PRMF構成で定義しているチャネルタイプと接続先入出力制御装置 | PRMF構成と一致しない場合は搬入を中止する。 |
入出力制御装置 | CONTRLRマクロ | PRMF構成で定義している入出力制御装置の属性と接続先チャネル・ポート |
| |
CONTRLRマクロ | ほかのプロセサで定義している同じ入出力制御装置の属性 | ライブラリ装置記号名の指定の有無がほかのプロセサと一致しない場合は搬入を中止する。 | ||
入出力装置 | IODEVICEマクロ | PRMF構成で定義している入出力装置の属性と接続 |
| |
ポートの接続 | 搬入データの定義 | 格納先プロセサの入出力構成 | 格納先プロセサの入出力構成にACOD経路を生成する。生成できないACOD経路がある場合,搬入するかどうかを問い合わせる。不一致のまま搬入すると,不一致の部分は除外して搬入する。 |
ACOD構成定義初期データと同じです。
搬入手順を図2-28に示します。
図2-28 搬入手順