XNF/ASの構成定義の開始を宣言します。この定義文に続いて,各定義文を定義します。
構成定義文全体に対して,定義の先頭に1回だけ必ず定義します。
定義文の履歴を管理するバージョン番号を指定します。このオペランドは,ユーザが構成定義を管理するために使用します。
TSAPを同時に使用する最大数を指定します。
このオペランドを省略すると,トランスポート層を使用する通信機能は利用できません。
このオペランドを指定する場合,max_TC_class02,max_TPTCP_connectionまたはmax_CHANNEL_TCを指定してください。
OSAS/APIで,アソシエーションを同時に使用する最大数を指定します。このオペランドは,max_O_ascと省略して指定することもできます。
このオペランドを省略すると,OSAS/APIを使用する通信機能は利用できません。
HDLCパススルーで,同時に使用するコネクションの最大数(構成変更で追加する予定のHDLCパススルーでのコネクション数を含めた値)を指定します。このオペランドは,max_HDLC_lと省略して指定することもできます。
このオペランドを省略すると,HDLCパススルー手順は利用できません。
HSC手順回線の最大数(構成変更で追加する予定のHSC手順回線数を含めた値)を指定します。
このオペランドは,max_Hlineと省略して指定することもできます。また,このオペランドを省略すると,HSC手順は利用できません。
NCS-B手順回線の最大数(構成変更で追加する予定のNCS-B手順回線数を含めた値)を指定します。このオペランドは,max_Nlineと省略して指定することもできます。
このオペランドを省略すると,NCS-B手順は利用できません。
全ハイレベル回線アダプタで使用する最大リンク数(ハイレベル回線のリンクの合計)を指定します。構成変更で追加する予定のリンク数を含めた値を指定します。このオペランドは,max_lkと省略して指定することもできます。
このオペランドを省略すると回線アダプタ上でハイレベル手順は利用できません。
全ハイレベル回線アダプタで使用する最大回線数(ハイレベル回線の合計)を指定します。この回線数にはベーシック手順は含みません。このオペランドは,max_lnと省略して指定することもできます。
構成変更で追加する予定の回線数(ハイレベル回線の合計)を含めた値を指定します。
このオペランドを省略すると,回線アダプタ上でハイレベル手順は利用できません。
最大公衆グループ(SW_group_define)数を指定します。このオペランドは,max_SWgと省略して指定することもできます。
構成変更で追加する予定の公衆グループ数を含めた値を指定します。
このオペランドを省略すると,公衆グループ数を増やす構成変更の追加機能は利用できません。
回線アダプタ個数を指定します。このオペランドは,max_Laと省略して指定することもできます。
構成変更で追加する予定の回線アダプタ数を含めた値を指定します。
このオペランドを省略すると回線アダプタは利用できません。
TLIで,コネクションを同時に使用する最大数を指定します。このオペランドは,max_TLIと省略して指定することもできます。
TLIで同時に使用するコネクションの数は,このオペランドの値のほかにストリーム機構の構成情報によって制限を受けます。
このオペランドを省略すると,TLIを使用する通信機能は利用できません。
トランスポートクラス0または2で,同時に確立できるトランスポートコネクションの最大数を指定します。このオペランドは,max_TC2と省略して指定することもできます。
このオペランドを省略すると,トランスポートクラス0,または2を使用する通信機能は利用できません。
自局AP間通信(TL自局折り返し通信機能)で,同時に確立できるコネクション数の最大数を指定します。このオペランドは,max_TL_loopと省略して指定することもできます。
このオペランドを指定する場合,max_TC_class02またはmax_CHANNEL_TCを指定してください。
このオペランドを省略すると,自局AP間通信は利用できません。
チャネル接続上で,同時に確立できるトランスポートコネクション数の最大数を指定します。
このオペランドは,max_CH_TCと省略して指定することもできます。また,このオペランドを省略すると,チャネル接続を使用するトランスポートサービスは利用できません。
TL通信機能使用の可否とオペランド定義内容の関係を表2-3に,チャネル接続上でTL通信機能を使用するAPI使用の可否とオペランド定義内容の関係を表2-4に示します。
表2-3 TL通信機能使用の可否とオペランド定義内容の関係
configuration文のオペランド定義内容 | TL通信機能使用の可否 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
トランスポートクラス0/2 | ||||||
◎ | × | ◎ | ◎ | × | ◎ | |
チャネル接続通信 | ||||||
× | ◎ | ◎ | × | ◎ | ◎ | |
自局AP間通信 | ||||||
× | × | × | ◎ | ◎ | ◎ | |
max_TSAP | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
max_TC_class02 | ○ | - | ○ | ○ | - | ○ |
max_CHANNEL_TC | - | ○ | ○ | - | ○ | ○ |
max_TL_loop_back_connection | - | - | - | ○ | ○ | ○ |
max_VC_network_connection | ○ | △ | ○ | ○ | △ | ○ |
max_CHANNEL_VC | △ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ |
max_CHANNEL_host | △ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ |
表2-4 チャネル接続上でTL通信機能を使用するAPI使用の可否とオペランド定義内容の関係
configuration文のオペランド定義内容 | API使用の可否 | |||
---|---|---|---|---|
OSAS/API | ||||
◎ | × | ◎ | × | |
TLI | ||||
× | ◎ | ◎ | × | |
max_OSI_association | ○ | - | ○ | - |
max_TLI_connection | - | ○ | ○ | - |
X.25パススルーで,VCのネットワークコネクションを同時に確立する最大数を指定します。
このオペランドは,max_NLIVと省略して指定することもできます。また,このオペランドを省略すると,VCのネットワークコネクションを使用したX.25パススルーは利用できません。
