2.1.10 FBDの定義

SCMRF CD for Windowsでは,ACODと同じようにFBDを定義できるので,FBDを含めた機器全体を管理できます。FBDを含めた入出力構成管理を図2-12に示します。

図2-12 FBDを含めた入出力構成管理

[図データ]

ホストへの搬出
  • VOS3にはFBDを管理するプログラムが存在しないため,FBDの定義はACOD構成情報の搬出時に削除されます。
  • FBDとACODの両方を定義した場合は,ACODに関する定義だけがACOD構成情報として搬出されます。
<この項の構成>
(1) FBDの定義方法
(2) FBDとACODのウィンドウの対応
(3) FBD定義時の注意事項

(1) FBDの定義方法

SCMRF CD for Windowsでは,ACODと同じようにFBDを定義できるので,FBDを含めた機器全体を管理できます。

FBDの定義方法,定義順序はACODと同じです。システム構成の設定ウィンドウのディレクタ定義オプションで「FBDを定義する(B)」を指定すると,FBDが定義できるようになります。

ディレクタ定義オプションの指定値と表示される定義ウィンドウの関係を表2-5に示します。

表2-5 ディレクタ定義オプションの指定値と表示される定義ウィンドウの関係

ディレクタ定義オプション定義ウィンドウ
「FBDを定義する(B)」を指定FBDの定義ウィンドウ
(例)ディレクタ定義ウィンドウ
「FBDを定義する(B)」と「ACODを定義する(K)」の両方を指定FBDとACODの両方を定義するウィンドウ
(例)ディレクタ定義ウィンドウ
「ACODを定義する(K)」を指定ACODの定義ウィンドウ
(例)ACOD定義ウィンドウ

(2) FBDとACODのウィンドウの対応

システム構成の設定ウィンドウのディレクタ定義オプションで「FBDを定義する(B)」が指定されている場合はFBDの定義ウィンドウ,「ACODを定義する(K)」が指定されている場合はACODの定義ウィンドウが表示されます。

FBDとACODの定義ウィンドウの対応は次のとおりです。

<FBDとACODで名称が異なる定義ウィンドウ>
FBDとACODで名称が異なる定義ウィンドウを表2-6に示します。

表2-6 FBDとACODで名称が異なる定義ウィンドウ

FBDACOD
ディレクタ定義ウィンドウACOD定義ウィンドウ
ディレクタ経路定義ウィンドウACOD経路定義ウィンドウ
ディレクタ経路不整合エラー情報表示ウィンドウACOD経路不整合エラー情報表示ウィンドウ
ディレクタ名称指定ダイアログACOD名称指定ダイアログ
CNC/FC-CTC接続用入出力制御装置の登録ダイアログCNC-CTC接続用入出力制御装置の登録ダイアログ
構成定義表示(ディレクタ)ウィンドウ構成定義表示(ACOD)ウィンドウ
FBDの定義ウィンドウでは,対応するACOD定義ウィンドウの表示項目名の「ACOD」が,「DIR」または「ディレクタ」になります。
<FBDとACODで名称が同じ定義ウィンドウ>
次のウィンドウは,FBDとACODで同じウィンドウ名称ですが,システム構成の設定ウィンドウのディレクタ定義オプションの指定値によって,ウィンドウ内の表示項目名が異なります。
  • エラー情報詳細表示ウィンドウ
  • エラー情報表示ダイアログ
  • 構成定義表示(チャネル)ウィンドウ
  • 構成定義表示(ポート)ウィンドウ
  • 構成定義表示(入出力制御装置)ウィンドウ
  • 構成定義表示(入出力装置)ウィンドウ
  • 構成定義表示ダイアログ
  • 接続ウィンドウ
  • 変更記録表示(ポート)ウィンドウ
  • 変更記録表示ダイアログ
  • ポートアドレスの変更ダイアログ
  • ポートアドレス使用状況ウィンドウ
  • ポートアドレス使用状況ダイアログ
ディレクタ定義オプションの指定値とウィンドウ内の表示項目の対応を表2-7に示します。

表2-7 ディレクタ定義オプションの指定値とウィンドウ内の表示項目の対応

ディレクタ定義オプションウィンドウ内の表示項目名
「FBDを定義する(B)」だけを指定「DIR」または「ディレクタ」(ただし「DIRモデル」は表示されません)
「FBDを定義する(B)」と「ACODを定義する(K)」の両方を指定「DIR」または「ディレクタ」
「ACODを定義する(K)」だけを指定「ACOD」

(3) FBD定義時の注意事項

FBD使用時の注意事項,およびFBDに関連するSYSGENマクロとPRMFシステム構成定義文の追加情報については,マニュアル「センタ運営」を参照してください。