運用中に各プロセスで障害が発生すると,システムの回復が必要になります。各プロセスで障害が発生した場合の,通信サーバfor Bankの処理,およびシステムを回復させるための対処を,次の表に示します。
表9-3 各プロセスでの障害と対処
障害が発生したプロセス | 通信サーバfor Bankの処理 | ユーザーの対処 |
---|---|---|
共通ソフトウェア | 系切り替えを行います。 | 障害が発生した要因を取り除いたあと,通信サーバfor Bankを待機サーバとして起動し,必要であればHiRDBを待機サーバとして起動し,予備系として待機させてください。 |
HiRDB(通信サーバfor Bankと同一マシン上に構築する場合) | 障害が発生した要因を取り除いたあと,通信サーバfor BankおよびHiRDBを待機サーバとして起動し,予備系として待機させてください。 | |
HiRDB(通信サーバfor Bankと別マシン上に構築する場合) | 通信サーバシステム定義で指定したDB接続リトライを行い,HiRDBの再起動を待ち合わせたあとに処理を続行します。HiRDBの起動が間に合わなかった場合は,業務処理がエラーになります。 | 障害が発生した要因を取り除いたあと,HiRDBを起動してください。 |
OpenTP1 | 系切り替えを行います。 | 障害が発生した要因を取り除いたあと,通信サーバfor Bankを待機サーバとして起動し,必要であればHiRDBを待機サーバとして起動し,予備系として待機させてください。 |
プロセス監視デーモン | OSで再起動します。 | 必要であれば障害が発生した要因を取り除いてください。 |
OpenTP1監視プロセス | 系切り替えを行います。 | 障害が発生した要因を取り除いたあと,通信サーバfor Bankを待機サーバとして起動し,必要であればHiRDBを待機サーバとして起動し,予備系として待機させてください。 |
SPP障害監視プロセス※ | ||
MPNセンタ要求監視SUP | ||
開閉局制御SPP | ||
業務系SPP | ダウンした業務系SPPを再起動します。 ただし,業務系SPPが閉塞した場合,系切り替えを行います。業務系SPPが閉塞しなかった場合,処理を続行します。 | 系切り替えが発生した場合,障害が発生した要因を取り除いたあと,通信サーバfor Bankを待機サーバとして起動し,必要であればHiRDBを待機サーバとして起動し,予備系として待機させてください。それ以外の場合は,障害が発生した要因を取り除いてください。 |