3.10.3 サーバ対応の環境設定

HAモニタのserversという定義ファイルにサーバ対応の環境を設定します。XNF/ASをサーバプログラムとして設定する内容を,オペランドごとに次に示します。

なお,次に示す以外のオペランドについては,環境に合わせて任意に指定してください。詳細については,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編」を参照してください。

<この項の構成>
(1) nameオペランド
(2) acttypeオペランド
(3) termcommandオペランド
(4) groupオペランド
(5) lan_updownオペランド
(6) patrolcommandオペランド
(7) servexec_retryオペランド
(8) laオペランド
(9) hlsオペランド
(10) ip_neckオペランド

(1) nameオペランド

XNF/ASでは戻り値が0のダミーの起動コマンドを指定します。

XNF/ASの起動コマンド(xnfstartコマンドなど)を記述したシェルスクリプトなどを指定しないでください。

この設定例では,XNF/ASはシステムを起動すると自動的に開始する設定なので,サーバの起動コマンドからXNF/ASを起動する必要はありません。

シェルスクリプトによるダミーの起動コマンドの作成例を次に示します。

#!/bin/sh

exit 0

システム起動時にXNF/ASを開始するための設定方法については,「3.1 XNF/ASの環境設定」を参照してください。

(2) acttypeオペランド

XNF/ASではモニタモードで運用するため,monitorを指定します。

(3) termcommandオペランド

XNF/ASではこのオペランドの指定を省略します。

ユーザが作成したサーバの停止コマンドを指定する場合は,XNF/ASの停止コマンド(xnfstopコマンドなど)を記述したシェルスクリプトなどを指定しないでください。

この設定例では,XNF/ASはシステムを停止すると自動的に停止する設定にしてください。設定方法については,「3.1 XNF/ASの環境設定」を参照してください。

(4) groupオペランド

XNF/ASと上位APなどの他のサーバをグループ化して連動系切り替えを行う場合は,サーバグループの名称を指定します。

(5) lan_updownオペランド

XNF/ASの付加通信機能(OSI拡張機能,自局IPアドレス指定機能,およびOSI拡張高信頼化機能)で使用するIPアドレスを,HAモニタのLANの状態設定ファイルで設定するため,useを指定します。

(6) patrolcommandオペランド

ユーザが作成したXNF/ASのプロセスを監視するコマンドを指定します。

XNF/ASプロセス監視シェルスクリプトのサンプルは,XNF/ASのサンプルファイル用ディレクトリ下に格納されています。詳細については,「3.10.7 HAモニタで使用するサンプルファイル」を参照してください。

(7) servexec_retryオペランド

nameオペランドに指定したダミーの起動コマンドは再実行する必要がないので,0を指定します。

(8) laオペランド

切り替え対象となる回線アダプタの名称(Line_adapter文のnameオペランドで指定した名称)を指定します。

(9) hlsオペランド

切り替え対象となる回線切替装置の名称を指定します。

(10) ip_neckオペランド

仮想サーバの切り替え失敗時に系切り替えを中止させるため,useを指定します。