HNA1で使用するPU情報を定義します。
HNA1文の下で,1回以上1024回以下で定義します。
HNA1_PU文から次のHNA1_PU文の前までのHNA1_SLU文が一つのPUを構成すると見なします。
PUの名称を指定します。
リンク定義文で指定した仮想スロット番号を指定します。
代表選択機能を使用する場合,SW_group_define文,またはX25_group_define文で定義した仮想スロット番号を指定します。
専用線(NRM)を使用する場合(NL_type省略時),ほかのHNA1_PU文のlink_VASS指定値と重複しないように指定してください。ただしISDN(回線交換)を使用する場合は重複できます。
パケットを使用する場合のプロトコル種別を指定します。専用線(NRM)を使用する場合には,このオペランドを省略してください。
送信方向のセグメント長(バイト)を指定します。
パケットの場合はパケット長,専用線(NRM)とISDN(回線交換)の場合はIフレーム長に合わせる必要があります。
ISDN(回線交換)を使用する場合は,このオペランド値とreceive_segment_sizeオペランド値の大きい方がIフレーム長になります。
このオペランドは,s_s_sと省略して指定することもできます。
受信方向のセグメント長(バイト)を指定します。
パケットの場合はパケット長,専用線(NRM)とISDN(回線交換)の場合はIフレーム長に合わせる必要があります。
ISDN(回線交換)を使用する場合は,このオペランド値とsend_segment_sizeオペランド値の大きい方がIフレーム長になります。
このオペランドは,r_s_sと省略して指定することもできます。
PUの起動に失敗したときの再試行回数を指定します。
このオペランドを省略した場合は,HNA1文のconnect_retryオペランド値が仮定されます。また,このオペランドはcon_rと省略して指定することもできます。
リンク障害時に再試行を行うまでの時間(秒)を指定します。
このオペランドを省略した場合は,HNA1文のconnect_retry_intervalオペランド値が仮定されます。また,このオペランドはcon_r_intと省略して指定することもできます。
RQ(開始)パケットの再送を行うまでの時間(秒)を指定します。
このオペランドを省略した場合は,HNA1文のreset_retry_intervalオペランド値が仮定されます。また,このオペランドはres_r_intと省略して指定することもできます。
ユーザが送信したSC(セションコントロールPDU)に対する応答監視時間(秒)を指定します。タイムアウト時の再試行回数は2(回)固定です。
このオペランドを省略した場合は,HNA1文のsession_response_timeオペランド値が仮定されます。また,このオペランドはs_resp_tと省略して指定することもできます。
回線の自動起動を行うかどうかを指定します。省略した場合はyesが仮定されます。また,このオペランドはauto_sと省略して指定することもできます。
X.25VCの場合,相手DTEアドレス(網加入番号)を指定します。
ただし,専用線(VC)接続の場合はこのオペランドを省略できます。
また,ほかのHNA1_PU文のDTE_addressオペランドの指定値と重複しないように指定してください。
このオペランドはDTE_addrと省略して指定することもできます。
X.25VCの場合,相手NSAPアドレスを転送形式で指定します。
また,ほかのHNA1_PU文のNSAP_addressオペランドの指定値と重複しないように指定してください。
このオペランドはN_addrと省略して指定することもできます。
転送形式についてはマニュアル「XNF/AS NSAPアドレス概説編」を参照してください。
X.25PVCの場合,使用する論理チャネルグループ番号(LCGN)を指定します。
X.25PVCの場合,使用する論理チャネル番号(LCN)を指定します。
送信時のウィンドウサイズを指定します。
このオペランドはX.25PVCの場合に有効です。X.25VCの場合は無視されます。
このオペランドはs_w_sと省略して指定することもできます。
受信時のウィンドウサイズを指定します。
このオペランドはX.25PVCの場合に有効です。X.25VCの場合は無視されます。
このオペランドはr_w_sと省略して指定することもできます。
ログオン/ログオフタイプを指定します。省略した場合はFSSが仮定されます。また,このオペランドはFSS_USS_tと省略して指定することもできます。
SLU単位に指定する場合は,このオペランドを省略できます。HNA1_SLU文およびHNA1_PU文の両方で指定した場合は,HNA1_SLU文で指定した値が優先されます。
