2.2.13 HNA2_PUHNA2用PU定義文

<この項の構成>
(1) 機能
(2) 定義条件
(3) 書き方
(4) オペランド
(5) 注意事項

(1) 機能

PUで使用する情報を定義します。

(2) 定義条件

SLUSを使用する場合,SLUSインタフェースで使用するPU番号をHNA2_destination文の下で必ず定義します。また,SLUSの使用有無に関係なく,接続ホストごとに「自動ログオン機能の使用有無」,「UNBIND後のNOTIFY送信の有無」をHNA2_configuration文の設定と異なる設定に変更したい場合も,この定義文を定義します。

上記に該当しない場合,この定義文は不要です。

(3) 書き方

[図データ]

(4) オペランド

(a) PU_number
PU番号 ~<10進数>((0~31))

APが,該当するPUを識別するために使用するPU番号を指定します。

(b) destination_name
接続先名称 ~<英数字>((14文字以内))

接続する相手情報を持つHNA2_destination文のnameオペランドで定義した接続先名称を指定します。異なるPU番号に対して,同じ接続先名称は指定できません。

このオペランドは,dnameと省略して指定することもできます。

(c) auto_logon {yes|no}

該当するPU下のLUの自動ログオン機能の使用有無を指定します。省略した場合はHNA2_configuration文のauto_logonオペランドの指定値が仮定されます。

yes:
自動ログオン機能を使用します。
no:
自動ログオン機能を使用しません。

このオペランドの指定値は,HNA2_configuration文のauto_logonオペランドの指定より優先されます。

(d) unbind_notify {yes|no}

該当するPU下の560/20系LU(560/20系拡張LUを含む)のUNBIND後のNOTIFY送信の有無を指定します。このオペランドは,u_notifyと省略して指定することもできます。また,省略した場合はHNA2_configuration文のunbind_notifyオペランドの指定値が仮定されます。

yes:
UNBIND後にNOTIFYを送信します。
no:
UNBIND後にNOTIFYを送信しません。

このオペランドの指定値は,HNA2_configuration文のunbind_notifyオペランドの指定より優先されます。

(e) assign_LA {yes|no}

該当するPUでローカルアドレス割り当て機能の使用有無を指定します。省略した場合はnoが仮定されます。

yes:
ローカルアドレス割り当て機能を使用します。
no:
ローカルアドレス割り当て機能を使用しません。

通常,ローカルアドレスの割り当てはXNF/ASが自動的にするため,この機能は使用しません。接続ホスト側の定義を変更しないで,LU数の変更をする場合,またはLUに対応するローカルアドレスの変更をする場合に,この機能を使用します。

ローカルアドレス割り当て機能を使用する場合は,first_560_LA,first_extend_LA,およびfirst_SLUS_LAオペランドで,各LUのローカルアドレス先頭番号を指定する必要があります。

(f) first_560_LA
560/20系LUのローカルアドレス先頭番号 ~<10進数>((1~255))

ローカルアドレス割り当て機能を使用し,かつHNA2_configuration文のmax_560_LUオペランドを指定した場合,このオペランドを指定します。このオペランドは,f_560_LAと省略して指定することもできます。

(g) first_extend_LA
560/20系拡張LUのローカルアドレス先頭番号 ~<10進数>((1~255))

ローカルアドレス割り当て機能を使用し,かつHNA2_configuration文のmax_extend_LUオペランドを指定した場合,このオペランドを指定します。このオペランドは,f_ex_LAと省略して指定することもできます。

(h) first_SLUS_LA
SLUS用LUのローカルアドレス先頭番号 ~<10進数>((1~255))

ローカルアドレス割り当て機能を使用し,かつHNA2_configuration文のmax_SLUS_LUオペランドを指定した場合,このオペランドを指定します。このオペランドは,f_SLUS_LAと省略して指定することもできます。

(5) 注意事項

ローカルアドレス割り当て機能は,LU種別ごとにローカルアドレス(LA)を任意に割り当てる機能です。

HNA2で,通常のLU番号とローカルアドレスの関係は,「ローカルアドレス=LU番号+2」固定です。したがって,使用できるローカルアドレスはLA2~LA255となります。通常のローカルアドレスの割り当て状態を例1に示します。また,ローカルアドレス割り当て機能を使用したローカルアドレスの割り当て状態を,例2に示します。

(例1)
通常のローカルアドレス割り当てを次のようにします。
  • HNA2_configuration文のmax_560_LUに10を指定します。
  • HNA2_configuration文のmax_extend_LUに10を指定します。
  • HNA2_configuration文のmax_SLUS_LUに10を指定します。
  • HNA2_PU文のassign_LAにnoを指定します(または省略します)。

    [図データ]

[説明]
ローカルアドレス割り当て機能を使用した場合,LU番号とローカルアドレスの対応付けを変更できます。また,LU種別ごとにLA1~LA255を任意に割り当てられます。
(例2)
ローカルアドレス割り当て機能を使用して,ローカルアドレス割り当てを次のようにします。各LU数は例1と同じです。
  • HNA2_PU文のassign_LAにyesを指定します。
  • HNA2_PU文のfirst_560_LAに2を指定します。
  • HNA2_PU文のfirst_extend_LAに34を指定します。
  • HNA2_PU文のfirst_SLUS_LAに130を指定します。

    [図データ]

[説明]
各LUのローカルアドレスを割り当てる場合,次の点に注意する必要があります。
  • すべてのLUを,連続したローカルアドレスに割り当てる場合,256以上の番号を割り当てられません。
  • 複数のLUで,同じローカルアドレスは割り当てられません。
  • LU数の増加や将来の変更を考慮して,各LUのローカルアドレスを設定してください。
ローカルアドレスの割り当てに矛盾が発生した場合,文法エラーになります。