4.3 ROSEユーザデータ

送受信するユーザデータは,ユーザバッファで指定します。データの領域と長さは,通信記述部というインタフェース領域で指定します。

ROSEデータ転送時にユーザが指定する必要があるデータは,次の二つのパートから成ります。

<この節の構成>
(1) PLのuser-dataというデータ構造を持つPDVリスト
(2) ROSEのAPDU

(1) PLのuser-dataというデータ構造を持つPDVリスト

PDVリスト部は,コンテキスト識別子と転送構文名を指定するパートです。

転送構文名は,転送構文を識別したり,符号化規則を識別したりするのに使用します。PDVリスト部のデータ形式については,「付録A.2 ROSE(リモートオペレーションサービス)のユーザデータ」を参照してください。転送構文名を一つしか使用しない場合は,PDVリストの転送構文名を省略できます。複数の転送構文名を使用する場合は省略できません。PDVリスト部に続けてROSEのAPDUを表現します。

(2) ROSEのAPDU

ROSEのAPDUはROSEオペレーションの種類によって内容が異なります。

インボークIDはROSEのAPDUに共通のデータであり,起動するオペレーションの識別子です。詳細については,「付録A データ形式」を参照してください。

ROSEのユーザデータの形式を図4-3に示します。

図4-3 ROSEのユーザデータの形式

[図データ]