付録A.2 収納カウンタ情報を格納するためのユーザー用RDエリアの算出方法

カウンタ照会依頼電文およびカウンタ通知電文の収納カウンタ情報を格納するために,次の収納カウンタ情報格納用テーブルの格納領域を用意します。

テーブルの種別テーブル名
収納カウンタ情報格納用テーブルMBMPCNTR

なお,収納カウンタ情報格納用テーブルだけを格納するユーザー用RDエリアを一つ確保することもできますが,電文履歴格納用テーブル用のユーザー用RDエリア,および再送電文格納用テーブルのユーザー用RDエリアとまとめて確保することもできます。

ユーザー用RDエリアは,次の計算式から算出します。

ユーザー用RDエリア(バイト)=収納カウンタ情報のレコード数(レコード)×1レコード当たりの最大サイズ(バイト)×1.25

次に,テーブルの更新タイミング,収納カウンタ情報のレコード数,および1レコード当たりの最大サイズの考え方について説明します。

<この項の構成>
(1) テーブルの更新タイミング
(2) 収納カウンタ情報のレコード数
(3) 1レコード当たりの最大サイズ
(4) 収納カウンタ情報格納用テーブルのユーザー用RDエリアの計算式
(5) 算出例

(1) テーブルの更新タイミング

MPNセンタから通知された収納カウンタ情報が収納カウンタ情報格納用テーブルに格納(INSERT)されるのは,次の場合です。

このとき,収納カウンタ情報が格納されるタイミングは,通信サーバfor Bankがカウンタ情報通知を受信してからカウンタ情報応答の送信をする間となります。なお,収納カウンタ情報格納用テーブルに格納されたあと,履歴が更新(UPDATE)されることはありません。

図A-2 収納カウンタ情報を取得するタイミング(通信サーバfor Bankの閉局時)

[図データ]

(2) 収納カウンタ情報のレコード数

閉局時にMPNセンタから通知される収納カウンタ情報は,当日分と前日分の2日分の情報を含んでいるため,一度に2レコード記録されます。

次に,収納カウンタ情報のレコード数の計算式を示します。

収納カウンタ情報取得コマンドの実行回数および閉局する回数
  • 収納カウンタ情報取得コマンドの実行回数:a
  • 閉局する回数:b
収納カウンタ情報のレコード数の計算式
収納カウンタ情報のレコード数(レコード)=a+(b×2)(レコード)
注意
閉局時に収納カウンタ情報の受信処理をする場合は,JAMMOにMPNセンタ管理情報を申請するときに,サーバ情報の「カウンタ通知要否」項目を「要」にしてください。また,この場合,通信サーバシステム定義の「ONLINE_SEISA」に「ON」を指定してください。なお,通信サーバシステム定義については,「4.3 通信サーバシステム定義」を参照してください。

(3) 1レコード当たりの最大サイズ

収納カウンタ情報格納用テーブルの1レコード当たりの最大サイズは,50バイトです。ユーザー用RDエリアのサイズを算出する場合には,1レコード当たりの最大サイズで見積もる必要があります。

(4) 収納カウンタ情報格納用テーブルのユーザー用RDエリアの計算式

(2)で算出した値,および(3)の1レコード当たりの最大サイズを利用して,収納カウンタ情報格納用テーブルのユーザー用RDエリアを算出します。収納カウンタ情報格納用テーブルの項目には,可変長項目は含まれません。

次にユーザー用RDエリアの計算式を示します。

ユーザー用RDエリア(バイト)={a+(b×2)}×50×1.25

(5) 算出例

ユーザー用RDエリアの算出例を次に示します。

(例)
毎日1回閉局処理を実行する。閉局処理を実行する前に,明示的に収納カウンタ情報取得コマンドを実行して当日の収納カウンタ情報を取得する。収納カウンタ情報は90日間保存できるようにする。
この場合のユーザー用RDエリアの計算式を次に示します。
{1(回)+(1×2)(回)}×50(バイト)×90(日)×1.25=16,875(バイト)