5.3.19 n_rcvrst

<この項の構成>
(1) 機能概要
(2) 構文
(3) 設定情報
(4) リターン情報
(5) 特記事項

(1) 機能概要

PVCで,リセット原因符号と診断符号を取得します。

(2) 構文

#include <xnfw/niuser.h>
rcode = n_rcvrst(fd,reset);
int rcode,fd;
struct n_reset *reset;

(3) 設定情報

(a) fd

ネットワーク端点を指定します。

(b) reset

リセットされたコネクションの情報を受けるエリアを指定します。

n_reset構造体の参照内容については,「表10-9 インタフェース構造体(n_reset)のパラメタの設定・参照」を参照してください。

(4) リターン情報

(a) リターンコード

0以上:正常終了(発生したイベントを示しています。表5-9を参照してください)

-1:異常終了

エラー番号がn_errnoに設定されています。エラー番号の詳細は,「9.1 エラー番号一覧」を参照してください。

表5-9 ネットワーク端点で発生したイベント一覧

イベント意味
N_RSTINDリセット指示受信
N_RSTCNFリセット確認受信
(b) reset
ver:
設定されません。
cause:
リセット原因符号が設定されます。
diag:
診断符号が設定されます。
cdgflg:
リセット情報が設定されます。

cdgflgに設定されるリセット情報を表5-10に示します。

表5-10 cdgflgに設定されるリセット情報

意味
0相手局からリセット確認を受信
1相手局からリセット指示を受信
2リセット送信がタイムアウト
3リセット送信が通信管理の内部リセットと衝突

(5) 特記事項

データ分割送信中,またはデータ分割受信中にリセットが発生した場合,リセットが交換機でデータを追い越す可能性があります。そのため,意図したとおりにデータの組み立てができない場合があるので,該当するデータは破棄してください。

データ分割送信中:
n_sndのリターンが要求長より小さい,またはN_MOREを設定して送信しています。
データ分割受信中:
n_rcvのリターンでN_MOREが設定されています。