X.25パススルーで,PVCのネットワークコネクションを同時に確立する最大数を指定します。
このオペランドは,max_NLIPと省略して指定することもできます。また,このオペランドを省略すると,PVCのネットワークコネクションを使用したX.25パススルーは利用できません。
X.25(VC)プロトコルを使用する仮想スロットの最大数(構成変更で追加する予定の仮想スロット数を含めた値)を指定します。このオペランドは,max_X25_Vと省略して指定することもできます。
このオペランドを省略すると,X.25(VC)プロトコルを利用できません。
また,このオペランドを省略するときは,次のオペランドも省略してください。
X.25 (VC)プロトコルを使用するリンクの最大数(構成変更で追加する予定のリンク数を含めた値)を指定します。このオペランドは,max_X25_lと省略して指定することもできます。
このオペランドを省略すると, X.25 (VC)プロトコルを利用できません。
また,このオペランドを省略するときは,次のオペランドも省略してください。
X.25のグループVASS情報の最大数を指定します。このオペランドは,max_X25_gと省略して指定することもできます。
このオペランドを省略すると,構成定義文全体のX25_group_define文の数が設定されます。ただし,構成定義文全体で64以下とします。
X.25のルーティング情報の最大数を指定します。このオペランドは,max_X25_rと省略して指定することもできます。
このオペランドを省略すると,構成定義文全体のX25_route文の数が設定されます。ただし,構成定義文全体で2000以下とします。
X.25の着信課金/QoS情報の最大数を指定します。このオペランドは,max_X25_iと省略して指定することもできます。
このオペランドを省略すると,構成定義文全体のX25_info文の数が設定されます。ただし,構成定義文全体で2000以下とします。
VCのネットワークコネクションを同時に確立する最大数(構成変更で追加する予定のVCを使用するリンク分を含めた値)を指定します。このオペランドは,max_VC_ncと省略して指定することもできます。
このオペランドを省略すると,X.25(VC)プロトコルを利用できません。
PVCのネットワークコネクションを同時に確立する最大数(構成変更で追加する予定のPVCを使用するリンク分を含めた値)を指定します。
このオペランドは,max_PVC_ncと省略して指定することもできます。また,このオペランドを省略すると,X.25(PVC)プロトコルは利用できません。
最大AP識別子数 ~<10進数>((2~1024))《1024》
OSAS/APIで使用する最大AP識別子数を指定します。
(デフォルトのAP識別子数を含む)
このオペランドは動的に追加されるOSAS_API文数を考慮して指定します。このオペランドは,max_AP_idと省略して指定することもできます。
このオペランドを省略すると,OSAS_API文を増やす構成変更はできません。
エンドシステムとして動作するOSI拡張機能で,同時に使用できるトランスポートコネクション数の最大数を指定します。このオペランドは,max_TPTCPと省略して指定することもできます。
このオペランドを省略すると,エンドシステムとして動作するOSI拡張機能は利用できません。
表2-5にOSI拡張機能を使用するAPI使用の可否とオペランド定義内容の関係を示します。
表2-5 OSI拡張機能を使用するAPI使用の可否とオペランド定義内容の関係
configuration文のオペランド定義内容 | OSI拡張機能を使用するAPI使用の可否 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
OSAS/API | |||||||
◎ | × | × | ◎ | × | × | × | |
TLI | |||||||
× | ◎ | × | ◎ | × | × | × | |
max_TPTCP_connection | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - |
max_TSAP | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
max_OSI_association | ○ | - | - | ○ | ○ | - | - |
max_TLI_connection | - | ○ | - | ○ | - | ○ | - |
チャネル接続で使用する最大リンク数を指定します。
このオペランドは,max_CH_lと省略して指定することもできます。また,このオペランドを省略すると,チャネルアダプタ上のXNF/ASは利用できません。
チャネル接続で使用する最大仮想サーバ数(構成変更で追加する予定の仮想サーバを含めた値)を指定します。
このオペランドは,max_CH_Vと省略して指定することもできます。また,このオペランドを省略すると,チャネル接続の通信が利用できません。
このオペランドを指定する場合,次のオペランドを同時に指定してください。
チャネル接続で使用する接続先相手ホストの最大数を指定します。
このオペランドは,max_CH_hと省略して指定することもできます。また,このオペランドを省略すると,チャネル接続の通信が利用できません。
このオペランドを指定する場合,次のオペランドを同時に指定してください。
OSI拡張高信頼化機能で使用する最大仮想サーバ数を指定します。
このオペランドを省略すると,OSI拡張高信頼化機能を使用したホストとの通信ができません。
このオペランドを指定する場合,次のオペランドを同時に指定してください。
OSI拡張高信頼化機能で使用するホストから接続可能なパスの最大値を指定します。
このオペランドを省略すると,OSI拡張高信頼化機能を使用したホストとの通信ができません。
このオペランドを指定する場合,次のオペランドを同時に指定してください。
OSI拡張高信頼化機能で使用する仮想サーバの接続先相手ホストの最大数を指定します。このオペランドを省略すると,OSI拡張高信頼化機能を使用したホストとの通信ができません。このオペランドを指定する場合,次のオペランドを同時に指定してください。
それぞれの通信機能を使用するにあたって,configuration文のオペランドのうちで定義が必要なオペランドを表2-6~表2-8に示します。
表2-6 configuration文のオペランドと通信機能の対応(回線アダプタ)
オペランド名 | 通信機能 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
OSI通信機能 | TLI | HNA1次局※6 | HNA2次局※7 | X.25パススルー | HDLCパススルー | ベーシック(HSC1/HSC2) | べーシック(NCSB) | |
version | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
max_TSAP | ◎ | ◎ | - | - | - | - | - | - |
max_OSI_association | ◎ | - | - | - | - | - | - | - |
max_AP_identification | ○ | - | - | - | - | - | - | - |
max_HDLCpass_link | - | - | - | - | - | ◎ | - | - |
max_HSCline | - | - | - | - | - | - | ◎ | - |
max_NCSBline | - | - | - | - | - | - | - | ◎ |
max_link | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | - | - |
max_line | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | - | - |
max_SWgroup | - | - | ○ | - | - | - | - | - |
max_Line_adapter | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
max_TLI_connection | - | ◎ | - | - | - | - | - | - |
max_TC_class02 | ◎ | ◎ | - | - | - | - | - | - |
max_NLI_VC | - | - | - | - | △ ※1 | - | - | - |
max_NLI_PVC | - | - | - | - | △ ※2 | - | - | - |
max_X25_VASS | ◎ | ◎ | △ ※3 | △ ※3 | ◎ | - | - | - |
max_X25_link | ◎ | ◎ | △ ※3 | △ ※3 | ◎ | - | - | - |
max_X25_group | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - |
max_X25_route | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - |
max_X25_info | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - |
max_VC_network_connection | ◎ | ◎ | △ ※4 | △ ※4 | △ ※1 | - | - | - |
max_PVC_network_connection | - | - | △ ※5 | △ ※5 | △ ※2 | - | - | - |
表2-7 configuration文のオペランドと通信機能の対応(チャネルアダプタ)
オペランド名 | 通信機能 | |
---|---|---|
OSI通信機能 | TLI | |
version | ◎ | ◎ |
max_TSAP | ◎ | ◎ |
max_OSI_association | ◎ | - |
max_AP_identification | ○ | - |
max_TLI_connection | - | ◎ |
max_CHANNEL_TC | ◎ | ◎ |
max_CHANNEL_link | ◎ | ◎ |
max_CHANNEL_VC | ◎ | ◎ |
max_CHANNEL_host | ◎ | ◎ |
表2-8 configuration文のオペランドと通信機能の対応(OSI拡張機能)
オペランド名 | 通信機能 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
エンドシステム | ゲートウェイシステム | |||||
OSI通信機能 | TLI | OSI拡張高信頼化機能不使用 | OSI拡張高信頼化機能使用 | |||
OSI拡張高信頼化機能不使用 | OSI拡張高信頼化機能使用 | OSI拡張高信頼化機能不使用 | OSI拡張高信頼化機能使用 | |||
version | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
max_TSAP | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
max_OSI_association | ◎ | ◎ | - | - | - | - |
max_link | - | - | - | - | △※2※3 | ◎ |
max_line | - | - | - | - | △※2※3 | ◎ |
max_Line_adapter | - | - | - | - | △※2※3 | ◎ |
max_TLI_connection | - | - | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
max_TC_class02 | - | - | - | - | △※1 | ◎ |
max_CHANNEL_TC | - | - | - | - | △※1※4 | - |
max_X25_VASS | - | - | - | - | △※2 | ◎ |
max_X25_link | - | - | - | - | △※2 | ◎ |
max_X25_group | - | - | - | - | ○ | ○ |
max_X25_route | - | - | - | - | ○ | ○ |
max_X25_info | - | - | - | - | ○ | ○ |
max_VC_network_connection | - | - | - | - | △※2 | ◎ |
max_TPTCP_connection | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | △※5 | ◎ |
max_CHANNEL_link | - | - | - | - | △※4 | - |
max_CHANNEL_VC | - | - | - | - | △※4 | - |
max_CHANNEL_host | - | - | - | - | △※4 | - |
max_TPTCP_path | - | ◎ | - | ◎ | - | ◎ |
max_TPTCP_VC | - | ◎ | - | ◎ | - | ◎ |
max_TPTCP_vhost | - | ◎ | - | ◎ | - | ◎ |
max_CHANNEL_host数 ≧ 接続先相手ホスト数 × max_CHANNEL_VC数