3.8.2 OSI拡張機能での着信監視

<この項の構成>
(1) 着信監視の方法
(2) 注意事項

(1) 着信監視の方法

XNF/ASでは,OSI拡張機能の着信監視として,次のどちらかの方法を選択できます。

OSI拡張着呼デーモンを使用すると,XNF/AS構成定義で定義するOSI拡張機能の共通情報のうち次に示す指定値が,発呼時と同様に着呼時でもTCPコネクション確立時点で即時有効になります。

スーパサーバinetdを使用する場合,着呼時のTCPコネクション確立時点ではOS設定値が有効となり,TCPコネクションが確立したあとで,OSI拡張機能の共通情報の指定が有効になります。

OSI拡張機能の共通情報の指定が有効になるタイミングは,発呼時と着呼時で同じであることが望ましいです。そのため,OSI拡張機能の着信監視には,OSI拡張着呼デーモンを使用することを推奨します。互換性(従来と同じ動作であること)を優先する場合以外は,OSI拡張着呼デーモンを使用してください。

(2) 注意事項

OSI拡張着呼デーモンを使用するときの注意事項について説明します。

  1. OSI拡張機能の共通情報はTPTCP_define文で定義してください。OSI拡張機能のシステムパラメタ定義文で定義しないでください。OSI拡張機能のシステムパラメタ定義ファイルが登録されている場合は,必ず登録を解除してください。
  2. 1つの通信機能でスーパサーバinetdとOSI拡張着呼デーモンを同時に使用しないでください。必ずどちらか一方を使用してください。