通信サーバfor Bankを起動する前に,HAモニタおよびHiRDBを起動しておいてください。
HAモニタの起動方法については,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ」を参照してください。また,HiRDBの起動方法については,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 6 システム運用ガイド(UNIX(R)用)」またはマニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 7 システム運用ガイド(UNIX(R)用)」を参照してください。
通信サーバfor Bankの起動操作は,HA構成の形態によって異なります。HA構成の形態については,「2.3 HA構成の形態」を参照してください。それぞれの場合での操作を次に示します。
- 通信サーバfor Bank単独でのHA構成の場合
現用系で通信サーバfor Bankを起動するには,通信サーバfor Bankの起動コマンド(hmpnstart)を実行してください。予備系では,通信サーバfor Bankの起動コマンドのオプションに「-b」を指定して実行してください。また,強制起動する場合は,通信サーバfor Bankの起動コマンドのオプションに「-n」を指定してください。
なお,ファイル転送を使用する場合は通信サーバBaseを起動します。通信サーバBaseの起動方法については,マニュアル「Hitachi Multi Payment Network communications server Base」を参照してください。
- 通信サーバBaseと通信サーバfor Bank双方でのHA構成の場合
次の操作で通信サーバBaseと通信サーバfor Bankをそれぞれ起動してください(順不同)。
- 通信サーバBase
- 現用系,予備系ともに,HAモニタのコマンド(monbegin)を実行してください。
- 通信サーバfor Bank
- 現用系では,通信サーバfor Bankの起動コマンドを実行してください。予備系では,通信サーバfor Bankの起動コマンドのオプションに「-b」を指定して実行してください。また,強制起動する場合は,通信サーバfor Bankの起動コマンドのオプションに「-n」を指定してください。
通信サーバfor Bankの起動コマンドの詳細については,「10.3 コマンドの詳細 hmpnstart(通信サーバfor Bankの起動)」を参照してください。また,HAモニタのコマンドの詳細については,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ」を参照してください。
- 注意
- 通信サーバfor Bankを起動する前に,システム日付および時刻を合わせておいてください。通信サーバfor Bankの起動中にシステム日付および時刻を変更した場合,そのあとの通信サーバfor Bankの動作は保証できません。
- 前回停止時に強制停止した場合,前回異常終了した場合,および起動に失敗した場合は,必ず強制起動してください。
通信サーバfor Bankの起動コマンドを実行すると,次の順序でプロセスが起動されます。
- OpenTP1
- 共通ソフトウェア
- OpenTP1監視プロセス
- SPP障害監視プロセス
- MPNセンタ要求監視SUP
- 開閉局制御SPP
- 業務系SPP
各プロセスについては,「1.5.1 通信サーバfor Bankのプロセス構造」を参照してください。