ハイレベル手順の端末と接続する回線を定義します。
group文の下に一つ以上定義できます。
なお,Line_adapter文のadapter_typeオペランドとgroup文のtypeオペランドにHDLCを指定します。
回線名称を指定します。
当回線名称は,定義の中で固有の値を指定します。
回線アダプタに接続する回線の回線番号を指定します。
この回線番号は,ハードウェアの構成に合わせる必要があります。
回線種別を指定します。省略した場合はpublic_PSが仮定されます。
このline文がSW_group_define文の下に含まれる場合は,このオペランドは指定不要です(指定時は無視してSW_group_define文line_typeオペランド値を使用します)。
回線対応プロトコル種別を指定します。省略した場合は80VCが仮定されます。
このline文がSW_group_define文の下に含まれる場合は,このオペランドは指定不要です(指定時は無視してSW_group_define文line_modeオペランド値を使用します)。
通信機能によって,指定できるline_typeオペランド値とline_modeオペランド値の組み合わせは異なります。指定できる組み合わせを表2-12に示します。なお,xnfgenコマンドでは,組み合わせをチェックしません。
表2-12 通信機能・line_typeオペランドとline_modeオペランドの組み合わせ
通信機能 | line_typeオペランド値 | line_modeオペランド値 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
80PVC | 80VC | 84VC | 80VC_80PVC | 84VC_80PVC | ABM_DTE | ABM_DCE | NRM1 | NRM2 | ||
OSI | leased_line | - | - | ○ | - | - | - | - | - | - |
private_PS | - | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - | |
public_PS | - | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - | |
ISDN_TA_CS | - | - | ○ | - | - | - | - | - | - | |
ISDN_TA_PS | - | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - | |
HNA | leased_line | - | - | ○ | - | - | - | - | ○ | ○ |
private_PS | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - | |
public_PS | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - | |
ISDN_TA_CS | - | - | ○※ | - | - | - | - | ○ | ○ | |
ISDN_TA_PS | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - | |
X.25パススルー | leased_line | - | - | ○ | - | - | - | - | - | - |
private_PS | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - | |
public_PS | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - | |
ISDN_TA_CS | - | - | ○ | - | - | - | - | - | - | |
ISDN_TA_PS | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - | |
HDLCパススルー | leased_line | - | - | - | - | - | ○ | ○ | ○ | ○ |
上記以外 | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
回線の転送速度(ビット/秒)を指定します。
line_typeオペランドとspeedオペランドの組み合わせを表2-13に示します。
なお,xnfgenコマンドでは組み合わせをチェックしません。また,表内の1K(キロ)=1000計算値です。
表2-13 line_typeオペランドとspeedオペランドの組み合わせ
speedオペランド | line_typeオペランド | ||||
---|---|---|---|---|---|
leased_line | private_PS | public_PS | ISDN_TA_CS | ISDN_TA_PS | |
2.4K | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
3.6K | ○ | ○ | ○ | - | - |
4.8K | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
7.2K | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
9.6K | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
12K | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
14.4K | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
16K | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
19.2K | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
32K | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
48K | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
56K | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
64K | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
128K | - | - | - | - | - |
192K | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
256K | - | - | - | - | - |
384K | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
512K | - | - | - | - | - |
768K | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
1152K | - | - | - | - | - |
