OSI拡張高信頼化機能を使用するときの注意事項について説明します。
仮想サーバ(OSI拡張高信頼化機能用)の仮想スロット番号(VASS)を指定する場合,APがTPTCP_VC文のVASSオペランドで定義した仮想スロット番号を通信管理に通知する必要があります。仮想スロット番号は,マルチネットワーク情報のアダプタ番号フィールドに設定して通知します。アダプタ番号フィールドは,ビットマップ指定用と数値指定用があり,それぞれ指定できる仮想スロット番号の範囲が異なります。指定できる仮想スロット番号の範囲を表3-8に示します。
表3-8 OSI拡張高信頼化機能を使用する際に指定できる仮想スロット番号の範囲
アダプタ番号指定方法 | 指定できる仮想スロット番号の範囲 |
---|---|
ビットマップ指定 | 1~24 |
数値指定 | 1~900 |
ビットマップ指定で仮想スロット番号25~900を指定した場合,ライブラリ関数が異常終了して,詳細エラーコードを通知します。コードの詳細については,「付録C 詳細エラー情報,詳細エラーコード,および切断理由コード」を参照してください。マルチネットワーク情報については,マニュアル「XNF/AS プログラマーズガイドOSI編」を参照してください。
アダプタ番号の指定方法によって,使用されるアダプタ番号が異なります。次にその条件を示します。
VOS3 XNF/TCP仮想サーバ連携機能によるホスト間接続のサーバモードで動作するホストにサーバIDが指定されていることがあります。図3-12のようにサーバとサーバモードで動作するホストが混在する場合,サーバIDはホストとサーバで重複しないように指定する必要があります。
図3-12 ホストとサーバにサーバIDを指定する構成例
HAモニタなどを使用して系切り替え環境を構築している場合でも,サーバIDはXNF/ASごとに一意にする必要があります。
XNF/AS/Host Adaptor 02-08以前とVOS3 XNF/TCP/SERVER SUPPORT 01-02以降のバージョンで接続する場合,パス接続時に必ずKANF26229-Eメッセージが出力されます。詳細は,「付録B.2 メッセージの詳細」を参照してください。