11.1 優先データ受信機能

<この節の構成>
(1) 優先データ(ITパケット)サービスサポートの有無指定
(2) コネクション確立時の使用有無の参照
(3) 優先データ受信イベント通知
(4) 優先データのユーザデータ受信

(1) 優先データ(ITパケット)サービスサポートの有無指定

n_open発行時,oflagにO_XNFNLI_INTを指定することで,優先データが使用できるようになります。なお,n_openのoflagにO_XNFNLI_INTを指定していない場合,優先データ使用有無のoptフィールドは設定されません。

(2) コネクション確立時の使用有無の参照

コネクション確立時の,各関数での優先データ使用有無のoptフィールドの設定・参照を表11-1に,自局と相手局のネゴシエーション関連を表11-2に示します。

表11-1 優先データ使用有無のoptフィールドの設定・参照

エリア名称フィールド関数名
n_connect(同期)n_connect(非同期)n_acceptn_listenn_rcvconnect
sndcallopt
rcvcallopt
callopt
(凡例)
○:参照できます。
-:設定・参照する必要はありません。

表11-2 自局と相手局のネゴシエーション関連

相手局自局
n_openのoflagでO_XNFNLI_INT指定なしn_openのoflagでO_XNFNLI_INT指定あり
コネクション確立指示/確認で優先データ使用なし××
コネクション確立指示/確認で優先データ使用あり×
(凡例)
○:優先データ使用ありです。
×:優先データ使用なしです。

(3) 優先データ受信イベント通知

優先データを受信すると,n_lookに対してN_INTが応答されます。

(4) 優先データのユーザデータ受信

優先データを受信したとき,n_rcvintを発行することによって優先データのユーザデータ(最大32バイト)を受信できます。なお,n_rcvintの受信バッファサイズが受信データ長より小さい場合,受信バッファサイズ分を設定して,残りのデータは次のn_rcvintで読み込みます。ただし,分割に関する情報は設定されません。