運用中に各プロセスで障害が発生すると,システムの回復が必要になります。ここでは,ORACLEで障害が発生した場合の通信サーバfor Billerの処理,およびシステムを回復させるための対処について説明します。ORACLE以外の各プロセスで障害が発生した場合の対処については,マニュアル「Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller」を参照してください。
なお,構成の違いによってその方法は異なります。運用している通信サーバfor Billerの構成に合わせて,次のように対処してください。
表7-1 ORACLEでの障害と対処
構成の種類 | 通信サーバfor Billerの処理 | ユーザーの対処 |
---|---|---|
HA構成(ORACLEと通信サーバfor Billerを同一マシン上に構築する場合) | 系切り替えを行います。 | 出力されるメッセージに従って障害が発生した要因を取り除いたあと,OpenTP1を待機サーバとして起動し,再び予備系として待機させてください。また,通信サーバfor Billerで使用するDBを起動するタイミングで,ORACLEおよびORACLEを監視するコマンドを起動してください。 ORACLEの障害の対処方法については,ORACLEのマニュアルを参照してください。 |
HA構成(ORACLEと通信サーバfor Billerを別のマシンに構築する場合) | ORACLEがダウンしたことで,正常な系切り替えが行われず,通信サーバfor Billerもダウンします。 | 出力されるメッセージに従って障害が発生した要因を取り除いたあと,ORACLEを再起動してください。また,OpenTP1を待機サーバとして起動し,再び予備系として待機させてください。また,通信サーバfor Billerで使用するDBを起動するタイミングで,ORACLEおよびORACLEを監視するコマンドを起動してください。 ORACLEの障害の対処方法については,ORACLEのマニュアルを参照してください。 |
クラスタ構成の場合 | 障害が発生した通信サーバfor Billerだけ強制停止します。 | 出力されるメッセージに従って障害が発生した要因を取り除いたあと,OpenTP1および通信サーバfor Billerを再起動してください。※ 回復したあとは,クラスタ構成の通信サーバとして運用できます。 ORACLEの障害の対処方法については,ORACLEのマニュアルを参照してください。 |
なお,出力されるエラーメッセージの詳細については,マニュアル「Hitachi Multi Payment Network communications serverメッセージ」を参照してください。