hmpnretryall(複数電文再送)

形式

hmpnretryall 取引区分 仕向処理年月日 [-s 収納機関コード] [-b 金融機関コード] [-ts 検索開始時刻] [-te 検索終了時刻]

機能

指定した条件を満たす複数の電文を再送します。電文は,仕向処理通番の順に,一つずつ再送されます。

このコマンドを使用して消込電文を再送するためには,通信サーバシステム定義の「PAY_CMD_RETRY」に「Y」を指定している必要があります。また,このコマンドを使用して取消電文を再送するためには,通信サーバシステム定義の「CAN_CMD_RETRY」に「Y」を指定している必要があります。詳しくは,「8.3.3 電文の再送」を参照してください。

コマンド実行時の待ち時間,および日跨りについては,「電文再送コマンド(hmpnretry)」を参照してください。

注意
  • コマンド実行中に登録された電文は,再送の対象になりません。
  • 前回,再送時にタイムアウトしていた場合,タイムアウトしたときから通信サーバシステム定義の「PAY_RESEND_INTERVAL」または「CANRESEND_INTERVAL」に指定した時間が経過していない電文は,再送されません。1回目の再送(消込SPPまたは取消SPPが電文を送信し,タイムアウトしたあとの最初の再送)の場合は,再送されます。
  • コマンドを実行して一度に再送できる電文は,1,000件までです。1,001件以上の電文が再送の対象になった場合,再送される電文は1,000件だけです。この場合は,再度コマンドを実行してください。

オプション

取引区分~{P|C|A}

再送する電文の取引の種別として,次の文字のどれかを指定します。

どのサービス(一般収納サービス,国庫金収納サービス,または地公体収納サービス)の電文が再送の対象になるかは,取引区分と通信サーバシステム定義の値によって決まります。

再送の対象となるサービスについては,「電文再送コマンド(hmpnretry)」を参照してください。

仕向処理年月日~<符号なし整数>

再送する電文の仕向処理年月日をYYYYMMDD形式で指定します。必ず,存在する日付を指定してください。

-s 収納機関コード~<文字列>

再送する電文の収納機関コードを指定します。省略した場合は,すべての収納機関コードに一致する電文が再送されます。なお,収納機関コードに記号が含まれる場合,一部の記号が正しく認識されない場合があります。この場合は,使用しているシェルの仕様に従ってエスケープしてください。例えば,shの場合は,収納機関コード全体を「'」で囲んで指定します。

注※
MPNの仕様に従って指定してください。

-b 金融機関コード~<符号なし整数>((00000000~99999999))

再送する電文の金融機関コードを指定します。省略した場合は,すべての金融機関コードに一致する電文が再送されます。

-ts 検索開始時刻~<符号なし整数>

再送する電文の仕向処理時刻の検索開始時刻を指定します。仕向処理時刻が,指定した時間以降である電文が再送されます。時刻は,HHMMSS形式で指定してください。省略した場合は,仕向処理時刻が00:00:00以降である電文が再送されます。

-te 検索終了時刻~<符号なし整数>

再送する電文の仕向処理時刻の検索終了時刻を指定します。仕向処理時刻が,指定した時間以前である電文が再送されます。時刻は,HHMMSS形式で指定してください。省略した場合は,仕向処理時刻が23:59:59以前である電文が再送されます。

注意
「-ts」オプションと「-te」オプションの両方を指定する場合,検索終了時刻は,検索開始時刻以降の時刻を指定してください。

戻り値

0:正常終了

1:1件以上の電文を再送したが,閉局されたため処理を中断

2:1件以上の電文を再送したが,エラーが発生したため処理を中断

上記以外:エラーリターン(電文は,1件も再送されていません)

注※
再送の対象となるすべての電文が再送された場合以外に,次の場合にも,戻り値が「0」になります。
  • 再送の対象となる電文が,1件もなかった
  • 再送応答受信時に,タイムアウトした
  • MPNセンタからエラー応答を受信した