詳細エラーコードは,リターンコードが異常終了で,詳細エラー情報がEINVALのときに,通信記述部のO_statusに示す格納領域に設定されます。
詳細エラーコードの形式(4バイト(16進数8けた))を図12-1に示します。
図12-1 詳細エラーコードの形式
OSI通信機能で設定する詳細エラーコードを表12-1に示します。
表12-1 詳細エラーコード一覧
項番 | 詳細エラーコード | 意味 | ユーザの処置 |
---|---|---|---|
1 | 08010002 | 動作モードが不正です。 | O_modeの値を確認してください。 「9.2(4)O_mode」を参照してください。 |
2 | 08010003 | AP識別子が不正またはAP識別子の格納領域アドレスが不正です。 | O_apidの値を確認してください。 「9.2(5)O_apid」を参照してください。 |
3 | 08010004 | サービス種別が不正です。 | O_forの値を確認してください。 「9.2(6)O_for」を参照してください。 |
4 | 08010006 | 要求種別が不正です。 | O_reqidの値を確認してください。 「9.2(8)O_reqid」を参照してください。 |
5 | 08010007 | データ識別が不正です。 | O_datidの値を確認してください。 「9.2(9)O_datid」を参照してください。 |
6 | 0801000c | 相手PSAPアドレスの格納領域アドレスが不正です。 | O_psapの値を確認してください。 「9.2(10)O_psap」を参照してください。 |
7 | 08010013 | 応用コンテキスト名格納領域アドレスが不正です。 | O_apctxの値を確認してください。 「9.2(16)O_apctx」を参照してください。 |
8 | 08010014 | コンテキスト定義リスト格納領域アドレスが不正です。 | O_pctxdの値を確認してください。 「9.2(18)O_pctxd」を参照してください。 |
9 | 08010015 | コンテキスト定義結果リスト格納領域アドレスが不正です。 | O_pctxrの値を確認してください。 「9.2(19)O_pctxr」を参照してください。 |
10 | 08010016 | アソシエーション確立結果コードが不正です。 | O_efcdの値を確認してください。 「9.2(31)O_efcd」を参照してください。 |
11 | 08010019 | セションパラメタ部アドレスが不正です。 | O_isqnoの値を確認してください。 「9.2(23)O_isqno」を参照してください。 |
12 | 0801001d | 送信バッファアドレスが不正,またはデータ長が不正です。 | O_withまたはO_sdtlenの値を確認してください。 「9.2(26)O_with」,「9.2(27)O_sdtlen」を参照してください。 |
13 | 0801001e | 受信バッファアドレスが不正,またはデータ長が不正です。 | O_intoまたはO_bflenの値を確認してください。 「9.2(28)O_into」,「9.2(29)O_bflen」を参照してください。 |
14 | 0801001f | コンテキスト識別子リスト格納領域アドレスが不正です。 | O_ctxltの値を確認してください。 「9.2(20)O_ctxlt」を参照してください。 |
15 | 08010024 | 通信記述部アドレスが不正またはほかの関数ですでに使用中です。または,アソシエーション端点識別子が不正です。 | 関数仕様を確認してください。 「10. 関数仕様」を参照してください。 |
16 | 08010025 | 同一アソシエーションですでに非同期のRECEIVE/SEND関数を受け付け済みです。または,ほかの関数で非同期処理中です。 | 次に示す関数仕様を確認してください。 |
17 | 08010026 | 自Tセレクタが未指定です。 | 「2.2 通信エンティティとアソシエーション」を参照してください。 |
18 | 08010028 | 自局PSAPアドレスの格納領域アドレスが不正です。 | O_spsapの値を確認してください。 「9.2(35)O_spsap」を参照してください。 |
19 | 08010029 | マルチネットワーク情報格納領域アドレスが不正です。 | O_mninfの値を確認してください。 「9.2(36)O_mninf」を参照してください。 |
20 | 08010030 | 発呼側APタイトル格納領域アドレスが不正です。 | O_maptiの値を確認してください。 「9.2(12)O_mapti,O_yapti,O_rapti」を参照してください。 |
21 | 08010031 | 発呼側AE修飾子格納領域アドレスが不正です。 | O_maequの値を確認してください。 「9.2(13)O_maequ,O_yaequ,O_raequ」を参照してください。 |
22 | 08010032 | 発呼側APインボケーションID格納領域アドレスが不正です。 | O_mapidの値を確認してください。 「9.2(14)O_mapid,O_yapid,O_rapid」を参照してください。 |