1536K | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
モデムのクロック特性を指定します。物理インタフェースがX.21の場合は,必ずsynch_ST2を指定してください。このオペランドは,m_clockと省略して指定することもできます。また,省略した場合はsynch_ST2が仮定されます。
モデムのデータ伝送種別を指定します。このオペランドは,m_typeと省略して指定することもできます。また,省略した場合はfullが仮定されます。
RS信号線の制御を指定します。このオペランドは,RS_ctrと省略して指定することもできます。また,省略した場合はon_fixedが仮定されます。
X.21インタフェースの場合は,C信号の制御になります。
このオペランド値は,使用する手順によって指定値が異なります。
line_modeオペランド値とこのオペランド値の関係を表2-14に示します。なお,xnfgenコマンドでは,組み合わせをチェックしません。
表2-14 line_modeオペランド値とRS_controlオペランド値の関係
RS_controlオペランド値 | line_modeオペランド値 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
80PVC | 80VC | 84VC | 80VC_80PVC | 84VC_80PVC | ABM_DTE | ABM_DCE | NRM1 | NRM2 | |
on_off | - | - | - | - | - | - | - | △ | △ |
on_fixed | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | △ |
表2-15 modem_typeオペランド指定値,接続形態,およびRS_control,CDcheckオペランドの組み合わせ
line_mode | modem_type | 接続形態 | RS_control | CDcheck |
---|---|---|---|---|
NRM1 | full | ポイント-ポイント | on_fixed | no |
マルチポイント | on_fixed | yes | ||
half | ポイント-ポイント | on_off | yes | |
マルチポイント | on_off | yes | ||
NRM2 | full | ポイント-ポイント | on_fixed | no |
マルチポイント | on_off | no | ||
half | ポイント-ポイント | on_off | yes | |
マルチポイント | on_off | yes |
相手局からの搬送波の検出信号(CD)のオフを確認する機能(cdcheck)を使うか,使わないかを指定します。省略した場合はnoが仮定されます。
このオペランド値は使用する手順によって指定値が異なります。line_modeオペランド値とこのオペランド値の関係を表2-16に示します。なお,xnfgenコマンドでは,組み合わせをチェックしません。
表2-16 line_modeオペランド値とCDcheckオペランド値の関係
CDcheckオペランド値 | line_modeオペランド値 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
80PVC | 80VC | 84VC | 80VC_80PVC | 84VC_80PVC | ABM_DTE | ABM_DCE | NRM1 | NRM2 | |
yes | - | - | - | - | - | - | - | △ | △ |
no | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | △ |
line_modeオペランドにNRM1,NRM2,ABM_DTEまたは,ABM_DCEと指定したとき,回線を伝送するデータのビット値と回線上の電気的な極性との関係を指定します。省略した場合はnoが仮定されます。
発信動作モードを設定します。このオペランドはcall_mと省略して指定することもできます。また,省略した場合はaddressが仮定されます。
なお,このオペランドはline_typeオペランド指定値がISDN_TA_CSの場合に指定できます。line_typeオペランド値がそのほかの場合は,このオペランド指定値は無視されます。
公衆網/私設網サブアドレス分割キャラクタを指定します。このオペランドはs_charと省略して指定することもできます。サブアドレス分割キャラクタはISDN網内アドレスと構内アドレスを分割するための文字です。TA(ターミナルアダプタ)の設定と合わせる必要があります。
なお,このオペランドはline_typeオペランド指定値がISDN_TA_CSの場合でline_modeオペランド指定値が84VCまたはNRM2の場合に指定できます。
オペランドの組み合わせが上記以外の場合は,このオペランド値は無視されます。
回線の利用種別を指定します。このオペランドはattrと省略して指定することもできます。また,省略した場合はtwowayが仮定されます。
このオペランドは,line_typeオペランド指定値がISDN_TA_CSの場合でline_modeオペランド指定値がNRM1のときに指定できます。そのほかの組み合わせの場合は,このオペランドは無視されます。
また,このline文がSW_group_define文の下に含まれる場合は,このオペランドは指定不要です(指定時は無視してSW_group_define文line_attributeオペランド値を使用します)。
使用する物理インタフェースの種別を指定します。このオペランドはs_typeと省略して指定することもできます。また,省略した場合はX21が仮定されます。
このオペランドはline_typeオペランド指定値がISDN_TA_CSの場合に指定できます。組み合わせがそのほかの場合はこのオペランド値は無視されます。
また,このline文がSW_group_define文の下に含まれる場合は,このオペランドは指定不要です(指定時は無視してSW_group_define文switch_typeオペランド値を使用します)。
ポーリングインタバルタイマ値(単位:秒)を指定します。指定値は,0.125の倍数に切り上げられます。
このオペランドは,line_modeオペランド指定値がNRM1の場合に指定できます。line_modeオペランド指定値がNRM1以外の場合は,このオペランドの指定は無視されます。
ポーリングインタバルタイマとは,1次局が2次局のポーリングをする場合,2次局のデータがないときに,再び先頭の2次局へポーリングするまでの間隔をいいます。ポーリングインタバルタイマの概要を図2-3に示します。
図2-3 ポーリングインタバルタイマの概要
回線の動作状態を監視するために使用する時間(単位:秒)を指定します。なお,指定値は0.125の倍数に切り上げられます。このオペランドは,patrolと省略して指定することもできます。
指定範囲およびデフォルト値を次に示します。
回線状態監視時間は,line_modeオペランド指定値によって意味が異なります。
回線アイドル状態のときに,送出するコードを指定します。省略した場合はflagが仮定されます。
送信フレーム間のフラグ共有の有無を指定します。このオペランドは,sh_flgと省略して指定することもできます。また,省略した場合はyesが仮定されます。