通信サーバfor Bankをインストールする前に,前提ソフトウェアのインストールおよび環境設定をしてください。なお,各ソフトウェアのインストールおよび環境設定の手順については,各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- OpenTP1
OpenTP1のインストールおよび環境設定をしてください。なお,通信サーバ管理者には,OpenTP1管理者の権限が必要です。
- HiRDB
HiRDBのインストールおよび環境設定をしてください。HiRDBは通信サーバfor Bankと同一マシン上,または別のマシンに構築できます。
HiRDBをセットアップしたあと,OpenTP1のユーザサービスデフォルト定義に,HiRDBの利用者権限を与えられたユーザーを設定してください。このユーザーが通信サーバ管理者である必要はありません。
なお,OpenTP1のユーザサービスデフォルト定義に設定するユーザーには,次の権限がすべて必要です。
- CONNECT権限
- アクセス権限(INSERT,SELECT,DELETE,UPDATE)
- スキーマ定義権限
OpenTP1のユーザサービスデフォルト定義については,「4.1.2 OpenTP1の定義項目」を参照してください。
また,DBへのテーブルの作成を必ずこのユーザーで行ってください。必要なRDエリアの作成方法については,「5 DBへのテーブルの作成」を参照してください。
- 共通ソフトウェア
共通ソフトウェアのインストールおよび環境設定をしてください。なお,通信サーバ管理者には,共通ソフトウェアでの実行グループの制限があります。共通ソフトウェアの実行グループの制限に関する設定については,共通ソフトウェアの購入元に確認してください。
- 定義名の設定
- 共通ソフトウェアの環境設定ファイル(オンライン電文用)には,次の定義名を設定してください。この指定値Yはデフォルト値です。
定義名 | 設定内容(指定値) | 編集可否 |
---|
CenterState | 共通ソフトウェアのAPIでAPIを呼び出すときの引数を変化させる情報(Y) | × |
- (凡例)
- ×:必ず,設定内容欄の()内の値を指定する
- 通信サーバ管理者の権限の設定
- 共通ソフトウェアの環境設定ファイル(オンライン電文用)の「LogFileName」に指定されているログファイルの出力先ディレクトリに,通信サーバ管理者が読み書きできる権限を設定します。共通ソフトウェアの環境設定完了後に権限を設定してください。
- なお,権限を設定したあとに通信サーバ管理者を変更した場合は,ログファイルの出力先ディレクトリとそこに格納されているログファイルの権限を設定し直してください。
- 通信サーバBase
通信サーバBaseのインストールをしてください。通信サーバBaseのセットアップについては,「3.4.4 通信サーバfor Bankの環境設定」を参照してください。セットアップ以外の環境設定については,マニュアル「Hitachi Multi Payment Network communications server Base」を参照してください。
- HAモニタ
HAモニタのインストールおよび環境設定をしてください。通信サーバfor Bankを設定したあとに実施することをお勧めします。また,HAモニタを使用するためには,現用系および予備系の/etc/hostsファイルおよび/etc/servicesファイルの設定が必要です。/etc/hostsファイルおよび/etc/servicesファイルの詳細については,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ」を参照してください。
また,/etc/hostsファイルおよび/etc/servicesファイルの記述例については,「4.6 定義ファイルの記述例(通信サーバfor Bank単独でのHA構成の場合)」または,「4.7 定義ファイルの記述例(通信サーバBaseと通信サーバfor Bank双方でのHA構成の場合)」を参照してください。