DB Option for Billerを使用したシステムのHA構成には,次の2種類があります。
それぞれの構成で,ORACLEに障害が発生したときの系切り替え処理の流れについて説明します。なお,通信サーバBaseまたは通信サーバfor Billerに障害が発生したときの系切り替え処理の流れについては,マニュアル「Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller」を参照してください。
ORACLEで発生した障害を検知するためには,ORACLEを監視するコマンドを作成する必要があります。ORACLEに障害が発生した場合,ORACLEを監視するコマンドは障害を検知して停止します。HAモニタは,ORACLEを監視するコマンドの停止を検知して,系切り替えを行います。
通信サーバfor Biller・ORACLEのオンライン機能で障害が発生したときに切り替えを行う構成です。この構成には,障害が発生したときに通信サーバfor Biller・ORACLEを切り替える構成,通信サーバBase・通信サーバfor Biller・ORACLEを切り替える構成があります。
図2-9 系切り替え処理の流れ(通信サーバfor Biller・ORACLEでのHA構成で,通信サーバfor Biller・ORACLEを切り替える場合)
図2-10 系切り替え処理の流れ(通信サーバfor Biller・ORACLEでのHA構成で,通信サーバBase・通信サーバfor Biller・ORACLEを切り替える場合)
通信サーバBase・通信サーバfor Biller・ORACLEのどれかで障害が発生したときに切り替えを行う構成です。通信サーバBase・通信サーバfor Biller・ORACLEを一つのグループとして定義し,リソースサーバを使った連動系切り替えを行います。通信サーバBaseのファイル転送機能で障害が発生したときにも切り替えを行う場合は,この構成にしてください。
この場合,ORACLEに障害が発生した場合の系切り替え処理は,次のような流れとなります。
図2-11 系切り替え処理の流れ(通信サーバBase・通信サーバfor Biller・ORACLEでのHA構成で,ORACLEに障害が発生した場合)
リソースサーバ,連動系切り替え,およびHAモニタの詳細については,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ」を参照してください。