hmpnpayfile消込情報ファイルの変換

形式

hmpnpayfile -s 収納機関コード -f 伝送ファイル名 -o 消込情報ファイル名 [-c エラー件数] [-dat]

機能

伝送ファイルを消込情報ファイルに変換します。

注意
  • 消込情報ファイルの変換コマンドの実行中に,このコマンドを実行できません。
  • 消込情報ファイルの変換コマンドの実行中にエラーが発生した場合,伝送ファイルがうまく変換されないで,そのまま消込情報ファイルとして出力されることがあります。
  • 消込情報ファイルの変換コマンド,および消込情報の出力コマンド(hmpnpaylist)を同時に複数実行した場合,必ず消込情報ファイル名を変更してください。また,この消込情報ファイル名は,一括消込コマンド(hmpnpayload)を同時に実行した場合に出力される結果報告ファイル名とも重複しないように設定してください。
  • このコマンドを実行する前に,DBサーバを稼働させておいてください。
  • このコマンドを実行する前に,通信サーバシステム定義の定義チェックをしておいてください。

オプション

-s 収納機関コード~<符号なし整数>((00000000~99999999))

収納機関コードを指定します。収納機関コードには通信サーバシステム定義に定義した収納機関コードを指定してください。

-f 伝送ファイル名~<パス名>,「#」,「@」,および「¥」(1~PATH_MAX文字)

変換する伝送ファイル名を絶対パスまたは相対パスで指定します。また,伝送ファイル名の形式はMPNの仕様に従っています。伝送ファイル名の形式を次に示します。

01_aaaaa_bbbbb_mmdd_nnn
(凡例)
01:一括消込データ
aaaaa:送信元(金融機関コード)
bbbbb:送信先(収納機関コード)
mmdd:月日
nnn:任意通番

