HDLCパススルーで使用する送信バッファプール名称とバッファの個数およびバッファ長を定義します。
configuration文の下で,8回まで連続して定義できます。
バッファプール名称を指定します。group文のbuffer_poolオペランドでこのバッファ名称を指定することでgroupごとに送信バッファを割り当てることができます。
バッファプールのバッファの個数を指定します。
指定するバッファの個数のモデルケースを次に示します。
k
バッファ個数=Σ(outstand数※)
n=1
ただし,k=group文中のlink数
もし,計算値がnumberオペランドの最小値以下の場合は,最小値10個を確保します。
バッファ長(バイト)を指定します。同じHDLC_bufferを使うgroup文下のlink文のmax_DPDUオペランド値の最大を指定します。
max_DPDUオペランドには最大送信データ長を指定するので最大送信データ長より小さい値を指定すると,データ送信時にエラーとなり通信できなくなるためです。
定義例にsizeオペランドとmax_DPDUオペランドの対応を示します。
HDLCパススルーでは,HDLC_buffer文を省略する場合,またはgroup文でbuffer_poolオペランドが指定されない場合に備えて,HDLC_buffer文で指定されたバッファプールとは別に必ずデフォルトのバッファプールを一つ確保します。
そのバッファの個数は次の式で算出します。
バッファ個数=↑max_HDLCpass_link値/2↑×7(outstand数の最大値)
もし,計算値がnumberオペランドの最小値以下の場合は,最小値10個を確保します。
バッファ長=1024バイト
このデフォルトのバッファプールは,max_HDLCpass_link値の半分を対象としているので,すべてのリンクのバッファを考慮していません。したがって,必要に応じてHDLC_buffer文でバッファプールを定義し,group文下のbuffer_poolオペランドを指定する必要があります。特に,最大送信データ長が1024バイトを超える通信では,デフォルトのバッファプールは使用できませんので注意が必要です。