2.2.27 SW_group_defineISDN網の回線群定義文

<この項の構成>
(1) 機能
(2) 定義条件
(3) 書き方
(4) オペランド
(5) 注意事項

(1) 機能

同一網・同一物理インタフェース単位で回線群を指定します。

上位にリンク単位の仮想スロット番号を意識させないようにするために,グループ単位の仮想スロット番号を定義します。

(2) 定義条件

configuration文の下でかつLine_adapter文の上で,一つ以上のSW_group_define文を定義します。

(3) 書き方

[図データ]

(4) オペランド

(a) name
公衆グループ名称 ~<英数字>((8文字以内))

公衆グループ名称を指定します。グループ名称は,定義文の中で固有の値を指定します。

(b) VASS
公衆グループ仮想スロット番号 ~<10進数>((100~900))

公衆グループ仮想スロット番号を指定します。仮想スロット番号,公衆グループ仮想スロット番号の中で固有の値を指定します。

当スロット番号は,上位APのスロット番号と対応を取る必要があります。

(c) line_type ISDN_TA_CS

回線種別を指定します。

ISDN_TA_CS:
ターミナルアダプタ(TA)経由でISDN(回線交換サービス)を使用する場合に指定します。
(d) switch_type {X21|V25bis}

使用する物理インタフェースの種別を指定します。このオペランドはs_typeと省略して指定することもできます。また,省略した場合はX21が仮定されます。

X21:
X.21インタフェースを使用しています。
V25bis:
V.25bisインタフェースを使用します。
(e) line_mode NRM1

回線対応プロトコル種別を指定します。このオペランドを省略した場合は,NRM1が仮定されます。

NRM1:
HNA1のNRMの1次局を示します。
(f) line_attribute {in|out|twoway}

回線の利用種別を指定します。このオペランドはattrと省略して指定することもできます。また,省略した場合はtwowayが仮定されます。

in:
着信専用回線として使用します。
out:
発信専用回線として使用します。
twoway:
発着信共用回線として使用します。

(5) 注意事項

  1. SW_group_define文を使用するときは配下に含ませるline・link文の指定オペランドを変更させる必要があります。
    変更内容の一覧を表2-27に示します。

    表2-27 SW_group_define文配下のline・link文変更内容

    定義文種別オペランド種別変更内容xnfgenコマンドチェック処理
    lineline_type定義不要指定しても無視します
    line_mode
    line_attribute
    switch_type
    linkdata_link_address定義不要指定時はエラーとします
    VASS定義不要指定時はエラーとします
    SW_group_VASS定義必要指定無し時はエラーとします
  2. 公衆グループを使用して発信する場合,次の優先順位で回線を使用します。
    • 回線番号(line文numberオペランド指定値)の小さいものから順に使用します。
    • 複数の回線アダプタにわたってグループ化し,同じ回線番号が複数ある場合,構成定義文に記述された順序の逆順に使用します。
  3. INSネットの「代表取り扱いサービス」で,「順次サーチ方式」によって着信回線の優先順位を指定する場合,優先順位が高い回線を2.の発信時の優先順位の逆順とすることで,発着信の衝突を軽減できます。