付録A.5 消込情報を格納するための表領域の算出方法

消込情報をDBに格納するために,次の消込情報格納用テーブルの格納領域を用意します。

テーブルの種別テーブル名
消込情報格納用テーブルHMPNKyyyyyyyy
(凡例)
yyyyyyyy:収納機関コード

表領域は,ほかのテーブルと合わせて一つの領域を確保することもできますが,テーブルごとに異なる領域を確保することもできます。ただし,MPNセンタから消込依頼電文を受信するごとに情報が増加するため,消込情報格納用テーブルとそのほかのテーブルの格納領域を別に確保することを推奨します。

表領域は,次の計算式から算出します。

表領域(バイト)=消込情報のレコード数(レコード)×1レコード当たりの最大サイズ(バイト)×1.25

次に,消込情報のレコード数,および1レコード当たりの最大サイズの考え方について説明します。

<この項の構成>
(1) 消込情報のレコード数
(2) 1レコード当たりの最大サイズ
(3) 消込情報格納用テーブルの表領域の計算式
(4) 算出例

(1) 消込情報のレコード数

消込情報は,次のようなタイミングで取得されます。

図A-5 消込情報を登録するタイミング(オンラインの場合)

[図データ]

1日に受信する消込依頼電文の件数によって,取得する消込情報のレコード数が決まります。

消込情報の登録件数(単位:件)
消込情報のレコード数
消込情報のレコード数(レコード)=a+b

(2) 1レコード当たりの最大サイズ

消込情報格納用テーブルの1レコード当たりの最大サイズは,771バイト(747桁)です。表領域のサイズを算出する場合には,1レコード当たりの最大サイズで見積もる必要があります。なお,このテーブルには,VARCHAR2,およびNVARCHAR2型の可変長項目が含まれていますが,全体サイズに大きな影響はありません。

(3) 消込情報格納用テーブルの表領域の計算式

(1)および(2)の値を利用して,消込情報格納用テーブルの表領域を算出します。

次に表領域の計算式を示します。

表領域(バイト)=(a+b)×771×1.25

(4) 算出例

表領域の算出例を次に示します。

(例)
毎日の収納サービス用に,電文トラフィックが100,000件程度ある。各電文種別の割合は,照会サービスが約40%,消込サービスが60%で,取消サービスはほとんど発生しないとする。
この場合の表領域の計算式を次に示します。
100,000(件)×0.6×771(バイト)×1.25=57,825,000(バイト)