9.3.1 プロセス監視機能の概要

プロセス監視機能とは,通信サーバfor Bankの運用に必要なプロセスの障害監視をする機能です。プロセス監視機能では,プロセス監視デーモンまたは監視プロセスが,監視対象のプロセスがあるかどうかを監視します。

監視の結果,障害が検知された場合は,プロセスごとに決められた障害時の処理が実行されます。障害時の処理については,「9.3.2 各プロセスの障害と対処」を参照してください。

<この項の構成>
(1) プロセス監視の種類
(2) 監視対象のプロセス
(3) プロセス監視の開始と終了

(1) プロセス監視の種類

プロセス監視の種類を次に示します。

プロセス監視デーモン
通信サーバfor Bankのオンライン機能,および共通ソフトウェアのオンライン電文処理を監視しています。
プロセス監視デーモンに障害が発生した場合は,OSがプロセス監視デーモンを再起動します。
OpenTP1監視プロセス
OpenTP1を監視しています。通信サーバシステム定義のオンライン定義で,監視する間隔,および監視する回数を指定してください。
オンライン定義については,「4.3.3(4)オンライン定義」を参照してください。
SPP障害監視プロセス
各業務系SPPを監視しています。OpenTP1の定義の各ユーザサービス定義で,各プロセスの異常終了回数を監視する限界経過時間,状態回復時の条件などを指定してください。
OpenTP1の定義の各ユーザサービス定義については,「4.1.2 OpenTP1の定義項目」を参照してください。

(2) 監視対象のプロセス

通信サーバfor Bankのプロセスは,プロセス監視デーモン,OpenTP1監視プロセス,およびSPP障害監視プロセスによって監視されます。これらのプロセスは,監視対象とするプロセスがそれぞれ異なります。監視対象のプロセスを次の図に示します。

図9-1 監視対象のプロセス

[図データ]

(3) プロセス監視の開始と終了

プロセス監視デーモン,OpenTP1監視プロセス,およびSPP障害監視プロセスは,通信サーバfor Bankが起動したときに監視を開始し,通信サーバfor Bankが停止したときに監視を終了します。その間,一定間隔でプロセスを監視します。プロセスの監視期間を次に示します。

図9-2 プロセスの監視期間

[図データ]