23 | 08010033 | 発呼側AEインボケーションID格納領域アドレスが不正です。 | O_maeidの値を確認してください。 「9.2(15)O_maeid,O_yaeid,O_raeid」を参照してください。 |
24 | 08010034 | 着呼側APタイトル格納領域アドレスが不正です。 | O_yaptiの値を確認してください。「9.2(12)O_mapti,O_yapti,O_rapti」を参照してください。 |
25 | 08010035 | 着呼側AE修飾子格納領域アドレスが不正です。 | O_yaequの値を確認してください。 「9.2(13)O_maequ,O_yaequ,O_raequ」を参照してください。 |
26 | 08010036 | 着呼側APインボケーションID格納領域アドレスが不正です。 | O_yapidの値を確認してください。 「9.2(14)O_mapid,O_yapid,O_rapid」を参照してください。 |
27 | 08010037 | 着呼側AEインボケーションID格納領域アドレスが不正です。 | O_yaeidの値を確認してください。 「9.2(15)O_maeid,O_yaeid,O_raeid」を参照してください。 |
28 | 08010038 | 応答側APタイトル格納領域アドレスが不正です。 | O_raptiの値を確認してください。 「9.2(12)O_mapti,O_yapti,O_rapti」を参照してください。 |
29 | 08010039 | 応答側AE修飾子格納領域アドレスが不正です。 | O_raequの値を確認してください。 「9.2(13)O_maequ,O_yaequ,O_raequ」を参照してください。 |
30 | 0801003a | 応答側APインボケーションID格納領域アドレスが不正です。 | O_rapidの値を確認してください。 「9.2(14)O_mapid,O_yapid,O_rapid」を参照してください。 |
31 | 0801003b | 応答側AEインボケーションID格納領域アドレスが不正です。 | O_raeidの値を確認してください。 「9.2(15)O_maeid,O_yaeid,O_raeid」を参照してください。 |
32 | 08010040 | ユーザパラメタ長オーバーです。 | 「3.3 ACSEのユーザデータ」を参照してください。 |
33 | 08010043 | マルチネットワーク情報が不正です。 | O_mninfの値を確認してください。 「9.2(36)O_mninf」を参照してください。 |
34 | 08010044 | 自局PSAPアドレスが不正です。 | O_spsapの値を確認してください。 「9.2(35)O_spsap」を参照してください。 |
35 | 08020003 | アソシエーションの確立中,確立済み状態または解放中に不正な要求を発行しました。 | 次に示す関数仕様を確認してください。 |
36 | 08030001 | O_ABR_ID,O_PAR_ID受信後またはO_ASC_CF(確立拒否)受信後にRECEIVE要求を発行しました。 | 次に示す関数仕様を確認してください。 終了要求のDISABLEを発行します。 |
37 | 07010001 | 相手PSAPアドレスの形式が不正です。 | O_psapの値を確認してください。 「9.2(10)O_psap」を参照してください。 |
38 | 07010003 | データパラメタ不正です。 | 「付録A データ形式」を参照してください。 |
39 | 07010004 | ユーザパラメタ長制限オーバーです。 | 「3.3 ACSEのユーザデータ」を参照してください。 |
40 | 07010005 | ユーザパラメタ長がTSDU長をオーバーしました。 | TSDU長またはユーザパラメタ長を確認してください。 |
41 | 07010006 | 要求機能未サポートです。 | SENDの要求種別を確認してください。 |
42 | 07010007 | 自局PSAPアドレスのデータ形式が不正です。 | O_spsapの値を確認してください。 「9.2(35)O_spsap」を参照してください。 |
43 | 07010102 | 理由診断コードが不正です。 | O_recodの値を確認してください。 「9.2(32)O_recod」を参照してください。 |
44 | 07010103 | 応用コンテキスト名称が不正です。 | O_apctxの値を確認してください。 「9.2(16)O_apctx」を参照してください。 |
45 | 07010104 | 発呼側APタイトルが不正です。 | O_maptiの値を確認してください。 「9.2(12)O_mapti,O_yapti,O_rapti」を参照してください。 |
46 | 07010105 | 着呼側APタイトルが不正です。 | O_yaptiの値を確認してください。 「9.2(12)O_mapti,O_yapti,O_rapti」を参照してください。 |
47 | 07010106 | 応答側APタイトルが不正です。 | O_raptiの値を確認してください。 「9.2(12)O_mapti,O_yapti,O_rapti」を参照してください。 |
48 | 07010107 | 発呼側AE修飾子が不正です。 | O_maequの値を確認してください。「9.2(13)O_maequ,O_yaequ,O_raequ」を参照してください。 |
