11.8 RFパケット応答同期機能

<この節の構成>
(1) RFパケット応答同期機能の有無
(2) RFパケット応答同期機能

(1) RFパケット応答同期機能の有無

n_open発行時,oflagにO_XNFNLI_RSTRSPを指定することで,RFパケット応答同期機が使用できるようになります。

(2) RFパケット応答同期機能

RFパケット応答同期機能を使用しない場合,ネットワークコネクションのリセット指示をすると,図11-1に示すようにn_look関数に対してN_RSTイベントを通知し,RFパケットを応答します。

図11-1 ネットワークコネクションのリセット手順(RFパケット応答同期機能を使用しない場合)

[図データ]

RFパケット応答同期機能を使用した場合,ネットワークコネクションのリセット指示を受信すると,図11-2に示すようにn_look関数に対してN_RST2イベントを通知しますが,RFパケットは応答しません。n_rstrsp関数を発行することで,上位プログラムからRFパケットを応答できます。

図11-2 ネットワークコネクションのリセット手順(RFパケット応答同期機能を使用する場合)

[図データ]

RFパケット応答同期機能使用時のネットワークコネクションのリセットで使用する関数を表11-5に示します。

表11-5 ネットワークコネクションのリセットで使用する関数(RFパケット応答同期機能使用時)

関数説明
n_lookネットワークコネクションのリセット指示を受信して,リセット指示(N_RST2イベント)を通知します。RFパケットは応答しません。
n_rstrspRFパケットを応答します。
注意事項
  • n_rstrsp関数は,コネクションの解放事象を受信していると,RFパケットを送信しないで正常リターンします。
  • n_look関数でN_RST2イベントを通知するとき,ほかのイベントと異なり再度n_look関数を発行してもイベントなしでリターンします。
  • n_look関数でN_RST2イベントを通知したあと,n_rstrsp関数の発行待ち状態のときに,n_close関数またはclose関数が発行されると,次のようになります。
    VC接続の場合:RFパケットを送信しないでネットワークコネクションを解放します。
    PVC接続の場合:RFパケットを送信します。