2.8.4 文字統一機能

検索条件式のコンパイルを実行する時に,検索オプション指定機能を使用して検索タームをコンパイルします。コンパイル後は,検索対象文字列に対して指定された文字統一処理を実行してから検索を実行します。

文字統一機能の種別と設定値,および意味について次に示します。

表2-23 文字統一種別と定義方法

文字統一種別設定値意味
大小文字統一機能SAMECASE=ON英大文字と英小文字の違いを区別しない
全角文字半角文字統一機能SAMEWIDE=ON全角文字と半角文字の英数字,かたかな,および記号を区別しない
拗音統一機能SAMEY=ON拗促音文字と通常のひらがな,かたかなの違いを区別しない
<この項の構成>
(1) 大小文字統一機能
(2) 全角文字半角文字統一機能
(3) 拗音統一機能

(1) 大小文字統一機能

検索対象となる文書情報には,大文字と小文字のように,表記の異なる文字が含まれています。この表記の違いによって,期待する検索結果が得られない場合があります。例えば,「HIRDB」や「hirdb」と指定して検索すると,通常は「HiRDB」が検索されません。この大小文字の違いを吸収した検索結果を得るためには,大小文字統一機能を利用します。

(2) 全角文字半角文字統一機能

全角半角文字表記の違いを吸収した検索結果を得るための機能です。この機能を使用した場合,異表記展開の全角半角異表記展開,および半角アルファベット展開を指定しても無効となります。

(3) 拗音統一機能

「ゃ」と「や」,「ょ」と「よ」など,拗音による違いを吸収した検索結果を得るための機能です。この機能を使用した場合,異表記展開のひらがな拗音展開を指定しても無効となります。