5.3.3 n_bind

<この項の構成>
(1) 機能概要
(2) 構文
(3) 設定情報
(4) リターン情報
(5) 特記事項

(1) 機能概要

ネットワーク端点にネットワークアドレスを結合します。このあと,ネットワークプロバイダはネットワーク端点でコネクション確立指示の受諾やコネクション確立要求を行うことができます。PVC接続では,ネットワーク端点とLCI(論理チャネル情報)を対応づけます。

(2) 構文

#include <xnfw/niuser.h>
rcode = n_bind(fd, req, ret);
int rcode, fd;
struct n_bind *req;
struct n_bind *ret;

(3) 設定情報

(a) fd

ネットワーク端点を指定します。

(b) req

ネットワークプロトコル提供者と受諾するために必要な情報を指定します。

n_bind構造体の設定内容については,「表10-5 インタフェース構造体(n_bind)のパラメタの設定・参照(その1)」を参照してください。

(c) ret

ネットワークプロトコル提供者の受諾した情報を受け取るエリアを指定します。

n_bind構造体の参照内容については,「表10-5 インタフェース構造体(n_bind)のパラメタの設定・参照(その1)」を参照してください。

(4) リターン情報

(a) リターンコード

0:正常終了

-1:異常終了

エラー番号がn_errnoに設定されています。エラー番号の詳細は,「9.1 エラー番号一覧」を参照してください。

n_errnoにNCOMERRが設定された場合,n_comerrに詳細エラーコードが設定されます。詳細エラーコードについては,マニュアル「通信管理 XNF/AS 解説・運用編」を参照してください。

(b) ret

(5) 特記事項

この関数を発行したqlen!=0のネットワーク端点は,どんな相手局からのコネクション確立指示でも受け付けられます。n_bind2関数を発行したqlen!=0のネットワーク端点は,n_bind2関数で指定した相手局ネットワークアドレスと一致した相手局からのコネクション確立指示だけ受け付けられます。