9.3.2 各プロセスの障害と対処

運用中に各プロセスで障害が発生すると,システムの回復が必要になります。各プロセスで障害が発生した場合の,通信サーバfor Bankの処理,およびシステムを回復させるための対処を,次の表に示します。

注意
予備系の通信サーバfor Bankが待機状態ではない間に,現用系の通信サーバfor Bankに障害が発生した場合,系切り替えは行われません。この場合,障害が発生した要因を取り除いたあと,予備系の通信サーバfor Bankを待機状態にし,通信サーバfor Bankの起動コマンド(hmpnstart)で強制起動してください。

表9-3 各プロセスでの障害と対処

障害が発生したプロセス通信サーバfor Bankの処理ユーザーの対処
共通ソフトウェア系切り替えを行います。障害が発生した要因を取り除いたあと,通信サーバfor Bankを待機サーバとして起動し,必要であればHiRDBを待機サーバとして起動し,予備系として待機させてください。
HiRDB(通信サーバfor Bankと同一マシン上に構築する場合)障害が発生した要因を取り除いたあと,通信サーバfor BankおよびHiRDBを待機サーバとして起動し,予備系として待機させてください。
HiRDB(通信サーバfor Bankと別マシン上に構築する場合)通信サーバシステム定義で指定したDB接続リトライを行い,HiRDBの再起動を待ち合わせたあとに処理を続行します。HiRDBの起動が間に合わなかった場合は,業務処理がエラーになります。障害が発生した要因を取り除いたあと,HiRDBを起動してください。
OpenTP1系切り替えを行います。障害が発生した要因を取り除いたあと,通信サーバfor Bankを待機サーバとして起動し,必要であればHiRDBを待機サーバとして起動し,予備系として待機させてください。
プロセス監視デーモンOSで再起動します。必要であれば障害が発生した要因を取り除いてください。
OpenTP1監視プロセス系切り替えを行います。障害が発生した要因を取り除いたあと,通信サーバfor Bankを待機サーバとして起動し,必要であればHiRDBを待機サーバとして起動し,予備系として待機させてください。
SPP障害監視プロセス
MPNセンタ要求監視SUP
開閉局制御SPP
業務系SPPダウンした業務系SPPを再起動します。
ただし,業務系SPPが閉塞した場合,系切り替えを行います。業務系SPPが閉塞しなかった場合,処理を続行します。
系切り替えが発生した場合,障害が発生した要因を取り除いたあと,通信サーバfor Bankを待機サーバとして起動し,必要であればHiRDBを待機サーバとして起動し,予備系として待機させてください。それ以外の場合は,障害が発生した要因を取り除いてください。
注※
SPP障害監視プロセス自体の障害では,メッセージが表示されます。メッセージに従って障害が発生した要因を取り除いてください。