Windowsの場合,コンパイル時にデバッグ版またはリリース版のどちらを作成するかを決定します。
UAPにデバッグ情報を埋め込んだり,デバッグ用コードを有効にしたりする場合には,デバッグ版を作成してください。それ以外の場合は,リリース版を作成してください。
Windowsを使用してコンパイルまたはリンケージを行う場合は,次の製品を使用してください。
デバッグ版でコンパイルする場合は,次のコンパイルオプションを指定してください。
表2-6 デバッグ版のコンパイルオプション
Visual C++での設定項目 | 設定値 | 設定されるコンパイルオプション |
---|---|---|
インクルードファイルのパス | インストールフォルダ ¥include | /I "インストールフォルダ¥INCLUDE" |
使用するランタイムライブラリ | "マルチスレッド(DLL,デバッグ)" | /MDd |
プリプロセッサマクロ | _DEBUG,WIN32 | /D "_DEBUG" /D"WIN32" |
リリース版でコンパイルする場合は,次のコンパイルオプションを指定してください。
表2-7 リリース版のコンパイルオプション
Visual C++での設定項目 | 設定値 | 設定されるコンパイルオプション |
---|---|---|
インクルードファイルのパス | インストールフォルダ ¥include | /I"インストールフォルダ¥INCLUDE" |
使用するランタイムライブラリ | "マルチスレッド(DLL)" | /MD |
プリプロセッサマクロ | NDEBUG,WIN32 | /D"NDEBUG" /D"WIN32" |
デバッグ版でリンクする場合は,次のリンクオプションを指定してください。
表2-8 デバッグ版のリンクオプション
Visual C++での設定項目 | 設定値 | 設定されるコンパイルオプション |
---|---|---|
ライブラリパス | インストールフォルダ¥lib | /libpath:"インストールフォルダ¥LIB" |
ライブラリモジュール | ts0stlbd.lib | ts0stlbd.lib |
リリース版でリンクする場合は,次のリンクオプションを指定してください。
表2-9 リリース版のリンクオプション
Visual C++での設定項目 | 設定値 | 設定されるコンパイルオプション |
---|---|---|
ライブラリパス | インストールフォルダ¥lib | /libpath:"インストールフォルダ¥LIB" |
ライブラリモジュール | ts0stlib.lib | ts0stlib.lib |