3.1 アプリケーションプログラムの作成手順

アプリケーションプログラムを作成・実行するときに使用する,ヘッダファイルおよびライブラリについて説明します。

<この節の構成>
(1) ヘッダファイル
(2) ライブラリ

(1) ヘッダファイル

HSC-APIを使用するアプリケーションプログラムで取り込む必要のあるヘッダファイルを表3-1に示します。

表3-1 ヘッダファイル

ファイル名記述形式内容
bsc.h# include <dlicom/bsc.h>HSC-APIで使用する各種マクロ,および構造体の定義です。
errno.h# include <errno.h>グローバル変数errnoを参照するときに使用します。

(2) ライブラリ

HSC-APIを使用するアプリケーションプログラムは,リンケージ実行時に,HSC-API用のライブラリ関数のオブジェクトモジュールを取り込む必要があります。このため,コンパイルとリンクのときには,表3-2に示すライブラリを指定する必要があります。

共用ライブラリを使用すると,HSC-APIのバージョンアップでライブラリが変更されても,アプリケーションプログラムを再リンケージする必要がなくなります。

HSC-APIが提供するライブラリファイルを表3-2に,HSC-APIライブラリファイルとのリンクを表3-3に示します。

表3-2 HSC-APIが提供するライブラリファイル

項番ライブラリ種別説明
1共用ライブラリ(/lib/libbsc.soライブラリ関数は,実行時にアプリケーションプログラムと結合されます。

表3-3 HSC-APIライブラリファイルとのリンク

項番リンク対象ライブラリ種別リンク方法
1共用ライブラリ(/lib/libbsc.so)xlc ファイル名 -brtl -lbsc
コンパイルオプションの詳細については,各種コンパイラのマニュアルを参照してください。