5.2.1 作成手順

電文履歴格納用テーブルは,次の手順で作成します。電文履歴格納用テーブルは,照会サービス用,消込サービス用,および取消サービス用の三つが必要です。なお,テーブルは,スキーマ定義権限を持ったユーザーが作成してください。

  1. RDエリアの容量を見積もる
    電文の格納に必要となるRDエリアの容量を見積もってください。RDエリアの容量の見積もり方法については,「付録A HiRDBのRDエリアの見積もり方法」を参照してください。
  2. RDエリアを作成する
    手順1で見積もった容量のRDエリアを作成してください。RDエリアの作成手順については,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 6 システム運用ガイド(UNIX(R)用)」または,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 7 システム運用ガイド(UNIX(R)用)」を参照してください。
  3. サンプルSQLファイルを任意のディレクトリにコピーする
    サンプルSQLファイルは,次のディレクトリに格納されています。
    (通信サーバfor Bankセットアップディレクトリ)/examples/sql
    使用するサンプルSQLファイルは,作成するテーブルによって異なります。サンプルSQLファイルの一覧を次に示します。

    表5-1 サンプルSQLファイル

    ファイル名種別
    HMpnBkTlgrmRef.sql照会サービス用サンプルSQLファイル
    HMpnBkTlgrmPay.sql消込サービス用サンプルSQLファイル
    HMpnBkTlgrmCan.sql取消サービス用サンプルSQLファイル
  4. テーブルごとにSQLファイルを編集する
    SQLファイルの編集例を次に示します。下線で示している部分に,手順2で作成したRDエリア名を指定してください。サンプルSQLファイルに記載されている内容のうち,太字で示している部分は,編集しないでください。サンプルSQLファイルのIndexは,例です。業務に合わせて,適宜設定してください。
    なお,「テーブルID」と記載している部分は,SQLファイル中では,次のテーブルIDが記載されています。
    • 照会サービス用サンプルSQLファイルの場合:MBMSGLGMPREFR
    • 消込サービス用サンプルSQLファイルの場合:MBMSGLGMPERSERSND
    • 取消サービス用サンプルSQLファイルの場合:MBMSGLGMPCNCLRSND

      CREATE TABLE テーブルID(
                      STRG_ATTH_INFO  CHAR(24) NOT NULL
                      ,CHNL_PRCS_SRL_NUM  CHAR(22) NOT NULL

                            :(中略)

                              ,PROD_DAY DATE NOT NULL
                              ,PROD_TM TIME NOT NULL
      ) IN MPNAREA;
      CREATE Index テーブルID_IDX1 ON テーブルID(
      ORGN_TRD_IND_PRCS_SRL_NUM  ASC
        ,TLGRM_KD  ASC
        ,RES_CODE  ASC
        ,CHNL_TYPE  ASC
        ,IND_PRCS_DATE  ASC
      ) IN MPNAREA;
      CREATE Index テーブルID_IDX2 ON テーブルID(
            CHNL_PRCS_SRL_NUM  ASC
            ,CSTMR_NUM_PAY_NUM ASC
            ,DMND_NUM_DSTGSH_NUM ASC
            ,DMND_AMNT ASC

              :(中略)

      ) IN MPNAREA;

  5. HiRDBのデータベース定義ユティリティ(pddef)を実行する
    次の形式で,データベース定義ユティリティを実行してください。引数には,手順4で作成したSQLファイル名を指定します。

    %pddef < 電文履歴格納用テーブル作成SQLファイル名

    データベース定義ユティリティの詳細については,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 6 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)」または,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 7 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)」を参照してください。