11.2 コールユーザデータの転送機能

<この節の構成>
(1) コールユーザデータサービスサポートの有無
(2) コールユーザデータの送受信

(1) コールユーザデータサービスサポートの有無

n_open発行時,oflagにO_XNFNLI_CALLを指定することで,コールユーザデータの転送機能が使用できるようになります。

(2) コールユーザデータの送受信

コネクション確立時の各関数でのコールユーザデータの設定・参照を表11-3に示します。

表11-3 コールユーザデータの設定・参照

エリア名称フィールド関数名
n_connect(同期)n_connect(非同期)n_acceptn_listenn_rcvconnect
sndcalludata
rcvcalludata
calludata
(凡例)
○:設定できます。
△:参照できます。
-:設定・参照する必要はありません。
注意事項
  1. この機能を使用する場合,同一回線でのOSIとの共存はできません。また,構成定義では,使用する回線に属するNLまたはX25_group_define文の専用回線識別子を,X.25パススルー専用回線にする必要があります。
  2. ユーザが送信要求したコールユーザデータが最大長を超えた場合,最大長まで付加して送信します(最大長については,n_openのリターン値を参照)。
  3. ユーザが指定したudataフィールドの最大長が,受信したコールユーザデータを超えた場合,超過分を破棄します。