運用中に各プロセスで障害が発生すると,システムの回復が必要になります。ここでは,各プロセスで障害が発生した場合の通信サーバBaseの処理,およびシステムを回復させるための対処について説明します。
なお,通信サーバBaseの構成の違いによって,その方法は異なります。運用している通信サーバBaseの構成に合わせて対処してください。
HA構成ではない場合,各プロセスでの障害が発生したときは,次のように対処してください。
表6-2 各プロセスでの障害と対処(HA構成ではない場合)
障害が発生したプロセス | 通信サーバBaseの処理 | ユーザーの対処 |
---|---|---|
共通ソフトウェア常駐プロセス | 通信サーバBaseのファイル転送機能だけが,強制停止されます。 | 障害が発生した要因を取り除いてください。また,必要に応じて,障害情報を取得してください。 要因を取り除いたあと,ファイル転送機能を再起動してください。 |
ファイル受信常駐プロセス | ||
プロセス監視デーモン | OSで再起動します。 | - |
受信ファイル監視プロセス | 通信サーバBaseのファイル転送機能だけが,強制停止されます。 | 障害が発生した要因を取り除いてください。また,必要に応じて,障害情報を取得してください。 要因を取り除いたあと,ファイル転送機能を再起動してください。 |
HA構成の場合,各プロセスでの障害が発生したときは,次のように対処してください。
表6-3 各プロセスでの障害と対処(HA構成の場合)
障害が発生したプロセス | 通信サーバBaseの処理 | ユーザーの対処 |
---|---|---|
共通ソフトウェア常駐プロセス | 系切り替えをします。通信サーバfor Bankまたは通信サーバfor BillerもHA構成で構築している場合は,同時に系切り替えをします。 | 障害が発生した要因を取り除いてください。また,必要に応じて,障害情報を取得してください。 要因を取り除いたあとは,予備系として待機できます。 |
ファイル受信常駐プロセス | ||
プロセス監視デーモン | OSで再起動します。 | - |
受信ファイル監視プロセス | 系切り替えをします。通信サーバfor Bankまたは通信サーバfor BillerもHA構成で構築している場合は,同時に系切り替えをします。 | 障害が発生した要因を取り除いてください。また,必要に応じて,障害情報を取得してください。 要因を取り除いたあとは,予備系として待機できます。 |