はじめに

このマニュアルは,EP8000シリーズの通信管理XNF/ASのOSI通信機能と,その使用方法について説明したものです。

このマニュアルの対象となるプログラムプロダクトを次に示します。

適用OS:AIX 5L
P-1M14-511 XNF/AS/BASE
適用OS:AIX
P-1M14-5121 XNF/AS/BASE

なお,このマニュアルでは,EP8000シリーズを略してWSと表記しています。

対象読者

OSI通信機能を使用して上位プログラムの設計や製作をする方を対象としています。

このマニュアルは,OSI(開放型システム間相互接続)に関する知識があることを前提に説明しています。

また,上位プログラムの設計をする方は,OSIの第7層の機能であるACSE(アソシエーション制御サービス)とROSE(リモートオペレーションサービス),第6層の機能であるプレゼンテーションサービス,および第5層の機能であるセションサービスについての知識が必要です。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す編,章と付録から構成されています。

第1編 解説
第1章 通信管理概説
OSI通信機能の目的について説明しています。
第2章 アプリケーションインタフェース
OSI通信機能で提供しているアプリケーションインタフェースについて説明しています。
第3章 アソシエーションの確立と解放
アソシエーションの確立と解放について説明しています。
第4章 データ送受信
データの送受信について説明しています。
第5章 通信相手の指定
通信相手の指定方法について説明しています。
第6章 捕捉するシグナル
OSI通信機能が捕捉するシグナルについて説明しています。
第7章 プログラムの作成
プログラムを作成するときの留意事項について説明しています。
第2編 文法
第8章 ライブラリ関数
ライブラリ関数について説明しています。
第9章 通信記述部
通信記述部について説明しています。
第10章 関数仕様
関数仕様について説明しています。
第11章 詳細エラー情報
詳細エラー情報について説明しています。
第12章 詳細エラーコード
詳細エラーコードについて説明しています。
第13章 切断理由コード
切断理由コードについて説明しています。
付録A データ形式
ユーザデータ形式について説明しています。
付録B マルチネットワーク情報設定方法
マルチネットワーク情報の設定方法について説明しています。
付録C OSIの関連資料
OSIの関連資料について説明しています。
付録D HI-UX/WE2上で動作するXNF/S-E2との差異
HI-UX/WE2上で動作するXNF/S-E2との差異について説明しています。
付録E AIX 5L V5.2以前との差異
AIX 5L V5.2以前とAIX 5L V5.3以降との差異について説明しています。

関連マニュアル

このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

読書手順

このマニュアルは,次の表に従ってお読みいただくことをお勧めします。

目的記載個所
OSI通信機能の仕組みについて知りたい1章,2章,3章,4章,5章,6章
プログラムを作成するときの留意事項について知りたい7章
OSI通信機能で提供されているライブラリ関数について知りたい8章,9章,10章
XNF/ASが出力するエラー情報について知りたい11章,12章,13章
ユーザデータ形式について知りたい付録A
マルチネットワーク情報の設定方法について知りたい付録B
OSIの関連資料について知りたい付録C
従来製品との差異について知りたい付録D,付録E

このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,製品名称を次に示す略称で表記しています。

製品名称略称
AIX 5L V5.1AIX 5LAIX
AIX 5L V5.2
AIX 5L V5.3
AIX V6.1
Extended HNA based Communication Networking Facility/for Advanced ServerXNF/AS

図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

常用漢字以外の漢字の使用について

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。

個所(かしょ) 伝播(でんぱ) 必須(ひっす) 閉塞(へいそく) 捕捉(ほそく)

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。