6.5.1 照会サービス用

照会サービス用のMPNセンタへの送信前ユーザーコールバックと,MPNセンタからの受信後ユーザーコールバックについて説明します。

<この項の構成>
(1) MPNセンタへの送信前ユーザーコールバック
(2) MPNセンタからの受信後ユーザーコールバック

(1) MPNセンタへの送信前ユーザーコールバック

形式

int  HMpnRefBfrUoc(unsigned char* inHeaderOrg
                ,unsigned char* sndMpnMsg
                ,unsigned char* kubun
                ,unsigned char** outHeaderOrg)

引数
引数には,通信サーバfor Bankが設定する引数と,ユーザーが設定できる引数があります。
通信サーバfor Bankが設定する引数
  • inHeaderOrg(通信制御部先頭ポインター)
    通信サーバfor Bankで管理している通信制御部の先頭アドレスを示すポインターです。参照用であるため,ユーザーコールバック内で変更しないでください。
  • sndMpnMsg(電文先頭ポインター)
    MPNセンタへ送信する電文の先頭アドレスを示すポインターです。参照用であるため,ユーザーコールバック内で変更しないでください。
  • kubun(納付金区分)
    sndMpnMsgで示すMPN電文内の納付金区分と同じ値の文字列です。
ユーザーが設定できる引数
  • outHeaderOrg(通信制御部先頭ポインター)
    通信制御部の先頭アドレスを示すポインターです。通信制御部を編集しない場合は,このポインターを操作しないでください。
    通信制御部を編集して,通信制御部のサイズが変更とならない場合は,データを直接編集してください。
    通信制御部を編集して,通信制御部のサイズが変更となる場合は,設定されている領域を解放し,ユーザーコールバック内で新しく領域を確保してください。新しく確保した領域に通信制御部のデータを作成し,その領域をこのポインターに指定してください。
注意
outHeaderOrgには,NULLを設定しないでください。NULLを設定した場合の通信サーバfor Bankの動作は,保証できません。
戻り値
0:正常終了
5,001~8,000:エラーリターン
その他:リターンコード不正
注意
  • エラーリターンした場合,通信サーバfor Bankもエラーリターンして処理を中断し,金融業務プログラムにエラーを通知します。
  • エラーリターンした場合,新しく作成した領域のポインターを解放する必要はありませんが,編集した通信制御部の内容は反映されません。
  • 通信サーバfor Bankがリターンコード不正と判断した場合,金融業務プログラムにエラーを通知します。

(2) MPNセンタからの受信後ユーザーコールバック

形式

int  HMpnRefAftUoc(unsigned char* inHeaderOrg
                ,unsigned char* rcvMpnMsg
                ,unsigned char* kubun
                ,unsigned char** outHeaderOrg)

引数
引数には,通信サーバfor Bankが設定する引数と,ユーザーが設定できる引数があります。
通信サーバfor Bankが設定する引数
  • inHeaderOrg(通信制御部先頭ポインター)
    通信サーバfor Bankで管理している通信制御部の先頭アドレスを示すポインターです。参照用であるため,ユーザーコールバック内で変更しないでください。MPNセンタへの送信前ユーザーコールバックで通信制御部を編集した場合は,編集後の通信制御部のポインターが設定されます。
  • rcvMpnMsg(電文先頭ポインター)
    MPNセンタから受信した電文の先頭アドレスを示すポインターです。参照用であるため,ユーザーコールバック内で変更しないでください。
  • kubun(納付金区分)
    rcvMpnMsgで示すMPN電文内の納付金区分と同じ値の文字列です。
ユーザーが設定できる引数
  • outHeaderOrg(通信制御部先頭ポインター)
    通信制御部の先頭アドレスを示すポインターです。通信制御部を編集しない場合は,このポインターを操作しないでください。
    通信制御部を編集して,通信制御部のサイズが変更とならない場合は,データを直接編集してください。
    通信制御部を編集して,通信制御部のサイズが変更となる場合は,設定されている領域を解放し,ユーザーコールバック内で新しく領域を確保してください。新しく確保した領域に通信制御部のデータを作成し,その領域をこのポインターに指定してください。
注意
outHeaderOrgには,NULLを設定しないでください。NULLを設定した場合の通信サーバfor Bankの動作は,保証できません。
戻り値
0:正常終了
5,001~8,000:エラーリターン
その他:リターンコード不正
注意
  • エラーリターンした場合,通信サーバfor Bankもエラーリターンして処理を中断し,金融業務プログラムにエラーを通知します。
  • エラーリターンした場合,新しく作成した領域のポインターを解放する必要はありませんが,編集した通信制御部の内容は反映されません。
  • 通信サーバfor Bankがリターンコード不正と判断した場合,金融業務プログラムにエラーを通知します。
  • MPNセンタで正常に照会処理が終了したあと,ユーザーコールバック内でエラーリターンした場合,通信サーバfor BankとMPNセンタでの処理結果が不一致となります。ユーザーコールバック作成時は,この点に注意してください。