構成定義文を記述した定義文ファイルを作成します。定義文ファイルを作成後,ゼネレーションを行います。ゼネレーションには,通常ゼネレーション,複数ゼネレーション,および自動ゼネレーションがあります。
構成定義文は,エディタ(viなど)で定義文ファイルに作成します。定義文ファイルは複数の構成定義文から構成されます。また,コメントも書くことができます。定義文ファイルの名称は任意です。
作成した定義文ファイルを「xnfgen -f 定義ファイル名 -c」コマンドで文法をチェックし,文法誤りを訂正したあと,「xnfgen -f 定義ファイル名」コマンドでXNF/ASをゼネレーションしてください。
ゼネレーションした構成でXNF/ASを開始するには,xnfbootコマンド,またはxnfstartコマンドを入力する必要があります。
本番運用中に,次期構成のゼネレーションを行うなどのために,同時に複数のゼネレーション環境を持ちたい場合は,「xnfgen -f 定義ファイル名 -n ゼネレーション番号」コマンドで,ゼネレーション番号を指定して,次期構成定義でゼネレーションします。このとき,本番運用中のゼネレーション環境は更新されません。ただし,現用構成のゼネレーション番号とは別の番号を指定してください。
現用構成(IPL時に起動する構成)のゼネレーション番号は,新規インストール時には01になっていますが,「xnfgen -n ゼネレーション番号 -r」コマンドで番号を変更できます。全オプションを省略したxnfgenコマンドで現用構成(IPL時に起動する構成)のゼネレーション番号を事前に確認したあと,ゼネレーションするのが安全です。
次期構成のテストをする場合は,「xnfstop」コマンドで本番運用中のXNF/ASを停止して,「xnfstart -n ゼネレーション番号」コマンドでXNF/ASを再開始します。ただし,表1-1に示す定義文をIPL時に起動した構成に対して追加した場合は,新しくプログラムをメモリにロードする必要がありますので,「xnfgen -n ゼネレーション番号 -r」コマンドでIPL時に起動するゼネレーション番号を変更したあと,「xnfstart」コマンドでXNF/ASを再開始します。
表1-1 xnfstart時のモジュールロードに影響する定義文
定義文名 | オペランド名 |
---|---|
configuration | max_X25_VASS |
max_CHANNEL_link | |
max_CHANNEL_VC | |
max_TC_class02 | |
max_TL_loop_back_connection | |
max_CHANNEL_TC | |
max_TLI_connection | |
max_OSI_association | |
max_NLI_VC | |
max_NLI_PVC | |
max_HDLCpass_link | |
max_NCSBline | |
max_HSCline | |
max_Line_adapter | |
max_TPTCP_connection | |
max_TPTCP_path | |
max_TPTCP_VC | |
max_TPTCP_vhost | |
HNA1 | なし |
HNA2_configuration | なし |
TPTCP_slot | なし |
次期構成のテスト後,本番運用に戻したい場合は,「xnfstop」コマンド入力後,「xnfstart」コマンド(「-nゼネレーション番号」を指定しない)でXNF/AS を再開始します。ただし,先に「xnfgen -n ゼネレーション番号 -r」コマンドでIPL時に起動するゼネレーション番号を変更した場合は,「xnfgen -n ゼネレーション番号 -r」コマンドでIPL時に起動するゼネレーション番号を本番構成の番号に戻したあと,「xnfstart」コマンドでXNF/ASを再開始します。
構成定義作成の流れを図1-1に示します。コマンド文法と操作例については,マニュアル「XNF/AS 解説・運用編」のxnfgenコマンドとxnfstartコマンドを参照してください。
図1-1 構成定義作成の流れ
XNF/ASは次の場合に自動的にゼネレーションを実行します。
XNF/ASの各PPのインストール時に,インストール後のIPLで起動するゼネレーション番号について,自動ゼネレーションします。
IPLで起動する番号以外のゼネレーション番号については,その番号を指定した「xnfstart -n ゼネレーション番号」コマンド投入時に自動ゼネレーションします。
自動ゼネレーションする定義文ファイルは,インストール前にゼネレーションされたときの定義文ファイルをXNF/ASがバックアップしたファイルです。
ただし,XNF/AS/BASEの新規インストール時とXNF/AS/BASEをPP削除したあとのインストール時には自動ゼネレーションしません。
自動ゼネレーションに失敗した場合は,その番号のゼネレーション環境は削除されます。xnfgenコマンドでゼネレーションし直してください。
構成変更についてはマニュアル「XNF/AS 解説・運用編」を参照してください。
OSI拡張機能の定義文は「3. OSI拡張機能の定義文」を参照してください。