49 | 07010108 | 着呼側AE修飾子が不正です。 | O_yaequの値を確認してください。 「9.2(13)O_maequ,O_yaequ,O_raequ」を参照してください。 |
50 | 07010109 | 応答側AE修飾子が不正です。 | O_raequの値を確認してください。 「9.2(13)O_maequ,O_yaequ,O_raequ」を参照してください。 |
51 | 07010110 | 発呼側APインボケーションIDが不正です。 | O_mapidの値を確認してください。 「9.2(14)O_mapid,O_yapid,O_rapid」を参照してください。 |
52 | 07010111 | 着呼側APインボケーションIDが不正です。 | O_yapidの値を確認してください。 「9.2(14)O_mapid,O_yapid,O_rapid」を参照してください。 |
53 | 07010112 | 応答側APインボケーションIDが不正です。 | O_rapidの値を確認してください。 「9.2(14)O_mapid,O_yapid,O_rapid」を参照してください。 |
54 | 07010113 | 発呼側AEインボケーションIDが不正です。 | O_maeidの値を確認してください。 「9.2(15)O_maeid,O_yaeid,O_raeid」を参照してください。 |
55 | 07010114 | 着呼側AEインボケーションIDが不正です。 | O_yaeidの値を確認してください。 「9.2(15)O_maeid,O_yaeid,O_raeid」を参照してください。 |
56 | 07010115 | 応答側AEインボケーションIDが不正です。 | O_raeidの値を確認してください。 「9.2(15)O_maeid,O_yaeid,O_raeid」を参照してください。 |
57 | 07010201 | ROSEに対する送信データの形式が不正です。 | 「付録A データ形式」を参照してください。 |
58 | 07010302 | コンテキスト定義リストのデータフォーマットが不正です。 | O_pctxdの値を確認してください。 「9.2(18)O_pctxd」を参照してください。 |
59 | 07010303 | コンテキスト定義結果リストのデータ形式が不正です。 | O_pctxrの値を確認してください。 「9.2(19)O_pctxr」を参照してください。 |
60 | 07010304 | コンテキスト識別子リストのデータ形式が不正です。 | O_ctxltの値を確認してください。 「9.2(20)O_ctxlt」を参照してください。 |
61 | 07010305 | SLに対するパラメタアドレスまたは送信データの形式が不正です。 | O_isqnoの値を確認してください。 「9.2(23)O_isqno」を参照してください。 |
62 | 07010306 | SLに対する受信データのパラメタアドレスが不正です。 | O_isqnoの値を確認してください。 「9.2(23)O_isqno」を参照してください。 |
63 | 07010401 | SL要求機能のパラメタが不正です。 | O_srqcdの値を確認してください。 「9.2(21)O_srqcd」を参照してください。 |
64 | 07010402 | 同期点通し番号のパラメタが不正です。 | O_isqnoの値を確認してください。 「9.2(23)O_isqno」を参照してください。 |
65 | 07010403 | トークン項目のパラメタが不正です。 | O_tokenの値を確認してください。 「9.2(24)O_token」を参照してください。 |
66 | 07010404 | トークン設定項目のパラメタが不正です。 | O_tksetの値を確認してください。 「9.2(25)O_tkset」を参照してください。 |
67 | 07010405 | バージョン番号が不正です。 | O_versnの値を確認してください。 「9.2(7)O_versn」を参照してください。 |
68 | 07010406 | 再同期型のパラメタが不正です。 | O_isqnoの値を確認してください。 「9.2(23)O_isqno」を参照してください。 |
69 | 07020001 | 関数または要求種別の順序エラーです。 | 関数仕様を確認してください。 「10. 関数仕様」を参照してください。 |
70 | 07020002 | データ送信時に下位のコネクションが切断されました。 | RECEIVE関数を発行して切断理由(P_ABind)を取得してください。 |
71 | 07020003 | 受信したデータ長が通信記述部で指定されている領域よりも大きいため,データの後ろを切り捨てました。
| ユーザデータ長を大きくしてください。ただし,相手のエラーでユーザデータ長が異常となることも考えられます。 |
72 | 04****** | トランスポート層でエラーが発生しました。※ | 終了要求のDISABLE関数を発行してください。 |
73 | 03****** | ネットワーク層でエラーが発生しました。※ | 終了要求のDISABLE関数を発行してください。 |
74 | 02****** | データリンク層でエラーが発生しました。※ | 終了要求のDISABLE関数を発行してください。 |