通信サーバBaseをインストールする前に,共通ソフトウェアのインストール,および環境設定をしてください。なお,通信サーバ管理者には,共通ソフトウェアでの実行グループの制限があります。共通ソフトウェアの実行グループの制限に関する設定については,共通ソフトウェアの購入元に確認してください。
次のディレクトリおよびファイルに,通信サーバ管理者が読み書きできる権限を設定してください。権限を設定するディレクトリとファイル,および設定方法を次に示します。
- 受信ファイル格納ディレクトリ
- 共通ソフトウェアのファイル転送用環境設定ファイルで,「CFileDirName」に指定されているディレクトリです。共通ソフトウェアの環境設定完了後に権限を設定してください。
- なお,権限を設定したあとに通信サーバ管理者を変更した場合は,権限を設定し直してください。
- 注意
- HA構成の場合は,共有ディスク上に受信ファイル格納ディレクトリを作成することを推奨します。
- 共有ディスク以外の場所に,受信ファイル格納ディレクトリを作成したときは,次の点に注意する必要があります。
- 系切り替えの際に,予備系の受信ファイル格納ディレクトリにファイルがあると,ファイルを受信したときと同様に,ファイルの受信が通知されるおそれがあります。特に,終了通知ファイルが格納されていると,MPNセンタから受信したものとして,閉局処理を実行してしまうおそれがあります。系切り替えの前に,受信ファイル格納ディレクトリ内のファイルを削除または移動しておいてください。
- 系切り替えをしたあとに送受信ファイル一覧を取得すると,系切り替えをする前の通信サーバBaseが送受信したファイルが,送受信ファイル一覧に含まれているおそれがあります。受信ファイルを確認する前には,現用系と予備系両方の受信ファイル格納ディレクトリの内容を確認しておいてください。
- ログファイルの出力先ディレクトリ
- 共通ソフトウェアのファイル転送用環境設定ファイルで,「LogFileName」で終わる定義項目に指定されている,次のログファイルの出力先ディレクトリです。
- 「FtpLogFileName」
- 「StsLogFileName」
- 「EndLogFileName」
- 「SndLogFileName」
- 「RcvLogFileName」
- 「LstLogFileName」
- 共通ソフトウェアの環境設定完了後に権限を設定してください。
- なお,権限を設定したあとに通信サーバ管理者を変更した場合は,ログファイルの出力先ディレクトリとそこに格納されているログファイルの権限を設定し直してください。