不定様式ログオン/ログオフ機能を使用する場合,該当のUSSTBL番号を指定します。SLU単位で指定する場合は,このオペランドを省略できます。HNA1_SLU文およびHNA1_PU文の両方で指定した場合は,HNA1_SLU文で指定した値が優先されます。
ネットワークコネクションを解放するかどうかを指定します。省略した場合はnoが仮定されます。また,このオペランドはNC_discと省略して指定することもできます。
ネットワークコネクションを使用するAPが無くなった場合に,その無通信監視時間を指定します。該当時間(秒)経過後にネットワークコネクションを解放します。また,このオペランドはdisc_tと省略して指定することもできます。
着呼したネットワークコネクションが利用されない場合,該当時間(秒)経過後にネットワークコネクションを解放します。また,このオペランドはcon_h_tと省略して指定することもできます。
この時間監視は,SSCP-PUコネクション確立時点から計時するため全SSCP-LUコネクション確立時間を考慮する必要があります。
ISDN(回線交換)を使用する場合に端末識別情報を指定します。また,ほかのHNA1_PU文のXID_characterと重複しないように指定してください。また,このオペランドはXID_cと省略して指定することもできます。
ISDN(回線交換)を使用する場合,電話番号を指定します。省略すると着信専用になります。ここで指定する値はそのまま接続機器に渡されるため,接続機器マニュアルを参照してください。また,このオペランドはTEL_nと省略して指定することもできます。
自動接続の場合は,接続機器に渡すダミーの電話番号を指定する必要があります。
ISDN(回線交換)を使用する場合,送信側が受信側に応答未確認のまま連続して送信できる数(個)を指定します。省略時は選択された回線に対応するlink文のoutstandオペランドが有効になります。
ISDN(回線交換)を使用する場合,リンクの通信モードを指定します。
省略時は,実行時に選択された回線に対応するlink文のmodeオペランドが有効になります。
ISDN(回線交換)接続時,XID応答監視時間(秒)を指定します。
HNA1文とHNA1_PU文の両方で指定した場合は,HNA1_PU文で指定した値を優先します。
ただし,着呼時はHNA1文の指定値またはデフォルト値を使用します。
このオペランドはXID_resp_tと省略して指定することもできます。
ISDN(回線交換)接続時,XID再送回数を指定します。
HNA1文とHNA1_PU文の両方で指定した場合は,HNA1_PU文で指定した値を優先します。
ただし,着呼時はHNA1文の指定値またはデフォルト値を使用します。
HNA1_PU文のオペランドの組み合わせ一覧を表2-9に示します。
表2-9 HNA1_PU文のオペランドの組み合わせ一覧
オペランド名称 | 接続手順 | |||
---|---|---|---|---|
PVC | VC | 専用線(NRM) | ISDN(回線交換) | |
name | ○ | ○ | ○ | ○ |
link_VASS | ○ | ○ | ○ | ○ |
NL_type | ○ | ○ | × | × |
send_segment_size | ○ | ○ | ○ | ○ |
receive_segment_size | ○ | ○ | ○ | ○ |
connect_retry | △ | - | △ | - |
connect_retry_interval | - | - | △ | - |
reset_retry_interval | △ | - | - | - |
session_response_time | △ | △ | △ | △ |
auto_start | △ | △ | △ | △ |
DTE_address | - | △ | - | - |
NSAP_address | - | ○ | - | - |
PVC_LCGN | ○ | - | - | - |
PVC_LCN | ○ | - | - | - |
send_window_size | △ | - | - | - |
receive_window_size | △ | - | - | - |
FSS_USS_type | △ | △ | △ | △ |
USS_table | △ | △ | △ | △ |
NC_disconnect | - | △ | - | △ |
disconnect_time | - | △ | - | △ |
connection_hold_time | - | △ | - | △ |
XID_character | - | - | - | ○ |
TEL_number | - | - | - | △ |
outstand | - | - | - | △ |
mode | - | - | - | △ |
XID_response_time | - | - | - | △ |
XID_retry | - | - | - | △ |