7.2.1 ORACLEの障害と対処

運用中に各プロセスで障害が発生すると,システムの回復が必要になります。ここでは,ORACLEで障害が発生した場合の通信サーバfor Billerの処理,およびシステムを回復させるための対処について説明します。ORACLE以外の各プロセスで障害が発生した場合の対処については,マニュアル「Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller」を参照してください。

なお,構成の違いによってその方法は異なります。運用している通信サーバfor Billerの構成に合わせて,次のように対処してください。

表7-1 ORACLEでの障害と対処

構成の種類通信サーバfor Billerの処理ユーザーの対処
HA構成(ORACLEと通信サーバfor Billerを同一マシン上に構築する場合)系切り替えを行います。出力されるメッセージに従って障害が発生した要因を取り除いたあと,OpenTP1を待機サーバとして起動し,再び予備系として待機させてください。また,通信サーバfor Billerで使用するDBを起動するタイミングで,ORACLEおよびORACLEを監視するコマンドを起動してください。
ORACLEの障害の対処方法については,ORACLEのマニュアルを参照してください。
HA構成(ORACLEと通信サーバfor Billerを別のマシンに構築する場合)ORACLEがダウンしたことで,正常な系切り替えが行われず,通信サーバfor Billerもダウンします。出力されるメッセージに従って障害が発生した要因を取り除いたあと,ORACLEを再起動してください。また,OpenTP1を待機サーバとして起動し,再び予備系として待機させてください。また,通信サーバfor Billerで使用するDBを起動するタイミングで,ORACLEおよびORACLEを監視するコマンドを起動してください。
ORACLEの障害の対処方法については,ORACLEのマニュアルを参照してください。
クラスタ構成の場合障害が発生した通信サーバfor Billerだけ強制停止します。出力されるメッセージに従って障害が発生した要因を取り除いたあと,OpenTP1および通信サーバfor Billerを再起動してください。
回復したあとは,クラスタ構成の通信サーバとして運用できます。
ORACLEの障害の対処方法については,ORACLEのマニュアルを参照してください。
注※
通信サーバfor Billerの再起動には,通信サーバfor Billerの起動コマンド(hmpnstart)にオプションを指定して強制起動してください。

なお,出力されるエラーメッセージの詳細については,マニュアル「Hitachi Multi Payment Network communications serverメッセージ」を参照してください。