2.2.19 NLI_bufferX.25パススルー用バッファ定義文

<この項の構成>
(1) 機能
(2) 定義条件
(3) 書き方
(4) オペランド
(5) 注意事項

(1) 機能

X.25パススルーで使用する送信バッファプール,バッファ個数,およびバッファ長を定義します。

(2) 定義条件

configuration文の下で,8回まで連続して定義できます。

(3) 書き方

[図データ]

(4) オペランド

(a) name
バッファプール名称 ~<英数字>((8文字以内))

バッファプール名称を指定します。group文のbuffer_poolオペランドでこのバッファプール名称を指定すると,groupごとに送信バッファを対応付けられます。

(b) number
バッファ個数 ~<10進数>((32~10000))

バッファプールのバッファ個数を指定します。

(c) size
バッファ長 ~<10進数>((128~4096))《128》

X.25パススルー用の送信バッファ長(単位:バイト)を指定します。このオペランド値は,パケットサイズまたはAPの送信サイズに近い値を目安として指定してください。

パケットサイズとは,X.25(VC)プロトコルの場合は,コネクション確立時に自局の設定値(link文max_DPDUオペランド)と,相手局の設定値で折衝した結果を意味します。X.25(PVC)プロトコルの場合は,ネットワークアドレスフィールド(n_bind関数n_bind構造体)に設定する送信パケットサイズを意味します。

(5) 注意事項

X.25パススルーでは,デフォルトのバッファプールを自動的に割り当てます。割り当てるバッファ個数およびバッファ長を次に示します。

バッファ個数=(max_NLI_VCの値+max_NLI_PVCの値)(ただし,下限値は256)

バッファ長=128(単位:バイト)

<バッファ個数の推奨値>
X.25パススルーでの通信で,バッファ不足による送信ビジーの発生頻度を抑制して,効率的な通信環境を構築するためには,次の計算式から算出される値を推奨します。バッファの使用状況は,xnfshowコマンドで確認できます。バッファの使用状況を確認して,必要に応じて定義する値を調整してください。
バッファ長≧APの送信サイズの場合
バッファ個数=使用するコネクション数
バッファ長<APの送信サイズの場合
バッファ個数=使用するコネクション数×↑APの送信サイズ÷バッファ長↑