不正電文情報をDBに格納するために,次の障害情報格納用テーブルの格納領域を用意します。なお,このテーブルは,通信サーバfor Billerに一つだけ必要です。
テーブルの種別 | テーブル名 |
---|---|
障害情報格納用テーブル | HMPNERROR |
なお,障害情報格納用テーブルだけを格納する表領域を一つ確保することもできますが,そのほかの表領域とまとめて確保することもできます。
表領域は次の計算式から算出します。
表領域(バイト)=不正電文情報のレコード数(レコード)×平均電文長(バイト)×1.25 |
次に,不正電文情報のレコード数,および平均電文長の考え方について説明します。
不正電文情報は,次のようなタイミングで取得されます。
図A-6 不正電文情報を取得するタイミング(照会依頼電文の場合)
電文種別に関係なく,1日に送受信される電文のエラー発生の回数によって,不正電文情報のレコード数が決まります。エラーが発生した場合だけ取得するため,ほかのテーブルのようにレコード数は多くありません。
次に,不正電文情報のレコード数の計算式を示します。
不正電文情報のレコード数(レコード)=a |
障害情報格納用テーブルの1レコード当たりの最大サイズは,5,363バイト(5,363桁)です。表領域のサイズを算出する場合には,1レコード当たりの最大サイズで見積もる必要があります。ただし,障害情報格納用テーブルの項目には,VARCHAR2型の可変長項目であるMPN電文のデータ部が含まれるため,この部分に電文種別ごとの平均値を採用することで,用意する表領域の見積もり量を抑えることができます。
次に,平均電文長の計算式を示します。なお,取消依頼電文,取消応答電文,再送確認通知電文および再送確認応答電文の割合は無視できるほど小さいため,平均電文長の計算式には含めません。
平均電文長(バイト)=(b+c+d+e)÷4 |
(1)および(2)で算出した値を利用して,障害情報格納用テーブルの表領域を算出します。
次に表領域の計算式を示します。
表領域(バイト)=a×(b+c+d+e)÷4×1.25 |
表領域の算出例を次に示します。