ローカル管理手順では,ネットワークユーザとNLI間のローカルな手順を定義します。ネットワーク端点の制御および補助的なライブラリ関数を定義しています。
ネットワーク端点とは,ネットワークユーザがネットワークサービスを利用するときのNLIとの結合点(通信チャネル)を示します。
NLIのローカル管理関数を表3-1に,ユーザとネットワークプロトコル提供者間のチャネルを図3-2に示します。また,ネットワークコネクションを確立する前までの手順を図3-3に,ネットワークコネクションを解放したあとの手順を図3-4に示します。
表3-1 NLIのローカル管理関数
関数 | 説明 |
---|---|
n_alloc | ネットワークインタフェースデータ構造体を割り当てます。 |
n_bind | ネットワーク端点にネットワークアドレスを結合します。 |
n_bind2 | 相手局ネットワークアドレスを指定して,ネットワークアドレスを結合します。 |
n_chglist | n_bind2で指定した相手局ネットワークアドレスを変更します。 |
n_close | ネットワーク端点をクローズします。 |
n_error | ネットワークインタフェースエラーメッセージを表示します。 |
n_free | n_allocで割り当てられた構造体を解放します。 |
n_getinfo | 特定のネットワークプロバイダに関連する一連の情報を返します。 |
n_getstate | ネットワーク端点の状態を返します。 |
n_look | ネットワーク端点の現イベントを返します。 |
n_open | ネットワークプロバイダに接続されているネットワーク端点を確立します。 |
n_sync | ネットワークプロバイダとネットワーク端点を同期化します。 |
n_unbind | ネットワーク端点からネットワークアドレスの結合を解除します。 |
図3-2 ユーザとネットワークプロトコル提供者間のチャネル
図3-3 ネットワークコネクションを確立する前までの手順
図3-4 ネットワークコネクションを解放したあとの手順