この節では,DB Option for Billerを使用したシステム構築の流れについて説明します。
DB Option for Billerを使用したシステムは,次の流れで構築します。各手順については,図中に示した個所を参照してください。
システムの構成形態に関係なく,同じ流れで構築します。
図3-1 システム構築の流れ
![[図データ]](figure/zop03010.gif)
- システム構築の流れ
- 前提ソフトウェアの環境設定
DB Option for Billerをインストールする前に,前提となるソフトウェアのインストールおよび環境設定をします。前提となるソフトウェアには,OpenTP1,ORACLE,共通ソフトウェア,通信サーバBase,通信サーバfor Biller,およびHAモニタ(HA構成の場合)があります。
インストールおよび環境設定の手順については,「3.2 DB Option for Billerを使用するための前提ソフトウェアの環境設定」を参照してください。
- DB Option for Billerのインストールと環境設定
DB Option for Billerのインストールおよび環境設定をします。
インストールおよび環境設定の手順については,「3.3 DB Option for Billerのインストールと環境設定」を参照してください。
- トレースの設定
通信サーバシステム定義の設定のために,プロセス別トレースのトレースファイルサイズおよびトレースファイル数の見積もりをします。また,システム構築時にテストを実施するとき,またはトラブルシュート時に詳細な障害情報が必要になったときには,トレース出力レベルおよびしきい値の見直しが必要です。
設定手順については,マニュアル「Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller」を参照してください。
- OpenTP1の定義
OpenTP1の定義をします。OpenTP1の定義は,DB Option for Billerおよび通信サーバfor Billerが提供する収納サービスについての定義です。システムの構成形態に関係なく必要です。
定義方法については,「4.1.1 OpenTP1の定義」およびマニュアル「Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller」を参照してください。
- ORACLEの定義
ORACLEの定義をします。ORACLEの定義は,DBを使用するための定義です。システムの構成形態に関係なく必要です。
定義方法については,「4.1.2 ORACLEの定義」およびORACLEのマニュアルを参照してください。
- 通信サーバシステム定義
通信サーバシステム定義をします。通信サーバシステム定義は,DB Option for Billerおよび通信サーバfor Billerの動作を制御するための定義です。システムの構成形態に関係なく必要です。
定義方法については,「4.1.3 通信サーバシステム定義」およびマニュアル「Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller」を参照してください。
- HAモニタの定義
HAモニタの定義をします。HAモニタの定義は,HA環境を構築するための定義です。HA構成の場合だけに必要です。
定義方法については,「4.1.4 HAモニタの定義」およびマニュアル「Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller」を参照してください。
- DBへのテーブルの作成
ORACLEに,情報を格納するためのテーブルを作成します。通信サーバfor Billerに一つだけ作成するテーブルと,通信サーバシステム定義に定義してある収納機関コードごとに作成するテーブルがあります。作成するテーブルを次に示します。
作成手順については,「5 DBへのテーブルの作成」を参照してください。
通信サーバfor Billerに対して一つだけ作成するテーブル
・収納カウンタ情報格納用テーブル
・対象収納機関情報格納用テーブル
・障害情報格納用テーブル
・状態管理情報格納用テーブル(クラスタ構成で構築,運用する場合だけに必要)
通信サーバシステム定義に定義してある収納機関コードごとに作成するテーブル
・電文履歴格納用テーブル
・納付情報格納用テーブル
・請求情報格納用テーブル
・消込情報格納用テーブル
・対象金融機関情報格納用テーブル