通信サーバfor Bankのプロセス構造を次の図に示します。
図1-6 プロセス構造
次に,各プロセスについて説明します。これ以外の機能は,コマンドとして提供しています。
表1-2 プロセスの概要
ソフトウェア | プロセス | 説明 | |
---|---|---|---|
通信サーバfor Bank | 制御系プロセス | プロセス監視デーモン | 共通ソフトウェア,SPP障害監視プロセス,およびOpenTP1監視プロセスのプロセスダウンを検知します。 |
OpenTP1監視プロセス | OpenTP1のダウンを検知します。 | ||
SPP障害監視プロセス | 業務系プロセスがダウンして再起動できない状態になったことを検知します。 | ||
MPNセンタ要求監視SUP | MPNセンタからの要求(開始要求/終了準備要求)を監視する常駐プロセスです。要求を受け付けると,開閉局制御SPPに開局処理または閉局処理を依頼します。 | ||
開閉局制御SPP | 通信サーバfor Bankの開局処理および閉局処理をします。また,収納カウンタ情報の取得処理をします。 | ||
業務系プロセス | 照会SPP | 照会サービスに必要な電文をMPNセンタとの間で送受信します。一般照会SPP,国庫金照会SPP,および地公体照会SPPがあります。 照会サービスは,利用者から収納情報の照会依頼があったときに,収納機関に収納情報を照会し,収納情報を利用者に返信するサービスです。 | |
消込SPP | 消込サービスに必要な電文をMPNセンタとの間で送受信します。一般消込SPP,国庫金消込SPP,および地公体消込SPPがあります。 消込サービスは,利用者が料金,税金などを支払ったときに,その収納情報の消込依頼を収納機関に通知し,消込結果を利用者に返信するサービスです。 | ||
取消SPP | 取消サービスに必要な電文をMPNセンタとの間で送受信します。一般取消SPP,国庫金取消SPP,および地公体取消SPPがあります。 取消サービスは,消込済みの収納情報を消込前の状態(料金を支払う前の状態)に戻すサービスです。 | ||
再送SPP | コマンドを使用して電文を手動再送するときに,コマンドからの要求を受けて再送処理をします。 | ||
OpenTP1 | 通信サーバfor Bankの各プロセスの動作に必要な基盤機能を提供します。 | ||
共通ソフトウェア | MPNセンタとの間で,電文またはファイルの送受信をします。 | ||
HiRDB | 通信サーバfor BankのDBです。通信サーバfor Bankの各プロセスで取得した情報や電文履歴などが格納されます。 |