hmpnclose(閉局)

形式

hmpnclose {-c [-F] | -p | -t 閉局実行待ち時間}

機能

MPNセンタに終了要求を通知し,収納サービスの状態を「閉局中」または「予備閉局中」にします。

MPNセンタ側の開閉局状態と収納サービスの状態が一致しない場合は,強制閉局してください。

注意
  • 閉局要求がタイムアウトした場合,MPNセンタ側の開閉局状態は,開局状態になる場合と閉局状態になる場合があります。開局要求がタイムアウトした場合および共通ソフトウェアからエラーリターンの応答があった場合は,出力されるエラーメッセージに従って対処してください。
  • 閉局コマンドが異常終了した場合は,MPNセンタ側の開閉局状態と収納サービスの状態に不一致が起こっているおそれがあります。閉局コマンドが異常終了した場合は,強制閉局してください。閉局できない場合は,MPNセンタに連絡してください。

オプション

-c

閉局する場合に指定します。

-F

強制閉局する場合に指定します。強制閉局を指定した場合は,収納サービスの状態が「閉局中」でも,MPNセンタに終了要求を通知します。

-p

予備閉局する場合に指定します。

-t 閉局実行待ち時間~<符号なし整数>((0~86,400))(単位:秒)

収納サービスの状態を「予備閉局中」にしてから閉局実行待ち時間が経過したあと,収納サービスの状態を「閉局中」にする場合に指定します。推奨指定範囲は,30~18,255秒です。推奨指定範囲は,予備閉局状態にしておく必要がある時間の最小値と最大値の範囲です。定義の値を使用して計算し,その計算結果以上の値を指定する必要があります。

予備閉局状態は,最後の照会依頼電文を送信した瞬間から,その照会取引についての消込・取消処理(およびそれぞれの再送処理)が終わる瞬間(応答電文受信やタイムアウト)まで続く必要があります。

閉局実行待ち時間の算出方法
予備閉局状態にしておく時間(閉局実行待ち時間)は,次の計算式で算出します。
[図データ]
a:タイムオーバ時間
b:再送確認通知送出間隔タイマ(定義より)
c:再送確認通知送出回数(定義より)

したがって,30+a+(b+15)×c-b(秒)を「閉局実行待ち時間」に設定することになります。

注※1
タイムオーバ時間とは,「照会応答」と「消込依頼」の間の最大経過時間を表します。照会処理後,この時間を経過した場合は,金融機関でエラーとなり,消込処理が実行できません。この値は,金融機関で任意の値を設定できます(最大10分間)。
注※2
再送確認通知送出間隔タイマ(以降タイマと略称)および再送確認通知送出回数(以降回数と略称)には「消込」と「取消」があり,一般収納サービス定義,国庫金収納サービス定義,および地公体収納サービス定義で指定します。消込のタイマおよび回数の乗算結果と,取消のタイマおよび回数の乗算結果の大きい方を閉局実行待ち時間の算出に使用します。タイマと回数のどちらかが大きい場合でも,乗算結果の大きい方のタイマと回数を利用する必要があります。
  • 「PAY_RESEND_INTERVAL」×(「PAY_RESEND_TIMES」-1)
  • 「CAN_RESEND_INTERVAL」×(「CAN_RESEND_TIMES」-1)
全部で6個ある値のうち,最も大きい値を利用します。
注※3
初回の再送のときだけ,タイマ間隔に関係なくすぐに再送されるため,閉局実行待ち時間の計算式から1回分の再送確認通知送出間隔タイマを減算します。
注意
「-t」オプションを指定してコマンドを実行した場合,コマンド実行中に次のどちらかの状態になったときは,コマンドの処理が中断されます。
  • 通信サーバfor Bankが停止したとき
  • 収納サービスの状態が予備閉局中以外になったとき

戻り値

0:正常終了

0以外:エラーリターン