1.4.3 システム運用

通信サーバfor Bankの機能のうち,システム運用に必要な機能について説明します。

<この項の構成>
(1) オンライン中の運用
(2) 障害時の運用

(1) オンライン中の運用

通信サーバfor Bankがオンライン中に提供する機能には,次の機能があります。

収納カウンタ情報の取得
MPNセンタ上に保管されている収納カウンタ情報を取得します。収納カウンタ情報には,通信サーバfor BankとMPNセンタとの間の収納情報の集計値が含まれており,オンライン取引の精査に使用できます。取得した収納カウンタ情報は,DBに保存することもできます。
電文履歴の保存
通信サーバfor BankとMPNセンタとの間で送受信した電文を履歴としてDBに保存します。
電文の参照/編集
ユーザーコールバックインターフェースを使用すると,通信サーバfor Bank上で,MPNセンタとの間で送受信する電文を参照,および編集できます。
電文の再送
送信した消込依頼電文または取消依頼電文がタイムアウトした場合に,再度電文を送信します。送信には,電文がタイムアウトした場合に自動で再送される自動再送と,コマンドを使った手動再送があります。
状態表示
通信サーバfor Bankの収納サービスの状態を表示します。
プロセスの監視
通信サーバfor Bankの運用に必要なプロセスの障害監視をします。監視対象は,通信サーバfor Bank,および共通ソフトウェアのプロセスです。

(2) 障害時の運用

通信サーバfor Bankには,障害が発生した場合に備えて,次の機能があります。

障害情報の取得
ファイルやテーブルを基に障害情報を取得します。障害発生時のトレース情報を,トレースファイルとして出力します。トレースの出力先には,syslog,統合トレース,およびプロセス別トレースがあります。