10.2 ライブラリ

NLI通信機能を使用する上位プログラムは,リンケージ実行時にNLI通信機能用のライブラリ関数のオブジェクトモジュールを取り込む必要があります。このため,コンパイルとリンクのときには,ライブラリを指定する必要があります。共用ライブラリを使用することによって,NLI通信機能のバージョンアップでライブラリが変更されても,上位プログラムを再リンケージする必要がなくなります。NLI通信機能が提供するライブラリファイルを表10-2に,NLI通信機能のライブラリファイルとのリンクを表10-3に示します。

表10-2 NLI通信機能が提供するライブラリファイル

ライブラリ種別説明
共用ライブラリ(/lib/libNSP.so)ライブラリ関数は,実行時に上位プログラムと結合されます。
共用ライブラリ(/lib/libNSPex1.so)ライブラリ関数は,実行時に上位プログラムと結合されます。「優先データ受信機能」,「上位プロセス選択機能」を使用する場合に,既存のライブラリとあわせて使用します。
共用ライブラリ(/lib/libNSPex2.so)ライブラリ関数は,実行時に上位プログラムと結合されます。「RFパケット応答同期機能」を使用する場合に,既存のライブラリとあわせて使用します。

表10-3 NLI通信機能のライブラリファイルとのリンク

リンク対象ライブラリ種別リンク方法
共用ライブラリ(/lib/libNSP.so)xlc ファイル名 -brtl -lNSP
共用ライブラリ(/lib/libNSPex1.so)xlc ファイル名 -brtl -lNSP -lNSPex1
共用ライブラリ(/lib/libNSPex2.so)xlc ファイル名 -brtl -lNSP -lNSPex1 -lNSPex2