通信サーバfor Bankのインストールおよび環境設定をする前に,注意する点を次に示します。
- セットアップディレクトリについて
- セットアップ処理では,セットアップディレクトリに設定されているオーナー名およびグループ名が,通信サーバ管理者として適用されます。このため,インストールディレクトリにセットアップする場合は,インストールディレクトリのルートディレクトリのオーナー名およびグループ名を,通信サーバ管理者に設定してください。
- インストールディレクトリをセットアップディレクトリとして使用する場合以外は,インストールディレクトリ下のディレクトリおよびファイルの属性を変更しないでください。
- セットアップディレクトリには,/usr,/usr/binなどのOSが使用するディレクトリを指定しないでください。OSが動作しなくなるおそれがあります。
- セットアップコマンドについて
- セットアップコマンド(hmpnsetup)の実行中は,/etc/inittabを編集しないでください。OSが正常に動作しなくなるおそれがあります。
- 一つのマシンに複数の共通ソフトウェアを構築することはできません。そのため,一つのマシンに複数の通信サーバfor Bankを構築することもできません。
- セットアップコマンドの実行に失敗した場合は,一度アンセットアップしてから再度セットアップコマンドを実行してください。
- 任意で作成したファイルは,アンセットアップ後も残ります。不要なファイルは,移動または削除してください。
- 上書きセットアップについて
- セットアップされているソフトウェアと上書きセットアップするソフトウェアの組み合わせによって,上書きセットアップできる場合と,できない場合があります。上書きセットアップの実行可否を次の表に示します。
表3-2 上書きセットアップの実行可否
セットアップされているソフトウェア | 上書きセットアップするソフトウェア |
---|
通信サーバBase | 通信サーバfor Bank |
---|
通信サーバBase | ○ | ○ |
通信サーバfor Bank | × | ○ |
- (凡例)
- ○:上書きセットアップできますが,アンセットアップしてからセットアップすることを推奨します。
- ×:上書きセットアップできません。必ずアンセットアップしてから,セットアップしてください。