この節では,DB Option for Billerを使用するための前提ソフトウェアの環境設定について説明します。
DB Option for Billerをインストールする前に,前提ソフトウェアの環境設定をしてください。なお,各ソフトウェアのインストールおよび環境設定の手順については,各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
前提ソフトウェアは,構成の種類によって異なります。各構成での前提ソフトウェアについては,「2.1.1(2) 前提ソフトウェア」を参照してください。
- OpenTP1
OpenTP1のインストールおよび環境設定をしてください。なお,通信サーバ管理者には,OpenTP1管理者の権限が必要です。
- ORACLE
ORACLEのインストールおよび環境設定をしてください。ORACLEは通信サーバfor Billerと同一マシン上,または別のマシンに構築できます。
次に示すORACLEの権限を与えられたユーザーを作成してください。
システム権限 | 説明 |
---|
UNLIMITED TABLESPACE | 表領域を作成するために必要な権限 |
CREATE TABLE | 表を作成するために必要な権限 |
CREATE ANY INDEX | インデクスを作成するために必要な権限 |
CREATE SESSION | データベースへの接続を行うために必要な権限 |
DBへのテーブルの作成は,ここで作成するユーザーが必ず行ってください。なお,このユーザーが通信サーバ管理者である必要はありません。
ORACLEの権限の詳細については,ORACLEのマニュアルを参照してください。
- 共通ソフトウェア
共通ソフトウェアのインストールおよび環境設定をしてください。なお,共通ソフトウェアの環境設定ファイル(オンライン電文用)には,次の定義名を設定してください。
定義名 | 設定内容(指定値) | 編集可否 |
---|
CenterState | 共通ソフトウェアのAPIでAPIを呼び出すときの引数を変化させる情報(N) | × |
- (凡例)
- ×:必ず,設定内容欄の()内の値を指定する
また,通信サーバ管理者には,共通ソフトウェアでの実行グループの制限があります。共通ソフトウェアの実行グループの制限に関する設定については,共通ソフトウェアの購入元に確認してください。
- 通信サーバBase
通信サーバBaseのインストールおよび環境設定をしてください。通信サーバBaseは,通信サーバfor Billerのセットアップ時に,一緒にセットアップされます。セットアップ以外の環境設定については,マニュアル「Hitachi Multi Payment Network communications server Base」を参照してください。
- 通信サーバfor Biller
通信サーバfor Billerのインストールおよび環境設定をしてください。
- HAモニタ
HAモニタのインストールおよび環境設定をしてください。HAモニタはHA構成の場合に必要です。通信サーバfor Billerを設定したあとに実施することをお勧めします。また,HAモニタを使用するためには,現用系および予備系の/etc/hostsファイルおよび/etc/servicesファイルの設定が必要です。/etc/hostsファイルおよび/etc/servicesファイルの詳細については,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ」を参照してください。
また,/etc/hostsファイルおよび/etc/servicesファイルの記述例については,「4.2 定義ファイルの記述例(通信サーバfor Biller・ORACLEでのHA構成の場合)」または「4.3 定義ファイルの記述例(通信サーバBase・通信サーバfor Biller・ORACLEでのHA構成の場合)」を参照してください。