伝送ファイルを,消込情報ファイルに変換する設定項目の内容を次に示します。

表8-2 消込情報ファイルの設定項目内容

項目名内容項目属性サイズ
(単位:バイト)
設定項目内容
地方税,地公体料金一般料金
RECV_CODE収納機関コードCHAR8伝送ファイルの収納機関コード伝送ファイルの収納機関コード
CUST_NOお客様番号(納付番号)VARCHAR220ユーザーコールバックで取得した値
(納付番号)
ユーザーコールバックで取得した値
(お客様番号)
CONF_NO確認番号VARCHAR26ユーザーコールバックで取得した値
(確認番号)
ユーザーコールバックで取得した値
(確認番号)
PAY_CLS納付区分VARCHAR216ユーザーコールバックで取得した値
(納付区分)
NULL
SRC_TRX仕向トランザクション番号CHAR5ALL0ALL0
DST_TRX被仕向トランザクション番号CHAR5ALL0ALL0
SRC_CODE仕向センタコードCHAR10伝送ファイルの仕向センタコード伝送ファイルの仕向センタコード
DST_CODE被仕向センタコードCHAR10伝送ファイルの被仕向センタコード伝送ファイルの被仕向センタコード
BANK_CODE金融機関コードCHAR8伝送ファイルの金融機関コード伝送ファイルの金融機関コード
BRANCH_CODE店舗コードCHAR6伝送ファイルの金融機関店舗コード伝送ファイルの金融機関店舗コード
SRC_PROCDATE仕向処理年月日CHAR8伝送ファイルの金融機関処理日伝送ファイルの金融機関処理日
SRC_PROCTIME仕向処理時刻CHAR6ALL0ALL0
SRC_PROCNUM仕向処理通番CHAR8伝送ファイルの金融機関内処理通番伝送ファイルの金融機関内処理通番
MPN_PROCDATEMPN処理年月日CHAR8伝送ファイルのMPN取扱日伝送ファイルのMPN取扱日
MPN_PROCTIMEMPN処理時刻CHAR6ALL0ALL0
MPN_PROCNUMMPN処理通番CHAR10ALL0ALL0
PAYMENT精査金額CHAR11ALL0ALL0
ORIGIN_MSG_TYPEオリジナル電文種別コードCHAR4ALL0ALL0
ORIGIN_RES_CODEオリジナルレスポンスコードCHAR4ALL SPACEALL SPACE
RES_CODEレスポンスコードCHAR4ALL SPACEALL SPACE
AGENCY_CODE歳入代理店コードCHAR8ALL0ALL0
CHANNEL_TYPEチャネル区分CHAR2伝送ファイルのチャネル区分伝送ファイルのチャネル区分
PAY_TYPE納付金区分CHAR2伝送ファイルの納付金区分伝送ファイルの納付金区分
IN_TYPE入力区分CHAR2伝送ファイルの入力区分伝送ファイルの入力区分
OCR_INFOOCR情報CHAR83伝送ファイルの収納識別情報※1伝送ファイルの収納識別情報※1
BARCODE_INFOバーコード情報VARCHAR250伝送ファイルの収納識別情報※2伝送ファイルの収納識別情報※2
PAY_FORM支払形態CHAR1ALL0ALL0
BILL_INFO請求情報VARCHAR2115NULL請求情報の設定項目内容※3
IS_INQ照会有無CHAR1ALL0ALL0
RECEIPT_DATE入金日CHAR8伝送ファイルの入金日伝送ファイルの入金日
CHECK_AMT他店券金額CHAR11伝送ファイルの他店券金額伝送ファイルの他店券金額
USER_NAME_KANA利用者名(カナ)VARCHAR224NULLNULL
USER_NAME_KANJI利用者名(漢字)NVARCHAR224NULLNULL
RECV_NAME_KANA収納機関名(カナ)VARCHAR224NULLNULL
RECV_NAME_KANJI収納機関名(漢字)NVARCHAR224NULLNULL
PAY_WAY支払方法CHAR1ALL0ALL0
STAMP_AMT印紙税額CHAR3ALL0伝送ファイルの印紙税額
BANK_OPTION金融機関任意情報VARCHAR220伝送ファイルの金融機関任意情報伝送ファイルの金融機関任意情報
PAY_AMT収納金額CHAR11伝送ファイルの収納金額伝送ファイルの収納金額
PAY_DATE収納日CHAR8伝送ファイルの収納日伝送ファイルの収納日
INQ_TIME照会時刻CHAR6ALL0ALL0
RECEIPT_TYPE領収区分CHAR1ALL0ALL0
PAY_INFO納付情報VARCHAR2132納付情報の設定項目内容※4NULL
PUBLIC_OPTION地公体任意情報VARCHAR220ユーザーコールバックで取得した値
(地公体任意情報)※5
ALL SPACE
CAN_FLAG取消フラグCHAR1ALL0ALL0
RTN_INFOリターン情報CHAR8ALL0※6ALL0※6
合計753
(凡例)
-:該当なし
注※1
伝送ファイルの入力区分がOCR情報の場合,収納識別情報を設定します。また,OCR情報以外の場合,ALL0を設定します。
注※2
伝送ファイルの入力区分がバーコード情報の場合,収納識別情報を設定します。また,バーコード情報以外の場合,ALL0を設定します。
注※3
請求情報の設定項目内容を表8-3に示します。
注※4
納付情報の設定項目内容を表8-4に示します。
注※5
ユーザーコールバックで地公体任意情報を設定しない場合,ALL SPACEを設定します。
注※6
DBの対象金融機関情報格納用テーブル内に登録されていない場合,通信サーバfor Billerがリターン情報を設定します。通信サーバfor Billerが設定するリターン情報については,「6.2.1 消込情報ファイルの変換」を参照してください。

表8-3 請求情報の設定項目内容

項目名内容項目属性サイズ
(単位:バイト)
設定項目内容
BILL_INFO請求情報数VARCHAR22固定値01
識別番号20ALL SPACE
払込書区分1ALL0
請求金額11伝送ファイルの収納金額
請求金額元金11伝送ファイルの請求金額元金
延滞金表示区分1ALL0
延滞金8伝送ファイルの延滞金
消費税額表示区分1ALL0
消費税額10ALL0
予備1ALL0
手数料負担区分1伝送ファイルの手数料負担区分
請求内容(カナ)24ALL SPACE
請求内容(漢字)24ALL SPACE(全角)
合計115
(凡例)
-:該当なし

表8-4 納付情報の設定項目内容

項目名内容項目属性サイズ
(単位:バイト)
設定項目内容
PAY_INFO納付情報数VARCHAR22固定値01
予備14ALL0
識別番号20ユーザーコールバックで取得した値(確認番号)
払込書区分1ALL0
納付合計額11伝送ファイルの収納金額
納付額11伝送ファイルの納付額
延滞金表示区分1ALL0
延滞金8伝送ファイルの延滞金
予備223ALL0
手数料負担区分1伝送ファイルの手数料負担区分
納付内容(カナ)24ALL SPACE
納付内容(漢字)24ALL SPACE(全角)
予備32ALL0
合計132
(凡例)
-:該当なし
注※
左詰めで設定し,残りはALL SPACEを設定します。

