5.3.13 n_look

<この項の構成>
(1) 機能概要
(2) 構文
(3) 設定情報
(4) リターン情報
(5) 特記事項

(1) 機能概要

ネットワーク端点上での現在の発生イベントを返します。

(2) 構文

#include <xnfw/niuser.h>
rcode = n_look(fd);
int rcode, fd;

(3) 設定情報

(a) fd

ネットワーク端点を指定します。

(4) リターン情報

(a) リターンコード

正数:正常終了(発生したイベントを示しています。表5-5を参照してください)

-1:異常終了

エラー番号がn_errnoに設定されています。エラー番号の詳細は,「9.1 エラー番号一覧」を参照してください。

表5-5 ネットワーク端点で発生したイベント一覧

イベント意味対処
0イベントなし特になし
N_LISTENコネクション確立指示の受信n_listenを発行する
N_CONNECTコネクション確立確認の受信n_rcvconnectを発行する
N_DATAユーザデータの受信n_rcvを発行する
N_DISCONNECTコネクション解放通知の受信n_rcvdisを発行する
N_RSTコネクションリセット要求の受信n_comerrを参照する
N_RST2コネクションリセット要求の受信n_comerrを参照し,n_rstrspを発行する
N_RCVRSTコネクションリセット確認の受信n_rcvrstを発行する
N_INT優先データの受信n_rcvintを発行する

(5) 特記事項

  1. この関数でN_RSTが返された場合,グローバル変数n_comerrに,リセット原因,および診断符号が,次の形式で設定されます。

    [図データ]

  2. この関数でN_RST2が返された場合,グローバル変数n_comerrに,cdflg情報,リセット原因,および診断符号が,次の形式で設定されます。

    [図データ]

    cdflg情報に設定されるコードと意味を次に示します。
    • 0x00:相手局からリセット指示を受信
    • 0x03:通信管理の内部リセット発生
  3. ユーザへの即時の通知を必要とするイベントには,現在実行中の関数,または次に実行される関数で,n_errnoにNLOOKが設定されます。この場合,この関数を発行してください。
  4. データ分割送信中,またはデータ分割受信中にN_RSTが通知された場合,リセットが交換機でデータを追い越す可能性があります。そのため,意図したとおりにデータの組み立てができない場合があるので,該当するデータは破棄してください。
    データ分割送信中:n_sndのリターンが,要求長より小さい,またはN_MOREを設定して送信している。
    データ分割受信中:n_rcvのリターンで,N_MOREが設定されている。