2.2.20 Line_adapter回線アダプタ定義文

<この項の構成>
(1) 機能
(2) 定義条件
(3) 書き方
(4) オペランド

(1) 機能

回線アダプタを定義します。

(2) 定義条件

configuration文の下で一つ以上のLine_adapter文を定義します。

(3) 書き方

[図データ]

(4) オペランド

(a) name
回線アダプタ名称 ~<英数字>((8文字以内))

回線アダプタ名称を指定します。回線アダプタ名称は,定義文の中で固有の値を指定します。

(b) location_code
ロケーションコード ~<英数字> +”-(ハイフン)”((合わせて15文字以内))

使用する回線アダプタの場所を示す,ロケーションコードを指定します。

オペランドの書き方の例:20-58

ロケーションコードはハードウェアの構成に合わせる必要があります。

指定文字列のフォーマットはチェックされず,英数字+”-(ハイフン)”で合わせて15文字以内かどうかだけチェックされます。指定値が不正な場合,構成不一致エラーによって回線アダプタの起動に失敗します。

(c) dump_wraparound {yes|no}

回線アダプタ障害を検出したとき,すでにdmp1100_ladmp1からdmp1100_ladmp8まで8個のハードウェアダンプファイルがある場合に,ファイルの上書きを許可するかどうか指定します。noを指定すると,ハードウェアダンプファイルが8個あるときはダンプが採られなくなるため,ファイルを手動で移動または削除してください。

省略した場合はnoが仮定されます。

yes:
最も古いハードウェアダンプファイルの上書きを許可します。
no:
ハードウェアダンプファイルの上書きを許可しません。
注意事項:
8個のダンプファイルは回線アダプタ単位ではなくシステム全体でラップして上書きするため,dump_wraparoundにnoを指定しても,ほかの回線アダプタでyesを指定していると,上書きされます。
(d) buffer_number
バッファ個数 ~<10進数>((48~10000))《48》

XNF/ASが使用するハイレベル手順用の受信バッファプールのバッファ個数を指定します。adapter_typeオペランドにHDLCを指定した場合だけ有効となります。このオペランドは,buf_numと省略して指定することもできます。

バッファの一つの大きさは,約8KBです。受信バッファプールはLine_adapter単位に作成され,APにデータを渡したときに解放します。なお,1KB(キロバイト)=1024バイトの計算値です。

リンク数の増加などによってトラフィック量が増加した場合,バッファ個数が少ないと通信性能が悪くなる場合があります。また,APの沈み込みが発生して,受信バッファが刈り取られなくなった場合,patrol time outが発生して回線アダプタ障害が検出されることがあります。バッファの使用状況は,xnfshowコマンドで確認できるので,使用状況に応じて定義する数を調整してください。

(e) auto_start {yes|no}

xnfstartコマンドでXNF/ASを開始したとき,Line_adapter文で定義した回線アダプタを自動起動するかどうかを指定します。このオペランドは,auto_sと省略して指定することもできます。また,省略した場合はyesが仮定されます。

yes:
自動起動します。
no:
自動起動しません。
(f) adapter_type {HDLC|BASIC}

使用する回線アダプタの種類を指定します。省略した場合はHDLCが仮定されます。

HDLC:
ハイレベル手順用回線アダプタを示します。
BASIC:
ベーシック手順用回線アダプタを示します。
(g) initial_status {active|HAM}

XNF/ASが開始したときの回線アダプタの初期化状態を指定します。このオペランドは,init_stと省略して指定することもできます。また,省略した場合はactiveが仮定されます。

active:
オンライン状態で起動します。
HAM:
系切り替え対象として,スタンバイ状態で起動します。