2.3.2 HNA公衆回線のグループ指定

回線アダプタに接続した複数の回線を使ってHNA1次局通信機能で通信を行う場合,SW_group_define文とlink文のSW_group_VASSオペランドを使って回線をグループ化できます。

グループ化することによって,複数の回線に同じ公衆グループ仮想スロット番号が割り当てられます。上位プログラムが公衆グループ仮想スロット番号を指定するだけで,通信管理が空き回線の割り当てなどを自動的に行います。

HNA1公衆回線でグループ化できる範囲を次に示します。

ハードウェア構成:
回線アダプタ
接続網種別
ISDN網(回線交換-TA経由)
ISDN網(V.25bis-TA経由)
注※
異なる網は同じグループに定義できません。

なお,同じグループに定義する回線には次のような条件が必要です。

条件1:
同じグループの回線は,line文のnameオペランドとnumberオペランドを除くすべてのオペランドに,同じ値を指定してください。
このとき,「2.3.1 group文でのグループ指定」で説明したgroup文を使うと便利です。
条件2:
代表電話で加入している回線をグループ化する場合は,同じ電話番号の回線を同じグループとして定義してください。

HNA公衆回線のグループ指定を行った場合の定義文と回線接続構成との関係の概略を,図2-8に示します。

図2-8 HNA公衆回線のグループ指定を行った場合の定義文と回線接続構成の関係

[図データ]