-o 消込情報ファイル名~<パス名>,「#」,「@」,および「¥」(1~PATH_MAX文字)

消込情報ファイル名を絶対パスまたは相対パスで指定します。ファイル名には,必ず拡張子「.dat」を付けてください。

消込情報ファイルは,伝送ファイルを変換したDAT形式のファイルです。DBの消込情報格納用テーブルと同じ書式です。伝送ファイルは,ファイル転送によって,MPNセンタから送られます。

消込情報ファイルの出力形式例を次に示します。消込情報ファイルの形式については,「5.6 消込情報格納用テーブルの作成」を参照してください。

地方税,地公体料金の場合
"収納機関コード","納付番号","確認番号","納付区分","仕向トランザクション番号","被仕向トランザクション番号","仕向センタコード","被仕向センタコード","金融機関コード","店舗コード","仕向処理年月日","仕向処理時刻","仕向処理通番","MPN処理年月日","MPN処理時刻","MPN処理通番","精査金額","オリジナル電文種別コード","オリジナルレスポンスコード","レスポンスコード","歳入代理店コード","チャネル区分","納付金区分","入力区分","OCR情報","バーコード情報","支払形態","請求情報","照会有無","入金日","他店券金額","利用者名(カナ)","利用者名(漢字)","収納機関名(カナ)","収納機関名(漢字)","支払方法","印紙税額","金融機関任意情報","収納金額","収納日","照会時刻","領収区分","納付情報","地公体任意情報","取消フラグ","リターン情報","",""
一般料金の場合
"収納機関コード","お客様番号","確認番号","","仕向トランザクション番号","被仕向トランザクション番号","仕向センタコード","被仕向センタコード","金融機関コード","店舗コード","仕向処理年月日","仕向処理時刻","仕向処理通番","MPN処理年月日","MPN処理時刻","MPN処理通番","精査金額","オリジナル電文種別コード","オリジナルレスポンスコード","レスポンスコード","歳入代理店コード","チャネル区分","納付金区分","入力区分","OCR情報","バーコード情報","支払形態","請求情報","照会有無","入金日","他店券金額","利用者名(カナ)","利用者名(漢字)","収納機関名(カナ)","収納機関名(漢字)","支払方法","印紙税額","金融機関任意情報","収納金額","収納日","照会時刻","領収区分","納付情報","地公体任意情報","取消フラグ","リターン情報","",""

消込情報の「お客様番号」,「確認番号」,「納付区分」および「地公体任意情報」については,ユーザーコールバックで値が取得されます。一般料金の場合,「納付区分」には「""」が設定されます。

ユーザーコールバックの作成については,マニュアル「Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller」を参照してください。

なお,消込情報ファイルがすでにある場合,処理を続行するかどうかの問い合わせがあります。処理の続行を指定すると,消込情報ファイルのアクセス権の有無に関係なく,消込情報ファイルを削除し,続行されます。この場合,指定したファイルはすべて削除されるため,注意してください。また,処理の続行を指定しないと,処理は中断されます。

-c エラー件数~<符号なし整数> ((1~10000))(単位:件)

伝送ファイルのフォーマットチェックをした際に,出力されるエラーメッセージの件数を指定できます。

このオプションを指定すると,エラーがなくなるまで,または指定した件数までエラーメッセージが出力されます。このオプションを指定しない場合,1000件までエラーメッセージが出力されます。ただし,対象金融機関チェックで出力されるエラーメッセージは,エラー件数に含まれません。

なお,エラー件数は1レコード当たり1件とします。そのため,1レコードに複数のエラーがあるときのエラー件数は1件となります。

伝送ファイルのフォーマットチェック,および金融機関コードチェックについては,「6.2.1 消込情報ファイルの変換」を参照してください。

-dat

MPNセンタから媒体で受け取った伝送ファイルをファイル変換する場合に指定するオプションです。異常時運用の場合だけ指定してください。なお,伝送ファイルに指定された店舗コードがALL0の場合,店舗コードを無視して処理を継続します。

戻り値

0:正常終了

1:消込情報ファイルの変換の中断(消込情報ファイルがすでにあり,処理の続行を指定しない場合)

上記以外:エラーリターン

注意
消込情報ファイルの変換の各チェックが,すべて正常に終了した場合だけ,戻り値は0になります。各チェックの一部が正常終了した場合は,戻り値は上記以外のエラーリターンです。ただし,正常終了したレコードはファイルとして出力されます。