5.3.7 n_connect

<この項の構成>
(1) 機能概要
(2) 構文
(3) 設定情報
(4) リターン情報
(5) 特記事項

(1) 機能概要

ほかのネットワークユーザに対して,コネクション接続を要求します。

(2) 構文

#include <xnfw/niuser.h>
rcode = n_connect(fd, sndcall, rcvcall);
int rcode, fd;
struct n_call *sndcall;
struct n_call *rcvcall;

(3) 設定情報

(a) fd

ネットワーク端点を指定します。

(b) sndcall

コネクションを確立するために必要な情報を指定します。

n_call構造体の設定内容については,「表10-11 インタフェース構造体(n_call)のパラメタの設定・参照(その2)」を参照してください。

(c) rcvcall

コネクションの情報を受け取るエリアを指定します。

n_call構造体の参照内容については,「表10-11 インタフェース構造体(n_call)のパラメタの設定・参照(その2)」を参照してください。

(4) リターン情報

(a) リターンコード

0:正常終了

-1:異常終了

エラー番号がn_errnoに設定されています。エラー番号の詳細は,「9.1 エラー番号一覧」を参照してください。

(b) rcvcall

(5) 特記事項

  1. 非同期モードで動作している場合,n_connectは遠隔ユーザの応答を待たないですぐにリターンします。その場合,-1でリターンして,n_errnoにはNNODATAが設定されます。同期モードで動作している場合,相手のネットワークユーザの応答を待ってからリターンします。
  2. udataフィールドの1バイト目は,通信システム内で調整されているプロトコル識別子(SPI)を指定します。